古野まほろのレビュー一覧

  • 警察手帳

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    元警察官僚による警察組織や警察官についての一般向けの解説といったところ。本人によれば、警察庁採用のキャリア官僚の割には現場経験が多いとのことで、いわゆる警察というか、自治体警察やそこの警官の習性や文化に至るまで書かれていて、実際のところは分からないが、警察ドラマとは違う事実が語られていて、それなりにリアリティがある。現在は小説家ということだが、小説家になるために修行した成果らしい文章でもある。ちょっと癖があるが。
    ノンフィクションの読み物としては、そこそこ面白い。

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    2017年03月23日
  • 臨床真実士ユイカの論理 文渡家の一族

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    オセロのようにひっくり返る虚実にどんでん返し、論理で詰める推理。新本格というか古典ミステリのような大仕掛けな舞台設定と家系図。キャラ設定は今時で、古き良きと新しきのごった煮が面白い。7.75

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    2017年03月03日
  • 臨床真実士ユイカの論理 ABX殺人事件

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     シリーズ2作目。残念ながら1作目は未読ですが、主人公本多唯花の持つ特殊能力について多くの説明がなされていたこともあり単体でも問題ありませんでした。
     副題からも判るようにクリスティの「ABC殺人事件」を意識した作品であり、シリーズとしては古典的作品へのオマージュとなっているようです。
     主人公が“障害”と表現する特殊能力は、言葉の真偽と虚実を判別する能力。それゆえに、ミステリとしては論理パズラーです。出題編のあとには「読者への挑戦状」が挿入されており、ミステリファンには嬉しい構成となっています。
     とはいえ、この作品の最大の魅力は主人公の“ツンデレ”特性の方かもしれません。感度不良の男子大学

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    2017年02月25日
  • ストリート・クリスマス~Xの悲劇’85~

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    ひょっとしてシリーズものです…? 作中でほのめかして、最後まで明らかにされなかった内容があって「???」だったんですが既刊続刊に書かれてんのかな。ハードカバーで一見してシリーズとわからないシリーズものやるならそれ単体でも読めるようにして欲しいな…。

    読み始め、「」内で改行されるから読みづらかった~! 加えて、登場人物みんな特徴的な論調で話すのでとっつきにくさもあり。
    でも、キャラクターを把握して世界観、時代背景を理解したあとは割とスラスラ読めた。論拠として羅列してる中身がやや弱い気もしたなー。結構主観的。それゆえの面白さももちろんあったのだけれど。

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    2017年01月21日
  • セーラー服と黙示録

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    綾辻行人や有栖川有栖的な本格ミステリを期待して読んだら、作者の方、がっつりお二方に師事していたらしい。あらすじを読んだ時点でこれは期待できそうな本格ミステリ!と思ったし、実際読んでいても期待通りだったんだけど、私自身の本格ミステリへの興味が薄れていたのか、それとも期待値が高過ぎたのか、10代のころ初めて綾辻行人や有栖川有栖を読んだ時のカタルシスには及ばなかった。
    世界の設定がパラレルワールドの日本で、事件が起こるまでに、総ページ数の半分くらい?は世界観の説明に費やされていたかも。シリーズ化されているようなので、今後の前説的な位置づけなのかな?

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    2017年01月07日
  • ねらわれた女学校 セーラー服と黙示録

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    ネタバレ

    セーラー服シリーズ短編集。寮室から消えたロザリオの謎、図書室で今日子が出逢った美少年をめぐる脱走計画、学園で起きたサバトをめぐる異端審問、夢の中での謎解きと、趣向を凝らした4編を収録。証拠の扱いの巧みな『消えたロザリオ』『あらわれた悪魔』が好き。

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    2017年01月04日
  • 臨床真実士ユイカの論理 文渡家の一族

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    ネタバレ

    客観的真偽と主観的ウソホントを判別できる設定を活かしたラストの謎解きと目まぐるしく変貌する真相に夢中になって読まされた。怖い女性もたくさん出てきて満足。

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    2016年09月24日
  • セーラー服と黙示録

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    学園の説明が丁寧に書かれていてシリーズの序章といったところ。
    探偵を養成する学校の設定としては特殊。

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    2016年08月09日
  • 臨床真実士ユイカの論理 文渡家の一族

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    論理パズルのようで面白い。途中で黒幕はわかるが、作者の主眼はそこにはないのだろう。ひたすら「真-ホント」「偽-ウソ」などとくり返すのはうっとうしいが、作者らしい。

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    2016年07月25日
  • おんみょう紅茶屋らぷさん ~陰陽師のいるお店で、あなただけの一杯を~

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    ネタバレ

    人気の街、吉祥寺。でもあなたが道に迷ったとき、人知れぬ場所にひっそりと隠れている不思議な紅茶屋に、出会うかもしれません。あたたかな空気に満ちたその紅茶屋の店主は、優しい微笑みでお客さんを迎える、その実ちょっぴり辛辣なところもある陰陽師の青年。就活に疲れた女子大生、迷える若い恋人たち、結婚を前に危機に陥ったOL――それぞれの道で戸惑う人たちに、そしてあなたに。不思議であたたかな「紅茶屋 らぷさん」で、陰陽師が淹れる運命の一杯、いかがですか?


    個人的な感想を。
    何人かのエピソードから構成されている物語です。
    最初のエピソードのお嬢さんが、物語の語り手であり、大きな役割を果たしています。
    最初の

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    2016年06月12日
  • おんみょう紅茶屋らぷさん ~陰陽師のいるお店で、あなただけの一杯を~

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    古野まほろによる、紅茶と陰陽道のミステリ。
    癖がかなり抑えられている。文章も人物も、全面的にファンタジーで、起承転結が無難なよい話なのも。普段の奇特さが好きな身としては、肩透かしだった。
    代わりに、らしからぬほど、シンプルな読みやすさや馴染みやすさがあり、趣味的・雑学的な要素はいつも通り満載。ラノベレーベルとして、ということなのか。
    3-

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    2016年05月17日
  • おんみょう紅茶屋らぷさん ~陰陽師のいるお店で、あなただけの一杯を~

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    ネタバレ

    献本でいただきました。ありがとうございました。
    心が遊離した人と許された人間だけが訪れることのできる吉祥寺の紅茶屋。陰陽師でもある店主に「物語を紡ぐ」ことにより、問題解決のための一歩を踏み出す人々。一章でお店を訪れた佐々木英子はお店でバイト(?)をすることになり、訪れた人々の問題解決のお手伝いをすることに。
    陰陽師小説は他も読んだことがありますが、こんなに詳しく五行等が語られているのは他にないのでは。式神もかわいい姿で登場し、挿絵で見たかったな。
    正朝の求めるものは今回詳しく語られていなかったので、シリーズ化でこれから語られるのでしょうか。

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    2016年05月09日
  • セーラー服と黙示録

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    セーラー服と黙示録読んだ。うーん…正直なところ、前半部分(150ページくらい)とホワイの推理が頭に入ってこなかった。けど、後半の探偵パートは良かった。

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    2016年04月04日
  • 名探偵だって恋をする

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    ネタバレ

    ライトな謎説きアンソロジー。別に必ずしも恋してない。
    『空蜘蛛』の異色さと落ち着きが際立って魅力的だった。『ローウェル骨董店の事件簿』も落ち着いた文章と人間味ある雰囲気で好感度高い。本編後日談やスピンアウトが多いので新たなシリーズへの出会いもあるかも?

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    2015年11月24日
  • セーラー服と黙示録

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    古野まほろ作品初体験。アリスガワという学校名だったり細かなネタにニヤリとさせられつつも、大筋の謎の開示が作中でなされた割に完全に腑に落ちない感じ。それを解消するために早く続編に取り掛かりたい。それはそうと女性下着のたたみ方の描写が結構詳細なので勉強になりました。

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    2015年10月04日
  • 外田警部、カシオペアに乗る

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    見た目は冴えないが捜査の時は抜群の推理力を発揮するという和製コロンボみたいな小説。
    外田警部はうざいけど憎めない。

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    2015年09月21日
  • 群衆リドル~Yの悲劇’93~

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    今まで読んだ、まほろ作品の中では1番読みやすかったです。天帝シリーズのような、溢れんばかりの衒学趣味や、二条シリーズのような長ったらしい講釈がなかったせいでしょうか…
    何やら示唆的でセンチメンタルなプロローグはいつも通り。
    帯にもあるように、本格ミステリのあらゆるガジェットを放り込みながらも、散漫せず、ここまで綺麗に集約した手腕は流石です。
    絶対に意識したであろう、某有名古典トリックの一部流用には笑ってしまいましたが、それすらロジカルに解明してみせるのですから、この著者の理論への傾倒ぶりには凄まじいものを感じます。
    次作も手元にあるので、近いうちに読んでみようと思います。

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    2015年09月16日
  • 外田警部、TGVに乗る

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    古野さん苦手なんだけど、TGVだし、、、と思って読みました。
    やっぱなーてのが感想です。
    でもシリーズものなので一作目も読んでみようかな。

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    2015年07月16日
  • 名探偵だって恋をする

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    タイトルから想像していた話と、何か違った。まぁ男女間のものだけが恋愛だけが恋ではないといえばそれまでだが。
    「秘密の小箱」椹野道流、「花酔いロジック」森晶麿、「浮遊惑星ホームバウンド」伊与原新、「空蜘蛛」宮内悠介、「消えたロザリオ」古野まほろ、の5話収録。
    2014/9/11

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    2014年09月13日
  • 群衆リドル~Yの悲劇’93~

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    夢二邸に招待されたユカと天才ピアニストのイエ先輩、全く共通点の客が次々と「ロンドン橋落ちた」になぞらえて殺されていく。 犯人マイフェアレティは誰だ?

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    2014年07月26日