甲田学人のレビュー一覧

  • ほうかごがかり
    放課後の教室で黒板に書かれた「ほうかごがかり二森啓」、突然の自分の名前と謎の言葉。その日の深夜、自室にチャイムの爆音が鳴り目の前に不気味な学校「ほうかご」があった。
    真夜中のメルヘンという事だが、メルヘンって何?と考えてしまうほど一般的に考えるメルヘンと距離感がある。
    対象年齢が小学校高学年からとい...続きを読む
  • Missing 神隠しの物語
    中学生とかで読んで忘れられないシリーズの新装版です。
    変わっている所もあるようですが、懐かしい!
    怖くて美しい表現に当時からハマってました
    一冊目だけではまだまだ分かりにくい部分もあるかもですが、読み進める度に好きになった作品です
  • Missing2 呪いの物語
    中学生の頃にハマって読んでいたシリーズ。
    旧版をどうにか揃えたまま放置していたら、新装版が出版!ということで、旧版と新装版を読み比べる。やはり懐かしさを感じる。

    今回は「呪い」「犬神」について。
    1巻よりも加筆修正されている。書き下ろしもあるし、ごっそりカットされている部分もある。
    今回大きい変化...続きを読む
  • Missing 神隠しの物語
    中学生の頃にハマって読んでいたシリーズ。
    旧版をどうにか揃えたまま放置していたら、新装版が出版!ということで、旧版と新装版を読み比べる。やはり懐かしさを感じる。

    話の流れに変わりはないが、ネット環境や表現の仕方、色、登場人物の雰囲気が少しだけ変わっている。登場人物の雰囲気が変化するとは思っていなか...続きを読む
  • Missing7 合わせ鏡の物語〈下〉
    武巳くんと魔王様たちとの解離が心苦しくなってきた。
    武巳くんだから見えている世界と魔王様たちが把握している世界がずれているのが辛い。
    全体としてはまだ折り返しに入ったくらいなのに。

    今回の魔王様は事件解決の役にはあまり立っていない。
    肝心なところで足止めを食らうし、傍観者に近い。
    体を張ったのは武...続きを読む
  • Missing 神隠しの物語
    文章が不思議で、物語の世界に入り込みやすかった。
    不気味だけど、なぜか「美しい」と感じる。

    美しい文章が好きな人、ファンタジー・ミステリー好きな人におすすめ!!
  • 断章のグリムXV ラプンツェル・下
    葬儀屋が死んだことによって、彼の力で生かされていた瑞姫もふたたび死ぬことになり、蒼衣を逆恨みした勇路が襲撃を仕掛けます。危機に陥った蒼衣の断章の力が発動し、どうにか命は救われますが、傷を負った彼を救うため、神狩屋はさらに蒼衣の精神を追いつめざるをえなくなります。

    その後、泡禍の対応にあたっていた雪...続きを読む
  • Missing2 呪いの物語
    2作目から圧倒的ホラー感。怖かった。
    今回は呪いと魔術と犬神筋。

    作中で語られる都市伝説と伝承文学の文献が
    楽しくて仕方ない。創作のようだけど、かなりリアル。


    旧作で読んでいるので、この話の本筋が「呪いのFAX」(チェーンメールみたいなもの)だとはっきり覚えていて、FAXの描写はどうなっている...続きを読む
  • Missing2 呪いの物語
    書き下ろし掌編ってどこだったんだろうと読み終えてから思い直して、冒頭の話だったことに後から気付いた。
    (目次に特に記載がなかったのと、書き下ろしは巻末にあるものと思い込んでいたため)
    大迫氏の著作の引用から始まるのがお作法だったことを失念していた。
    それくらい、書き下ろし部分は本編に馴染んでいた。
    ...続きを読む
  • Missing 神隠しの物語
    以前の電撃文庫版も持っていたけど、引っ越しの際にどこかへ紛失してしまったので、新装版としてでもまた手元にあって読めて嬉しい。
    改訂した箇所はなんとなく予想はつくが確認出来ないのが残念…。
    できれば全巻揃って発刊して欲しい!
  • Missing 神隠しの物語
    異界の匂いを思い出すと同時に、電撃文庫で読んでいたあの当時の空気も思い出した。
    物語はこうやって易々と年月の隔たりを飛び越えて、当時の感覚をこうも鮮明に蘇らせてくれるのかと。
    登場人物たちのその後のことも分かった上で改めて読む一作目は色々な意味で感慨深かった。

    そう言えば一作目は魔王陛下は囚われの...続きを読む
  • 断章のグリムI 灰かぶり
    これのどこがスプーン一杯のグロテスクなんだろう(笑)どれだけ巨大なスプーンなんだ。かなり耐性はあるがこれは怖かった。童話の解釈とか興味深い。絵が合っていないのは残念。
  • 霊感少女は箱の中3
    降霊会”ロザリオ・サークル”で霊媒としての経験を積みつつある瞳佳が対峙するのは学園創設に関与した人物の、いわくつきの”キャビネット”。学園を擁する百合谷市の、熾烈な陰謀が見え隠れする中の依頼は、当然、無事で済むわけがなく――

    やってきました上下巻! やっぱり! でも心のどこかで待っていた!
    スケー...続きを読む
  • 霊感少女は箱の中
    甲田学人先生の新作。
    スマホが当然のものとして受け入れられた社会に起こった悲劇。倫子ちゃんはどこまでもいい子だったから、降霊会で二人が叫んだ言葉が哀しかった。そして、最初の伏線が最後になってわかる、なんともモヤモヤした雰囲気。
    断章のグリムの断章的なものが今回は「箱」。別に異能力が使えるわけではない...続きを読む
  • 霊感少女は箱の中
    いつも通りの安定したオカルト蘊蓄に加え、しっかりしたストーリーの進行も魅力的。
    例外も多く予想された前シリーズよりも、個人的に安心して読むことが出来た。
  • 断章のグリムVI 赤ずきん・下
     一体どこまでグロテスクにしたら気が済むんだこの作者!と思わずにはいられない。
     テーマがテーマなだけに“泡禍”に関わった者は不幸になるという前提があるせいで、読む度に頼むから一人ぐらい幸福になってくれと思ってしまう。しかし、一つの話で登場人物の半分以上が死んでしまうだけにそんな期待は無駄かもしれな...続きを読む
  • ノロワレ 怪奇作家真木夢人と幽霊マンション(下)
    幽霊マンションの最終巻。
    今までの作品に比べると、オーソドックスなホラーだったなあと思いました。
    マンションの住人を襲う幽霊に散々びびりましたが、一番怖かったのは人間です。
    最愛の人を故意に失うとこれ程壊れてしまうのかとぞっとしました。
  • ノロワレ 怪奇作家真木夢人と幽霊マンション(中)
    3巻ある内の中編。夢人さん要素はまだまさ薄いです。
    子供であっても容赦なく被害者にするあたり、さすが甲田先生だなぁ…。
    やっと夢人さんが絡んでくる!というところで下巻に続きます。
  • ノロワレ 怪奇作家真木夢人と幽霊マンション(上)
    3巻ある内の一番初めの巻ということで、事件は起こりますがホラー度は控えめな感じです。夢人さん要素も控えめ。というか、ほぼ出ないです。残念…。
    甲田先生のじわじわ迫ってくる恐怖やグロテスクな描写が好きなので(変な意味ではなく)次巻が楽しみです。

    しかし、風乃さんのシリーズといい最近はスピンオフばかり...続きを読む
  • 断章のグリムI 灰かぶり
    おもしろかった。確か談話室でホラーで紹介されてたのかな?確かにラノベにしてはグロイ表現が多く、そしてうまい。あと、ラノベにある無理くりな設定に上手に意味付けしてる。この作者さん、ラノベから出たら大化けするんじゃなかろうか?