甲田学人のレビュー一覧
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葬儀屋が死んだことによって、彼の力で生かされていた瑞姫もふたたび死ぬことになり、蒼衣を逆恨みした勇路が襲撃を仕掛けます。危機に陥った蒼衣の断章の力が発動し、どうにか命は救われますが、傷を負った彼を救うため、神狩屋はさらに蒼衣の精神を追いつめざるをえなくなります。
その後、泡禍の対応にあたっていた雪乃は勇路と遭遇し、彼に攻撃を仕掛けますが、そのさいに勇路の口から今回の事件の思いもかけない黒幕の存在が語られます。
今回は、まったく予想していなかった展開におどろかされました。さらに、蒼衣たちのロッジに、ずっと前にその存在だけは明かされていた人物が登場し、クライマックスに向けて彼がどのようにストー -
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2作目から圧倒的ホラー感。怖かった。
今回は呪いと魔術と犬神筋。
作中で語られる都市伝説と伝承文学の文献が
楽しくて仕方ない。創作のようだけど、かなりリアル。
旧作で読んでいるので、この話の本筋が「呪いのFAX」(チェーンメールみたいなもの)だとはっきり覚えていて、FAXの描写はどうなっているんだろう?と思いながら読んだ。
一応作中ではFAXを使っている人は少ない設定になっていたけど、話の本筋は変わっていない様子。
旧作は軽く20年前だもの、FAXは各家庭にありましたよね。今の子はFAXを受信しているときの、あの音、聞いたことあるのかな?
あの、
ぶぶぶぶ、、、
っていう独特な音と、スピ -
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ネタバレ書き下ろし掌編ってどこだったんだろうと読み終えてから思い直して、冒頭の話だったことに後から気付いた。
(目次に特に記載がなかったのと、書き下ろしは巻末にあるものと思い込んでいたため)
大迫氏の著作の引用から始まるのがお作法だったことを失念していた。
それくらい、書き下ろし部分は本編に馴染んでいた。
内容も、今回の話にマッチした魔法の話だったし。
電撃文庫で読んだ当時の衝撃を思い出し、懐かしみつつも、容赦ない展開にハラハラした。
分かってはいるんだけれども。
生徒も結構バタバタ死んでいくから、このシリーズ。
先生が消えた時は当時も本当に衝撃的だった。
しかも、やらかしたのは部活メンバーの一人だ -
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ネタバレ異界の匂いを思い出すと同時に、電撃文庫で読んでいたあの当時の空気も思い出した。
物語はこうやって易々と年月の隔たりを飛び越えて、当時の感覚をこうも鮮明に蘇らせてくれるのかと。
登場人物たちのその後のことも分かった上で改めて読む一作目は色々な意味で感慨深かった。
そう言えば一作目は魔王陛下は囚われのお姫様状態であまり出番がなかったなと懐かしく思い出しつつの読書。
存在感ありありの人が存在感皆無になるという。
あやめちゃんの能力のせいでもあるけれど。
メインキャラたちの背景が本当に色々濃いから、一作目からかなりの情報量である。
また神隠しに対してのアプローチの仕方が異なるから、多方向から攻めてい -
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降霊会”ロザリオ・サークル”で霊媒としての経験を積みつつある瞳佳が対峙するのは学園創設に関与した人物の、いわくつきの”キャビネット”。学園を擁する百合谷市の、熾烈な陰謀が見え隠れする中の依頼は、当然、無事で済むわけがなく――
やってきました上下巻! やっぱり! でも心のどこかで待っていた!
スケールが大きくなれば、そりゃあ上下巻になりますって。次の巻が出るまでどっきどきですよ、あなた。それでもって次の巻でもドキドキするって二度おいしい。
一巻と二巻と比べた時に、二巻は(やっぱり二回目のせいか)ロザリオの棺の描写が迫力が落ちたな……と思ったのですが、今回は別のキャビネットが登場。つまり、キャ -
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一体どこまでグロテスクにしたら気が済むんだこの作者!と思わずにはいられない。
テーマがテーマなだけに“泡禍”に関わった者は不幸になるという前提があるせいで、読む度に頼むから一人ぐらい幸福になってくれと思ってしまう。しかし、一つの話で登場人物の半分以上が死んでしまうだけにそんな期待は無駄かもしれない。
終盤の展開に関しては少々油断していただけに心に響きすぎて胸が苦しくなるほどだった。また、あの様な状況でもあくまで『普通』に拘り続ける主人公には恐怖すら感じた。今後は鋏を見るたびに何らかのトラウマが起こってしまうかもしれない予感。
もう既に6巻目な訳だがこのシリーズは最終的にどこへ向かう -
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ネタバレ大好きな甲田学人さんの、ノロワレ (MW文庫) 中編です。
電撃文庫での「ノロワレ」シリーズは少年少女が主人公(語り部)役となっていることが多いですが、この「幽霊マンション」では母親の女性を中心に物語が描かれています。
地域社会のしがらみや母親ならではの悩みなどの描写に共感できるかといった点で、電撃文庫よりも対象年齢高めといった印象です。
また、「怖い」描写も、同著者のMissingや断章のグリムなどよりも、死因となる表現などがシーンの暗転によってぼかされることなく、直接的に記されることで現実味が増していると感じます。
甲田学人さんの作品全てに共通して、改行、改ページ、空白行のテンポが素晴 -
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