甲田学人のレビュー一覧
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帯にある最大の「悲劇」は、少し誇張かなという気はした。
電撃版で一度読んでいたから余計にそう感じたのかも。
いよいよ文芸部メンバーの決裂は決定的になり、魔術師はある者を犠牲に別の形での復活を果たす。
確かに「悲劇」ではあるけれども、過去にばったばったと死亡者が出ていた展開からすると少し弱い。
それよ...続きを読むPosted by ブクログ -
友達がいないと言い出せなくて事態が悪くなっていくの、過去の自分を見るようで痛かった。
分かりすぎて。
文芸部の面子が団結しているようで個人戦しているのも不安を誘う。
この巻に限らず、ちょっと前からその傾向ではあるが。
魔王様が完全に様子見、待ちの後手だし。
亜紀じゃないけどもどかしく思う展開。
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グロさは控えめだけれど、不穏さは増し増しな8巻。
結局今回の事件で被害に遭う生徒の人数としては本当に少ない。
でも、文芸部内での不協和音は既にこの時点で響いている。
いや、もう少し前からか。
武巳が「そうじさま」と関わってから。
彼は今回もほぼ個別行動になり、ついには重傷を負ってしまうし。
タンク...続きを読むPosted by ブクログ -
前巻の最後に、蒼衣の能力の発動によって「葬儀屋」がこの世からいなくなってしまい、関東の騎士団に動揺が走ります。責任を感じた蒼衣は、まだ精神が不安定だといって反対する神狩屋の忠告を振り切って、他の騎士団からの要請におうじることを決意します。
蒼衣が向かったのは、飯田真佐代(いいだ・まさよ)という女性...続きを読むPosted by ブクログ -
シリーズ最終巻。
蒼衣の断章の力を利用してこの世に別れを告げることをもくろむ神狩屋は、颯姫と夢見子を連れ出します。蒼衣たちは彼のゆくえを追いますが、神狩屋は蒼衣の力の発動を誘発するために、けっして許されない行為に手を染めていきます。
神狩屋の陰謀の背景を蒼衣が「理解」し、事件に最終的な結末が訪れ...続きを読むPosted by ブクログ -
「葬儀屋」のもとから一人の死体が逃げ出したという連絡を受け、蒼衣たちは捜索を手伝うことになります。逃げ出したのは浅井安奈(あさい・あんな)という少女で、彼女のゆくえを追ってきた蒼衣は、安奈のクラスメイトである多代亮介(たじろ・りょうすけ)という少年が、彼女を連れているのを発見します。亮介は安奈を逃が...続きを読むPosted by ブクログ
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神狩屋が去ったあとの古道具屋を入谷克利(いりや・かつとし)が訪れ、蒼衣に店内の書斎のカギを託します。神狩屋の書斎に入った蒼衣は、そこで神狩屋が蒼衣の断章に関係する溝口葉耶(みぞぐち・はや)の失踪事件にかんして調査をしていたことを知ります。
神狩屋がいなくなったあと、ロッジにやってくる笑美とそりがあ...続きを読むPosted by ブクログ -
安奈をいじめていた少女たちの身につぎつぎと奇怪な出来事が起こります。蒼衣は、彼女たちに連絡をとって、自分たちが救うことができるかもしれないといいますが、混乱に陥った少女たちは彼の提案にしたがうことなく、一人ずつ恐ろしい目に遭っていくことになります。
安奈と亮介を中心として巻き起こった今回の泡禍のメ...続きを読むPosted by ブクログ -
今回は、サブタイトルになっている「金の卵をうむめんどり」のほか、短編2編を収録しています。
「よくばりな犬」は、瀬川彰人(せがわ・あきと)という男子生徒への恋心をかくしてきた衣川遊美(きぬがわ・ゆうみ)という少女の物語。「アリとキリギリス」は、親友であり対照的な性格の霧生比奈実(きりゅう・ひなみ)...続きを読むPosted by ブクログ -
自分たちの身に降りかかった泡禍にあらがうことを決意した臣でしたが、事件の帰結は彼と一真を、予想以上に過酷な運命の選択へとみちびいていきます。そして、一真たちの所属する騎士団をとりまとめていた群草宗平(むらくさ・そうへい)は、みずからの能力を利用して、事件のもっとも不幸な帰結を回避することをえらび、神...続きを読むPosted by ブクログ
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蒼衣たちは、四野田笑美(しのだ・えみ)という女性がリーダーを務める騎士団の管轄する地域で起こった事件の手伝いをすることになります。
笑美の騎士団には、田上颯姫(たのうえ・さつき)の妹で、おなじく記憶を消す能力をもつ田上瑞姫(たのうえ・みずき)と、雪乃にライヴァル心をいだく馳尾勇路(はせお・ゆうじ)...続きを読むPosted by ブクログ -
「赤ずきん」をモティーフにした泡禍の解決編です。
雪乃に向けて断章の力を使い彼女を傷つけた勇路は逃げ出しますが、そのことを知った笑美が彼を追います。そんななかで、蒼衣は勇路と情報交換を申し出ます。蒼衣の申し出を受けた勇路は、今回の事件の「潜有者」だと考えていた斎藤愛(さいとう・まな)と颯姫をのこし...続きを読むPosted by ブクログ -
かつて泡禍に巻き込まれ、家族をうしないながらも生還した海部野千恵のお見舞いに、蒼衣と神狩屋がやってきます。そこで彼らの身に、新たな泡禍が降りかかります。
石田臣(いしだ・しん)の恋人の金森琴里(かなもり・ことり)が自殺します。臣の親友で千恵とおなじく泡禍から生還した木之崎一真(きのさき・かずま)は...続きを読むPosted by ブクログ -
「異端」になってしまった莉緒の母親が逃げ出し、「葬儀屋」の瀧修司(たき・しゅうじ)の助手を務めていた戸塚可南子(とつか・かなこ)までもが命を落とします。さらに勇路は、なぜか死んだはずの瑞姫とともに行動しており、その秘密を明かそうとしません。そんななか、さまざまなゆがみを抱え込んだ莉緒の家族の亀裂が大...続きを読むPosted by ブクログ
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蒼衣たちは、リカと名乗る女性が世話人を務める騎士団の手助けをすることになります。一人の母親が泡禍で「異端」になってしまい、蒼衣が呼ばれたのです。
今回の事件の中心人物となる真喜多莉緒(まきた・りお)は、幼くして死んだ姉がおり、両親は莉緒のことを死んだ姉の代わりとして育ててきたことが明らかになります...続きを読むPosted by ブクログ -
主人公の白野蒼衣(しらの・あおい)は、クラスメイトの杜塚眞衣子(もりづか・まいこ)の家を訪ねます。そこで彼は、目をえぐられた女性を目撃し、彼の日常生活は終わりを告げます。
その場に登場した時槻雪乃(ときつき・ゆきの)に救われた蒼衣は、骨董商「神狩屋」の鹿狩雅孝(かがり・まさたか)のもとに連れてこら...続きを読むPosted by ブクログ -
蒼衣たちは、泡禍にまつわる事件が起こっているという連絡を受けて、かつて神狩屋が暮らしていた海辺の町にやってきます。そこで神狩屋は、恋人であった志弦(しづる)の妹・海部野千恵(あまの・ちえ)と再会します。やがて町は凄惨な事件に巻き込まれることになり、神狩屋の過去にまつわる謎がすこしずつ明らかになってい...続きを読むPosted by ブクログ