【感想・ネタバレ】霊感少女は箱の中のレビュー

あらすじ

「おまじないを誰かに見られたら、五人の中の誰かが死ぬ」 銀鈴学院高校に転校してきた少女・柳瞳佳。前に心霊事故に遭遇し退学処分となった瞳佳だが、初日から大人しめの少女四人組のおまじないに巻き込まれてしまう。人が寄りつかない校舎のトイレにて、おそるおそる始めたおまじない。人数と同じ数を数え、鏡に向かって一緒に撮った写真。だが、皆の画面に写っていたのは、自分たちの僅かな隙間に見える、真っ黒な長い髪をした六人目の頭だった。そして少女のうちの一人、おまじないの元となる少女が、忽然と姿を消してしまい……。少女の失踪と謎の影が写る写真。心霊案件を金で解決するという同級生・守屋真央に相談することにした瞳佳は、そこで様々な隠された謎を知ることになる──。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

本作はある種のおとぎ話である。ただし、眠る前に読めば安心して眠りにつける類のお話ではない。ここに描かれるのは憎しみと復讐と後悔と悪意からなっている。
前半部こそ学園モノの流れで進んでいくが、後半に至りベクトルがある方向を向いた時、本作は可愛らしい絵柄とは裏腹に読者に牙を剥いてくる。おぞましさと背筋も凍る恐怖に彩られた物語が実に素晴らしく、食い入るように読み込んだ。これは怖い。

0
2024年09月14日

Posted by ブクログ

missingからずっと追いかけていたのですが見落としていたらしく未読だったので購入。やっぱり薄気味悪さと後味の悪さと哀しさが癖になります

0
2017年09月25日

Posted by ブクログ

最後そうくるかぁー!って感じでした。わりとラノベっぽいかな?と思わせつつやっぱりがっくんはがっくんだった

0
2017年07月08日

Posted by ブクログ

甲田学人先生の新作。
スマホが当然のものとして受け入れられた社会に起こった悲劇。倫子ちゃんはどこまでもいい子だったから、降霊会で二人が叫んだ言葉が哀しかった。そして、最初の伏線が最後になってわかる、なんともモヤモヤした雰囲気。
断章のグリムの断章的なものが今回は「箱」。別に異能力が使えるわけではないけど、明らかに特別な力を秘めた「箱」とそれに囚われる少年。彼と出会った死に囚われている少女。この二人が出会ったことが、どういう結末をもたらすのか。
連作になるのかなあ、、、

0
2017年02月05日

Posted by ブクログ

いつも通りの安定したオカルト蘊蓄に加え、しっかりしたストーリーの進行も魅力的。
例外も多く予想された前シリーズよりも、個人的に安心して読むことが出来た。

0
2017年01月29日

Posted by ブクログ

諸事情で前学校を退学になった主人公。
どうにか入学できた先のクラスには、霊感少年がいた。

最初はともかく、爽やか(?)に始まった学園生活。
主人公の台詞で、速攻学園ぽいものは消えましたが。
友人に、と言われた次の瞬間、回ってきたものに
怒らない主人公もすごいです。
これ、普通やられたら怒りが…というより
捨て置きそうなものがありますが。

しかし退学になったのは置いておいても
ここにこれたのは、主人公にとっては
よい事だったかと。
何せ、ものがものなので、理解されづらいでしょうし。
聞いてくれるだけでも、かなり違います。

毎度お馴染み(?)ねっとりとした、あの怖さは
今回は潜まっていました。
想像すると怖い所はありましたけれど。
友人のために、友人を盾にして、そして因果応報。
背後が見えたからと言って、やっていい事も
悪い事は、別です。

0
2019年05月24日

「男性向けライトノベル」ランキング