甲田学人のレビュー一覧

  • 断章のグリムXVII 白雪姫・下

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    ネタバレ

    物語的にはバットエンドというよりトゥルーエンド寄り・・・なのかな?

    物語の集大成ともいえる出来でした。飽泡そのものが控えめですが、それが余計人間である神狩屋さんの狂気を引き立たせる。色んな人たちが死んでいく。まさか神狩屋さんが一般人にまで手を出すなんて・・・。『人魚姫』の巻を再び詠みたくなる。大人たちもバシバシ死んでしまいうわあああ、。そして蒼衣と夢見子の繋がり、葉邪と風乃の話、物語が一気に収束しました。

    最終的に日常に雪乃を引き戻そうとした白野と雪乃は共に非日常の世界を二人で歩んでゆきます。ハッピーエンンドではないがバットでもなく比較的しっくりきた終幕です。

    グロ耐性ある(ココ重要)ホ

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    2016年04月17日
  • 時槻風乃と黒い童話の夜 第3集

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    「断章のグリム」スピンオフ3冊目。
    今作は「いばら姫」モチーフの長編。
    あの幸せな童話をここまで凄惨な物語にしてしまう甲田先生の手腕……さすがです。

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    2015年09月27日
  • 時槻風乃と黒い童話の夜

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    上手いなあ。
    文章の書き方が好みなのかもしれない。

    断章のグリムのシリーズは一通り読書済。
    この本でも精神的に追い詰められ破滅に向かうストーリーが、童話に擬えた形で浮かび上がってくる。
    ダーク、恐怖、グロテスクときてるので表立って薦めにくいけれども。
    想像力を働かせると、場面に同期した痛覚や生々しい感触に、凶行に及ぶ主人公の爆発する感情に耐えられないので淡々と読んでました。夢に見たら嫌だな。
    振り返ると、痛い、つらい、悲しい、可哀想・・・。
    影法師に奈落に追いやられ、最後に蓋を閉じられるようなそんな読後感。ハッピーではない。

    せっかくなので挿絵はもうちょっとあってもいい。

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    2015年09月09日
  • 時槻風乃と黒い童話の夜 第3集

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    甲田作品好きすぎて書ききれない!

    今作の主役は最後までわりと普通でいられた、珍しい話。
    狂いに狂ったのはお友達の皆で、実に暴力的に自分たちのやりたいことを成し遂げていた。

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    2015年02月04日
  • 時槻風乃と黒い童話の夜 第2集

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    甲田作品好きすぎて書ききれない!

    ラプンツェル、自分の黒髪でこの結末を迎えてしまうと、二度と髪を長く伸ばすことが出来ないだろう。
    しかし、そこまで美しい黒髪を持つのは羨ましい。

    0
    2014年10月03日
  • ノロワレ参 虫おくり

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    ネタバレ

    相変わらずホラー部分の描写の気持ち悪さが秀逸。断章のグリムは痛い描写でしたがこちらはまた違った気持ち悪さです。蜂の大群の描写を読むときは思わず口が開かないように手で押さえてしまいました。
    1巻からだんだんと後味の悪さが増している気がする。

    0
    2014年04月01日
  • 時槻風乃と黒い童話の夜

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    ネタバレ

    断章のグリムの番外編…のようなものデスね。
    断章のグリムに登場していた時槻雪乃の姉の風乃が主人公の短編集です。
    最後の話だけ、断章のグリムの金の卵を産むめんどりに掲載されていた話ですが、それ以外の2篇は描き下ろしとなっていました。
    断章のグリムを知らなくても、楽しく読むことの出来る作りになっております。知っていればなお面白いのですが。
    ジャンルとしてはホラー…なのかな?

    童話をモチーフにした、というのは断章のグリムと同じですが、あちらとは違いバトル要素はなく、物語自体も救いのない話です。
    後味は…まぁ良くはないかな?

    シンデレラの話は、あぁ、こんなこと言う親はいるだろうなぁ、と思わされます

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    2014年02月06日
  • 時槻風乃と黒い童話の夜

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    甲田作品好きすぎて書ききれない!

    風乃さんがまだ生きていた頃の話。
    この本だけでは世界観を理解出来ないかと思われる。
    本編もなかなか凄い描写があったが、こちらもなかなか良い表現満載。

    0
    2014年09月11日
  • ノロワレ参 虫おくり

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    やっぱこの人は和モノの黒い部分とか暗い部分とか上手いわ。
    そして痛い描写も上手いわ。

    蜂に襲われる場面、あれは……
    背中がゾワワっとして、若干ぉえっ……とキた。

    存在感はあるものの、とくに絡んでこないミコトさんが
    今後どうなるのか気になる。
    今回は途中退場はやかったな。

    次の巻はどんな呪いか楽しみ。

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    2013年09月21日
  • ノロワレ 人形呪詛

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    大好きな甲田学人さんの新シリーズ!
    前作「断章のグリム」に引き続き、三日月かけるさんの挿絵もあって嬉しい限りです。

    まだ一冊目なのでこれからどうなのかは分かりませんが・・・・・・甲田作品の中ではグロ控えめ、か?
    うーん、断グリが強烈過ぎたので体制がついただけかもしれない;
    代わりにmissingのようなじわじわ来る恐怖感があります。
    日本人形はあかんよ、日本人形は。

    でも、なによりも怖かったのは著者紹介の「人が死なない物語」からの「死なないことが本当に幸せなのか」の一文だったり。

    0
    2013年09月20日
  • ノロワレ参 虫おくり

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    3
    夢人と現人、誤植か?

    ただでさえ危険で蜂怖いのに、余計に怖くなる。
    蜂の巣の正体が素晴らしい。

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    2013年09月12日
  • ノロワレ 人形呪詛

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    ネタバレ

    甲田さんの新シリーズが出てたんだ!と手に取った。
    グリムよりmissingシリーズが好きなのですが、その感じに少し近いかも。
    ただの暗闇とか、閉じられた扉を開けるのが怖いっていう感じがとても好きです。
    夏に読むにはちょうどいいかな?いつもながら一人きりの真夜中には読みたくない怖さです。
    あまりグロくならないことを期待しつつ、キャラもまだまだこれから!って感じなので楽しみに読みたいと思います。

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    2013年07月21日
  • 夜魔 -怪-

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    「奇」と同時発売の、魔女と魔人が関わる短編集。
    元はハードカバーだったものを分冊して文庫化したみたいですね。
    作者さんいわく、「怪談性の強い話が怪、幻想的な話が奇」に分けたらしいですが・・・どちらにしろ、痛々しくて救われない物語であることには変わりないんですよねぇ。

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    2013年06月12日
  • 夜魔 -奇-

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    「missing」でお馴染みの魔女・十叶詠子と魔人・神野陰之が関わる短編集。
    時間軸的には本編よりも前。魔女と魔人の出会いの物語もあり、この二人が好きな人は読むと良いです。

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    2013年06月12日
  • 夜魔 -怪-

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    幻想的怪奇譚。美しくも禍々しさに彩れた内容には、ぞっと身の毛がよだった。
    文章も端麗で読みやすく、リアリティがある。個人的には"夜桜"の話が好き。描写や雰囲気がいい。
    思わず引き込まれる、妖しげな世界観だった。

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    2013年05月30日
  • ノロワレ弐 外法箱

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    ネタバレ

    なんか懐かしい。
    『Missing』の亜紀ちゃんがソレ系でしたなー。
    特に関連する話は無かったけど。

    中指のシーン、・・・・・・あ゛あ゛あ゛あ゛痛い痛い痛い!

    ぞくぞくしました。

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    2013年05月15日
  • ノロワレ弐 外法箱

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    甲田作品好きすぎて書ききれない!

    最後あたりの階段シーン好き。
    仲が悪いといっても、弟が一方的に兄を嫌っているだけで。
    危険なものに近寄ろうとする弟を止める夢人さん大好きです。
    まぁ箱が欲しいだけなんだろうけど。

    今回あまりグロテスクではなかった。

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    2013年05月11日
  • ノロワレ 人形呪詛

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    通常版と20周年記念「ぶっちぎり!リバーシブルカバー」と両方所持。

    甲田作品好きすぎて書ききれない!

    甲田氏、原点に帰った作品。
    今作はできるだけ登場人物を死なせないつもりらしい。
    死ねない、ともいう。
    設定も作りすぎず、縛られずに書いていく。

    夢人さん好き。
    異界の者に気に入られたところも、足を奪われたところも、自殺希望なところも、呪い収集家なところも。

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    2013年10月16日
  • ノロワレ 人形呪詛

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    鹿狩屋と魔王陛下を足して2で割ったような死にたがりな小崎摩津方のような双子の兄と空目が嫌いな村上のような双子の弟と。
    とりあえず今回もメルヘンらしい。あとがき読んでもうなんか呆れましたが、作者は読者を呪殺しようとしているらしくてガチでびびりました。
    まだ小手調べな感じで期待の膨らむシリーズです

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    2012年12月09日
  • 夜魔 -怪-

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    絶望的な、救いのない。甲田学人の短編集。

    Missingに登場する≪魔女≫十叶詠子、及び≪魔神≫神野陰之が各話に登場する、基本的に各話は独立しており、Missingが未読でも楽しめる。
    会話部分などでは文体が軽いが描写の密度が濃く、音の描写と空行の取り方が非常によい。

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    2012年11月11日