甲田学人のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
一体どこまでグロテスクにしたら気が済むんだこの作者!と思わずにはいられない。
テーマがテーマなだけに“泡禍”に関わった者は不幸になるという前提があるせいで、読む度に頼むから一人ぐらい幸福になってくれと思ってしまう。しかし、一つの話で登場人物の半分以上が死んでしまうだけにそんな期待は無駄かもしれない。
終盤の展開に関しては少々油断していただけに心に響きすぎて胸が苦しくなるほどだった。また、あの様な状況でもあくまで『普通』に拘り続ける主人公には恐怖すら感じた。今後は鋏を見るたびに何らかのトラウマが起こってしまうかもしれない予感。
もう既に6巻目な訳だがこのシリーズは最終的にどこへ向かう -
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Posted by ブクログ
ネタバレ大好きな甲田学人さんの、ノロワレ (MW文庫) 中編です。
電撃文庫での「ノロワレ」シリーズは少年少女が主人公(語り部)役となっていることが多いですが、この「幽霊マンション」では母親の女性を中心に物語が描かれています。
地域社会のしがらみや母親ならではの悩みなどの描写に共感できるかといった点で、電撃文庫よりも対象年齢高めといった印象です。
また、「怖い」描写も、同著者のMissingや断章のグリムなどよりも、死因となる表現などがシーンの暗転によってぼかされることなく、直接的に記されることで現実味が増していると感じます。
甲田学人さんの作品全てに共通して、改行、改ページ、空白行のテンポが素晴 -
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Posted by ブクログ
ノロワレ3冊めでございます
今回はいじめがテーマですかね
グロホラー的な描写は比較的抑えめじゃないかなー、とかとか思いつつ読んでおりました
救いのない、後味の悪い話という意味ではまさにホラーなんだろうな、と思いつつ
後味の悪さで星は1個下げました
けしてつまらないというわけではないのですが、結局のところの、ある意味黒幕な人物の狂気的なところとかは好きですね
断章のグリムがバトル系の描写もあったのですが、こちらはそうした戦闘シーンはないので、物語の進行は断章のグリムと比べてちょっと淡々としてる気もします
個人的には、クトゥルフ神話TRPGとか好きならオススメなんですけどねw
どくとくの間が -