甲田学人のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
新感覚・学校の七不思議。
私が知っている七不思議や怪異とは違って、オリジナルの解釈が混ざっているから面白い。さらに書き方もホラーっぽく、改行も擬音も多い感じで怖さが倍増。
さらにさらに、1人、また1人と消えていく絶望感。これが半端ではなく面白い。次は誰が消えるのかという部分に着目しちゃうから、ますます目が離せない。
1人のかかりが担当している怪異がどんなものなのか気になるところ。前回では謎に包まれていた菊ちゃんの担当怪異も発表されたし、加えて何かえらいやばそうな怪異であることが判明しちゃったし、これからどうなるのかが楽しみ。
絶望の果てにほうかごがかりがどうなるのか。
それが気になるからこそ -
Posted by ブクログ
めっちゃくちゃ面白い。
この人の書くホラー作品は外れた試しがない。最近のしか読んでいないから分からないけど、とにかく今回も面白かった。
登場人物は小学生、テーマは学校の怪談とか七不思議。聞いたことのある七不思議とか学校の怪談の怪異の名前が出てきて親しみやすいが、ちょっと雰囲気が違う。
本当の怪異として成立する前に記録しなければならないって、とても面白い内容。子供だったら絶対に怯えている。夜の学校だなんて尚更。
しかもホラーの演出方法がやっぱり怖い。深夜に読むものじゃない。けど読みたくなってしまいたい不思議な魅力に駆られる。
期待以上の物語だった。シリーズで買っていてよかったと心の底から思う -
Posted by ブクログ
登場人物が全員電撃文庫版だった頃のキャラクターデザインからリデザインされていて、初めて原作を読んだ時との印象は違うが令和版missingとしてとても完成度が高かった。
ただ、地の文で補完されている部分などはどうしてもコミカライズなので省略されがちの印象を受けた。
それでもコミカライズとしてとても良いのでこのまま最終巻の13巻分まで続いて欲しいと思った。
個人的に神野のキャラデザがあまり変わっていなかったことが嬉しかった。
メディアワークスで完結済みの新装版missingも甲田学人先生直々で令和に読んでも遜色ないような加筆、修正や新規の書き下ろし掌編が載っているのでここから原作を知った人は是非も -
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Posted by ブクログ
《読み終わってから時間が空いていますが感想書きます》
まず、個人的にはどんぴしゃりな作品でした。
というのは━━
1⃣ただただ凄惨な悲劇とそれに抗おうとする悲壮感(ようは鬱)
2️⃣ヒロインがゴスである
3⃣主要キャラクターには《断章》というトラウマがある
4⃣題名通り「グリム」。つまりは御伽噺のメルヘンさと残酷な内容のギャップ
……ですかね。僕は悲劇が好きなので、とてもそそる内容だったと思います。グロい描写が多かったのもそれを高めていると言えるでしょう。
1巻は確か灰かぶり、シンデレラの話だったかと。
早速凄絶さが極まってますよね。目に刃物が近づくシーンとか、割とガチで悪 -
ネタバレ
面白いなー
最高に後味が悪い
しかし、そこがいい
前向きに物語を終わらせないのが、この作品を印象深くさせる要素なのではないだろうか
私の心が歪んでいるからなのか分からないが、正直最後の終わり方は共感したくなった
登場人物の心理描写が非常に秀逸だ
人間らしすぎて、乾いた笑いが出た
人間、綺麗な心の持ち主なんていないよなと思った次第である -
購入済み
とりあえず痛い
文章を読んでいて、思わず顔をしかめてしまう。
文章を読んでいるだけなのに痛覚を刺激される。
凄惨な場面がありありと想像できる。
一度読んだら止められません。
凄惨で残酷な世界にどっぶりと浸れるでしょう。 -
購入済み
ホラーとして読むと、今まで甲田先生の作品より身に迫る恐怖が濃くなかったので、ホッとしました。大仰なことなど出来ない、大立ち回りなんて出来ない、等身大の出来ることと結末を描いているのが素敵だと思います。
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