甲田学人のレビュー一覧

  • 断章のグリムVI 赤ずきん・下

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     一体どこまでグロテスクにしたら気が済むんだこの作者!と思わずにはいられない。
     テーマがテーマなだけに“泡禍”に関わった者は不幸になるという前提があるせいで、読む度に頼むから一人ぐらい幸福になってくれと思ってしまう。しかし、一つの話で登場人物の半分以上が死んでしまうだけにそんな期待は無駄かもしれない。

     終盤の展開に関しては少々油断していただけに心に響きすぎて胸が苦しくなるほどだった。また、あの様な状況でもあくまで『普通』に拘り続ける主人公には恐怖すら感じた。今後は鋏を見るたびに何らかのトラウマが起こってしまうかもしれない予感。

     もう既に6巻目な訳だがこのシリーズは最終的にどこへ向かう

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    2016年08月27日
  • ノロワレ 怪奇作家真木夢人と幽霊マンション(下)

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    ネタバレ

    幽霊マンションの最終巻。
    今までの作品に比べると、オーソドックスなホラーだったなあと思いました。
    マンションの住人を襲う幽霊に散々びびりましたが、一番怖かったのは人間です。
    最愛の人を故意に失うとこれ程壊れてしまうのかとぞっとしました。

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    2016年06月16日
  • ノロワレ 怪奇作家真木夢人と幽霊マンション(中)

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    3巻ある内の中編。夢人さん要素はまだまさ薄いです。
    子供であっても容赦なく被害者にするあたり、さすが甲田先生だなぁ…。
    やっと夢人さんが絡んでくる!というところで下巻に続きます。

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    2016年06月14日
  • ノロワレ 怪奇作家真木夢人と幽霊マンション(上)

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    3巻ある内の一番初めの巻ということで、事件は起こりますがホラー度は控えめな感じです。夢人さん要素も控えめ。というか、ほぼ出ないです。残念…。
    甲田先生のじわじわ迫ってくる恐怖やグロテスクな描写が好きなので(変な意味ではなく)次巻が楽しみです。

    しかし、風乃さんのシリーズといい最近はスピンオフばかり出ますね…。どちらも面白いし魅力たっぷりなんですが。
    ノロワレ本編もいつまでもお待ちしています…。

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    2016年06月14日
  • 断章のグリムI 灰かぶり

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    おもしろかった。確か談話室でホラーで紹介されてたのかな?確かにラノベにしてはグロイ表現が多く、そしてうまい。あと、ラノベにある無理くりな設定に上手に意味付けしてる。この作者さん、ラノベから出たら大化けするんじゃなかろうか?

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    2015年10月12日
  • 時槻風乃と黒い童話の夜 第2集

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    「断章のグリム」スピンオフ2巻目。
    先に3集を読んでしまいましたが一話完結なので特に問題なく読めました。
    今回は「白雪姫」と「ラプンツェル」がモチーフ。
    どちらも少女たちの友情が主軸となってますが後味の悪さは相変わらずです。
    ラストで風乃さんが語る絆の本当の意味が印象に残ります。

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    2015年10月11日
  • ノロワレ 怪奇作家真木夢人と幽霊マンション(中)

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    ネタバレ

    大好きな甲田学人さんの、ノロワレ (MW文庫) 中編です。

    電撃文庫での「ノロワレ」シリーズは少年少女が主人公(語り部)役となっていることが多いですが、この「幽霊マンション」では母親の女性を中心に物語が描かれています。
    地域社会のしがらみや母親ならではの悩みなどの描写に共感できるかといった点で、電撃文庫よりも対象年齢高めといった印象です。
    また、「怖い」描写も、同著者のMissingや断章のグリムなどよりも、死因となる表現などがシーンの暗転によってぼかされることなく、直接的に記されることで現実味が増していると感じます。

    甲田学人さんの作品全てに共通して、改行、改ページ、空白行のテンポが素晴

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    2015年09月27日
  • ノロワレ 怪奇作家真木夢人と幽霊マンション(上)

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    ネタバレ

    やはりこのひとが書く和モノが好き。

    夢人が現場に到着したところで終わってしまった……。
    つ、続き!早く読みたい!

    克己君に夢人はどう見えるのかな。

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    2015年06月26日
  • 時槻風乃と黒い童話の夜 第3集

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    いばら姫。
    いばら姫って王子様出てくるはずだよね?でも男の子の友達いないし、、、と思っていたらまさかのあの子ですか。そしていばら姫なのに全くハッピーエンドじゃない、後味の悪い終わり方。甲田さん、さすがです。

    でも、短編集にしてほしかったなあ、、、

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    2015年02月25日
  • 夜魔 -怪-

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    首なし少年の話は怖かったなぁ。
    なんとなく先は見えてるけど持っていき方が上手いからか飽きさせない。
    全体に言えることだけど、これで悪意がない話だから怖い。

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    2014年12月19日
  • 時槻風乃と黒い童話の夜 第2集

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    たった一言で救われる人もあれば、一言でその人の内面の醜さが表れるのが恐ろしくて良かった。人死がでるのが「ノロワレ」とは違った良さである。(病んでる)

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    2014年07月31日
  • 時槻風乃と黒い童話の夜

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    ネタバレ

    「断章のグリム」のスピンオフ作品。

    生前の風乃に関わった少女の話が三本収録……なんですが「金の卵をうむめんどり」はどっかで見たよなーと思ってたら断グリに収録されてたんですね。
    一番読み応えのある話が再収録っていうのはちょっと残念でした。
    とはいえ後の二本も十分面白く、相変わらずのバッドエンド。甲田先生、これを待ってました(笑

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    2014年07月06日
  • 断章のグリムVI 赤ずきん・下

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    きちんと想像させる正確な描写と筆者の想像力がすごい。
    実際に光景とか痛みとか時間とか空間がわかるからね。
    それを伝える表現力もすごい。
    話の構成がすごいとか面白さとかもそうだけど、気持ち悪いから読みたいっていうのも若干あったりする(笑)

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    2014年03月24日
  • 断章のグリムV 赤ずきん・上

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    一度斜め読みしたものを読み返してみる。
    表現力と構想力があるってこういうことだとなあと思う。
    相変わらずグロいけど面白い。
    これも最後まで読みたいな

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    2014年03月24日
  • 時槻風乃と黒い童話の夜

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    良くも悪くも甲田学人。
    スピンオフということ、断章のグリムの前日譚ということもあって怪奇要素は薄め。
    風乃さんのあの事件に近づくほどその辺りが強くなってくるのかな?
    けどグロテスクもとい残酷な描写は相変わらず。
    甲田作品好きは読んで損しない感じです。

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    2014年02月07日
  • ノロワレ参 虫おくり

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    ネタバレ

    呪いの物語第3幕!
    という今回は虫おくり、スズメバチ。
    序盤からの先輩後輩はもしかして恋愛要素なんでしょうかとかドキドキしたところで悲劇的な気配がするので期待はしない・・・よ!
    だんだんと周りを侵食していってるけど、事が終わったらみんな冷静でスゴイな・・・。
    喫茶店マスターとかメインになる日もあるんでしょうか。
    どうにも夢人さんが気に入ってしまったのでどう転んでも悲劇なんだろうけど結末まで見届けたい。次回は何が出てくるのかなー。

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    2013年12月26日
  • ノロワレ弐 外法箱

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    ネタバレ

    安定の甲田ワールドですね。
    指が痛いというか骨が砕ける音がリアルに想像出来て辛かった……。
    淡々とした文章なのに、描写が映像的な印象。

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    2013年10月30日
  • ノロワレ参 虫おくり

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    ノロワレ3冊めでございます
    今回はいじめがテーマですかね
    グロホラー的な描写は比較的抑えめじゃないかなー、とかとか思いつつ読んでおりました

    救いのない、後味の悪い話という意味ではまさにホラーなんだろうな、と思いつつ
    後味の悪さで星は1個下げました
    けしてつまらないというわけではないのですが、結局のところの、ある意味黒幕な人物の狂気的なところとかは好きですね

    断章のグリムがバトル系の描写もあったのですが、こちらはそうした戦闘シーンはないので、物語の進行は断章のグリムと比べてちょっと淡々としてる気もします

    個人的には、クトゥルフ神話TRPGとか好きならオススメなんですけどねw
    どくとくの間が

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    2013年09月26日
  • ノロワレ参 虫おくり

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    ぶん、と蜂の音――

    「ノロワレるよ」と言葉を残して筋金入の霊媒体質の命が倒れた教室で、信乃歩は机の中から湧き上がる蜂の群の幻覚を見る。折しも生徒が一人蜂に刺されて死んだという話を聞いた帰り道のことである。死んだのは、七谷よりもさらに山深い集落である棄谷から来る生徒だという。捨谷ではしばらく前にも蜂による死者が出ていた。そうして棄谷から離れた七谷にも、山の風や幻覚を介して蜂がやってくる。

    序盤の描写は確かに軽小説ではあるが、中盤以降の密度は決して軽くない。246頁からの描写は圧巻。

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    2013年09月10日
  • ノロワレ弐 外法箱

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    ネタバレ

    シリーズ2弾。
    今回は現人くんのオトモダチとオミコサマがメイン。
    ミコトがシノブを助けるのは一巻で弟君が言ったように感謝してるから?
    それとも理由があるのかなー。
    夢人の目的が目的だけに、あまり幸せな結末は望めそうにない気もしますが、キャラの魅力さでやっぱり続きが楽しみ。

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    2013年07月27日