【感想・ネタバレ】Missing2 呪いの物語のレビュー

あらすじ

――現代にも「呪い」は生きている。
ある日、木戸野亜紀に送られてきた1枚の奇妙なFAX。
アルファベットと十字架が滅茶苦茶に書き殴られたそれが引き金となり、彼女の周囲に恐ろしき怪異が降りかかる。
腐る指先、蛆の湧き出る血液、姿の見えない獣達の追跡、失踪していく生徒達。
この呪いの正体とは? 果たして空目恭一は亜紀を救うことができるのか――。
鬼才、甲田学人が放つ伝奇ホラーの超傑作、第2弾。
新装版限定書き下ろし掌編付き。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

新装版になって怖さが倍増してるきがする。
細かい所が書き直されて、物語がしっかりまとまっている。書き下ろしの掌編だけでも読んでほしい。
中身に出てくるオカルト系の知識だけでも半端ない。どうやって書いているんだ。
魔術というものに焦点を当てているだけに、前作の「神隠しの物語」とはまた違う味わい。でも作者特有の文書から滲み出る恐怖と気持ち悪さはパワーアップ。癖になる。

ネタバレだが「人は常に人を殺し、また人に殺される可能性と共に生活している」という一文は、人間にとって「死」は身近である。ということを強制理解させられた。

0
2021年09月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

書き下ろし掌編ってどこだったんだろうと読み終えてから思い直して、冒頭の話だったことに後から気付いた。
(目次に特に記載がなかったのと、書き下ろしは巻末にあるものと思い込んでいたため)
大迫氏の著作の引用から始まるのがお作法だったことを失念していた。
それくらい、書き下ろし部分は本編に馴染んでいた。
内容も、今回の話にマッチした魔法の話だったし。

電撃文庫で読んだ当時の衝撃を思い出し、懐かしみつつも、容赦ない展開にハラハラした。
分かってはいるんだけれども。
生徒も結構バタバタ死んでいくから、このシリーズ。
先生が消えた時は当時も本当に衝撃的だった。
しかも、やらかしたのは部活メンバーの一人だったのも以下同文。

呪いと魔法と、そして犬神憑きの物語。
制御の効かない悪魔と犬神をどうするのかと思っていたら、流石魔王様。
一網打尽とはこのことである。
一番割り食ったのは俊也じゃないかな。
彼、1巻から満身創痍なんだが……

今読んでも本当に面白いホラーシリーズ。
すっかり当時の熱が再燃したところで、続々続きが出てきてくれているのは本当に嬉しい。
そのまま完走してほしいところだ。

1
2020年12月05日

Posted by ブクログ

伝奇ものとしてもホラーとしても興味深い内容だし怖がらせるポイントをわかっていて読者を追い詰めてくる。良い作品だ。
FAXを使って伝播する呪いは古臭さを感じさせないし、終盤の描写には息が詰まりそうになった。FAXから出てくる紙があんな風になるとは。よい悪夢が見られそうだ。
呪いを機能=システムとして説明しているのも興味深く、次の巻を読みたくてたまらない。

0
2024年10月15日

Posted by ブクログ

中学生の頃にハマって読んでいたシリーズ。
旧版をどうにか揃えたまま放置していたら、新装版が出版!ということで、旧版と新装版を読み比べる。やはり懐かしさを感じる。

今回は「呪い」「犬神」について。
1巻よりも加筆修正されている。書き下ろしもあるし、ごっそりカットされている部分もある。
今回大きい変化はFAXの存在。仕事で使ってるので存在に違和感を持っていなかったが、よく考えれば家の電話機がない家庭が増えているのだから、FAXを使ったことがない人は当然いるだろう。また仕事で使うようなコピー機一体型とは違い、ガガガガガ…といった独特な音も特徴的。それを知らない人も多いかもしれない。
でもあえて新装版でもFAXを使うところは、変わっていないことへの嬉しさがあり、むしろ味がでていい。

厨二病心をそそられる作品。

0
2023年05月09日

Posted by ブクログ

2作目から圧倒的ホラー感。怖かった。
今回は呪いと魔術と犬神筋。

作中で語られる都市伝説と伝承文学の文献が
楽しくて仕方ない。創作のようだけど、かなりリアル。


旧作で読んでいるので、この話の本筋が「呪いのFAX」(チェーンメールみたいなもの)だとはっきり覚えていて、FAXの描写はどうなっているんだろう?と思いながら読んだ。
一応作中ではFAXを使っている人は少ない設定になっていたけど、話の本筋は変わっていない様子。
旧作は軽く20年前だもの、FAXは各家庭にありましたよね。今の子はFAXを受信しているときの、あの音、聞いたことあるのかな?
あの、
ぶぶぶぶ、、、
っていう独特な音と、スピードがわからないと、
この話の怖さ半減なのでは?!と勝手に心配している。

この後も楽しみ!!
心が中学生の自分に戻っている気分。笑

0
2021年02月25日

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