古野まほろのレビュー一覧
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お嬢様刑事が財力と権力をふんだんに使って事件を解決・もみ消すお話
収録は3編
・消えた八、五七二万円を追え!!
・"警察に不祥事なし"
・あの薬物汚染を討て
筒井康隆「富豪刑事」と発想は似ているけど、こっちは設定をもっと作り込まれてある
西有栖宮綾子
本名:メアリ・アレクサンドラ・綾子・ディズレーリ
父親がイギリス公爵、母親が宮家
警察内部の不祥事を秘密裏に捜査処理する「監察特殊事案対策官」として事件の調査を依頼される
(この若さで警視正は無理じゃないか?とも思うけど、その無理を可能にする裏事情もあるのだろうなぁと推測)
公爵家の執事である安藤警視と共に自家用オスプレ -
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シリーズ3作目
で、完結という事でよいのだろうか?
今回のお茶はキャンディとアッサム
自分用に淹れる場合、アイスティーのミルクダウンはもう諦めている
私は薄めのアイスティーをガブガブ飲むのが好みなので、作中で失敗作として扱われているのに似たもので十分なんですよね
なので、それなりのお店で出てくるアイスティーの濃さに戸惑う事がある
お店のアイスティーの茶葉で多いのがアールグレイとキャンディなのは、ミルクダウンが起こりにくいからであって
果たしてアイスティーとして飲むのに美味しさの面で適しているかどうかは別問題だと思っている
自分の好きな茶葉を楽しむのがいいと思うよ
作中で紹介されていた、 -
Posted by ブクログ
シリーズ2作目
今回も3編収録
正朝さんの追っている者の正体も判明
そして、姉と呼ぶ人との関係も……
登場したお茶
・ローズヒップティー
・ラプサン・スーチョン
・アールグレイ
一般的なローズヒップティーの味が何に起因するのかは、他の作家さんのハーブティー系の小説を読んで知っていた
なので、二つの違いは何かは読んでいて用意に推測ができた
しかしまぁ、警察の所属部署によるネガティブなイメージはやはり古野まほろっぽいと感じる
普通の会社で言えば、営業部の第一線で長年活躍してた人が、新人がとりあえず配属されるような部署に異動という認識で合ってる?
それに、親父さんも前時代的な価値観という -
Posted by ブクログ
魂が離れかかっている程に気持ちが不安定な人だけがたどり着ける、陰陽師がいる紅茶屋のお話
住みやすいと人気の街である吉祥寺
普通は行くことができない、しかし店が欲する人だけたどり着ける紅茶屋らぷさん
陰陽師がいるそのお店は、気枯れた人を紅茶で癒やし、占星術などで問題解決の糸道を示してくれる不思議な存在
父の期待に応えられない女子大学生
周囲に不幸を招くという女子高生
何かと理由をつけて結婚式を延期した彼に悩む書店員
彼女らは何に悩み、原因は何なのか?
自らを語ることで解かれる因果の物語
5年前くらいに一度読んでいて、続編を買ったので一気に読んでしまおうと改めて再読
内容はほとんど覚えて -
Posted by ブクログ
ネタバレ読む人によってめちゃくちゃ感想が左右されそうな内容でした。まほろさんに慣れていないとこんな長編最後まで読めないかもしれないですね。
事件内容がかなり凄惨なのでまず読む人を選びます。何回も描写されるし。最初読んだ時はうわ...って思いました。あと、後半怒涛のタイトル回収がなるほど、と思わされました。
どうやったらこんな人間関係思いつくねん、というくらい複雑なので、ちょっとずつ頭の中で整理して読みました。名前がとにかく多い。薙ちゃんがもう少し大事なキャラなのかなと思っていたら別にそうでもなかった感。
まさかあんなに色んな人が死ぬとは思わなかったです。最後に亡くなった(自殺だけど)方は一瞬話が飛んで