甲田学人のレビュー一覧

  • 夜魔 -奇-

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    人の心に棲む何か、がよく表されていてすごく惹き込まれます。
    自分が思っている『想い』と深層世界で思っている『想い』の差も興味深いです。

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    2025年12月05日
  • 断章のグリム 完全版2 人魚姫

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    ネタバレ

    分厚さにびっくりしつつ、でもその長さを感じさせない、最初から最後まで飽きる暇もなく面白かった。
    と言ってしまうには、あまりに凄惨で、犠牲者も多いので不謹慎な気もするが。

    雪乃さんも蒼衣くんも今回はどちらかというとメインよりは傍観者に近く(特に雪乃さん、蒼衣くんは最後に役割があったのでよかったけど、雪乃さんは今回あまり見せ場がない)ひたすら神狩屋さんこと雅孝さんの掘り下げ話。
    そしてテーマは人魚姫。
    今回もそこからの連想、解釈が面白かった。
    真相に至った蒼衣くんの推理と、今回の潜有者の目から鱗感じも。
    それに人魚と言えば「あの伝説」も話さないとなと思っていたら、しっかり雅孝さん絡みで登場して満

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    2025年10月22日
  • ほうかごがかり5 あかね小学校

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    ネタバレ

    前回と同じ流れなのかな?と思いきや今回はほうかごでなくなったはずの少年たちがこちらには存在するという展開。ほうかごでなくなって現実で存在がなくなるのはわかるが、一体この先どうなるのかドキドキ。
    双子ちゃんの展開が予想を裏切られて切なすぎる

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    2025年08月30日
  • ほうかごがかり2

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    堪能した。よく出来たホラー小説やホラー映画の何がいいかと言われると現実を忘れさせてくれるところといい人も悪い人も容赦なく死んでいくところだ。人は死ぬ。必ず死ぬ。早いか遅いかが違うだけで。
    青春というにはあまりにも幼い登場人物たちが恐怖に飲まれ、絶望の中で揉まれていく様には暗さを通り越して気持ちよさすらある。
    学校に宿った怪異のバリエーションはその辺の安易なホラー作品の追随を許さず、音もなく近づき、我々の顔を覗き込んでくる。本巻の結末は笑っちゃうぐらい怖い。いい買い物をしたぜ。

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    2025年08月24日
  • ほうかごがかり3

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    ネタバレ

    ほうかごがかりシリーズ第3巻。とりあえず第一部完というか、この小学校での話は一区切り。

    前作の引きから、もしかしたら惺は無事なのかもしれないと勝手に想像していたら。残念な結果で、尚且つ現実世界での死なので記憶から消されることがないという。

    そして留希の担当していた「こちょこちょおばけ」は本当にタチが悪くて、「てけてけ」よりも大暴れしたんじゃないだろうか。

    大方の予想どおり、ほとんど卒業できず。。。
    そして何よりも菊。惺の決意とかよりも、菊の献身が切ない。甲田作品でこういうキャラと展開はあまりなかったのではないか。
    太郎さんの話も意外性があり良かった。そういうことかと、今作一の驚きポイント

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    2025年07月23日
  • 断章のグリム 完全版1 灰かぶり/ヘンゼルとグレーテル

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    昔読んだけど手放してしまったので電子版で購入。紙書籍は1つの童話で1~3冊だった気がするが、こちらは1つの童話が1冊にまとめてある。最初に読んだのがだいぶ昔なのでうろ覚えだが途中に色々増えている気がする。増えた部分は以前の版では名前だけでてた部分の補完って感じなので個人的にはすごく好き。

    紙書籍のを読んだのは多分もう10年以上前で誰がどの配役だったか覚えてないので普通に楽しい。痛みの表現は相変わらずすごく痛く感じる。昔ハマったな……って感じでもオススメ。

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    2025年07月06日
  • ほうかごがかり3

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    小学生の頃は『学校七不思議』というものはちょっとしたスパイスであり、ある種のファンタジーでもあったのに、それが鬼才の手にかかると、『子供たちから夢や希望や未来を根こそぎ奪い取る』という、こんなにもおぞましい物語になるのか…とあらゆる意味で半泣きになりながら読み終えた。それに対抗するのが、母を楽にさせるため自分は死んでも構わない=自身の未来に期待していない主人公、というのがまた上手く、おかげで『Missing』や『断章のグリム』以上に、これ解決するの?という絶望感も味わっていた。とはいえ、化け物を描き上げるためには自分も化け物になるしかない、と一線を越えた辺りの狂気感が凄まじく、『地獄変』を思い

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    2025年06月02日
  • 断章のグリム 完全版3 赤ずきん

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    ネタバレ

    新装版ありがとうございます。

    赤ずきんは本当、最初から全て壊れていたというか……だから、壊しにきたんですよ。うん。そうとしか言えない。

    あと、ハサミのジョキジョキがトラウマになります。

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    2025年05月28日
  • 断章のグリム 完全版1 灰かぶり/ヘンゼルとグレーテル

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    ネタバレ

    初見でまず分厚さに驚いた。
    『灰かぶり』と『ヘンゼルとグレーテル』が同時収録だからかと納得。
    世界観にどっぷり浸かれてたまらなかった。
    血の臭いもどっぷり濃厚だったけど……相変わらずの血生臭さである。

    『断章のグリム』シリーズは未読だったので、完全版で復刊なのは非常にありがたかった。
    個人的には『Missing』より主軸キャラが(今のところ)絞られていて読みやすかったし、童話と神の悪夢との関連性を推理するミステリ部分や蘊蓄パートが蒼衣くんではないけど好奇心を刺激されて楽しめた。
    内容は決して「楽しむ」なんて言葉を安易に使わせてはくれないのだが……主要キャラは何かしらのトラウマ持ちで、それを逆

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    2025年05月24日
  • ほうかごがかり4 あかね小学校

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    なかなか読む時間がなくてやっと読めました。
    学校の設立時期によっては規則やルールの認知も変わってくるよなぁ、と思いつつ二森くんたちの再登場嬉しかったです。
    序盤で早速登場人物が死んでしまったので、展開が早いなぁと思いつつ…
    死んだはずの2人がなぜ生き返ってきているのか、次巻がとても楽しみです。
    全員の首に赤いリボンが巻かれているけど、二森くんのスケッチのメリーさんの首部分にも赤いリボンが巻かれていたということは、関係があるのでは?
    協力者の無名不思議のはずなのに危害を加えかねないことや、担当だけでなく全員の首に巻かれているのは不思議ではあるが、その辺りも前回とは状況が違っているのだろうか?

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    2025年05月21日
  • 断章のグリム 完全版1 灰かぶり/ヘンゼルとグレーテル

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    完全版が出たので久しぶりに読み返した。よく知る童話が恐怖を誘発するようにアレンジされているところや、どんな風に事件のモチーフとして使われているかのミステリ要素が好きだったので、何度読んでも面白かった。ただ、二巻分をまとめられるとちょっと厚くて読みづらいかもしれない。

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    2025年04月09日
  • 断章のグリム 完全版2 人魚姫

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    ネタバレ

    完全版ありがとうございます。
    これ全部完全版で出るんですか嬉しい。

    ネタバレ

    泡がしばらく無理になる。
    あとカレーシチューがトラウマになる

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    2025年03月30日
  • 断章のグリム 完全版1 灰かぶり/ヘンゼルとグレーテル

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    ネタバレ

    新装版ありがとうございます。と言わせてほしい。
    作中に出てくる奇書「マリシャス・テイル」の収録だけでもこれを買う価値があった。

    軽くネタバレ

    灰かぶり→鳩怖い。あとスプーン痛い

    ヘンゼルとグレーテル→電子レンジがトラウマになる。

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    2025年03月30日
  • ほうかごがかり2

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    ネタバレ

    シリーズ第2巻。
    前作で死人が出たせいで、今作は最初から不穏な感じに。

    前作は「まっかっかさん」と「赤マント」。特に「赤マント」がエゲツなく。
    今作は「むらさきかがみ」、「てけてけ」、「こちょこちょおばけ」。

    特に「てけてけ」が半端なく。これどうするんだよっていうレベルで恐ろしい。挿絵が本気出しすぎ。
    意外にも「こちょこちょおばけ」の、名前は可愛いしやってることもそこまで大したことではなかったけど、最後の最後にドン底に落とす感じが。痛々しくてもうなんというか。。。

    今作は、前作に比べて怖さも絶望感もパワーアップ。
    一応、3巻で一区切りのようで。ここまで来たら幸せなエンディングが全く予想で

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    2025年03月24日
  • ほうかごがかり【分冊版】 3

    匿名

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    屋上から落ちそうになった二森君を助けたのは緒方君でした。
    二森君には「ほうかごがかり」になってほしくないから、突き放していたのでしょうか?

    #ダーク #怖い #ドキドキハラハラ

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    2025年03月17日
  • ほうかごがかり【分冊版】 2

    匿名

    ネタバレ 購入済み

    自分の部屋で寝ていたはずの二森君、突然学校のチャイムで起こされ、隣の部屋を開けると学校の屋上に飛ばされてしまいます。

    #怖い #ダーク #ドキドキハラハラ

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    2025年03月17日
  • ほうかごがかり【分冊版】 1

    匿名

    ネタバレ 購入済み

    二森君と緒方君、昔は絵画の話題を通じて仲が良かったようですが、「話しかけるな」と言われてしまいます。
    過去に何があったのでしょうか…?

    #ダーク #ドキドキハラハラ #怖い

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    2025年03月17日
  • ほうかごがかり【分冊版】 1

    購入済み

    はい

    トイレの花子さん系のホラーですね。じわじわと怖がらせるタイプの作品かと思いました。絵がキレイで素晴らしいです。25.03.03記

    #怖い

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    2025年03月03日
  • 霊感少女は箱の中2

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    怖かった。ゾワゾワとして嫌な寒気が止まらない。
    女子生徒たちの間で囁かれる儀式と変わってしまった少女の謎、という点が中心になっているが儀式の光景が浮かんだ瞬間、最高にゾクゾクしていた。クライマックスにかけての展開は狂気を帯びていると言っても過言ではないし、この結末も不穏さがあって素晴らしい。実にいい。これからも追っていきたいシリーズだ。

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    2024年11月30日
  • ほうかごがかり3

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    綺麗に終わった。
    これ本当に綺麗に、ぎゅって苦しくなるぐらい綺麗に終わった。涙が止まらなかった。
    多分、私自身が非常に涙脆いからだろうけれど。

    次々と死んでいく『かかり』の子供に、7人目の存在。そういやどこかで見たことある名前だと思っていたら、前の作品の『霊感少女は〜』で出ていなかったかな?
    会話文は「っ」とか「……」とか喋らないことが多いのに、何故だか登場人物の心情が分かる。それでいて景色が想像できるほど詳細。言葉は必要最低限のはずなのに。
    登場人物の心情をそのまま刷り込んでくるかのような上手い書き方。多分、他の誰も真似できない。
    理不尽な世界の中で、それでも最後には救済があるっていいね。

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    2024年10月31日