甲田学人のレビュー一覧

  • 断章のグリムIV 人魚姫・下

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    じりりりりりん!
    寺の敷地内にある住職一家の住居に、不意に電話のベルが鳴り響いた。くぐもった遠い電話の音は、音が夜に食い尽くされたかのような静寂の中を虚ろに繰り返して、響き続けた。誰も決して出ることなどなく、血と、腐った磯と、そして石鹸の匂いが混じったような、異様極る臭いがただよう住居の中に――。
    神狩屋の婚約者の七回忌前夜、人魚姫の物語をなぞる惨劇は、蒼衣たちが訪れた海辺の町全体に広がっていく。そして、大量の泡に押し潰されるかのように、徐々に泡禍に巻き込まれていく蒼衣と雪乃。彼らが死の連鎖を誘う人魚姫の真相を知る時――。

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    2012年08月21日
  • 断章のグリムIII 人魚姫・上

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    薄汚れた洗面台で、老女はいつものようにひび割れた石鹸を取り上げて、掌で揉み始める。乾いた石鹸はすぐにぬめりを取り戻し、白く濁った水がぬるぬると手にまとわりついて泡となって嵩を増やしていく。最後に一通り両手の表面を泡で拭いた瞬間、それまでとは違う異様な感触が掌に伝わり、そして――。
    泡禍解決の要請を受け、蒼衣たちは神狩屋がかつて暮らしていたという海辺の町を訪れた。過去に例をみないほど町中に溢れ出す泡禍の匂いの中、彼らは神狩屋の婚約者だった女性の妹・海部野千恵に出会う。彼女は重度の潔癖症だった。奇しくも婚約者の七回忌を明日に控え、悪夢の泡は静かに浮かび上がる――。

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    2012年08月21日
  • 断章のグリムII ヘンゼルとグレーテル

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    市立第一高校の一年生で時槻雪乃のクラスメイトの媛沢遥火は、通学途中で怪異に巻き込まれた。自身が以前から恐怖症のように苦手としていた駐車場。そこに停まっていた車の窓に、まるで赤ん坊がこちらを覗き込んでいたかのように、白い手形が二つ浮かんでいた。彼女は、学校で腫れ物扱いされている時槻雪乃に話しかける唯一の少女だった。
    同じ頃、白野蒼衣も〈グランギョニルの索引ひき〉と名付けられた、童話の形を取るほど大きな〈泡禍〉の予言を受けた。おそらくは雪乃も一緒に巻き込まれるだろう予言を。人喰いの物語の予言を――。
    かくして神の悪夢と混じり合った悪夢は、再び〈童話〉の形で現実のモノとなる。

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    2012年08月21日
  • 断章のグリムI 灰かぶり

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    曰く、この世界に存在する怪現象は、全ての〈神の悪夢〉の欠片である。この悪夢の泡は人間の意識に浮かび上がること、急速に人間の恐怖や悪意や狂気と混ざり合う。そして、現実世界を変質させながら溢れ出し、悪夢の物語を作り上げる。
    だが、浮かび上がった悪夢の泡が非常に大きかった時、個性が希釈されて物語の『元型』に近くなる。明示的、暗示的、様々な形で『昔話』や『童話』のエピソードに似たものになる――。
    普通であることが信条の白野蒼衣と、過去を引きずりつつ悪夢と戦う時槻雪乃。人間の狂気が生み出した灰かぶりの悪夢の中で出会った二人が辿る物語とは――!?

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    2012年08月21日
  • 断章のグリムIII 人魚姫・上

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    やっぱり上下巻になりましたね。(笑)Missingの時も長編多かったですし。早速グリムじゃないお話。でも、全然違和感無いかも。(ぇ

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    2009年10月04日
  • 断章のグリムVI 赤ずきん・下

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    赤ずきんの見方が変わる話でした。
    上巻に比べ、ホラーとグロさが多く深いですね!その辺りはやはり怖かったですが、解釈も含め面白かったです。

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    2009年10月07日
  • 断章のグリムII ヘンゼルとグレーテル

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    ヘンゼルとグレーテルは森の中へー
    それは本当であって本当の話じゃない
    もし迷っていたら?
    どうなってたのかなぁ

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    2009年10月04日
  • 断章のグリムV 赤ずきん・上

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    森と白い腕。どう赤ずきんと関わるのか、そこも怖くて楽しみです。
    新キャラも登場して、どんな風に展開していくのか楽しみです!

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    2009年10月07日
  • 断章のグリムIV 人魚姫・下

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    甲田学人さんの断章シリーズ。
    皆さんも幼い頃読んだことのある童話の真実。それに隠された神の悪夢。
    新たな恐怖が生まれる!

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    2009年10月04日
  • 断章のグリムIV 人魚姫・下

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    この物語の主人公は誰なのか?
    次々と泡に溶かされていく町の人々。
    人魚姫と王子の話が悪夢を生み出した。

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    2009年10月04日
  • 断章のグリムIV 人魚姫・下

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    恐怖系小説もついに4巻目。
    泡の泡渦。相変わらず描写がグロイです。
    今回一番人が亡くなるお話かと。
    (前作Missing時代から含めて)
    食事中に読むのはお勧めできません。
    お魚が食べれなくなっちゃうよ?

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    2009年10月04日
  • 断章のグリムIII 人魚姫・上

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    今回は人魚姫の話でした。
    その上巻。

    怖かったです。
    グロかったです。

    でも先が気になる!
    雪乃の戦い方はいつもかっこいい☆

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    2009年10月04日
  • 断章のグリムIV 人魚姫・下

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    じりじりと発売を待っていました!
    始まったばかりの悪夢の続き。予想を上回る恐怖と狂気と凶器の物語。
    …この韻を踏む語りがすっと入ってくるのが好き。
    描写される狂気の逼迫間にふと周囲を見回してみたり。
    しばらくは泡が怖くなりそう。

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    2009年10月07日
  • 断章のグリムIII 人魚姫・上

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    ライトノベルだとなめてはいけません!
    文字を追っているだけなのに背筋に寒気が走ります。こわいです。
    でも、ページを捲る手を止められません。

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    2009年10月04日
  • 断章のグリムIII 人魚姫・上

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    今回の童話は「人魚姫」 泡を中心とした泡禍がまた恐怖を煽りました。下巻へと続いているので気になります!

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    2009年10月07日
  • 断章のグリム 完全版3 赤ずきん

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    ネタバレ

    とにかく終始「このクソガキ!」と思っていたのだが、仲間から手痛い(手痛いどころではないか)おしおき食らうし、最終的には自分以外の同年代全滅だしで、最終的にはなかなかお労しいことに。
    子供ゆえの突っ走りではあったのだが、それでも擁護はし辛いし、風乃の言ったことが真理だと思う。
    もっと早く相談していれば、大人を頼っていれば。
    ただ今回の泡禍の被害は想定以上だったので、彼周辺を少し救えたところで結果はあまり変わらなかったかも。
    誤差範囲内くらいかも。
    やはり、泡禍はえげつない。

    今回は出張スタイルかつ雪乃さんは途中離脱に近かったし、既に「アリス」の手にも負えないことになっていたので、主役組の活躍は

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    2026年02月15日
  • ほうかごがかり5 あかね小学校

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    ネタバレ

    双子の心理描写は読んでいてとても苦しかった。
    確かに双子はニコイチにされることは多いと思うが、実の母親までもが…というのは救いがなさすぎる…

    ほうかごで死んでも生き返れるのか?と思いきややっぱり一筋縄じゃいかないし、
    かかりの怪異が全然無力化できないまま、どんどん仲間が減っていって…、全滅もあり得るんだろうか…

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    2026年01月05日
  • ほうかごがかり6 あかね小学校

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    ネタバレ

    怖かったー
    既刊の細かいところを忘れてしまっているから
    メリーさんの動向や、双子が喰われた可能性のある箇所に気をつけながら第2部を読み返したい
    りくが赤いクレヨンの部屋に喰われたのは、既に砂だったからかな
    翌年あかね小学校には別の話せる怪異が出てくるのかな
    第3部も楽しみ

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    2025年12月12日
  • ほうかごがかり3

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    第一部完結だが、おおなるほど、と息をついた。残酷だが、ほんのひとさじの優しさと暖かさがある。そこに至るまでの彼らの運命は幼き彼らには大きすぎるし残酷すぎる。暗黒のメルヘンの惹句がぴたりとハマる。
    学校を舞台にした作品として、正直そこまでのアイディアはないのではないかと考えていたが、本書を読んで考えが変わった。毎年のように様々な子供たちを受け入れ、色々な在り方を見つめる学校とはある意味では異界そのものなのだ。

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    2025年11月10日
  • ほうかごがかり

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    ネタバレ

    第3話まで読み終えた感想は、なんて悪趣味な演出なんだろう、です。
    まさか表紙の女の子の末路がカラーページ1枚目とは思わないじゃないですか。続刊もそういうことなのか? と勘ぐってしまいます。

    一切の救いも希望もなく、ただただ小学生たちが暗闇の中で己と向き合うお話でした。
    それがカタルシスとなって読者を満たすということなのか、それとも一巻目だけがほうかごがかりというシステムの解説のために、あの子たちが対比となったのか。

    二巻目で物語はどう動くのか、楽しみです。

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    2025年08月13日