あらすじ
「奈緒。わたし、可愛い?」 京本奈緒は、嘘が嫌いだ。その潔癖とも言える『嘘嫌い』のせいで親しい友達も少ない。だが唯一、天城紅美子だけは中学校からの親友と呼べる存在だった。紅美子は奈緒が知る限り最上の美少女だが、過度の寂しがり屋と浅慮な言動のため、同性からは嫌われていた。そんな紅美子の嘘や隠し事のないあけすけな言動は、奈緒にとっては心地よかった。 だが事件は唐突に起きてしまう。そして闇夜を歩く時槻風乃に出会い、二人の少女の間に黒い影が落ちて──。 「白雪姫」「ラプンツェル」など、現代社会を舞台に紡がれる恐怖の童話ファンタジー。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
甲田作品好きすぎて書ききれない!
ラプンツェル、自分の黒髪でこの結末を迎えてしまうと、二度と髪を長く伸ばすことが出来ないだろう。
しかし、そこまで美しい黒髪を持つのは羨ましい。
Posted by ブクログ
「断章のグリム」スピンオフ2巻目。
先に3集を読んでしまいましたが一話完結なので特に問題なく読めました。
今回は「白雪姫」と「ラプンツェル」がモチーフ。
どちらも少女たちの友情が主軸となってますが後味の悪さは相変わらずです。
ラストで風乃さんが語る絆の本当の意味が印象に残ります。
Posted by ブクログ
たった一言で救われる人もあれば、一言でその人の内面の醜さが表れるのが恐ろしくて良かった。人死がでるのが「ノロワレ」とは違った良さである。(病んでる)
Posted by ブクログ
・白雪姫
・ラプンツェル
人間、誰しも思い込みと情操教育で、己を作っていく。
嘘は相手も自分も腐敗させるもの、と言われれば
確かにそんな気がします。
優しい嘘、傷つけるための嘘。
どちらも嘘は嘘、です。
今回、もしかして…とか思ったのですが
やはりいつもの結末、でした。
ラプンツェルにしても、そこまで思うのなら
どうして自分の置かれた立場、も言わなかったのか。
すべてを言わないと、同じになってしまう、というのを
どうして考えられなかったのか。
もしや友人も…と思いましたが、そうはならなさそう。
けれど、その可能性も存在するな、と。