甲田学人のレビュー一覧

  • ほうかごがかり2

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    新感覚・学校の七不思議。
    私が知っている七不思議や怪異とは違って、オリジナルの解釈が混ざっているから面白い。さらに書き方もホラーっぽく、改行も擬音も多い感じで怖さが倍増。
    さらにさらに、1人、また1人と消えていく絶望感。これが半端ではなく面白い。次は誰が消えるのかという部分に着目しちゃうから、ますます目が離せない。
    1人のかかりが担当している怪異がどんなものなのか気になるところ。前回では謎に包まれていた菊ちゃんの担当怪異も発表されたし、加えて何かえらいやばそうな怪異であることが判明しちゃったし、これからどうなるのかが楽しみ。

    絶望の果てにほうかごがかりがどうなるのか。
    それが気になるからこそ

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    2024年10月26日
  • ほうかごがかり

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    めっちゃくちゃ面白い。
    この人の書くホラー作品は外れた試しがない。最近のしか読んでいないから分からないけど、とにかく今回も面白かった。

    登場人物は小学生、テーマは学校の怪談とか七不思議。聞いたことのある七不思議とか学校の怪談の怪異の名前が出てきて親しみやすいが、ちょっと雰囲気が違う。
    本当の怪異として成立する前に記録しなければならないって、とても面白い内容。子供だったら絶対に怯えている。夜の学校だなんて尚更。
    しかもホラーの演出方法がやっぱり怖い。深夜に読むものじゃない。けど読みたくなってしまいたい不思議な魅力に駆られる。

    期待以上の物語だった。シリーズで買っていてよかったと心の底から思う

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    2024年10月25日
  • 霊感少女は箱の中

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    本作はある種のおとぎ話である。ただし、眠る前に読めば安心して眠りにつける類のお話ではない。ここに描かれるのは憎しみと復讐と後悔と悪意からなっている。
    前半部こそ学園モノの流れで進んでいくが、後半に至りベクトルがある方向を向いた時、本作は可愛らしい絵柄とは裏腹に読者に牙を剥いてくる。おぞましさと背筋も凍る恐怖に彩られた物語が実に素晴らしく、食い入るように読み込んだ。これは怖い。

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    2024年09月14日
  • Missing 1

    ネタバレ 購入済み

    令和を舞台にした新装版

    令和を舞台にした新装版コミカライズ。旧版もコミカライズされたけど、こちらは村神の心理、あやめの不気味さ、孤独が強調されているような感じ。詠子のキャラデザと喫茶店でのあれこれは旧版の方が好みかな。

    #切ない #ダーク #怖い

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    2024年07月08日
  • ほうかごがかり

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    ネタバレ

    待ちに待った甲田さんの最新作。
    甲田さんならではの学校の怪談という"メルヘン"が詰まっていて楽しめた。
    まっかっかさん、赤マントが自身を投影したものという見解も面白かった。

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    2024年04月30日
  • ほうかごがかり

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    ネタバレ

    『missing』に出ていた人物の名前が出てくるとは思わなくて驚いた。
    バックボーンの掘り下げや彼がどうして怖い絵を描いているのか、という源流を知れそうで今から続きが楽しみだ。

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    2024年01月23日
  • Missing 1

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    登場人物が全員電撃文庫版だった頃のキャラクターデザインからリデザインされていて、初めて原作を読んだ時との印象は違うが令和版missingとしてとても完成度が高かった。
    ただ、地の文で補完されている部分などはどうしてもコミカライズなので省略されがちの印象を受けた。
    それでもコミカライズとしてとても良いのでこのまま最終巻の13巻分まで続いて欲しいと思った。
    個人的に神野のキャラデザがあまり変わっていなかったことが嬉しかった。
    メディアワークスで完結済みの新装版missingも甲田学人先生直々で令和に読んでも遜色ないような加筆、修正や新規の書き下ろし掌編が載っているのでここから原作を知った人は是非も

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    2023年11月01日
  • 断章のグリムI 灰かぶり

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    このシリーズは
    「童話が好き」
    「童話を色々解釈していくのが好き」
    「考えながら読むのが好き」
    「凄惨なシーンに耐性あります!」
    という人にオススメです。本当にグロ耐性ない&場面を想像しながら読んじゃう人は気をつけてくださいって感じです。マジで。

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    2023年03月03日
  • Missing2 呪いの物語

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    ネタバレ

    新装版になって怖さが倍増してるきがする。
    細かい所が書き直されて、物語がしっかりまとまっている。書き下ろしの掌編だけでも読んでほしい。
    中身に出てくるオカルト系の知識だけでも半端ない。どうやって書いているんだ。
    魔術というものに焦点を当てているだけに、前作の「神隠しの物語」とはまた違う味わい。でも作者特有の文書から滲み出る恐怖と気持ち悪さはパワーアップ。癖になる。

    ネタバレだが「人は常に人を殺し、また人に殺される可能性と共に生活している」という一文は、人間にとって「死」は身近である。ということを強制理解させられた。

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    2021年09月10日
  • Missing6 合わせ鏡の物語〈上〉

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    甲田さんの文章って相変わらず足音もなく静かにゆっくりと怪奇(狂気)が歩み寄ってくる感じで、好きです。
    首くくりは上下巻同時発売だったのに、合わせ鏡は同時発売じゃないのかよ!と思ったけど…合わせ鏡だから同時に発売したらダメなのか。

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    2021年07月08日
  • Missing 神隠しの物語

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    学生時代にハマっていたシリーズの新装版ということで購入。
    学校都市という閉鎖空間で変化していく人間関係の生々しさ、怪異によって引き起こされる事件の残酷さや解決しても残る後味の悪さ、五感全てに訴えかけてくる恐怖や嫌悪感。リアルタイムで読んでいた頃の感覚が鮮明に思い出され、怖いのに続きが見たくて一気に読んでしまいました。派手なホラー演出はありませんが、ふとした瞬間にざわざわと蘇るような怖さがあって私は好きです。

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    2021年02月25日
  • 断章のグリムI 灰かぶり

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    《読み終わってから時間が空いていますが感想書きます》


    まず、個人的にはどんぴしゃりな作品でした。
    というのは━━

    1⃣ただただ凄惨な悲劇とそれに抗おうとする悲壮感(ようは鬱)

    2️⃣ヒロインがゴスである

    3⃣主要キャラクターには《断章》というトラウマがある

    4⃣題名通り「グリム」。つまりは御伽噺のメルヘンさと残酷な内容のギャップ


    ……ですかね。僕は悲劇が好きなので、とてもそそる内容だったと思います。グロい描写が多かったのもそれを高めていると言えるでしょう。


    1巻は確か灰かぶり、シンデレラの話だったかと。
    早速凄絶さが極まってますよね。目に刃物が近づくシーンとか、割とガチで悪

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    2020年07月27日
  • 霊感少女は箱の中2

    ネタバレ

    面白いなー

    最高に後味が悪い
    しかし、そこがいい
    前向きに物語を終わらせないのが、この作品を印象深くさせる要素なのではないだろうか
    私の心が歪んでいるからなのか分からないが、正直最後の終わり方は共感したくなった
    登場人物の心理描写が非常に秀逸だ
    人間らしすぎて、乾いた笑いが出た
    人間、綺麗な心の持ち主なんていないよなと思った次第である

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    2018年12月04日
  • 断章のグリムI 灰かぶり

    購入済み

    とりあえず痛い

    文章を読んでいて、思わず顔をしかめてしまう。
    文章を読んでいるだけなのに痛覚を刺激される。
    凄惨な場面がありありと想像できる。
    一度読んだら止められません。
    凄惨で残酷な世界にどっぶりと浸れるでしょう。

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    2018年10月12日
  • 霊感少女は箱の中2

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    ネタバレ

    読後の後味の悪さが最高です
    最後の最後で善悪から離れた「道具として動く」という彼らの行動のもたらすものを見せつけられる感じ。
    それから、missingの時と同じく「首吊り」が「生まれ変わり」のモチーフとして登場しています。作者の思い入れの深いなにかの元ネタがあるのか、気になるところです。

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    2017年10月07日
  • 霊感少女は箱の中

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    missingからずっと追いかけていたのですが見落としていたらしく未読だったので購入。やっぱり薄気味悪さと後味の悪さと哀しさが癖になります

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    2017年09月25日
  • 霊感少女は箱の中

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    最後そうくるかぁー!って感じでした。わりとラノベっぽいかな?と思わせつつやっぱりがっくんはがっくんだった

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    2017年07月08日
  • ノロワレ 怪奇作家真木夢人と幽霊マンション(下)

    購入済み

    ホラーとして読むと、今まで甲田先生の作品より身に迫る恐怖が濃くなかったので、ホッとしました。大仰なことなど出来ない、大立ち回りなんて出来ない、等身大の出来ることと結末を描いているのが素敵だと思います。

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    2017年03月14日
  • ノロワレ 怪奇作家真木夢人と幽霊マンション(下)

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    呪っていた人物が判明して、止めるためとはいえ大勢の前で殺害しようとするとは。
    呪いによってかなりの数が死にましたね。
    罪のない子供を中心にして。
    凄まじい復讐です。

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    2016年10月08日
  • 断章のグリムI 灰かぶり

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    全17冊完結。
    痛さ、気持ち悪さで並ぶものなしのライトノベル。
    時槻雪乃が好き。こんな、張り詰めていて、孤立して、苛烈な美少女の支えになりたい。

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    2016年05月11日