古野まほろのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
表題にもなっている「全日本探偵道コンクール」がこの一冊では決着が付かない(団体戦のうち、先鋒戦しか描かれない)点ははじめに書いておいて欲しいな〜!と思ってしまいました。
大会のために設定された架空の事件で、審査員が事件の登場人物を演じ、探偵役にメタ的な質問をされて思わず素に戻ってしまう点などはTRPGを見ているようで面白かったです。
シャーロックホームズを始めとしたミステリもの、漫画、アニメのオマージュがこれでもかと登場しており、ニヤリとしてしまいました。
登場人物のキャラが全員濃くて面白いな、と感じたのですがそれぞれが別々のシリーズものの主人公なのですね。他の作品も読んでみたくなりました。 -
Posted by ブクログ
公安警察の予算規模、法的根拠、具体的な機能など元公安警察官が分かりやすく解説してくれる。
暴露本などではない。
論理的な解説と、具体的なイメージがつきやすい対談部分が交互となるように章が構成されている。
公安警察=警備警察、という解説のおかげで、今までモヤモヤしていたものがしっくりきた。
公安警察はあくまで法的な根拠に基づいて設置されており、予算にも制限があり、法律を遵守しながら捜査や情報収集をしている。
これはどの職種の警察でも同様であり当たり前。
逆に公然とではないにしても、法律を遵守しない活動があったとしてもそれはどの職種の警察官とも同様にありうる話である。(筆者もそこまでは否定して