古野まほろのレビュー一覧

  • オニキスII―公爵令嬢刑事 西有栖宮綾子―(新潮文庫nex)

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    厄災後の日本という奇想天外な設定、侯爵令嬢の監察官をはじめとするぶっ飛んだ登場人物、警察組織VS検事組織という構図の中で起こってしまう起こるはずのない事件、派手な暴力アクションや数千億円をかけた現実離れした解決方法…。ついていけないドタバタになりそうな作品をを読ませてしまうのはさすがの作者さんの技と力量。さすがに少々食傷気味ではあるが。

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    2021年02月07日
  • オニキス―公爵令嬢刑事 西有栖宮綾子―(新潮文庫nex)

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    パラレルワールド2020年オリンピック、災厄後の日本。(R.E.Dと同じ世界?)監察特殊事案対策官綾子が数千億単位の軍資金と日本内外の政財界・軍の人脈を駆使して事件を解決していく…。事件の裏には、警察VS検察、さらには有力家系同士の確執が…

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    2021年02月04日
  • 臨床真実士ユイカの論理 文渡家の一族

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    やはり謎の作り方は天才的。
    論理学を直接ミステリに導入するために、言葉の客観的真偽と主観的真偽を判定する障害を特殊設定的に盛り込むという世界観は面白い。挑戦状が差し込まれるミステリでもあり、フェアな伏線やヒントが仕込まれているので、謎解きを楽しむこともできる。
    冒頭でしっかりと家系図を把握できるわかりやすさも謎解きへのフェアさにこだわりを持っていることを感じさせる。謎と解決の質が高い。
    機械的な舞台と設定ではあるが、しっかり魅せるところは魅せる、シリーズの一作目としての面白さも感じた。

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    2020年12月20日
  • 謎の館へようこそ 白 新本格30周年記念アンソロジー

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    バラエティ豊かなぶん苦手なのもあったけど、全体的には楽しく読めました。
    いろんな意味で印象的だったのは煙突館かな。
    最初の図を見た時点での違和感に始まり、読み進めるにつれて浮かんでくる「もしかして?まさか?」とイメージした舞台設定がかなり近くてビックリしました(^^;

    黒のほうも読んでみるか迷い中。

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    2020年11月15日
  • R.E.D. 警察庁特殊防犯対策官室 ACTII(新潮文庫nex)

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    シリーズ第2作。今回は少女人身売買を叩く。
    とは言うものの、前作と比べると戦闘シーンは少なめで、潜入捜査や追いつめていく感じが前面に出てきている感じがする。
    今回は新たな巨悪と巨大な国際組織との戦いの始まりといえる物語。今回だけで終わりではなく、次の巻にも続くようだ。次巻はフランス編か?
    日本の警察庁というタガが外れた時の活躍がどうなるか、楽しみ。

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    2020年11月14日
  • 時を壊した彼女 7月7日は7度ある

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    2回目ぐらいまでは何というか苦痛だったが、そこをすぎると引き込まれ、最終あたりの論理にはやっぱり頭の鈍い私にはついていけないといういつものパターン。
    どうしてもタイトルや概要からは7回死んだ男が思い浮かぶが作者が変わると、というよりはむしろ時代が変わると、こうもかわるかという印象。

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    2020年11月01日
  • 謎の館へようこそ 白 新本格30周年記念アンソロジー

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    「館」をテーマにした6名の作家による書き下ろしアンソロジー。

    東川篤哉『陽奇館(仮)の密室』
    キャラというかギャグ?のテイストにあまり付いていけない。終わり方は短編ならでは、で面白いと思う。

    一肇『銀とクスノキ ~青髭館殺人事件~』
    この本の中で罪善くんのキャラが一番好きかも。ミステリーとしてあのオチは何でもアリになるのであまり好きじゃないかな。

    古野まほろ『文化会館の殺人 ――Dのディスパリシオン』
    手記から読み解く謎とお耽美な空気感。

    青崎有吾『噤ヶ森の硝子屋敷』
    ラノベにありそうな個性の強いキャラ。全部硝子でそんな風になるのかとか想像がし辛かった。

    周木 律『煙突館の実験的殺人

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    2020年10月07日
  • 禁じられたジュリエット

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    パラレルワールドの日本の全寮制女子高。現体制では禁書となっている「ミステリ小説」を読んでしまった女子高生6人が反省室に収監、囚人となった彼女たちを同級生2人の看守が矯正する…。騙されまいとしたが2回騙されてお手上げ。後味は良くないし凝りすぎの感もあるが作者さんのすごさには改めて脱帽。

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    2020年09月24日
  • その孤島の名は、虚

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    ネタバレ

     目に映るものすべてがことばに変換され、
     心に感じるものすべてをことばで顕さなければ受け容れられない。




     あえてジャンルは青春小説。
     それはそれは数学パズルでありロジック・ミステリなのだけれど、
     同時に女子高生モノであり異世界モノでありサバイバルモノでもあってバトロワモノでもあるので、
     そんなもん青春以外のなんだって云うのさ。

     相変わらずの語り口だけれど衒学的ではないんだよな、と思っていたらあとがきで、
    「頭が重く、口数が多い本能を抑えて、作家としての生涯のテーマだけを追ってみる。
     偏執的・網羅的な足し算掛け算の癖を抑えて、お客様の想像力を信じた引き算をしてみる。」
     と

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    2020年08月09日
  • 警察手帳

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    元警察のキャリア(自称)視点で、警察組織のリアルな実情を説明したもの
    ある程度網羅的に書いてあるけど、交通とか所属したことがないとろこは知らないと正直に書かれてあるので、より一層の信憑性がある
    交通以外にも、公安とか他にも知りたいところだけど、その辺が知りたかったら他の人のを読めということですかね

    まぁ、今まで知ってた事がほとんどで、特に意外な事実はなかった
    ただ、警察庁と各都道府県警の法的な建前と現状、その関係性はわかりやすかった

    ってか、僕は警察関連の知識をどこで知ったかと考えたら、やはり小説だったんだよね
    乃南アサの「ボクの町」とか大沢在昌の「新宿鮫」とか、他にも何人かの作家さんのを

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    2019年12月20日
  • 警察手帳

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    警察の組織について語る。
    内容自体は面白いのだが。
    この人、元警察官で、それもペーペーでなく、充分なキャリアを積んだ上で今作家らしい。

    そのせいか、うざい。

    文体というか。
    なんで会社とか軍隊、海軍に例えなきゃいけないんだ。それが判りやすいと思ってんのか。

    ま、作家としてのこの人のファンもいるんだろうから好き嫌いだが、気持ち悪くって、本としては評価下げ。

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    2019年11月22日
  • 臨床真実士ユイカの論理 ABX殺人事件

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    わりと犯人やらその他諸々に関する事はわかりやすく問題が配置されていたような気がする。前作のような舞台設定もないのでそこらへんもわかりやすい。でも犯人を指摘するための論理構築が相変わらずエレガントで気持ち良かった。古野まほろ先生の作品の中ではこのシリーズは読みやすい部類に入ると思うので是非読んで(ダイマ)。

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    2019年10月05日
  • 警察用語の基礎知識 事件・組織・隠語がわかる!!

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    面白かったけど、マニアックすぎた。用語の本だけあって膨大な量の専門用語が出てくるから自分で整理して読む必要がある。

    警察マニアみたいな人は楽しめると思う。

    基本的な日本の警察組織の構成とか、各警察署内の部署、そこで働く警察官の階級や役割分担がわかって面白かった。

    警察24時をより楽しめるようになった。

    各県の警察本部や警視庁の警察官はやっぱ選ばれしエリートなんだなって思った。

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    2019年08月27日
  • 陰陽少女

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    シリーズの最初から読まないとダメなんですかね。
    いまいち、理解できないところが。
    ミステリー? 伝奇?
    わからない(><)

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    2019年05月21日
  • 新任巡査(下)(新潮文庫)

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    内田希、22歳、女警。飛び抜けて優秀な彼女には秘密がある―。少女連続行方不明事件の目撃情報と、警察署内の「開かずの間」の噂。わずかな手がかりから事件の真相に迫る二人の新任巡査の背後に襲いかかる凶刃、そして命の危機…。巧緻に張り巡らされた伏線の先に浮かび上がる驚愕の真犯人とは。警察組織の内情を知悉する元警察キャリアの著者にしか書き得ない究極の警察ミステリー。

    伏線かなと思っていた点はことごとくそうであり、とても残念な仕上がりであった。最後までリアルに徹すればよかったのに。

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    2019年05月05日
  • 池袋カジノ特区 UNOで七億取り返せ同盟 II―グラン・コン編―(新潮文庫nex)

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    UNOルーレットというゲームを考案し、復讐の手段に使うというアイデアや、ゲーム展開は良く考えられていて賢い人かなと思うものの、いかんせん文章が面白くない。無駄に多用するフランス語のルビも読みにくさに拍車をかけており、最後まで見て楽しめなかった。

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    2019年02月14日
  • 謎の館へようこそ 白 新本格30周年記念アンソロジー

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    白の理由は、ちゃんと館を扱った短編だからか。
    黒は、変化球が多いのでその他?で括られたかな。

    わりと無難な話が多かったが、一肇は意外性があっておもしろかった。

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    2021年08月26日
  • R.E.D. 警察庁特殊防犯対策官室(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

    献本プレゼント企画でいただきました。
    政官業巨大疑獄と謎のデータテロリスト<ワスレナグサ>に立ち向かう、総理直轄の特殊捜査犯<サッチョウローズ>が活躍する話。
    時は、東京オリンピックのあと<厄災>が起きた日本。東京は湖になり、中京都という場所に首都が移された。
    「悠久を生きる特殊少女×警察」っていう新しいタイプの話だった。最初は読みにくいな…って思ったけど最期まで読むと話が繋がってきて、
    アニメとかにしたら受けるような感じがした。

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    2018年10月11日
  • セーラー服と黙示録

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    探偵を養成するカトリック系の女子高と、そこで厳しい規律を潜り抜けながら寮生活を送る今日子たちの、少女小説みたいな可愛らしい雰囲気が良かった。でも表層以外は入り込めなかった。大好きなお姉様二人が磔で発見される事件の謎解きも上手く飲み込めなかったものの、今日子たち三人の推理の活躍はちょっとわくわくした。

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    2018年10月09日
  • 警察官白書(新潮新書)

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    交番、生安、刑事、交通、警備 全国26万人警察官を平均化。著者は元東大卒のキャリア官僚後、作家になったらしいですが、小説の評判はあまり高くないようなので、今後もこの路線がいいかも。

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    2018年10月08日