古野まほろのレビュー一覧

  • オニキス―公爵令嬢刑事 西有栖宮綾子―(新潮文庫nex)

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    超絶貴族による超法規的解決の連作短編集。境界条件を変えることで状況を歪め、目的へ収斂していくのを眺める物語で、ミステリの枠は超えているように感じました。でも、それも面白かった。魅力的なキャラも多く、続編も期待したい作品です。

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    2025年02月05日
  • セーラー服とシャーロキエンヌ 穴井戸栄子の華麗なる事件簿

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    天帝シリーズを読んだ方、シャーロックホームズの有名な作品をいくつか読んだ方には超オススメです。コメディタッチの掛け合いも多く、展開も早いので読みやすいのも良かった。

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    2025年01月16日
  • 新任巡査(下)(新潮文庫)

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    交番勤務警察官の研修が2人の新任巡査の目線でかかれていた。
    その中に、キーワードが隠されていて、最後の事件の展開は非常に良かったです。情報が多い中でも、警察官の仕事の描写と少しずつ結末に流れていくところも非常に読みやすかった。

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    2024年10月20日
  • 臨床真実士ユイカの論理 ABX殺人事件

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    AのイニシャルでA型の男子高校生が赤坂で殺された事件。ユイカに犯人からと思われる挑戦状が。そして次はBの事件が…

    「言葉」の真実と嘘を見抜いて、論理的に真相を見抜いていく過程がすごく面白かった!シリーズ2作目で設定も理解できてたから読みやすかったし。
    「諾」という受け答えが好き。

    続編出ないかなー。

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    2024年10月18日
  • オニキス―公爵令嬢刑事 西有栖宮綾子―(新潮文庫nex)

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    警察小説? たぶん。

    捜査は非現実的だけど、執事と公爵令嬢のお話として純粋に面白いです

    シリーズで続きが…あるといいなぁ

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    2024年10月17日
  • 全日本探偵道コンクール セーラー服と黙示録

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    表題にもなっている「全日本探偵道コンクール」がこの一冊では決着が付かない(団体戦のうち、先鋒戦しか描かれない)点ははじめに書いておいて欲しいな〜!と思ってしまいました。
    大会のために設定された架空の事件で、審査員が事件の登場人物を演じ、探偵役にメタ的な質問をされて思わず素に戻ってしまう点などはTRPGを見ているようで面白かったです。
    シャーロックホームズを始めとしたミステリもの、漫画、アニメのオマージュがこれでもかと登場しており、ニヤリとしてしまいました。
    登場人物のキャラが全員濃くて面白いな、と感じたのですがそれぞれが別々のシリーズものの主人公なのですね。他の作品も読んでみたくなりました。

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    2024年08月18日
  • 征服少女~AXIS girls~

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    そもそも悪魔はどうやって天使を強⚪︎してるのか?
    生殖も排泄も必要ないなら穴自体ないはずで、皮膚突き破って侵入してるならなにもスカートの下でなくても体のどこでもいいのでは?
    でもそれだと出血しないのはおかしい?
    おせーて古野先生。

    悪魔祓いは迫力あったけど(ルビ大変そう)まさかあれも芝居だったなんてね~。

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    2024年08月17日
  • 公安警察

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    公安警察の予算規模、法的根拠、具体的な機能など元公安警察官が分かりやすく解説してくれる。
    暴露本などではない。
    論理的な解説と、具体的なイメージがつきやすい対談部分が交互となるように章が構成されている。

    公安警察=警備警察、という解説のおかげで、今までモヤモヤしていたものがしっくりきた。

    公安警察はあくまで法的な根拠に基づいて設置されており、予算にも制限があり、法律を遵守しながら捜査や情報収集をしている。
    これはどの職種の警察でも同様であり当たり前。
    逆に公然とではないにしても、法律を遵守しない活動があったとしてもそれはどの職種の警察官とも同様にありうる話である。(筆者もそこまでは否定して

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    2024年08月12日
  • 公安警察

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    元公安の中の人による公安解説。映画やドラマのような秘密警察、特殊部隊的なものというより、一警察組織なんだなぁと思ったのです。

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    2024年08月10日
  • 終末少女~AXIA girls~

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    ネタバレ

    もしかして彼女達は普通の人間ではないのかも?と思わせる記述は随所にあったけど、正体が意外すぎた。
    つまり⚪︎⚪︎少女シリーズは繋がってなくてどこから読んでも大丈夫ってことか。

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    2024年08月08日
  • 女警

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    真相の上層部分は早い段階で読めたが、最後に明かされる真実もあって楽しめた。フェミニスト論を滔々と語る件は少し興醒め感あったがラスト問題提起で伏線回収したのて良き。

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    2024年07月03日
  • 新任警視(下)(新潮文庫)

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    単行本で読んだ時すごく良くて、文庫が出て自分が異動になったら読んで勇気をもらおうと思っていたのを実行。
    好きだなーとやっぱり思えたし、がんばろうと思えた。

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    2024年04月25日
  • 女警

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    ●さすが警察官僚の著者。詳細や略称に詳しい。マニアを唸らせる描写。
    ●ストーリー自体はほぼ読めるから、あとはその細かさが売りだが、途中途中に説教臭さが出てしまうのは御愛嬌。私は好きだけどね。あと、なんとも言えない語り口調も笑。
    ●ラストの本部長のラスボス感はよい。半沢みたいにドラマ出来そうな勢いだ。
    ●どこまでほんとかは藪の中だが、警察の中の女性警官は大変なんだなとしみじみ思う。

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    2024年01月04日
  • ロジカ・ドラマチカ

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    今年読んできた小説の中では最もクセのある作品でした。

    警察組織のキャリア男性と言語能力が秀でた女子高生が、日常で耳にした他人の会話の一端を題材にし、それを口にした人の真意を、会話内容のみから互いにロジックを組み立て証明するというゲームに興じる話。

    言葉の意味や日本語の文法から論理を構築し合う過程がメインなので、教科書のような内容に辟易してしまう方もいるだろうなと感じる一方で、文法のルールに則って展開する丁々発止なやり取りに面白みを見出せる方もいると思います。

    読み手を選ぶ作品という印象が残りました。

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    2023年12月09日
  • ロジカ・ドラマチカ

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    古野まほろさんといったらこのしつこいくらいの確認と推理ですよね。読み慣れていない人はかなり読むのがきついと思います。
    古野さんの作品の中でもなかなか上位にくるくらいの好きな終わり方でした。幸せでよかった!と思いました。

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    2023年12月03日
  • 新任警視(上)(新潮文庫)

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    早々に事件が起きるが、上巻は550ページを警察情報紹介に費やして終わった。個人的にはそれはそれで面白かったが、人によっては、事件捜査が進まないことや、課長室内部の細かな間取りや調度品の描写はイラつくかも知れない。

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    2023年11月05日
  • 禁じられたジュリエット

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    古野まほろが2017年に発表した「禁じられたジュリエット」の文庫版。炎上事件のせいで微妙な位置に追いやられてしまった感がありますが、読み応えのある作品です。「ミステリ小説」が退廃文学として禁書となっている日本が舞台。禁書に触れてしまった女子高生たちの矯正プログラムが幕を開ける。終始、舞台を見ているような感覚になり、本当にミステリ小説なのか?と思いながら読み進めると…終盤の伏線回収の鮮やかさがとても印象に残りました。入れ子構造の構成やスタンフォード監獄実験を取り入れた内容など面白いです。

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    2023年10月13日
  • 新任巡査(下)(新潮文庫)

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    最初は独特な表記と丁寧すぎる警官のお仕事描写にウッとなったが、徐々に慣れた。
    ミステリ謎解きの部分はとても良かった。
    作者の方が元警察キャリアだけあって、内情がとても詳しく書かれていたので、パトロール中のお巡りさんを見て『お勤めご苦労様です!!!!』って心の中で叫ぶようになってしまった

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    2023年09月24日
  • 復活―ポロネーズ 第五十六番―

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    侵略と蹂躙の描写が酸鼻を極めるため、読み続けるには我慢が必要。もう少し、カタルシスがあればよかったのにと寂しくなるくらい終局はばたばたと。紅死神の正体は匂わせていたけど、そういうことでよいのかな。
    p186「今を春辺と咲くやテロゲリ――」

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    2023年08月26日
  • 侵略少女~EXIL girls~

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    これは……!
    なんて形容したらいいか分からない!
    多分、ジャンルとしては本格ミステリなのだろう。しかし、ストーリーが難解すぎる。
    表面上のストーリーは分かりやすすぎるくらい分かりやすい。そこに宗教学や政治学も絡まっており、ストーリー以外の厚みを与えている。
    あえていうなら、著者の思想小説と言えるかもしれない。
    ただ、この表紙はない気がする。この表紙から、気軽な気持ちで手に取った読者にとっては、これじゃない感を強く感じるかもしれない。
    個人的には、凄い小説を読んでしまった、という感覚だった。

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    2023年07月30日