甲田学人のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ物語的にはバットエンドというよりトゥルーエンド寄り・・・なのかな?
物語の集大成ともいえる出来でした。飽泡そのものが控えめですが、それが余計人間である神狩屋さんの狂気を引き立たせる。色んな人たちが死んでいく。まさか神狩屋さんが一般人にまで手を出すなんて・・・。『人魚姫』の巻を再び詠みたくなる。大人たちもバシバシ死んでしまいうわあああ、。そして蒼衣と夢見子の繋がり、葉邪と風乃の話、物語が一気に収束しました。
最終的に日常に雪乃を引き戻そうとした白野と雪乃は共に非日常の世界を二人で歩んでゆきます。ハッピーエンンドではないがバットでもなく比較的しっくりきた終幕です。
グロ耐性ある(ココ重要)ホラー、童話好きには読んでほしいシリーズです。
この作者の特筆すべきところは、描写による音が、文字が、痛い。想像力豊かな人ほどハートフルボッコになる(それがクセになる
童話好きだけどハッピーエンド好きや痛い描写苦手な人にはものっそい向かないシリーズだと思います
(あと最近のグリム童話系だけどエロは全くといってないよ!) -
Posted by ブクログ
上手いなあ。
文章の書き方が好みなのかもしれない。
断章のグリムのシリーズは一通り読書済。
この本でも精神的に追い詰められ破滅に向かうストーリーが、童話に擬えた形で浮かび上がってくる。
ダーク、恐怖、グロテスクときてるので表立って薦めにくいけれども。
想像力を働かせると、場面に同期した痛覚や生々しい感触に、凶行に及ぶ主人公の爆発する感情に耐えられないので淡々と読んでました。夢に見たら嫌だな。
振り返ると、痛い、つらい、悲しい、可哀想・・・。
影法師に奈落に追いやられ、最後に蓋を閉じられるようなそんな読後感。ハッピーではない。
せっかくなので挿絵はもうちょっとあってもいい。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ断章のグリムの番外編…のようなものデスね。
断章のグリムに登場していた時槻雪乃の姉の風乃が主人公の短編集です。
最後の話だけ、断章のグリムの金の卵を産むめんどりに掲載されていた話ですが、それ以外の2篇は描き下ろしとなっていました。
断章のグリムを知らなくても、楽しく読むことの出来る作りになっております。知っていればなお面白いのですが。
ジャンルとしてはホラー…なのかな?
童話をモチーフにした、というのは断章のグリムと同じですが、あちらとは違いバトル要素はなく、物語自体も救いのない話です。
後味は…まぁ良くはないかな?
シンデレラの話は、あぁ、こんなこと言う親はいるだろうなぁ、と思わされます。まぁ、私個人としては父親というのがどんなものか分からないんですけどねw
ヘンゼルとグレーテルの方は若干のグロ要素があります。
まぁ、甲田学人氏の作品に慣れてる方なら、全く気にはならない程度デスけどね。
どちらも話も、断章のグリムでもモチーフとして使われていた題材ではありますが、こうも違うものになるのかー、と感心。さすがだなぁ。
短編集として、この1冊で終わってしまうのが勿体無いと感じられる1冊でした。
断章のグリムを知っているので、コレも規模は小さいながらも泡禍なんだな、というのは分かるのですが、コレはコレで面白い。
結末的にはあちらに繋がる以上救いはないのですが、できればもっと読みたいなぁ、と思いました。
初めて甲田学人の作品に触れるのにもよい1冊だと思います。