古野まほろのレビュー一覧
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タイガにまほろが参戦の新シリーズ。
著者も発売前に「『ぐるりよざ』以来のロジックミステリ」と自己解釈している通り、本格ミステリの枠内目一杯で繰り広げられるパズラー。
起承がやや駆け足気味で、あれよあれよという間に解決編に突入してしまったのは残念だが、解決編の探偵っぷりは斬新で見もの。
特に、何重にも...続きを読むPosted by ブクログ -
二条実房シリーズ第三段。
手の込んだ舞台設定は、自然ではなく、物語としてエンタメ性は高く、かつゲーム的に面白い。
そして、そうやって前半100ページ以上をかけて整えた舞台、前提の中で、本格ミステリをやる。
今回も、その独自性とミステリとしてのクオリティがミックスアップした快作だと思う。
4+Posted by ブクログ -
相変わらず、序盤はリーダビリティ皆無。5年経ち、新たな配属先に就いた二条君の周辺機構を、丁寧に、過剰に、ねちっこく100頁以上に渡って説明しています。
しかし、そこを抜ければ息もつかせぬスピードで、人質、犯人、交渉人との叡智の限りを尽くしたバトルが展開されます。コンゲーム風な展開に、ただただ翻弄され...続きを読むPosted by ブクログ -
コロンボのオマージュ小説なんだろうか?倒叙形式のミステリ。
元々そういうのが好きなので飄々と、ねちねちと犯人を追いつめていく外田警部が読んでいて楽しい。
ちょっと調べてみたら他の作品からのスピンオフキャラみたいですね。元作品を読んでみたくはあるけど・・・この作者の他の本は以前に読んでちょっとあわな...続きを読むPosted by ブクログ -
古野まほろ新シリーズ。倒叙ミステリの連作集。
独特の文章や語彙・キャラ造形は相変わらず極端で好みだが、『背徳の~』に続き、今回も本格ミステリとしての精度が高かった。
これまでも精度自体は高かったのかもしれないが、それは上記の著者色とは別に存在するものが多かった。しかし、近年はそれが相互作用しているよ...続きを読むPosted by ブクログ -
まほろのコロンボ式シリーズ二作目。今回は長編。
コロンボなのか古畑なのか、あるいはそのどちらもなのか、オマージュなのは自明なヨーロッパの自国領事館という舞台設定。
登場人物や会話内容は相変わらずだが、まほろにしては奇抜でない、由緒正しめの時刻表アリバイトリック。
個人的には、やたら偏った作風で本格を...続きを読むPosted by ブクログ -
宮内さん目当てで購入し、やっぱり「空蜘蛛」が一番好みだったし、この短さの中で、物語と人物描写のみならず細かな部分(音楽や服装等々)も「抜かりなし」で満足。
影響されて、しばらくパッサカリアばかり聴いてしまった。
アンソロジーゆえ、他4人の、今まで読んだことがないラノベ系作家さんの作品に触れられたこ...続きを読むPosted by ブクログ -
一気に読んだ。
いや、読まされた。
キャラもお膳立ても、どちらかと言えば好ましく、ストーリーとしても面白い。
にも関わらず、なにか釈然としないものがある。
その理由が自分でも判らないが、☆一つ減。Posted by ブクログ -
”群衆リドル Yの悲劇’93”古野まほろ著 光文社文庫(2013/08発売)
(2010/12 光文社単行本の文庫版。解説:有栖川有栖)
・・・謎の招待状によって集められた九人の男女。雪に閉ざされた山荘を舞台にした惨劇。彼らを繋ぐ糸と連続殺人の犯人の謎に挑むの天才ピアニスト。
・・・古典作品をモ...続きを読むPosted by ブクログ -
さすがに天帝シリーズの新訳とは違い、文庫化にあたって大きな変化はない。
改めて読むと、終盤のとある伏線に笑った。
巻末に作品世界・人物相関図つき。
二条さんが水里兄の先輩とか、イエ先輩と例の彼女がピアノ師弟だとか、本編で書かれてたっけ?Posted by ブクログ -
■近未来。あの中国(の陰謀に遭って)統治されたしまった日本。すごくリアルであまりにもタイムリーだしね。
■「こんなことは起きるはずがない」とは口が裂けても言えないぐらい、描写も設定も現実感ありまくり。
■家畜同然の扱いをされている日本人。日本を復権させるべく...。何度も何度もどんでん返しが繰り...続きを読むPosted by ブクログ -
読ませる!この特異な設定の世界に読者を引き込むための部分が、登場人物の心理描写に比して多すぎるようにも感じるが、それもやむを得ないのかも。
倍位の量でじっくり書き込んで欲しかった気がするのは、それこそこの作者の技量故か。
ただ、この終わり方は陳腐すぎないか?Posted by ブクログ -
面白かった。ちょっと、言い回しで鼻につくところはあったが。
それにしても、万人ハッピーなSF小説ってもう書けないのかなあ。読後の良いのが全然ないねんけど。Posted by ブクログ -
古野さん特有の言い回し、久々に読んだので懐かしい笑
さるご令嬢の美人で頭脳明晰な女子高生、っていう設定好きですよね。こういうの大好物ですが。
内容が難しすぎたけど、言葉の細かいところを解析し合う、っていう流れは面白かった。Posted by ブクログ -
これをすみずみまで納得して理解して読むのには相当の時間と集中力と共感力が必要。緻密なロジックゲーム。
それはそれとして今ちょうど通勤中に新任警視を読み返していたのでタイムリーだった。
25歳だった彼ももう四十路。何があったよ。気になりすぎる。Posted by ブクログ -
全て金で解決とあって、中々ダイナミックな事件解明の仕方で面白かった。ただミステリかといわれるとそうでもない。刑事の現場を切り取ったシチュエーションコメディのような作品だった。Posted by ブクログ
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神は細部に宿る
17歳の特異な女子高生と、中年警視正の言葉の解釈による対決
設定が異様な上に、細かい解釈と推理は、緊張感がありながらも、どこか没入しにくい
言葉に拘る著者ならではの作品Posted by ブクログ -
主にノンキャリアの警察官の組織と、人事制度について詳しく解説した本。
思ったより試験で人事が決まり、情実や人間関係はほぼ影響ないとのこと。出身地や出身学校も出世には影響しないようだ。
ある程度美化されているとは思うが、意外に透明性は高そうだ。Posted by ブクログ