古野まほろのレビュー一覧

  • 叶うならば殺してほしい ハイイロノツバサ

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    620ページという長編ながら、一気に読み終える勢いがある
    箱崎ひかるという個性あるキャリア警察官と、捜査官たちにより、未成年者による凄惨で鬼畜な事件が明らかになっていく
    被害者と加害者の立場と贖罪が、交差しての複雑な構図
    かなり重い内容でありながら、読ませる筆力は、警察官僚?であった筆者ならではかもしれない

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    2023年07月20日
  • ロジカ・ドラマチカ

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    ネタバレ

    わたしも、日本語の細かいところが気になってたまらない質なのでとても楽しめました。
    登場人物を変えてシリーズ化してもらえるとうれしいです。

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    2023年06月13日
  • 女警

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    某駅前交番で警察官が射殺された状態で発見され、当時勤務していた実務1年目の女警が行方不明となり、4時間後自殺体で発見される。2人の間に何があったのか。
     警察組織やしきたりの説明が長くスピード感がない。それよりも何よりも結末が、どうもスッキリとはしない幕切れに感じてしまった。

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    2023年05月29日
  • 新任警視(上)(新潮文庫)

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    一般人には知る由もない警察キャリアの日常を描く、しかしこれが本題じゃないんだからどこで話が切り替わるかとワクワクと読み進めていたら上巻終わっちゃったな。

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    2023年05月24日
  • 新任警視(上)(新潮文庫)

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    キャリアの警察官が、愛媛県警と思われる警察本部の公安課長に就任。
    テロ集団と化した宗教団体と戦いに挑む。
    人情味、会話劇がたっぷりとあって、面白かった。
    下巻の最後の大どんでん返しは、前振りが多すぎるけど、ギリギリ感がたまらない。

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    2023年04月07日
  • 終末少女~AXIA girls~

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    とても古野さんらしくて、慣れている自分からしたらかなり面白かった。
    この方の話の中には宗教的な話が組み込まれることが多く、解き方も斬新。確かに好みが分かれると思う。女性の描写が綺麗で良かったです。
    いつもロジックが高難度で面白いです。

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    2023年02月19日
  • R.E.D. 警察庁特殊防犯対策官室 ACTIII(新潮文庫nex)

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    終わり方が終わり方なので、早く続きを読みたい!と思ったのですがあるのでしょうか。気づけば4年以上経っているのでもうないのでしょうか....それにしては最後の終わり方が匂わせすぎですよね。新刊ください。。

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    2023年01月25日
  • ぐるりよざ殺人事件 セーラー服と黙示録

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    ロジックに淫している極地のような作品で、細かいルールを設定して、それを全てロジックに消化するのはすごいね。

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    2023年01月17日
  • オニキスII―公爵令嬢刑事 西有栖宮綾子―(新潮文庫nex)

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    シリーズ2作目
    今回も収録は3編

    ・女警をわたる風
    女警の性風俗での副業と検察による斡旋

    ・KOBAN NIGHT ZOMBIES
    大物政治家の庶子警官による警察内部の性行為動画撮影

    ・丁半はここにある
    警察署内での賭博行為


    それぞれ、一言で表すなら、変態、昼ドラ、Vシネ かな
    前作よりも検察の攻撃がちっちゃくなってる気が……
    確かに警察にとってはダメージだろうけど、そんなことがあったとて捜査権が検察にという世論が作られるとは思えないけどね
    あとネーミングセンスがダサいけど、そのダサさも含めてギャグなんだろうなぁ

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    2022年12月27日
  • オニキス―公爵令嬢刑事 西有栖宮綾子―(新潮文庫nex)

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    お嬢様刑事が財力と権力をふんだんに使って事件を解決・もみ消すお話

    収録は3編
    ・消えた八、五七二万円を追え!!
    ・"警察に不祥事なし"
    ・あの薬物汚染を討て

    筒井康隆「富豪刑事」と発想は似ているけど、こっちは設定をもっと作り込まれてある

    西有栖宮綾子
    本名:メアリ・アレクサンドラ・綾子・ディズレーリ
    父親がイギリス公爵、母親が宮家
    警察内部の不祥事を秘密裏に捜査処理する「監察特殊事案対策官」として事件の調査を依頼される
    (この若さで警視正は無理じゃないか?とも思うけど、その無理を可能にする裏事情もあるのだろうなぁと推測)
    公爵家の執事である安藤警視と共に自家用オスプレ

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    2022年12月26日
  • 老警

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    ★4.5

    えーーーっ!作者が元警察キャリアだったのに、こんな作品書くの?だってさぁ、警察の闇じゃん。一応、事件の真相は描かれたけど、解決はしていないし、警察の闇の深さが描かれただけじゃん。全然ハッピーにならないじゃん。こんな作品、あってよいの??びっくりだわ。

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    2022年12月04日
  • 侵略少女~EXIL girls~

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    シリーズ3作?天使VS悪魔、終末期を迎える日本で、少女たちに託された役割は?天国とは?すごい経歴で、伏線の嵐、独特の設定、そして表現に引き込まれる謎の作者さんの近況があとがきで明らかになりそちらが気になる。古野さん、担当編集者さん、新任シリーズ、A県警察シリーズが読みたいです。

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    2022年11月29日
  • 警察官僚――0.2%未満のキャリアの生態

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    平成一桁入庁の元キャリア警察官僚である著者が、自身の体験に即して警察官僚のリアルな生態等を語る。
    なかなかに臨場感のある内容で面白かった。特に、警察官僚の代表的「御霊」業務としての「法改正」の流れを詳述しているのが興味深かった。
    ただ、やたらと軽妙さと仰々しさを醸し出すような文体がちょっと煩く感じた。

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    2022年11月25日
  • おんみょう紅茶屋らぷさん ~この一杯に、すべてを~

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    シリーズ3作目
    で、完結という事でよいのだろうか?

    今回のお茶はキャンディとアッサム


    自分用に淹れる場合、アイスティーのミルクダウンはもう諦めている
    私は薄めのアイスティーをガブガブ飲むのが好みなので、作中で失敗作として扱われているのに似たもので十分なんですよね
    なので、それなりのお店で出てくるアイスティーの濃さに戸惑う事がある
    お店のアイスティーの茶葉で多いのがアールグレイとキャンディなのは、ミルクダウンが起こりにくいからであって
    果たしてアイスティーとして飲むのに美味しさの面で適しているかどうかは別問題だと思っている
    自分の好きな茶葉を楽しむのがいいと思うよ

    作中で紹介されていた、

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    2022年09月09日
  • おんみょう紅茶屋らぷさん ~式神のいるお店で、おかわりをどうぞ~

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    シリーズ2作目
    今回も3編収録

    正朝さんの追っている者の正体も判明
    そして、姉と呼ぶ人との関係も……

    登場したお茶
    ・ローズヒップティー
    ・ラプサン・スーチョン
    ・アールグレイ


    一般的なローズヒップティーの味が何に起因するのかは、他の作家さんのハーブティー系の小説を読んで知っていた
    なので、二つの違いは何かは読んでいて用意に推測ができた

    しかしまぁ、警察の所属部署によるネガティブなイメージはやはり古野まほろっぽいと感じる
    普通の会社で言えば、営業部の第一線で長年活躍してた人が、新人がとりあえず配属されるような部署に異動という認識で合ってる?

    それに、親父さんも前時代的な価値観という

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    2022年09月08日
  • おんみょう紅茶屋らぷさん ~陰陽師のいるお店で、あなただけの一杯を~

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    魂が離れかかっている程に気持ちが不安定な人だけがたどり着ける、陰陽師がいる紅茶屋のお話

    住みやすいと人気の街である吉祥寺
    普通は行くことができない、しかし店が欲する人だけたどり着ける紅茶屋らぷさん
    陰陽師がいるそのお店は、気枯れた人を紅茶で癒やし、占星術などで問題解決の糸道を示してくれる不思議な存在

    父の期待に応えられない女子大学生
    周囲に不幸を招くという女子高生
    何かと理由をつけて結婚式を延期した彼に悩む書店員

    彼女らは何に悩み、原因は何なのか?
    自らを語ることで解かれる因果の物語


    5年前くらいに一度読んでいて、続編を買ったので一気に読んでしまおうと改めて再読
    内容はほとんど覚えて

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    2022年09月07日
  • 新任刑事(下)(新潮文庫)

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    刑事一課のエース、上内亜梨子(かみうちありす)は焦っていた。時効まであと一箇月。眼前で取り逃した渡部美彌子( みやこ)の矛盾に満ちた行動、彼女の足取りを消す奇妙な放火殺人、そして美彌子本人からの手紙……何かがおかしい。この逃亡劇にはウラがある。巧緻に張り巡らされた伏線が視界を反転させる時、急浮上する驚愕の真相とは――。

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    2022年08月11日
  • 新任刑事(上)(新潮文庫)

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    駅前交番から突然、刑事一課強行係に異動となった原田貢(みつぐ)は慌てていた。次々と舞い込む変死体の見分、作成する図面や調書の膨大さ、ツルハシの使い道……。"初めて"だらけの刑事見習いを懸命にこなす中、貢は一本のタレコミを受ける。十年間逃げ続ける指名手配犯「警察官殺しの美彌子(みやこ)」に瓜二つの女が駅前でホステスをしていると。時効完成まで僅か二箇月。刑事らの執念の追及捜査が今始まる。

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    2022年08月11日
  • 警察の階級

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    コナンの登場人物を想像しながら読むと面白い。
    警察が登場するマンガやドラマを見るのが楽しくなると思う。

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    2022年08月06日
  • 叶うならば殺してほしい ハイイロノツバサ

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    ネタバレ

    読む人によってめちゃくちゃ感想が左右されそうな内容でした。まほろさんに慣れていないとこんな長編最後まで読めないかもしれないですね。
    事件内容がかなり凄惨なのでまず読む人を選びます。何回も描写されるし。最初読んだ時はうわ...って思いました。あと、後半怒涛のタイトル回収がなるほど、と思わされました。
    どうやったらこんな人間関係思いつくねん、というくらい複雑なので、ちょっとずつ頭の中で整理して読みました。名前がとにかく多い。薙ちゃんがもう少し大事なキャラなのかなと思っていたら別にそうでもなかった感。
    まさかあんなに色んな人が死ぬとは思わなかったです。最後に亡くなった(自殺だけど)方は一瞬話が飛んで

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    2022年07月07日