古野まほろのレビュー一覧
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新本格30周年記念アンソロジー。
1.「陽奇館(仮)の密室」(東川篤哉)2…建築途中の館での密室殺人
2.「銀とクスノキ〜青髭館殺人事件〜」(一肇)4…目の上のたんこぶである女友達と幽霊屋敷探訪
3.「文化会館の殺人—Dのディスパリシオン」(古野まほろ)3…演奏コンクールでの失敗からの悲劇
4.「噤ヶ森の硝子屋敷」(青崎有吾)4…すべてがガラスでできた透明な館で起こった殺人事件
5.「煙突館の実験的殺人」(周木律)3…「CUBE」的不条理状況での連続殺人
6.「わたしのミステリーパレス」(澤村伊智)4…遊園地のびっくりハウスに拉致監禁された女性
本書は「白」だが「黒」もあるのでそちらも楽しみ -
Posted by ブクログ
ある地方都市で、発砲音が聞こえたという通報がきた。該当する周辺を捜索したところ、交番内で警察官が射殺されていた。当時、女性巡査と2人1組となって勤務していたのだが、その女性巡査は行方不明であった。後にミニパトで逃走し、車内で自殺となって、発見された。
警察を揺るがす事件に監察官室長の理代も緊急出動した。なぜこのようなことが起きたのか?
上司のパラハラ?あるいはセクハラ?様々な憶測が飛び交いながらも、上層部は早々に事件を切り上げようとしている。
果たして、事件の真相とは?
男社会で生きる女警察官の生き様や本音などが垣間見れました。本格的な捜査というよりは、監察官の立場上、一歩引いたところから -
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Posted by ブクログ
★3.5
文庫版あとがきで著者自身が書いていますが、厳密には前作『新任巡査』のシリーズではありません。ですが、同じ著者が書いていて、“新任”と言うタイトルの共通点もあるという事から、結末に大どんでん返しがあることは容易に予想できます。
って言うか、『新任巡査』の結末があまりにも衝撃的だったので、こちらの結末の衝撃度は、それよりはちょっと低いですかねぇ。だって『新任巡査』では、全体の3/4くらいまでは完全にお仕事小説だったのに、いつの間にかミステリーになっていたのに対し、こちらは最初から事件があって、それに向けて解決していくという筋立てでしたしね。それと、あまりにも“伏線”を強調し過ぎだった