あらすじ
永年勤続休暇中、パリを訪れた愛媛県警察部の外田保丞警部。知遇を得ているフランス国家警察のポンメルシー警視正とともにTGVでリヨンに向かうが、同じ車内で日本人外交官の射殺死体が発見される。外田が追い詰めるべき犯人は、鉄壁のアリバイと日仏両国の法律に、幾重にも守られていた――。遠くパリの地で、愛媛の誇る逆トリックの名手・外田警部のアクロバティックな推理が炸裂する!! 切れ味鋭い、長編本格探偵小説の傑作。
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Posted by ブクログ
日仏の警察や高速鉄道、大使館や外務省を中心とする官庁に関する蘊蓄を、後半は外見や口調からはうかがい知れない外田警部の推理を堪能。さすがだ!シリーズ2作目のようだが1作目も読んでみようかな。
Posted by ブクログ
まほろのコロンボ式シリーズ二作目。今回は長編。
コロンボなのか古畑なのか、あるいはそのどちらもなのか、オマージュなのは自明なヨーロッパの自国領事館という舞台設定。
登場人物や会話内容は相変わらずだが、まほろにしては奇抜でない、由緒正しめの時刻表アリバイトリック。
個人的には、やたら偏った作風で本格をやってくれるこのシリーズは好きで、話が大きすぎず小さすぎなかった本作もかなり楽しめた。2014年作品トップ10くらいには入る。
4+