古野まほろのレビュー一覧
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普段アンソロジーなんぞには手を出さない性分ではあるのだが、創刊以来のお付き合いであるタイガであり、お気に入りの作家も複数参加しているということで、購入に至る。
東川篤哉「陽奇館(仮)の密室」・・・ユーモアミステリの覇道を往きながら、ユーモアミステリらしからぬオチ。
一肇「銀とクスノ...続きを読むPosted by ブクログ -
新本格30周年のアンソロジー。
新しい作家さん探しのために購入。
とある作家さんだけは文章を受け付けなかったことを除けばたのしめたかなー。
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終わりそうな雰囲気もあったけど、麿はまだ健在出しまだ続くかな。
隙間時間にちょうど良い作品です。
英国大使のお話は、相手の事、相手の文化を知ることは相手をリスペクトすること、っていう某姉妹の言葉に通じて、響きました。
2017.9.2Posted by ブクログ -
臨床真実士の設定とそれを活かした論理思考による怒濤の解決編。肝心の論理に抜けや強引に感じられるところがあるのが玉に瑕だけれど、全体としては悪くない。Posted by ブクログ
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レビューが遅くなってしまいましたが、100タイトルプレゼントでいただきました!ありがとうございます。
このシリーズは第1作目は未読なため、初めて読みました。臨床真実士という、真偽、ウソホントが見抜けるという特殊能力を持つ、唯花が真相を解いていくもの。
ところどころそれっぽい用語が出てきて、最初は少...続きを読むPosted by ブクログ -
シリーズ二作目。相変わらず真と偽、ホントとウソにまどわされてぐるぐるの証言パズルですが。気をつけて読めばさほど難解ではありません。……とはいえ、真相すべては見抜けませんでしたが。
タイトルから察するにあの有名作品の、と思いますが。もちろんそれを逆手に取られた感じだなあ。しかしまさかそう来ますか。被害...続きを読むPosted by ブクログ -
警察自体に問題がある場合と個々の警察官に問題がある場合を、元警察官の著者が、警察と市民の視点から分析しています。
「なんでそんなんすんの?」ということでも警察の内情を知ることによって腑に落ちることが多かった。
勉強になりました。
#読書 #読書記録 #読書倶楽部
#残念な警察官
#古野まほろ
#...続きを読むPosted by ブクログ -
公安委員会が設けられている理由や、実行型組織におけるジェネラリスト所属長(=署長)とギルドのボス(=本部課長)の関係など、かなり深いところを解説しており、ほほう、警察という「会社」も同じだな、という確認を得る。Posted by ブクログ
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言葉の真と偽、ウソとホントを判別できる「障害」を持った探偵役が活躍するミステリ。一見数学の命題にも似た感じがあって、躊躇したのですが。よく読んでみればそれほど難しくはありませんでした。一旦定義を理解できれば楽。そして例文があまりに面白すぎて(笑)。
一族滅亡の危機を乗り越え、自ら閉ざされた村を作り出...続きを読むPosted by ブクログ -
著者は元キャリア警察官僚のミステリ作家で、「警察内部の視点」を保ちつつ、「市民としての視点」で警察を見、警察に接していると自認している。その著者が、桶川事件、神奈川事件、新潟事件、石橋事件という警察四代不祥事のそれぞれについて、①事案そのものの概要をまとめた上で、②「市民としての視点」からの批判、③...続きを読むPosted by ブクログ
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タイガのユイカシリーズ。
まだ二作目だが、このシリーズは、ミステリ面はとことん著者らしく、他方でテイストとしては若干ラノベ色の強いものという印象。
このロジック重視の証明問題的なミステリは好きなので、これは続編も期待できる。
ただ、せっかく著者が描くのなら、ガジェットももう少し盛り込んで欲しい。
4...続きを読むPosted by ブクログ -
セーラー服と黙示録シリーズ、三作目は短編集。
著者作品の魅力は強烈な世界観だと思っているが、今回は短編であるため少し弱い。
しかし、各編のバリエーションは豊かで、キャラクター小説という面も活きている。
なにより、もうひとつの美点である論理的解決劇は余すところなく詰め込まれていて、ファンとしては喜ばし...続きを読むPosted by ブクログ -
横溝テイスト溢れる舞台、見立て殺人、特殊ルールを踏まえたロジックによる犯人の指摘、クライマックスの冒険劇。圧巻の約700ページだった。うわああああうわああああPosted by ブクログ
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う~ん面白い。そして難しい。
嘘の専門家。
嘘の物語。
嘘の人間関係。
嘘の家族関係。
嘘の生活。
嘘の人生。
よくできたミステリーだった。Posted by ブクログ -
古野まほろ新シリーズ。
表紙に騙されがちだけど、『天帝』の供物的な衒学趣味も『二条』の警察写実主義も、これでもかと削ぎ落としたロジックミステリ。壮大なクイズみたいなものである。にしてもか、わ、い、す、ぎ、た←
設定的にトンデモでミステリとしては反則だろうと思われる唯花の《障害》も、限定条件とし...続きを読むPosted by ブクログ -
薄いのに面白い!
けどもっとこの世界に浸っていたいからもう少し長くてもいいのよ?
なんて、天帝初読直後の僕では考えられないような心酔っぷりです。古野まほろ、じわじわ来る…
核のトリック自体は前例があるものの、ある種の特殊設定を用いたロジカルな推理で導かれるそれには圧倒されました。
辻真先大先生も言...続きを読むPosted by ブクログ