あらすじ
農協の経理のような顔に、昭和の哀愁を感じさせる銀縁眼鏡。よれよれにくたびれたスーツに、安手のコート。ところ構わず葉巻の煙を噴き上げ、口を開けば方言丸出し――。冴えない外貌ながら、「猟犬」としては超一流の外田は、連続強姦殺人犯の行方を追って、東奔西走の身。しかし、行く先々で、謎めいた殺人事件に遭遇する。それも、容疑濃厚な被疑者に限って鉄壁のアリバイに守られているのだ……。傑作本格探偵小説集。
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Posted by ブクログ
コロンボのオマージュ小説なんだろうか?倒叙形式のミステリ。
元々そういうのが好きなので飄々と、ねちねちと犯人を追いつめていく外田警部が読んでいて楽しい。
ちょっと調べてみたら他の作品からのスピンオフキャラみたいですね。元作品を読んでみたくはあるけど・・・この作者の他の本は以前に読んでちょっとあわなかったからなあ。中高生くらいの男女とかが謎を解く青春ミステリみたいなのって正直食傷気味なんですわ。。その手ので面白かったのってほとんど記憶にないし。。。
各章がいろんな列車に乗るとなってるけど別にトラベルミステリとかではありません。
Posted by ブクログ
古野まほろ新シリーズ。倒叙ミステリの連作集。
独特の文章や語彙・キャラ造形は相変わらず極端で好みだが、『背徳の~』に続き、今回も本格ミステリとしての精度が高かった。
これまでも精度自体は高かったのかもしれないが、それは上記の著者色とは別に存在するものが多かった。しかし、近年はそれが相互作用しているように思え、前作や今作で一つ完成に至ったと思う。
刊行ペースも早いので、今後も期待。
4
Posted by ブクログ
木火土金水”剋”シリーズのスピンオフ? 外田警部がこんなに名警部だったとは意外。のったりした伊予弁とコロンボ風しつこいウザさが大丈夫かどうか。私はおもしろかったが、好き嫌いが分かれそう。