あらすじ
内田希(アキラ)、22歳、女警。飛び抜けて優秀な彼女には秘密がある――。少女連続行方不明事件の目撃情報と、警察署内の「開かずの間」の噂。わずかな手がかりから事件の真相に迫る二人の新任巡査の背後に襲いかかる凶刃、そして命の危機……。巧緻に張り巡らされた伏線の先に浮かび上がる驚愕の真犯人とは。警察組織の内情を知悉する元警察キャリアの著者にしか書き得ない究極の警察ミステリー。(解説・村上貴史)
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Posted by ブクログ
上巻のキャラ紹介、交番警官のお仕事紹介から本筋の連続女子高生行方不明事件への謎に迫るサスペンス。罠を張るアキラ、巻き込まれ負傷するライト。ふたりの未来は!?。
Posted by ブクログ
警察お仕事モノ小説だと思って読み進めると、主役の新任巡査が想像していたより大きな事件に巻き込まれていた。
また語り手である二人の巡査が受傷して生死を彷徨う展開になるとも思っていなかったので、予想を裏切られる展開が多くてハラハラして読めた。
黒幕は警察署長で、自身が気に入った?女子高生を監禁して強姦の上死亡させるというクソオブクソ野郎。
コイツがもっと痛い目に合う描写が欲しかった。
踊る大捜査線がキッザニアに思えるくらい描写が緻密。
Posted by ブクログ
上巻星4.8, 下巻星4.2
二冊全体としては上巻の点数に準じるが、クライマックスの展開が、往年の「戦闘美少女」的などぎつさがあり、万人に薦められる展開でなかったため、他人の顔を気にしてやや点数を下げたくなった。個人的にはなんとか納得してついていけたが、アキラに色々背負わせすぎな世界を作り出すこの古野まほろという作家の……冲方丁『シュピーゲル』『マルドゥック』シリーズのにも似た女性身体の扱い方は、独特だと感じた。
話のつながっていない後継作である『新任刑事』ではそうしたどぎつさはほぼなかったので、安心して読めたけれど、「警察文化を知りながら読める」という点で助かったのはこの『巡査』のほうだった。