古野まほろのレビュー一覧

  • R.E.D. 警察庁特殊防犯対策官室(新潮文庫nex)
    台は、2020年東京オリンピック後の厄災により東京が崩壊、首都機能が中京都に移転したパラレルワールドの日本。治安の悪化した状況の中、セーラー服集団、赤い瞳の獣達からなる総理直属の治安部隊が謎のテロリストワスレナグサを追う。文体、描写、展開…独特だが好きだなあ。癖になる作者さん。ACT2,3へ続く…
  • R.E.D. 警察庁特殊防犯対策官室(新潮文庫nex)
    舞台は、2020年東京オリンピック後の厄災により東京が崩壊、首都機能が中京都に移転したパラレルワールドの日本。治安の悪化した状況の中、セーラー服集団、赤い瞳の獣達からなる総理直属の治安部隊が謎のテロリストワスレナグサを追う。文体、描写、展開…独特だが好きだなあ。癖になる作者さん。ACT2,3へ続く…...続きを読む
  • R.E.D. 警察庁特殊防犯対策官室 ACTIII(新潮文庫nex)
    サッチョウ・ローズ、赤い瞳の獣たち、異能集団が人身売買解決のためにフランスに乗り込みやりたい放題!全編アクションの連続、スピード感がたまらない。なぜ政権幹部は人身売買に手を染めたのか?少女売買ルートは壊滅させたものの物語は新しい展開へ…
  • 警察官の出世と人事
    「警察」という組織のリアルが丹念に描写されている良書。警察ものは色々と読んできたが、タイトル通り、まさしく「出世」と「人事」に特化した内容で非常に興味深い。

    それぞれの会社にはそれぞれの出世と人事の法則はあるのかと思うが、警察という組織をひとつの会社として見たとき、ここまでわかりやすく具体的に書か...続きを読む
  • 警察官の出世と人事
    尋常でない詳しさで、警察組織の階級、役名、組織、昇進の原理について紹介してある。そこに語られているのは、全国に支店支社支所が散らばるような大きなカイシャであれば、そのまま適用できそうな組織運営と人事異動、登用の原理である。軽量軽快でトップの決断が即、組織のアクションにつながる先端的な一握りのギョーカ...続きを読む
  • その孤島の名は、虚
    女子高吹奏楽部員が異次元の島に飛ばされ先住民(先に飛ばされた先輩たち)+仲間と殺しあうという奇想天外・荒唐無稽な設定と難解な謎解きストーリー。にも拘らず読まされてしまうという作者さんに脱帽!『新任〇〇』から入った読者としてはちとつらかったが。
  • 終末少女~AXIA girls~
    世界の終わりは突然始まった!迫りくる無数の口そして虚無、なぜか孤島に流れ着いた少女たち、仲間に潜む敵との戦いが始まる…。伏線や思いがけない設定、謎解き…この作者さんとの知恵比べはいつも敗北に終わるが今回も同様。気持ちよく騙されたといかないのは…
  • R.E.D. 警察庁特殊防犯対策官室 ACTIII(新潮文庫nex)
    シリーズ第3作目。いよいよフランス編。
    海外に舞台を移して、とにかく暴れまくる防ニメンバー。日本のタガが外れたおかげか、暴れ放題、やりたい放題、殺し(!)放題。
    前回の続きの巨悪は一旦叩き潰したように見えて、新たな展開が始まる。いったい、どこに終着させようとしているのか?
    本当の戦いは、これから始ま...続きを読む
  • 警察の階級
    巡査から警察庁長官まで。全ての警察官は11の階級等を与えられる。常に指揮系統を明確にすることで、どんな事態にも乱れなく対処できるようにしているのだ。各階級の任務、処遇は?。元警察官僚のミステリ作家が、30万人を束ねるスゴい仕組みの全貌を描き出す。「警察モノ」ファンだけでなく、全組織人必読の一冊。(2...続きを読む
  • R.E.D. 警察庁特殊防犯対策官室(新潮文庫nex)
    厄災により首都機能が中京都なる暫定首都に移転した設定のパラレルワールドの世界(どうも静岡と愛知の間辺りのようだが)。
    主人公たちの超人的な能力と、著者の(どうでもいい?)警察のウンチクで成り立っている小説。
    この文体のせいなのか、せっかくの格闘シーンがあまり生き生きした感じがしないのは残念。設定も、...続きを読む
  • その孤島の名は、虚
    表紙で面白そうだったので購入。
    内容は独特な語り口調と展開で、苦手な人は読み辛いかもしれない...(自分も諦めかけた)
    後半は数学的要素をふんだんに盛り込み、文系の自分には知らない世界で物語が展開されていくので非常に面白かった
    フィクションと数学と音楽と謎解きを全てを味わいたい人にお勧めです。読むの...続きを読む
  • 新任刑事(下)(新潮文庫)
    上巻星4.0, 下巻星4.3

    「捜査書類に語らしめる」というコンセプトで編集された小説スタイルが掛け値なしに素晴らしかった。これは前作の『新任巡査』でも使っていない大技であり、『刑事』に歩を進めてよかったと思えたところ。しかもそれを示すことが実質的に「読者への挑戦状」となっていることも、物語の示す...続きを読む
  • 新任巡査(下)(新潮文庫)
    上巻星4.8, 下巻星4.2

    二冊全体としては上巻の点数に準じるが、クライマックスの展開が、往年の「戦闘美少女」的などぎつさがあり、万人に薦められる展開でなかったため、他人の顔を気にしてやや点数を下げたくなった。個人的にはなんとか納得してついていけたが、アキラに色々背負わせすぎな世界を作り出すこの...続きを読む
  • 新任刑事(上)(新潮文庫)
    上巻星4.0, 下巻星4.3

    先行してこのあたりの警察文化を面白く紹介する漫画『ハコヅメ』を一気読みしたこと、また『ハコヅメ』でも説明しきらない交番勤務や地方警察の職務実態を紹介し、内容的にも衝撃の大きかった『新任巡査』を読み終えた直後に進んだことなどから、「おや、だいぶ既習事項が多いな」と感じら...続きを読む
  • 禁じられたジュリエット
     それを本当に愛するものだけが、
     それを本当に殺すことができる。



     物凄く苦しい序盤、大きく転換する中盤からの、希望とも絶望ともつかない終盤を読み切って、エピローグでこんなに救われるなんてこれは賛否両論だろうけれど、別に夢オチとかも嫌いじゃないので私は素直にすっきり読み終わりました。その夢を...続きを読む
  • 警察の階級
    いままでの著者の著作と変わらず、軽快な語り口で警察組織に関する説明が厚く加えられている。

    今回は警察の階級を通した視点での話であり、この切り口でここまで詳細に記された文献は見当たらない。

    例えば、警部になるには何が必要で、昇進したらどのような仕事となるか、何をしなければならないか、さらに昇進する...続きを読む
  • 警察官白書(新潮新書)
    警察組織の話。各現業部門の平均的な考え方や思考パターンがわかって面白い。なんとなく感じてはいたものが、言語化されている、といった印象。

    肩肘張らずに読める。「ハコヅメ」「警察24時」などが好きな方にはお勧め。
  • オニキスII―公爵令嬢刑事 西有栖宮綾子―(新潮文庫nex)
    ファンタジー系本格警察小説
    やんごとなき血筋
    父に課せられる浪費義務(3000憶円は少ない!)
    謎の一会桑・・・一捜会(悪の検事復権組織)
    面白いし部下にへいきで寝技をさせる

    ロシア関係も歴史調べないといかんな(´・ω・`)
  • 終末少女~AXIA girls~
    こわいけどおもしろかった。
    どういうことなのかなぁとずっと曖昧に気になってた設定がいきなり最後に提示された瞬間、ストーリーがくっきりして気持ちよかった。
    おもしろかったな。
  • 謎の館へようこそ 白 新本格30周年記念アンソロジー
    新本格30周年を記念して刊行されたアンソロジー。東川篤哉、古野まほろ、青崎有吾、周木律の作品は読んだ事があったけど一肇と澤村伊智は初めて。どの話も長くはないもののその短さでしっかりとまとまっていて尚且つどれも面白かった。別のアンソロジーを読んだ時はちょっと落胆したものだけど今作は全然がっかりせずに最...続きを読む