甲田学人のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ホラーとして紹介されていて、そんなつもりで読みましたが、読んでみると、どこか冷静な「都市伝説」のような物語でした。
2001年刊行のデビュー作。今回は新装版ですが、それでも重版され、このシリーズは全13巻まで続き、コミカライズもされているようです。
タイトル通り、「Missing」がテーマ。
ある高校の文芸部の仲間たちが、今回も、そしてこれからも、怪異と向き合っていくのかな、という感じです。
今回は「人が消える」という怪異を追っていく物語。でもタイトルから ずーっとそうなのかな?
13巻までのあらすじをちらっと見てみたら、この第1巻からいろいろなことがつながって展開していくようですね。
まあ、とりあえず私は1巻で終了です。 -
Posted by ブクログ
missingシリーズ5冊目。
前回のそうじさまの痕が残るままの次の話。
前回も解決したわけではないので、この先加速度的に飲み込まれていくのかしらの思わせる始まり。
合わせ鏡とあると、召喚が真っ先に来るけれど、鏡であるのだから垣間見るということには変わらない。
自分を映すものが、予言であったり隣り合った世界を覗く行為であったりすると、幻視をする絵描きは預言者ということになる。
この作品でも、学園の七不思議として、普段の風景に置かれた鏡の中に、幽霊を描く、七不思議を題材とした連作の絵画柄登場する。
幻視の画家、精神の不均衡、肉体の不均衡、ギリギリのバランスの上で静かに狂気に染まっていく時、作者の描く絵が作者にとって正常な絵であるならば。それこそ狂気をかんせんさせるにはもってこいのパーツになる。
作中の割れた鏡による幻視が雪の女王をなぞっているならば、カイは女王側の、ゲルダは世界の生贄ということではないだろうか。この作品のルールに沿うならば。
とすると、この画家の未来も想像の通りでしかない。 -
Posted by ブクログ
missingシリーズの4冊目。テーマは目隠し鬼とこっくりさん、零落した儀式、又は遊びの形に変容した儀式。
そうじさまと呼ばれるコックリさんの形をとった降霊術を行なった5人、現れる子供の霊、死んでいく参加者、過去の因縁か別のもの追い詰められるメンバー主人公の過去が深ぼられる話。
子供の遊びには手順があり、規則があり、物語があり、ごく少数で熟成されていく。正に儀式の要素がわかりにくく変容して組み込まれている。この時儀式から遊びへと変わったのか、遊びから儀式の要素を構築されたのか、どちらの前例もあるのだろう。
遊びは子供のものであり、大人が遊びをする時は子供として振る舞うのだから。
そうなると今回の降霊術であれ召喚術であれ、子供が真ん中にいる構図はとても悪意があるように思える。
さて、今回の儀式ではなぜ頭と四肢という要素だけを依代として貸すような儀式なのだろう、その五点だけあれば外界へ干渉ができるからなのだろうか。人が対相手へ作用するものだけを依代として必要としたのだろうか、そうであるならば、そこに詰められるものは本当に形を持たないものでしかないのではないか。
目隠しにしても、見えないから見える、見えたら見えない。予言でもあるし夢でもある、どちらも考えなくて良くなるのであれば、一部の人には救いになったのだろう。