甲田学人のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
missingシリーズ三つ目の下巻。
奇妙な果実になるのは驚きで、確かに山奥に遠くからでもわかる果実の甘い匂いがして、実がたわわに実っているならそれは異界の話。
見立てというとか環境設定というのか、物語に沿うならば、確かに段階的な成功を得る儀式であるし、物語の結末が破滅であるならば、それが想像できないものであったとしても、登場人物にされたものは破滅を迎えるのであろう。
自身の物語では自分が主役という当たり前が、本当に私の物語かで途端に歪む。
この物語の実をもぐ先が本当に成就するとして、ではな他の実はどうなるのだろう。全ては混ざるのだろうか。どんな味なのだろうか。 -
Posted by ブクログ
18時頃にやっていそうなホラーアニメのようです。ホラーというには些か弱く如何にも子供向けなのですが、初期の方ではグロテスクな描写も少しあるので子供向けからは少し外れる。やはり中高生向けなのかな、といった印象です。ライトノベルが高めの年齢層を意識してから随分久しいですが、こちらは往年のライトノベルの雰囲気を残しているように思います。
終幕ということで、一連の顛末に対しての星評価です。結末というものはどんな物語でもひとまずはある程度評価出来るものだと思います。
ジャンルホラーの小説、に焦点を定めると星2。
ホラーを期待すると大変がっかりするホラー描写。むしろホラーがあったのかよくわからない印象です。わかってはいるのですけれど、痛みやグロテスクな描写特化の方だとは。
怪奇幻想ライトノベルに近いように思います。
ホラーに飢えているのでとりあえずは続きが出たら読むつもりではいますが。結局一幕目のあの世界が目標として定められているのだろうな、とは思うのでどこかで諦めるかもしれません。日常から非日常にいって、もう一枚捲るのは興醒めかな、とも思うので。 -
Posted by ブクログ
知人にオススメしてもらって読んだ作品。
完全版が出るのを待っていざ読み進めてみました。
知人からは「ラノベだけどホラーです」と伺っていたので、ある程度覚悟?をして読み始めたけど…。
グロは耐性あるので「あらあら…」という感じだったけど、とにかく痛いのが辛かった。
想像できる痛みは苦手なんだよ〜。
あと和ホラーも苦手。和ホラーというには少し違ってて物理も効果あるし心霊現象ではなく神様の悪夢が原因なので一応、正体不明でもない。
対象と戦って事を収めていくので、上手く背筋を這うようなホラー要素とグリム童話、かつ不思議な力を使って戦う描写、そしてグロという和洋両方のホラーを兼ね備えた珍しい作品だなと思いました。
好きな方が多いのも納得かも。
そしてやはり戦う相手が神だけあって不条理さを感じる解決しか出来ないんよね。
悪夢との戦いは悲しみしか生まないのかもしれないけど、トラウマと立ち向かう主人公たちの心の強さも垣間見れた気がします。
若い頃に読んでたら雪乃さんは苦手だったかもしれない 笑
続きを読むかどうかは分かりませんが、せっかくなので最後まで追いかけたい気もする。
でも痛いのがなぁ…ウッてなっちゃうなぁ。カッターの描写がいつもキツかった。 -
匿名
ネタバレ 購入済みテーマは好き
童話を主軸に物語が展開されていく本作品。劇中では登場人物が「暗喩」という表現で説明しているように、起きた事件を分析し、その概要から連想される物語を推測し、対処にあたるという流れが作られている。寓話・伝承同様にさまざまな見解が生まれる童話の特徴性を利用していて味わい深い。
その一方で、利点を活かしきれていないように感じた。作中のかなり早い段階で灰かぶりについての説明がされると、そのままコンパクトにストーリーが進んでいった。本巻で事件の中心人物となるキーパーソンも起伏があまりなく、淡々と終局へと向かっていったので、もう少し意外性のある展開がほしいと思った。
構想はとても好意的。だが「嫉妬・憎悪・悲嘆」といった負の感情を重要視されるべきなのに、登場人物の心理描写が希薄だったのが残念だった。特に主人公?の少年に関してはセリフがさほどなく、地の文での補足も正直読み終えた後のイメージと合致せず……。キーパーソンへの終止符を彼が打ったのも、騎士になることを選んだのも、その責任と覚悟が明言されていないため、「なぜ?」の印象のほうが強く残ってしまった。
まだ初巻なので、これから世界観が大きく広がるのだと期待。 -
Posted by ブクログ
Missing以来のファンで全作品読んでます。
私が大人になってしまったのか、設定やキャラクターを見直して一般向けに書いた方が、著者の知識や見聞を活かせるのではないかと最近は思ってしまいます。(Missingやグリムの時はそういった感じは受けなかったのですが)
文章や表現や題材は相変わらず大好きなので、おそらくこれからも作品が出れば読み続けますが…慣れてしまったのかあの頃文章を読んで感じた新鮮な感動みたいなものが薄くなっていて、難しいですね。いつだったか数年前にWEBでのみ無料で読めた作品(タイトル忘れました)は久しぶりに良かった気がしたので、まだまだ期待しております。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ新装版、無事完走。
敵の敵は味方ではないが、ここまで来ると摩津方は頼もしい味方に見えた。
魔女への最後の一撃は彼の分もあったから届いたと思うし。
最後の最後まで文芸部員たちはバラバラのまま。
でも孤軍奮闘、それぞれが役目を果たした最終決戦。
魔王様はただ待ってただけな気もするが。
そんな中、黒服たちが完全に蚊帳の外なのが、何とも。
彼らと魔王様たち、こうも開いてしまったか。
書き換えをしたという終盤、自分は雰囲気、そして魔女と魔王様の結末しか覚えていなかったのだが、特に違和感なく受け止めた。
結局、文芸部メンバーは本当にバラバラに。
残された追憶者は、ただ追憶する。
ただ残ったメンバーも普通というか平穏な日々には戻れまい。
今回の件で完全に置いてけぼりを食った黒服たちによって処理される可能性は残されていて(何せ残ったメンバー全員が何かしら不安要素を抱えた存在)何処か不安を抱えたままのラストとなった。
せめて少しでも長く平穏に過ごせたらと願う。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ悲劇と言うならば、下巻の方が余程悲劇だったような。
武巳くんはいよいよ取り返しのつかないことに。
文芸部もますますバラバラな状態だし、それでいて魔女に魔術師に、の三つ巴状態。
よかったと言える点は、これまでの怪異が一つの結論に集約された点か。
だからといって、=解決策が見つかる訳でもないが。
今回の魔王様は本当に後手後手の静観で活躍しなかったし、不安ばかりが募る展開である。
一度異界を経験した者以外の死者は今回出ていないが、恐怖演出はかなりのもの。
夏に読むにはぴったりの三部作だった。
(そのために上中下揃うまで温存していた人)