【感想・ネタバレ】新任巡査(下)(新潮文庫)のレビュー

あらすじ

内田希(アキラ)、22歳、女警。飛び抜けて優秀な彼女には秘密がある――。少女連続行方不明事件の目撃情報と、警察署内の「開かずの間」の噂。わずかな手がかりから事件の真相に迫る二人の新任巡査の背後に襲いかかる凶刃、そして命の危機……。巧緻に張り巡らされた伏線の先に浮かび上がる驚愕の真犯人とは。警察組織の内情を知悉する元警察キャリアの著者にしか書き得ない究極の警察ミステリー。(解説・村上貴史)

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ネタバレ

上巻のキャラ紹介、交番警官のお仕事紹介から本筋の連続女子高生行方不明事件への謎に迫るサスペンス。罠を張るアキラ、巻き込まれ負傷するライト。ふたりの未来は!?。

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2022年02月23日

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結末にビックリです。

途中までは、完全に、新任巡査のお仕事のお話なんですよ。ですが、残り250ページくらいから話は変わり始めます。いや、変わり始めた時点では、話が変わったという事はわからないんですよねぇ。ただ、警察官の職務の危険性を示しただけなのかなぁと思っていたんですが、全然違いました。

そういえば、この作品の最初、なぜだか公安課長が新任巡査の人選を行っているかのような描写があるんですが、それがここにつながってくるのかと。「すべては地続き」の通りですね。

って言うか、ここに至るまでの話全てが地続き。伏線。それが、結末に向けて、明らかになっていきます。そして結末かぁ。

いやぁ、しかし、最後に明らかになる犯罪はえぐい・・・

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2021年06月11日

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本作…本当に「何処の街にも何人かは居て欲しいかもしれない…」という「いいヤツ」という感じの、真面目で正直な新任巡査の上原が奮戦する他方で、女性新人でありながら独特な知的能力や感で、「キレモノの女性刑事」という風格で、同時に「経験不足の故の隙」で窮地に陥る場面も在る内田が在る…非常に面白い人物造形だ…

冒頭部の辺りで、両新任巡査が愛予署への配属となったことに、何処かの誰かの思惑が在るということが仄めかされてはいるが…それが最終盤に明らかになって行く…なかなか夢中になる作品だった…

或いは…2人の新任巡査の「何年か後」の様子も知りたいというような、読後の余韻も大きい感じだ…

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2019年03月12日

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ネタバレ

警察お仕事モノ小説だと思って読み進めると、主役の新任巡査が想像していたより大きな事件に巻き込まれていた。
また語り手である二人の巡査が受傷して生死を彷徨う展開になるとも思っていなかったので、予想を裏切られる展開が多くてハラハラして読めた。
黒幕は警察署長で、自身が気に入った?女子高生を監禁して強姦の上死亡させるというクソオブクソ野郎。
コイツがもっと痛い目に合う描写が欲しかった。
踊る大捜査線がキッザニアに思えるくらい描写が緻密。

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2025年08月12日

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交番勤務警察官の研修が2人の新任巡査の目線でかかれていた。
その中に、キーワードが隠されていて、最後の事件の展開は非常に良かったです。情報が多い中でも、警察官の仕事の描写と少しずつ結末に流れていくところも非常に読みやすかった。

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2024年10月20日

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最初は独特な表記と丁寧すぎる警官のお仕事描写にウッとなったが、徐々に慣れた。
ミステリ謎解きの部分はとても良かった。
作者の方が元警察キャリアだけあって、内情がとても詳しく書かれていたので、パトロール中のお巡りさんを見て『お勤めご苦労様です!!!!』って心の中で叫ぶようになってしまった

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2023年09月24日

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上巻では主人公ライトのお仕事小説がひたすら綴られており、あまり目立った展開が生まれなかったので少々刺激の薄い話だと思っていた。下巻からは一気にシリアスなストーリー展開へと進展し、思わぬアクシデントに遭遇しながらも懸命にひよっこなりの警察魂で事件終幕へ奮闘する主人公に愛着が持てる作品だった。物語冒頭の時点で相当な伏線が貼られていたのだろうが、未熟な私では一度で見抜くとができなかったためもう一度読み直したい気もする…。

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2022年04月17日

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ミステリー部分は大きすぎてリアリティはないが、新人お仕事小説としてはとてもよいだろう。組織による新人育成物語としても面白いだろう。
自分の思ったのと違う!って低評価つける人が多いようだが、、、警察出身者にしか書けないものなので本書には価値があるだろう。薄っぺらい聞きかじりで量産される警察小説とは一線を画す作品だろう。

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2021年05月06日

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ネタバレ

上巻星4.8, 下巻星4.2

二冊全体としては上巻の点数に準じるが、クライマックスの展開が、往年の「戦闘美少女」的などぎつさがあり、万人に薦められる展開でなかったため、他人の顔を気にしてやや点数を下げたくなった。個人的にはなんとか納得してついていけたが、アキラに色々背負わせすぎな世界を作り出すこの古野まほろという作家の……冲方丁『シュピーゲル』『マルドゥック』シリーズのにも似た女性身体の扱い方は、独特だと感じた。

話のつながっていない後継作である『新任刑事』ではそうしたどぎつさはほぼなかったので、安心して読めたけれど、「警察文化を知りながら読める」という点で助かったのはこの『巡査』のほうだった。

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2020年10月21日

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内田希、22歳、女警。飛び抜けて優秀な彼女には秘密がある―。少女連続行方不明事件の目撃情報と、警察署内の「開かずの間」の噂。わずかな手がかりから事件の真相に迫る二人の新任巡査の背後に襲いかかる凶刃、そして命の危機…。巧緻に張り巡らされた伏線の先に浮かび上がる驚愕の真犯人とは。

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2019年09月19日

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警察情報小説、あるいは新人巡査の成長物語の小説かとの思いは、下巻に入り見事に裏切られた。
新人巡査の交番勤務が丹念に綴られる上巻から一変し、少女連続行方不明事件がメインとなって、とんでもない展開となる。
新人巡査たちはどうなるのか予断を許さぬ状況で、そして犯人は予測もつかない人物・・・
思い返せば様々に張り巡らされた伏線があり、読み手も手玉に取られたの感。
「警察小説史に残る大作」との文庫帯は伊達ではなかった。

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2019年04月17日

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下巻の途中までは、新人警官のお仕事成長物語と見せかけて、そこからが一転。上下巻、一気に読ませられました。

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2021年08月08日

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内田希、22歳、女警。飛び抜けて優秀な彼女には秘密がある―。少女連続行方不明事件の目撃情報と、警察署内の「開かずの間」の噂。わずかな手がかりから事件の真相に迫る二人の新任巡査の背後に襲いかかる凶刃、そして命の危機…。巧緻に張り巡らされた伏線の先に浮かび上がる驚愕の真犯人とは。警察組織の内情を知悉する元警察キャリアの著者にしか書き得ない究極の警察ミステリー。

伏線かなと思っていた点はことごとくそうであり、とても残念な仕上がりであった。最後までリアルに徹すればよかったのに。

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2019年05月05日

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