あらすじ
聖創学院大付属高校で一人の少女が自殺した。
その少女の名は雪村月子。
彼女は死ぬ前日、“そうじさま”と呼ばれる儀式を行っていた。
こっくりさんと同じやり方で行われるその儀式は、学校に棲んでいるという小さな男の子の霊を呼び出すもの。
それに参加していた武巳の周囲にも異変が起こり始める。
凄惨な怪奇と共に顕れた霊は神隠しにあった空目恭一の弟・想二に酷似していて――。
鬼才、甲田学人が放つ伝奇ホラーの超傑作、第5弾。新装版限定書き下ろし掌編付き。
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Posted by ブクログ
電撃文庫のときに読んではいたものの、結構忘れていることも多いのだが、「そうじさま」の展開に関しては覚えていた方だと思う。
部活メンバーは救い出せても、他はすっきり終わらない結末も含めて。
最後のあるキャラの行動は当時も非常に度肝を抜かれた気がする。
本人はそれで救われた部分もあるのだろうが、見せられた側はただただ困惑するというか、ドン引きするだろう。
そう言えば、「そうじさま」はどうなったんだろう。
今回は完全撃破にはなっていない。
武巳くんに関しては、フラグが立ったと感じだし。
いつも以上に不穏さを残す終わり方だったと思う。
それが不快でない、寧ろ(不謹慎ながら)ワクワクしてしまうのが、このシリーズの魅力なんだろう。