【感想・ネタバレ】ノロワレ 人形呪詛のレビュー

あらすじ

双子の弟・真木現人は兄の夢人のことが嫌いだった。主人公の虐めと呪いをテーマにした小説 『呪験』 で十五歳にして作家になり、上京した夢人。そして、その内容に影響された殺人事件により帰郷するのだが、彼は七屋敷薫という婚約者を連れていた。 ── 七屋敷は呪われている。七屋敷の花婿は、呪いによって、二年と経たず早死にするのだ。 そんな 『呪い』 が噂される婚約だが、夢人は暗い嘲り笑いを浮かべるだけだった。 そして、夢人を尊敬し慕う妹の信乃歩に、彼らを蝕む呪いの物語が、静かに始まりを告げていた──。

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Posted by ブクログ

大好きな甲田学人さんの新シリーズ!
前作「断章のグリム」に引き続き、三日月かけるさんの挿絵もあって嬉しい限りです。

まだ一冊目なのでこれからどうなのかは分かりませんが・・・・・・甲田作品の中ではグロ控えめ、か?
うーん、断グリが強烈過ぎたので体制がついただけかもしれない;
代わりにmissingのようなじわじわ来る恐怖感があります。
日本人形はあかんよ、日本人形は。

でも、なによりも怖かったのは著者紹介の「人が死なない物語」からの「死なないことが本当に幸せなのか」の一文だったり。

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2013年09月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

甲田さんの新シリーズが出てたんだ!と手に取った。
グリムよりmissingシリーズが好きなのですが、その感じに少し近いかも。
ただの暗闇とか、閉じられた扉を開けるのが怖いっていう感じがとても好きです。
夏に読むにはちょうどいいかな?いつもながら一人きりの真夜中には読みたくない怖さです。
あまりグロくならないことを期待しつつ、キャラもまだまだこれから!って感じなので楽しみに読みたいと思います。

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2013年07月21日

Posted by ブクログ

通常版と20周年記念「ぶっちぎり!リバーシブルカバー」と両方所持。

甲田作品好きすぎて書ききれない!

甲田氏、原点に帰った作品。
今作はできるだけ登場人物を死なせないつもりらしい。
死ねない、ともいう。
設定も作りすぎず、縛られずに書いていく。

夢人さん好き。
異界の者に気に入られたところも、足を奪われたところも、自殺希望なところも、呪い収集家なところも。

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2013年10月16日

Posted by ブクログ

鹿狩屋と魔王陛下を足して2で割ったような死にたがりな小崎摩津方のような双子の兄と空目が嫌いな村上のような双子の弟と。
とりあえず今回もメルヘンらしい。あとがき読んでもうなんか呆れましたが、作者は読者を呪殺しようとしているらしくてガチでびびりました。
まだ小手調べな感じで期待の膨らむシリーズです

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2012年12月09日

Posted by ブクログ

相変わらず、怖い。グロい。でも甲田作品にしてはマシ。夢人が某キャラと被るし、「断章のグリム」よりは「ミッシング」に近い。民俗学的知識が豊富。

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2013年04月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

プロローグのエグさが
今までとは違った感じで
どうなる事かと思ったけれど
甲田さんは甲田さんでした。

人形のモチーフは、怖いよ。

このシリーズも、すごく期待期待!!

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2013年03月12日

Posted by ブクログ

「人が死なないはなしを書く」と云われただけで、不安と期待で次巻、お正座待機。
おまじないものろいも『呪い』。こめられた言葉の意味は変わらない。

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2013年01月20日

Posted by ブクログ

一番好きな作者さんの新作なのでかなりわくわくしながら購入。
結果としては面白いです。でもMissingのほうがやっぱり好きだなぁ、という一巻。
でもああ、聞いたことある!という呪いをここまで凝った作品にするのは感動する。
甲田学人はやっぱりすごいなぁ、と思いながら読んでいました。
夢人が目立っていますが、現人が次は目立つといいな。

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2012年12月19日

Posted by ブクログ

作家になった兄を敵視している、尻拭いをしてきた弟。

有名人の妹、という肩書しかない、というのなら
それにすがって生きていくしかないのでは? と
思いますが。
流されて生きていない、というなら、自分の軸が
何かしらありますけど、自覚してるならいいのでは?
な、妹がメイン、でしょうか?
いや、婚約者となった人の家の呪い、も
気にはなりますが。

世の中一番怖いのは、人間です。
その根性と感情こそ、すべてを突き動かしてますから。
大体、穏やかそうな人こそ、爆発したら
一番怖い存在です。

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2018年02月13日

Posted by ブクログ

2巻の箱の話が読みたくて久しぶりに甲田氏を購入しました
探偵?役の夢人が魔王様と魔術士を足して魔女分の毒素をちょっと入れて2で割った感じのキャラです。いい具合にイカれてる

ヒロイン?の夢人の妹が典型的イジメられっこってタイプなのがあまり合わないなとは思ったけど話自体は面白かった
日本人形は怖いわ

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2013年06月23日

Posted by ブクログ

断章のグリムも終わり、新たな物語のはじまり。今巻はまだ序章だろうけど、これまでよりも呪いの結末に光明が見えないような気がするのは気のせいだろうか、今後も楽しみに追いかけていきたいですね

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2013年04月10日

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ミッシングを途中で読まなくなって以来久しぶりの甲田モノ
ミッシングは怖かったし痛かったけどこれはそうでもない

ちょいちょいある挿し絵がどうも思ってるのと違って怖さを演出しない
折角和風ホラーなのに線がきれいすぎるのかも、もっと曖昧なぼやけたえのほうがよかったなぁ

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2013年02月01日

Posted by ブクログ

東京で作家になっていた真木夢人が帰ってきた。それも地元で曰く付きの家系・七屋敷の娘である薫を伴って。婚約者との顔合わせの席で、思わずそのことに触れてしまった弟・現人に、夢人は「だからコレクションしたんだ」と耳打ちして小さな波紋を生み出す。事実、夢人の帰還はいくつもの波紋を生み出していた。例えば真木家の末娘・信乃歩の周囲で――

まずは顔見世といったところで控えめな感じがする。眼球に××××××するところとか、ひたひたとやってくる××××××とか、過去の作品を思い出して「おごぷ!」となりましたが……今作から読み始めた方にとってはどのように映るのか、作者が好きすぎて読めない。

顔見世と申しましたが、登場する人物が多いのです。
真木さんちの三人兄弟(夢人・現人・信乃歩)、夢人の婚約者の薫、現人の幼馴染み祐貴子、信乃歩の友人(命・あゆみ・駿・読書会のお喋り組四人)に――あと真木夫婦に七屋敷のお手伝いさんズに喫茶店マスター(一応語り手を一部分務める)を加えると人間だけで17人。加えて、冒頭から道祖神が真っ二つに割れ、異界にぶっ飛んだあとの描写がなされてやや群像劇風味。恐怖もたけなわになって前後不覚人事不詳、論理も飛んでフラットなまま場面転換が起こるのが妙に怖い部分もある。
尚、魔王陛下から始まる衒学の傾向は今作では夢人が引き継いでおり、今回はフレイザーの金枝編に言及。missingでも金枝編について触れていたため、missingを読んだ上で今作を読んだところ「みなさん、教科書は読んできましたか?」「はーい!」というやり取りが個人的に脳内で再生されました。展開もややベタ、まずは第一巻だから抑えめなのでしょうか。

今巻は現人が積極的に物語にかかわる部分はあまりなかったため、(道祖神が割れ異界描写のあとの)割と平常な導入パートが現人視点で語られるのは現人の異質さを客観的に描き出すことが出来るという良さもあるが、あんまり君話に絡まないよね? と疑問に思うこともしばしば。喫茶店マスターも同様だが、今後物語の展開で絡んでくることはあるのだろうか。
同様に長壁姉弟のキャラクターが出色だと個人的に思うのだが、あんまり出番がなかった……! これも次巻以降に期待か。

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2012年12月14日

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