甲田学人のレビュー一覧

  • ほうかごがかり
    待ちに待った甲田さんの最新作。
    甲田さんならではの学校の怪談という"メルヘン"が詰まっていて楽しめた。
    まっかっかさん、赤マントが自身を投影したものという見解も面白かった。
  • ほうかごがかり
    『missing』に出ていた人物の名前が出てくるとは思わなくて驚いた。
    バックボーンの掘り下げや彼がどうして怖い絵を描いているのか、という源流を知れそうで今から続きが楽しみだ。
  • Missing 神隠しの物語
    怪奇現象が好き(幽霊は苦手(笑))な私が前々から読んでみたいと思ってた小説です!やっと読めました!神隠し…良い。途中背筋をゾクゾクさせながら読んだりもしました。人との繋がりって不思議だなあって思いました。
  • Missing 1
    登場人物が全員電撃文庫版だった頃のキャラクターデザインからリデザインされていて、初めて原作を読んだ時との印象は違うが令和版missingとしてとても完成度が高かった。
    ただ、地の文で補完されている部分などはどうしてもコミカライズなので省略されがちの印象を受けた。
    それでもコミカライズとしてとても良い...続きを読む
  • 断章のグリムI 灰かぶり
    このシリーズは
    「童話が好き」
    「童話を色々解釈していくのが好き」
    「考えながら読むのが好き」
    「凄惨なシーンに耐性あります!」
    という人にオススメです。本当にグロ耐性ない&場面を想像しながら読んじゃう人は気をつけてくださいって感じです。マジで。
  • Missing2 呪いの物語
    新装版になって怖さが倍増してるきがする。
    細かい所が書き直されて、物語がしっかりまとまっている。書き下ろしの掌編だけでも読んでほしい。
    中身に出てくるオカルト系の知識だけでも半端ない。どうやって書いているんだ。
    魔術というものに焦点を当てているだけに、前作の「神隠しの物語」とはまた違う味わい。でも作...続きを読む
  • Missing6 合わせ鏡の物語〈上〉
    甲田さんの文章って相変わらず足音もなく静かにゆっくりと怪奇(狂気)が歩み寄ってくる感じで、好きです。
    首くくりは上下巻同時発売だったのに、合わせ鏡は同時発売じゃないのかよ!と思ったけど…合わせ鏡だから同時に発売したらダメなのか。
  • Missing 神隠しの物語
    学生時代にハマっていたシリーズの新装版ということで購入。
    学校都市という閉鎖空間で変化していく人間関係の生々しさ、怪異によって引き起こされる事件の残酷さや解決しても残る後味の悪さ、五感全てに訴えかけてくる恐怖や嫌悪感。リアルタイムで読んでいた頃の感覚が鮮明に思い出され、怖いのに続きが見たくて一気に読...続きを読む
  • 断章のグリムI 灰かぶり
    《読み終わってから時間が空いていますが感想書きます》


    まず、個人的にはどんぴしゃりな作品でした。
    というのは━━

    1⃣ただただ凄惨な悲劇とそれに抗おうとする悲壮感(ようは鬱)

    2️⃣ヒロインがゴスである

    3⃣主要キャラクターには《断章》というトラウマがある

    4⃣題名通り「グリム」。つまり...続きを読む
  • 霊感少女は箱の中2

    面白いなー

    最高に後味が悪い
    しかし、そこがいい
    前向きに物語を終わらせないのが、この作品を印象深くさせる要素なのではないだろうか
    私の心が歪んでいるからなのか分からないが、正直最後の終わり方は共感したくなった
    登場人物の心理描写が非常に秀逸だ
    人間らしすぎて、乾いた笑いが出た
    人間、綺麗な心の持ち...続きを読む
  • 断章のグリムI 灰かぶり

    とりあえず痛い

    文章を読んでいて、思わず顔をしかめてしまう。
    文章を読んでいるだけなのに痛覚を刺激される。
    凄惨な場面がありありと想像できる。
    一度読んだら止められません。
    凄惨で残酷な世界にどっぶりと浸れるでしょう。
  • 霊感少女は箱の中2
    読後の後味の悪さが最高です
    最後の最後で善悪から離れた「道具として動く」という彼らの行動のもたらすものを見せつけられる感じ。
    それから、missingの時と同じく「首吊り」が「生まれ変わり」のモチーフとして登場しています。作者の思い入れの深いなにかの元ネタがあるのか、気になるところです。
  • 霊感少女は箱の中
    missingからずっと追いかけていたのですが見落としていたらしく未読だったので購入。やっぱり薄気味悪さと後味の悪さと哀しさが癖になります
  • 霊感少女は箱の中
    最後そうくるかぁー!って感じでした。わりとラノベっぽいかな?と思わせつつやっぱりがっくんはがっくんだった
  • ノロワレ 怪奇作家真木夢人と幽霊マンション(下)
    ホラーとして読むと、今まで甲田先生の作品より身に迫る恐怖が濃くなかったので、ホッとしました。大仰なことなど出来ない、大立ち回りなんて出来ない、等身大の出来ることと結末を描いているのが素敵だと思います。
  • ノロワレ 怪奇作家真木夢人と幽霊マンション(下)
    呪っていた人物が判明して、止めるためとはいえ大勢の前で殺害しようとするとは。
    呪いによってかなりの数が死にましたね。
    罪のない子供を中心にして。
    凄まじい復讐です。
  • 断章のグリムI 灰かぶり
    全17冊完結。
    痛さ、気持ち悪さで並ぶものなしのライトノベル。
    時槻雪乃が好き。こんな、張り詰めていて、孤立して、苛烈な美少女の支えになりたい。
  • 断章のグリムXVII 白雪姫・下
    物語的にはバットエンドというよりトゥルーエンド寄り・・・なのかな?

    物語の集大成ともいえる出来でした。飽泡そのものが控えめですが、それが余計人間である神狩屋さんの狂気を引き立たせる。色んな人たちが死んでいく。まさか神狩屋さんが一般人にまで手を出すなんて・・・。『人魚姫』の巻を再び詠みたくなる。大人...続きを読む
  • 時槻風乃と黒い童話の夜 第3集
    「断章のグリム」スピンオフ3冊目。
    今作は「いばら姫」モチーフの長編。
    あの幸せな童話をここまで凄惨な物語にしてしまう甲田先生の手腕……さすがです。
  • 時槻風乃と黒い童話の夜
    上手いなあ。
    文章の書き方が好みなのかもしれない。

    断章のグリムのシリーズは一通り読書済。
    この本でも精神的に追い詰められ破滅に向かうストーリーが、童話に擬えた形で浮かび上がってくる。
    ダーク、恐怖、グロテスクときてるので表立って薦めにくいけれども。
    想像力を働かせると、場面に同期した痛覚や生々し...続きを読む