古野まほろのレビュー一覧

  • 職務質問(新潮新書)

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    「知っているようで何も知らない」というような事柄、「特殊なようでいて、一般的な様々な事柄に通じる」という内容は、この種の新書の特長ということになると思う。そんな特長が感じられる良書であったと思う。
    本書とは無関係ながら、少し前に永く刑事として活躍された方が綴った本を興味深く読んだ。その中に、警察官として活動し始めた頃に所謂“駅前交番”で勤務した際の経験談が在った。一定の頻度で見掛け、見掛ける都度にコインロッカーを利用していた人物が気に掛かり、声を掛けると件の人物の持物の中には「侵入盗」に使う道具が詰まっていて、常習犯である旨が判明したというのだ。
    本書で扱う「職務質問」の、実際に在り得る事例と

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    2022年02月14日
  • 女警

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    題名の「女警」とは「女性警察官」を略した語である。自身で使用中のパソコンでは「じょけい」と打ち込んでも変換漢字として「女警」は出て来なかったが…
    本作は、事件が発生して警察官達が登場する物語ではあるが、何か「一味違う」という感じに仕上がっている。『女警』という題が示すように、女性警察官の物語ではあるが。
    とある県警の監察官室長を務める女性のキャリアである姫川理代警視が主要視点人物となる。物語の中心となる事件は、警察内部の事件だ。
    或る夜、交番で現場のリーダーたる警部補が銃弾を受けて死亡していたのが発見された。一緒に勤務していた女性巡査の姿が無かった。そして女性巡査は拳銃自殺を遂げたと見受けられ

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    2022年02月07日
  • 征服少女~AXIS girls~

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    『終末少女』続編
    ファンタジーロジック本格ミステリー

    閉ざされた天国から遂に地球への再征服作戦が開始された
    選ばれし使徒8天使は少女の姿となり、方舟「バシリカ」を駆り一路地球を目指す

    一枚岩とは言えない予感と、悪しきものたちの襲来に翻弄されながら
    片道分の燃料しか積載していない、天使たちの運命を見届けろ…!


    前作未読でも楽しめます
    既読の方がより没入します

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    2021年11月06日
  • 警察官の出世と人事

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    警察官の99%以上を占める地元採用のノンキャリア警察官を対象に、出世と人事について、階級・職制・専務の切り口で解説。警察内部での人事・組織構造が極めて分かりやすい語り口で書かれている良書。

    特に面白かったのは、以下の点。
    ・無試験昇任のキャリアと違って警視までは基本的には試験を通らなければ昇進できない。警視正以上で普通の人事の中で選考される。
    ・現場実務は警部補まで、警部以上は内勤や管理業務が多い管理職
    ・警部補をハコ長とする交番と、警部補をトップとする警察署の係は同格同構造。警部をトップとする警察署の課と警部をトップとする県警本部の係は同格。警視をトップとする県警本部の課長と警視である警察

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    2021年08月05日
  • 新任巡査(下)(新潮文庫)

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    結末にビックリです。

    途中までは、完全に、新任巡査のお仕事のお話なんですよ。ですが、残り250ページくらいから話は変わり始めます。いや、変わり始めた時点では、話が変わったという事はわからないんですよねぇ。ただ、警察官の職務の危険性を示しただけなのかなぁと思っていたんですが、全然違いました。

    そういえば、この作品の最初、なぜだか公安課長が新任巡査の人選を行っているかのような描写があるんですが、それがここにつながってくるのかと。「すべては地続き」の通りですね。

    って言うか、ここに至るまでの話全てが地続き。伏線。それが、結末に向けて、明らかになっていきます。そして結末かぁ。

    いやぁ、しかし、

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    2021年06月11日
  • ぐるりよざ殺人事件 セーラー服と黙示録

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    聞いたことのない方法で作り出されるクローズドサークルに、これまた前代未聞の特殊設定ミステリ。ガンダムネタや金田一の映画ネタなどはよく分からず。作者の得意とする推理編は圧巻。第八戒のもとでよくここまで練り上げたものだと思う。長いが面白かった。

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    2021年04月11日
  • 謎の館へようこそ 白 新本格30周年記念アンソロジー

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    1つ1つ個性が出ていて面白い。好きだったのは青崎有吾と周木律。東川篤哉はA先生の某作品を思い起こさせるトリック。青崎有吾はシンプルながらも意表をついてくる。周木律はトリックの出来栄えと新本格らしさでは一番ではないだろうか。これは短編に使うには惜しいくらいのアイデアだと思う。黒もすぐ読みたい。

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    2021年04月11日
  • 外田警部、TGVに乗る

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    久しぶりにこの作家の作品もっと追ってみたい!!と、思いましたわー。日本の官僚制度の細かい情報が楽しかったです。

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    2020年12月27日
  • 新任巡査(上)(新潮文庫)

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    星4.8

    警察学校から交番勤務までの職業描写として、こういうのを「くどいほど緻密」というのだろう。結局上巻の終わりまで交番勤務の話であり、下巻の中盤まで交番の話に終始することになった。
    「面白いミステリ小説が読みたい」より先に「警察文化に取材し考証した小説が読みたい」があったため、この『新任巡査』上下巻はその2020年09月の欲望にほぼ完璧に応えてくれた。この作品2冊だけで警察用語集が作れそうだ。(古野さんによる新潮新書および幻冬舎新書の数冊の警察文化評論ともよく整合した内容であることが後日確認できた。)

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    2020年10月21日
  • オニキス―公爵令嬢刑事 西有栖宮綾子―(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

    富豪刑事(筒井康隆)は面白かった
    貴族探偵(麻耶雄嵩)の奇才っぷり
    本作品の二つ名は「公爵礼状刑事」
    英国と日本の皇族が、有り余る金を
    1000憶単位で使い、強制的に解決

    設定が面白く、謎の裏検察組織との
    (表と同じ顔触れ)宿命の対決の様
    はエスカレートのみで次回作なんて
    果たして可能なのか分からない

    取り敢えず読んでね (´・ω・`)

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    2020年07月21日
  • 新任刑事(下)(新潮文庫)

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    元キャリアの警察小説
    ドラマや映画では描かれないリアルな組織、しがらみ
    時効間近になぜ新人刑事にたれ込みがあったのか、ラストのあっと言うクライマックスまで色々な伏線が張り巡らされていて一気読み

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    2020年05月05日
  • 復活―ポロネーズ 第五十六番―

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    日本肺壊死ウィルスにより中国の56番目の自治国にされてしまった日本が舞台。汚染された大地、家畜化された日本人、絶望の中から希望を携えた少年少女が立つ!ホラーの中にきらりと光明もちりばめられたノンストップSFだ。こんなに中国を悪者にして大丈夫か?(笑)

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    2020年03月09日
  • 警察用語の基礎知識 事件・組織・隠語がわかる!!

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    警察用語の基礎知識 事件・組織・隠語がわかる! !。古野まほろ先生の著書。好きな作者先生の作品を原作にしていたり、好きな俳優さんが出ている警察もの、刑事もののドラマや映画を見ると、普段は聞きなれない警察用語がたくさん出てきて困ってしまう人は多いと思う。でもこちらの古野まほろ先生の解説を読めば今までわからなかったこともわかってすっきりします。

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    2019年09月06日
  • R.E.D. 警察庁特殊防犯対策官室 ACTIII(新潮文庫nex)

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    三部作(?)の完結編。
    最後は完全なるバトルアクション。ジェームズ・キャメロンあたりに映画化してもらいたいものだ。

    古野まほろの作品世界はシリーズ関係なく微妙に繋がっていて、同じ世界の出来事って設定が多いから、他のシリーズとの繋がりが気になる。

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    2019年07月16日
  • R.E.D. 警察庁特殊防犯対策官室 ACTII(新潮文庫nex)

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    ー どうして逃げなかったの、どうして救いを求めなかったの。警察官をやっていると、どうしても被害者に、そう訊きたくなる瞬間がある。

    (けれど、ヒトがヒトを奴隷にするというのは…そんな解りやすいものでもなければ、そんななまやさしいものでもない)

    その学習と依存と恐怖のメカニズムは、人類が約一世紀を掛けてもまだ、アウシュヴィッツから学び尽くせていないものだ。ヒトが抵抗の気概を、だから性根と覚悟を奪われてしまうのは、直接的な暴力によるところも大きいが、それよりも何よりも、誇りの否定によるところ大である。

    (誇りの否定とは、すなわち恥辱の日常化)
    そして、それはどんどん内在化する。 ー

    人身売買

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    2019年07月14日
  • セーラー服と黙示録

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    いやーおもしろかった‼️以前に短編集でチラ読みした作家さん。気になって読んでみたらすごい好みでした☆舞台は架空の日本帝国にある孤島のミッションスクールの女子校。これだけでも好き!なのに、ミステリもあってまたその謎解きがなんと探偵役が三人いてそれぞれが推理を分けて組み立てるという変則タイプ。そして犯人はわかっても処罰されないどころかもっと深い意味があって…最初は読みにくいなと感じても絶対おもしろいからオススメしたいです。ちなみに女子校でセーラー服…わたしも通ってましたf^_^;

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    2019年06月14日
  • 新任巡査(下)(新潮文庫)

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    本作…本当に「何処の街にも何人かは居て欲しいかもしれない…」という「いいヤツ」という感じの、真面目で正直な新任巡査の上原が奮戦する他方で、女性新人でありながら独特な知的能力や感で、「キレモノの女性刑事」という風格で、同時に「経験不足の故の隙」で窮地に陥る場面も在る内田が在る…非常に面白い人物造形だ…

    冒頭部の辺りで、両新任巡査が愛予署への配属となったことに、何処かの誰かの思惑が在るということが仄めかされてはいるが…それが最終盤に明らかになって行く…なかなか夢中になる作品だった…

    或いは…2人の新任巡査の「何年か後」の様子も知りたいというような、読後の余韻も大きい感じだ…

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    2019年03月12日
  • 新任巡査(上)(新潮文庫)

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    所謂「お仕事モノ」という雰囲気を帯びながら、物語全体が“謎解き”で、“探偵役”と“犯人”とが対峙し、やがて一件落着ということになる…

    物語の舞台となっているのは「愛予県警察」という“架空の県”の県警だ。特定地域のイメージになることを避けようとしているそうだ。(それでも「作者に何かの縁が在る何処かをモデルにしているのか?」と強く思う描写は在るが…)そして、比較的人口規模が小さ目な県の、相対的に規模が小さい組織の「少し典型的な感じ」ということにしている。作中にも「4万人の警視庁に対して愛予県警は2千人」というようなことが出ている…

    この“愛予県警”の県都に在る、傘下19警察署の筆頭格ということ

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    2019年03月12日
  • 警察手帳

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    警察官白書とともに・・・

    「警察官白書」が新聞で案内されていたので、読んでいた。その後、古野さんの著作を見ると、この「警察手帳」があったので、引き続き、読むことにした。身近にいる警察官の苦労や組織における苦労などが、この「警察手帳」においても著者の警察組織人としての体験に基づいたものなので、警察組織がわかってくる。タイトルは「警察手帳」だが、最初の部分は「警察手帳」の話だが、本自体の内容は「警察組織」についての詳細だ。「警察官白書」は「警察官個人に関すること」、この本は「警察組織」の話だ。ちょっとタイトルだけでは判断できなかったが、読んでおきたい本だ。

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    2018年11月01日
  • 警察官白書(新潮新書)

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    なるほど

    警察官は、「勉強の連続」と聞いていたが、他の公務員と異なり、その分野の「実務」が相当に伴う事がわかった。各部署の特徴がわかり、接してきた・接している警察官の方々の特徴が、改めて感じられる。ぜひとも、続編を読んでみたい。

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    2018年10月11日