古野まほろのレビュー一覧
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この手の小説なので、人物が描けてないとか、設定があまりに現実離れしているとかの批判はすべきでないかもしれない。ただ登場人物にもほとんど感情移入が出来ず、あまりの理屈っぽさに投げ出しそうになった。ホームズ役のユイカちゃんにもう少し可愛げがあれば、もっとこの作品を楽しめそうな気がした。
それでも読み進...続きを読むPosted by ブクログ -
以下、印象的作品。
◆東川篤哉『陽奇館』。予想外の結末でびっくりしました。まさか探偵が死ぬなんて。
◆一肇『銀とクスノキ』。館はあくまで舞台装置という印象。(そういう意味では、澤村さんの作品の方がまさにその舞台って感じかな。)メインは一人の女の子の心を救うお話。罪善くんのキャラ良かったなー。
◆周木...続きを読むPosted by ブクログ -
紅茶と陰陽道という異色の組み合わせで語られる、人と人とをつなぐ物語の完結編。
敵対していた人物の、正しいとは言えないがそれでもたしかに愛情と言える感情、話が進むごとに成長してゆく主人公とその家族、そしてその愛情。
いろいろな人の感情(それも正の感情)が折り混ざって、愛情あふれる素敵なストーリ...続きを読むPosted by ブクログ -
前作はオムニバス形式に近い、いくつかの事件を1つの話で解決していく物語(少々のラブロマンスを添えて)なのかな、と思っていたけど、今作になって、少し物語めいてきたというか核心に近くなったというか、そんな気がした。
紅茶と陰陽道の絶妙な組み合わせから解決を導く手法は鮮やかなまま、登場人物の過去や成...続きを読むPosted by ブクログ -
らぷさん、という響きから、紅茶好きの身としてはラプランスーチョンが即座に連想され、そのクセから通向けとも言われるその紅茶の名の略称をタイトルに選んだのだろうと思い、紅茶好きの心をくすぐられて手に取った。
しかしながら、その意味は紅茶の名称ではなく「欠片」。
紅茶と陰陽道を絶妙に絡め、登場人...続きを読むPosted by ブクログ -
作者が元警官だからか警察の内部事情が詳しく書いてあったが、私はあんまりそのへんは興味がない。
衝撃的だったのが、引きこもりの人が部屋の中で排泄していたこと。そういう家庭、実際にあるんだろうけど、ちょっとムリだわー。Posted by ブクログ -
重い。
古野まほろの本は時々私にとっては凄惨すぎて辛いものがあるけど、今回のもなかなかだった。
しかしまあ622ページをぐいぐい読ませるのはさすが。なんだかんだ言っても、私は古野まほろの話が好きなのだろう。Posted by ブクログ -
本書の目次を紹介すると・・・・
1章 事件が分かる 捜査手続きで使う言葉
2章 登場人物が分かる 警察関係者を示す言葉
3章 セクションが分かる 警察組織に関する言葉
4章 業界用語が分かる 警察で用いられる隠語など
という章立てになっています。
私なら、3章、2章、1章、4章の順で構成を考えたくな...続きを読むPosted by ブクログ -
●内容は面白いが、話がくどい。無駄な鉤括弧、強調が多すぎて読みにくい。
●説教臭いというか、慇懃無礼というか、そんな口調が前作からパワーアップしている気がする笑。個人的にはそこまでうざくもないけど、やっぱり冒頭だけにしておいた方が圧倒的に読みやすい。
●本書は警察官僚のよくわからない一面を記した資料...続きを読むPosted by ブクログ -
私はこういう賢い人が好きなので苦にならないです。しかし、こういう言い回しが好きではない人も多いのも知っています。著者は知識がありすぎて、そして説明しなければ、念のためにと思うところが多すぎます。したがって、著者の説明しようとする「世界」についての前提知識がない人には読みにくいと思います。幸い、私はそ...続きを読むPosted by ブクログ
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古野まほろ初心者にはおすすめできないな、と個人的に思った。まほろ節がめちゃくちゃに効いてて(10年弱まほろさんを読んでいる私でも)表現がすごいしつこかった。嫌いじゃないけど!
あとは、まほろさんにしては結構事件の犯人が想像出来る感じに構成されてたなと思った。途中から「あ〜この人かな」っていうのがなん...続きを読むPosted by ブクログ -
なんだか「高能力の人間が薄給でめっちゃ頑張ってるんやから天下りもええやん、別に」みたいな気分を感じた。それも含めて著者の目論見通りなのかもしれない。同時代の一次史料としてはそれでよいのだ。Posted by ブクログ
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天帝シリーズ。7作目。
短編集。天帝以前の物語。まりと実香の出会い。栄子の勝利。二条と古野みづきの出会い。と今後のプロローグ。
自作は2018年「天帝のあかねさす柘榴」らしいのだが、未だ刊行されていない。Posted by ブクログ -
「永遠の十字架」と警察内部で認識され平成12年から全国で『改革』が進められるきっかけになった<桶川事件>だが、20年後<太宰府事件>という類似の不祥事を起こす顛末が一章で紹介され、同じ目に会わないように警察のトリセツを二章から説明するというのだが、例外的とはいえ警察組織に特有の宿痾が無くならない現実...続きを読むPosted by ブクログ
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職務質問で1冊の本ができてしまいました。よくある「これは任意ですか強制ですか」の質問には意味がないことや、警察官に向けてのメッセージなどもあり興味深いです。全体的に考え方がお堅い感じもしますが、元警察官なのでこれが標準なのかなとも思いました。Posted by ブクログ