感情タグBEST3
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物語的にはバットエンドというよりトゥルーエンド寄り・・・なのかな?
物語の集大成ともいえる出来でした。飽泡そのものが控えめですが、それが余計人間である神狩屋さんの狂気を引き立たせる。色んな人たちが死んでいく。まさか神狩屋さんが一般人にまで手を出すなんて・・・。『人魚姫』の巻を再び詠みたくなる。大人たちもバシバシ死んでしまいうわあああ、。そして蒼衣と夢見子の繋がり、葉邪と風乃の話、物語が一気に収束しました。
最終的に日常に雪乃を引き戻そうとした白野と雪乃は共に非日常の世界を二人で歩んでゆきます。ハッピーエンンドではないがバットでもなく比較的しっくりきた終幕です。
グロ耐性ある(ココ重要)ホラー、童話好きには読んでほしいシリーズです。
この作者の特筆すべきところは、描写による音が、文字が、痛い。想像力豊かな人ほどハートフルボッコになる(それがクセになる
童話好きだけどハッピーエンド好きや痛い描写苦手な人にはものっそい向かないシリーズだと思います
(あと最近のグリム童話系だけどエロは全くといってないよ!)
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断章のグリム完結…!
葉耶と風乃の対峙とか、夢見子ちゃんの断章で皆やられてしまったりとか、
白雪姫の泡禍の真実とか…兎に角気になる事がいっぱいあって、
ドキドキしながら読み進めました。
葉耶と話をしている時の風乃の台詞は全て印象的で、
やっぱり素敵なキャラクターだなと再認識しました。
後味のほろ苦い物語でしたが、とても面白かったです。
Missing以上に断章のグリムが好きです。
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最終巻!
蒼衣の成長に、涙です。
そして ひたすらグロい!!
頁めくるの大変だった...
予想よりは
幸せな結末でした。
今後の話が続いてもいいような終わり方でした。
短編とか出るのかな!?
凄く好きな作品だったので、
終わってしまって悲しいですが
次も期待しています!!
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神狩屋さん、悲しすぎる。。。
あわせて『人魚姫』を再読し、彼の内面にあった葛藤、喪ったものの大きさを再認識したが、やはり悲しい。
こういうやり方しかなかったのか、いや、最善を選ぶという思考すら、彼にはなかったのかもしれません。
蒼衣と雪乃は、(たとえそれが断章によって急に打ち切られるような、有限なものだとしても)なるだけ人間らしく、これからの人生を歩んで欲しい。神狩屋のような、愚かで哀しい大人がいたことも、どうか忘れないであげてほしい。
以上、思いっきり神狩屋寄りの感想でした。
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気づいたら17巻、電撃文庫の中でも結構長い方になっていましたが、ついに終幕です。
うん、これだけ「幕を下ろす」という言葉の似あう物語も他にあるまい。作者もあとがきで何度か言及していましたが、その気になればいくらでも続けられたシリーズ。無理にキャラを殺す必要もなければ舞台を壊す必要もない。ただ、これまで毎回ゲストキャラに降りかかっていた悪夢や、主人公が住む以外の街で起きていた悲劇が、今回は主人公たちに降りかかったというだけのこと。
エピローグでも書かれていましたね。「断章のグリム」という物語中では最悪のクライマックスとなった今回の事件も、事件の規模としては決して空前のものではないと。
決して主人公やその周辺をいたずらに悲劇に落とし込めたりせず、ご都合主義に優遇したりもせず、ただただ無慈悲に平等に扱い続けた作者の姿勢は、ただただ、見事だと思うばかりです。
最終巻だけの評価を言うなら、あるいは他の作品と比べて少し落ちるかもしれない。が、それは最終話「白雪姫」に不満があるのかというと、断じて違う。ただ前回の「ラプンツェル」で期待値が跳ね上がった故に、ちょっと届かなかったかなという感じです。
今までのレギュラーキャラをきちんと使い切って、全てを曖昧にせず描写し切ってくれた点は非常に高評価。
「今回本当にあの人が死んだら、9巻のあれはどうなっちゃうの?」とかひそかに思っていたんですが、これ下手な作者ならスルーしていても不自然ではないですよ。
また、記憶を消す能力者の存在や情報操作が出来る組織がありながら、「全てがなかったことに」ならないあたりが、作者の物語に対するこだわり的なものを感じます。
あとはまあ、やはり特筆すべきは神狩屋さんなんですが、彼については前々巻の「ラプンツェル」で全てが吐き出されているわけだから、敢えてここで言及するまでもあるまい。
最後の最後まで、良い意味で後味の悪い、「え?これで終わり?」感がたまらない。
他のレビュー等を見ると、雪乃が最後の最後でデレたというコメントが多いようですが、僕はそうは思いませんね。
少なくとも恋愛感情っぽいものはないでしょう。騎士として、友人として、仲間としては、少しだけ認め始めていたのかもしれませんが。
〈雪の女王〉なんて呼ばれた彼女だけど、常に颯姫のことは守ろうとしていたし、「幸せな王子」では委員長のことを忘れていなかったし、何度か言及されているように「根は素直で優しい」娘なんですよ、彼女は。
とりあえず、非常に満足。
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クリック? クラック!
まさに終焉の書。
ばたばたキャラが死ぬ。
笑美さんはべつにいいけど・・・
リカさんは死んでほしくなかったぁぁぁ~~~ッッ。
くやしいなぁ・・・くやしいなぁ・・・。
はつかねずみがやってきた。
これで断章グリムのはおしまい。
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雪乃さんがデレたキタ――(゚∀゚)――!!
いやまあこの人はやっぱ綺麗に話を畳むなあ、って感じ。
少なくともこの最終巻はどんでん返しも衝撃的な展開もなく(衝撃的な描写はあったけど)、ただ真っ直ぐに最後に向かっていくだけなんだけど、それでも終わったあとに「ああ、終わったなあ」と思わせるあたりはさすがだと思う
本スレにあった『一言で纏めれば「主人公とヒロインが結ばれて新たな一歩を踏み出した」』って感じでハッピーエンドでした
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蒼衣の過去、雪乃の想い、消えた少女たち……。
そして、全ての結末は――!?
鬼才が贈る悪夢の幻想新奇譚、ついに終幕!
「正直僕も、白野君をどれだけ追い詰めればいいのか、手探りなんだよ――」
叫ぶ雪乃。咄嗟に動けない蒼衣。
神狩屋はあくまでも優しくそう告げた。
日々苦しみ続けていた蒼衣の過去の悪夢の真相、雪乃が抱える様々な想いや誇り、そして神狩屋から消えてしまった颯姫と夢見子……。謎が謎を呼び、混沌としていく神狩屋で、また一人『白雪姫』の悪夢に巻き込まれ、騎士たちが消えていく。だが全ては、蒼衣の過去より、始まるべくして始まっていた――。
蒼衣と雪乃、そして悪夢の結末は――!?
甲田学人が描く悪夢の幻想新奇譚、ついに最終幕!
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神様の悪夢はこの世にあふれ出して来ると恐怖に変わる。だがしかし、その恐怖を加速させているのは一体誰だったのか? 「白雪姫」をモチーフに、終に悪夢は蒼衣の日常を浸食しはじめた。そうして――
続きを楽しみにしていたシリーズが……!終わってしまう……!
新作を待つ。
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断章のグリム、最終巻。
白雪姫前編からグロテスクと言うか、あんまり楽しくない描写が続いていましたが、それは毎回のことかと思いつつ、スプラッタはともかく、ゴのつく生物の断章だけは想像していやになりました。ああ、彼のトラウマというか、断章のきっかけってどんな悪夢? 私の頭が残念なせいか、過去の話にそれが記載されていたのか思い出せません。
さて、童話のなかで「本当は怖いおとぎ話」題材に高位にランキングされる「白雪姫」。昔話は、メルヘンと言うより寓話や教訓の色が強いので、訳の分からない話から、罪には罰! と凄まじく苛烈に残酷な話も多いですが、白雪姫って本当に、風乃さんが言ったとおり、見方によってはダブーのコンプリート作品。よく知られているだけに最後を飾るにも相応しいですけど、「そして末永く幸せに暮らしました」には絶対なりえない話でした。
普通はすでに砕け散り、悪夢に目が覚めていく。
踏み出したらもう戻る道もないというさいごですが、それでも進んでいく結論を出して終幕。
主人公もヒロイン(?)と同じ世界に立ち、歩んでいく。
ハッピーエンドになるとはつゆとも思っていなかったですが、まだすっきりした終わりかただったと。
ある意味、番外編だとか、スピンオフできそうな作品ですけど、多分しないんだろうなぁとおもいます。
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衝撃の展開と結末!「Missing」の結末がイマイチ納得のいかないものだったことと比べると、これは納得のいく終わり方だった。しかし……相変わらず、グロい。
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完全なる破滅を覚悟して読んだけど、ある意味いつも通りの終わりだった。うわ!というよりは、よく出来ました的な終幕で後味の良い終わり方。但し二人の未来にはやはり破滅が見える。あと違うとすれば蒼衣が雪乃側の世界に立ったという所か。シリーズ全体を通した場合、蒼衣の両親の存在感をもっと際立たせて欲しかった。そうであればアノ場面の衝撃がもっと強調されたと思う。それだけが残念。
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シリーズ最終巻。
蒼衣の断章の力を利用してこの世に別れを告げることをもくろむ神狩屋は、颯姫と夢見子を連れ出します。蒼衣たちは彼のゆくえを追いますが、神狩屋は蒼衣の力の発動を誘発するために、けっして許されない行為に手を染めていきます。
神狩屋の陰謀の背景を蒼衣が「理解」し、事件に最終的な結末が訪れることになるのですが、登場人物たちの魅力がじゅうぶんにえがかれることのないまま物語の終結がやってきたような印象を受けてしまいました。多少活躍の場面を見せた勇路も、いささかスケールの小ささがめだってしまいますし、それなりに複雑な背景をもっていたはずの笑美やリカはモブキャラのようなあつかいになっています。なかでも、入谷と夢見子はとつぜん物語の中心に引っ張り出されて、たいしてめだつ活躍もないまま結末にいたります。
わたくしのような読みかたをする読者ばかりではないことは承知していますが、本シリーズはライトノベルなので、もうすこし登場人物たちのキャラクター性を掘り下げてほしかったと感じてしまいました。
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可哀そうでしたが思った以上のバッドエンドでも無かったです。少し未来の希望を感じる終わり方をしてくれて良かった・・・
また外伝とか書いてほしいな(´ω`)
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逃げていった先、連れ去られた彼女達。
その頃、過去を思い出していた彼。
そうして、封印されていた過去が、出てくる。
あらびっくりというか…年の差を考えると
ものすごく彼女ちっさくないですか!?
そして予想通りなスプーン一杯。
両親の所でぞっとしてしまいました。
想像禁止! です。
狂い具合がすごい自然でした。
とか言ったら、意味が分からない、と言われそうですが
どうしてこうなった!? という疑問がわきませんでしたし。
しかし、最強は彼女だったという切り札に驚きです。
うん、これは確かに分かったら「殺せ」と言われそう。
そういや出てくるのかと思っていた彼も、一応登場。
ざまぁみろ、とか言ってる己は、殺人の手助けですか? と
聞き返したかったです。
これほども、人に責任転嫁しているのもすごいです。
結局、人魚姫の<断章詩>は謎のまま。
それがちょっと心残りです。