甲田学人のレビュー一覧

  • 断章のグリムXV ラプンツェル・下
    『復讐』という名の、目の前のニンジンを必死に追う少年と
    己の<断章>の不安定を誤魔化そうとする少年。

    一体誰が『王子』で『魔女』で『ラプンツェル』なのかと思ったら。
    あれは騙すための囮か、と思わずにはいられない状態でした。
    まさかそこだったとは…。
    考えれば、出番の多い人間こそ疑うべき、です。
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  • 断章のグリムXIV ラプンツェル・上
    責任と取れ、と責め立てられる少年。
    それを守ろうとする世話役。
    そして、また捲られた童話。

    仕事がやりにくくなった、と騒がれるのは分かりますし
    それに対して責任を、と言われるのは分かりますが
    向かった先のロッジは、どう考えても八つ当たり?
    しかもそれが『仕事』に対してではなくて、副産物のため、なら...続きを読む
  • 断章のグリムI 灰かぶり
    童話をモチーフにしたホラー。描写が生々しくて、ホラー好きとしては非常にゾクゾクする。しかしイラストがイマイチなので若干損をしていると思う。薄っぺらいラブコメをあざとい萌え絵で包んだだけの最近のラノベとは、良くも悪くも正反対。
  • 断章のグリムXIII しあわせな王子・下
    当然の事をしただけで、いじめではない。
    そう思っていた『現実』が現実として目の前に。

    後を考えないからそういう事になるんだ、という言い方もありますが
    想像力がないから、という言い方もできる、いじめ。
    どこからがそうで、どこからがそうではないか、というのは
    相手によります。
    『彼女』はそうだとは思っ...続きを読む
  • 断章のグリムXII しあわせな王子・上
    思いもよらない所からの手伝い要請。
    前回でかなり体を負傷していたものの、手伝いにいってみれば
    またしても、大きな泡。

    とりあえず、一体あの家で何が起こったのか、を知りたいです。
    それが糸口になるのか、それとも関係がないのか。
    蘇ってしまった『彼女』は、何の役割を果たすのか。
    幸せの王子、で連れまわ...続きを読む
  • 断章のグリムXI いばら姫・下
    閉じ込められ、唯一の攻撃力は気絶中。
    今、何が出来るのか。

    ひょっこり現れたのは、久しぶりな人物。
    拠点がない、というのはこういう事か…と。
    それだと、そう横に情報が流れませんし。


    今回の配役もさっぱり分かりませんでしたし
    怪談と同じように殺したのかと思ったら、不注意。
    心の平穏を得るために選...続きを読む
  • 断章のグリムX いばら姫・上
    夏休みに入って、会えるけれど会えなくなってしまった彼女は
    今日も仕事中…と思いきや、、な状態。
    呼ばれて入った場所は、いばらの城の中。

    出ていけない、けれど眠るわけではない。
    もしやこれを百年続けないといけない? という状態。
    彼が一番有効だと分かっていても、いらっとしてしまうのは
    仕方ない事です...続きを読む
  • 断章のグリムIX なでしこ・下
    少し時間は巻き戻り、姉がどうしてこうなったか、から。

    初っ端からスプーン一杯がやってきました。
    おかげ様で飛ばし読み。
    全部読んで、うっかり想像したら色々駄目になりそうなので。

    日常をこよなく愛する少年は一時帰宅。
    非日常を愛する少女は現状維持。
    もう少年に出番がないかと思いきや。

    しかし2重...続きを読む
  • 断章のグリムVIII なでしこ・上
    なでしこ、と言われて『撫子』かと思ったら
    カーネーションの事、だそうで。

    一体どんな童話なのかと思っていたら、知ってます。
    あれはそういう題名だったのか、と。
    単純に考えれば、花になった少女そのまま、だと思いますが
    どうなのでしょう?
    そこは予想通りで…という事にもなりそうですし
    まったく違う方向...続きを読む
  • 断章のグリムVII 金の卵をうむめんどり
    珍しくも短編集。
    間の話、かと思いきや、昔の話、もありました。

    昔の話は、まだなっていない頃なので、単にグロテスクなだけ…。
    しかし女はやはり怖いです。
    向こうがその気なら、こちらも色々画策すべき…とか
    そういう事を言ってしまったら話にならないのですよね。

    友情の愛情も欲しいけど、口を開いて落と...続きを読む
  • 断章のグリムII ヘンゼルとグレーテル
    灰かぶりよりはマシだったけど痛みの表現がほんと痛い...
    寝る前にベッドの中で読むもんじゃなかった...

    蒼衣くんの今後が気になる。

    あとP257の挿絵って誰...?
  • ノロワレ弐 外法箱
    真木現人の友人、日高誠の祖母が死んだ。葬儀の際「オガミヤ」の使者から箱を渡すようにと言われたのをきっかけに、誠や現人の周囲で気味の悪い記憶が涌きはじめ、――。

    夢人の性格の悪さが中々光った巻という印象。冒頭からアクセル全開、最後の最後まで本当に悪い人だなあ。うふふ。
    弐巻でこれは群像劇なのだなと読...続きを読む
  • 断章のグリムVI 赤ずきん・下
    なぜ目の前で『守るべきもの』を殺されたのか。
    一体あちら側には、こちら側には何が起こったのか。

    赤ずきん解釈、なるほど、と。
    確かに『これ』は最後だけ見ればハッピーエンドな話です。
    こういう解釈…を考えられるのがすごいですが。
    とりあえず、最初ページをめくった時、出てきた童話が7匹のこやぎ。
    本間...続きを読む
  • 断章のグリムV 赤ずきん・上
    赤ずきんが、一体どういう状態で関わってくるのか。
    前回に引き続き(?)違う町、での話。

    まぁ毎度毎度同じ地域で行われていたら
    ものすごくおかしな地域、にはなりますが。
    軸が赤ずきん。
    誰がどの配役なのか…というのもありますが
    前回知った『配役は複数可』というのは使われるのか。

    最初に消えた少女の...続きを読む
  • 断章のグリムI 灰かぶり
    これも気になりつつも手をつけられていなかった作品の一つ。
    個人的に好きな要素が散りばめられていて面白かった。
  • 断章のグリムIV 人魚姫・下
    泡になって溶けた親族。
    そして『バイ菌』によって連れて変えられた少女。

    おお生き残りが! と思ってしまった今回。
    そして予想通り、前半よりもさらにグレードアップした
    想像してはいけない場面達。
    しかし…驚きの予想が、当たってしまいました。

    断章にどうやってなってしまったのか。
    その理由もまた…す...続きを読む
  • 断章のグリムIII 人魚姫・上
    泡になって消える人魚姫、が軸な今回。
    ロッジ拠点地の男性の、縁ある土地。

    最初ののどかな(?)風景はどこへ!? というくらい
    ぎゃ~なシーンが大量です。
    前半のこれだけで終わるわけはありません。
    後半が怖い…!!

    元婚約者の実家、というか血縁者? 内で起きる
    溶けていく現象。
    これで大元がお父さ...続きを読む
  • 断章のグリムII ヘンゼルとグレーテル
    次にめくられたのは、ヘンゼルとグレーテル。
    そして『舞台』は、彼女の義務である学校。

    1巻の彼はそれほど出てこなくなるのかと思いきや
    ひょこひょこ出てました。
    そういえば『お友達』予定でした…。

    骨、と言われて最初に思い出したのは
    『騙すため』に使われた骨でしたが
    そこは違ったようです。
    奥が深...続きを読む
  • 断章のグリムI 灰かぶり
    『普通』が好きな少年が出会ったのは
    普通じゃない世界で生きる人達。

    ゴシックロリータで戦う少女…色々戦いにくそうです。
    軸はシンデレラ、ですが…まさかの展開、いや状態?
    後ろの方、想像してはいけません状態。
    怖い! 痛い! どろぐっちゃ!
    読みたくないというか、想像したくないというか…。

    どんな...続きを読む
  • ノロワレ 人形呪詛
    断章のグリムも終わり、新たな物語のはじまり。今巻はまだ序章だろうけど、これまでよりも呪いの結末に光明が見えないような気がするのは気のせいだろうか、今後も楽しみに追いかけていきたいですね