断章のグリムXI いばら姫・下

断章のグリムXI いばら姫・下

605円 (税込)

3pt

始まりは『生まれ変わりの子供』の話を真喜多莉緒が母親に話したことだった。異形化した母親と荒んでいく家族関係、そして閉ざされた真喜多邸。雪乃たちを助けにきたはずの蒼衣も隔離され、惨劇は予想以上に拡がっていく。抗える者が減っていく中、雪乃の身体に異変が──。

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断章のグリム のシリーズ作品

1~17巻配信中 1巻へ 最新刊へ
1~17件目 / 17件
  • 断章のグリムI 灰かぶり
    627円 (税込)
    人間の恐怖や狂気と混ざり合った悪夢の泡。それは時に負の『元型』の塊である『童話』の形をとり始め、新たな物語を紡ぎ出す。そして、悪夢の中で出会った蒼衣と雪乃の二人が辿る物語とは──。鬼才が贈る幻想奇譚、登場!
  • 断章のグリムII ヘンゼルとグレーテル
    627円 (税込)
    市立第一高校の一年生で時槻雪乃のクラスメイトの媛沢遥火は、停まっている自動車が怖かった。いつもと同じように急いで通学路途中の駐車場を通り過ぎようとすると、背後で小さな重い音が聞こえる。そして、振り返った遥火の眼に映ったのは、べったりと車の窓に浮かぶ、二つの赤ん坊の白い手形で──。
  • 断章のグリムIII 人魚姫・上
    583円 (税込)
    泡禍解決の要請を受け、蒼衣たちは海辺の町を訪れた。到着とともに感じたのは過去に例を見ないほど町中に漏れ出す泡禍の匂い。さらに神狩屋の婚約者の七回忌という異様な事実。そして、悪夢は静かに浮かび上がる──。
  • 断章のグリムIV 人魚姫・下
    583円 (税込)
    神狩屋の婚約者の七回忌前夜、人魚姫の物語をなぞる惨劇は、蒼衣たちが訪れた海辺の町全体に広がっていく。そして、死の連鎖を誘う人魚姫の真相が明かされる時──。鬼才が贈る悪夢の幻想新奇譚、第四幕!
  • 断章のグリムV 赤ずきん・上
    583円 (税込)
    田上颯姫の妹が住む街で起きた女子中学生の失踪事件。<泡禍>解決要請を受けた雪乃と蒼衣の二人を待ち受けていたのは、敵意剥き出しの非公認騎士の少年だった。彼は、失踪した少女と共にいた愛の幼馴染みでもあり──。
  • 断章のグリムVI 赤ずきん・下
    627円 (税込)
    自分を敵視する騎士の攻撃により、意識不明の重体に陥った雪乃。彼女の重荷をなくすため、蒼衣は単身、未だに手がかりの見えぬ<泡禍>の謎へと立ち向かう。そして、失踪事件を発端とした悪夢の結末に待っているものとは──!?
  • 断章のグリムVII 金の卵をうむめんどり
    605円 (税込)
    時槻雪乃のクラスメイトの古我翔花は、継母との確執により、いつも雪乃の家で泣いていた。死んだ母親の居場所を、形見の指輪を守りたいが、翔花は悔しさと悲しみに明け暮れて泣いていた。そんな時、ゴシックロリータに彩られた人形的な美しさを持つ風乃に出会い──。
  • 断章のグリムVIII なでしこ・上
    605円 (税込)
    人魚姫の<泡禍>事件から二ヶ月。一人残された海部野千恵を見舞いに、蒼衣は雪乃と離れ、再び海辺の町を訪れる。そこで起きていたのは自殺した琴里に絡む惨劇。琴里の死を悼み臣が持ち帰った白いユリは、ただ静かに風に揺れていた──。
  • 断章のグリムIX なでしこ・下
    605円 (税込)
    金森琴里の自殺を発端に、徐々に悪夢が浸蝕していく海辺の街。だが蒼衣は、ユリと物語の行方が分からぬまま、雪乃を置いて、地元の普通の日常に戻らなくてはいけない。琴里の恋人だった臣と幼馴染みの一真を護るために必死な雪乃。そして悪夢は、雪乃を心配する蒼衣の予想を大きく裏切り、拡散していく──。
  • 断章のグリムX いばら姫・上
    583円 (税込)
    夏休みが始まり、雪乃とできるだけ長く一緒にいようと目論む蒼衣。だが、泡禍解決に赴いた雪乃と颯姫が戻ってこない。雪乃たちは、死なない〈異端〉を相手に真喜多家に閉じ込められているらしい。邸は異常現象により完全に外界と隔絶されていた。雪乃のためにも単身で邸内へと救出に向かう蒼衣だったが──。
  • 断章のグリムXI いばら姫・下
    605円 (税込)
    始まりは『生まれ変わりの子供』の話を真喜多莉緒が母親に話したことだった。異形化した母親と荒んでいく家族関係、そして閉ざされた真喜多邸。雪乃たちを助けにきたはずの蒼衣も隔離され、惨劇は予想以上に拡がっていく。抗える者が減っていく中、雪乃の身体に異変が──。
  • 断章のグリムXII しあわせな王子・上
    605円 (税込)
    蒼衣が深い傷を抱えた一週間後。処分しそこなった〈泡禍〉被害者を探すため、瀧修司と可南子の工房を訪れた蒼衣たち。だが、可南子に対して雪乃は恐怖を感じずにはいられない。雪乃は“生き返り”という概念に疑問が隠せず、そして──。
  • 断章のグリムXIII しあわせな王子・下
    605円 (税込)
    病院で首を吊って死んでいた少女が残した手紙。そこには自分達がいじめていた浅井安奈からの復讐が匂わされていた。いまだ解明できていない謎の死を遂げた安奈と、生き返りの彼女を連れて逃亡を続ける多代亮介。二人を追ってクラスメイトたちに接触を図る蒼衣と雪乃だが──。
  • 断章のグリムXIV ラプンツェル・上
    627円 (税込)
    いまだ葉耶の悪夢に苦しむ蒼衣は、葬儀屋の件でさらに自責の念に駆られていく。葬儀屋の蘇りにより自我を保っていた保持者が多く、蒼衣は方々から恨まれていた。そして責任を取るかのように、蘇りに関わる〈泡禍〉解決に雪乃と二人で向かうのだが──。
  • 断章のグリムXV ラプンツェル・下
    627円 (税込)
    葬儀屋の蘇りによる影響はまだまだ続く。蒼衣に復讐を誓う少年は、自分も死ぬ覚悟で蒼衣を苦痛の海へと沈めていく。一方、蒼衣の窮地を救った雪乃も、勇路を始末するべく、一人〈泡禍〉の渦中へと飛び込んでいくのだが──
  • 断章のグリムXVI 白雪姫・上
    605円 (税込)
    主が帰ってくることのない神狩屋。活動停止を命じられた雪乃は、そこのみが拠り所かのように待機することしかできない。さらに蒼衣も、神狩屋の書斎で膨大な資料から手がかりを探すしかなかった。何度もそんな作業を繰り返した時、蒼衣の目に入ってきた一つのスクラップブック。そこに記されていたのは、葉耶にまつわる過去の真相。そして──。
  • 断章のグリムXVII 白雪姫・下
    649円 (税込)
    日々苦しみ続けていた蒼衣の過去の悪夢の真相、雪乃が抱える様々な想いや誇り、そして神狩屋から消えてしまった颯姫と夢見子……。謎が謎を呼び、混沌としていく神狩屋で、また一人『白雪姫』の悪夢に巻き込まれ、騎士たちが消えていく。だが全ては、蒼衣の過去より、始まるべくして始まっていた──。

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断章のグリムXI いばら姫・下 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2010年05月11日

    今月の新刊、断章のグリムでございます。いばら姫の下巻ということで、事件の解決編ですね。
    今回は真喜多家に閉じ込められているということで、泡禍の範囲は狭いのですが、その分逃げ場がないのが厳しいデスね。
    まさに満身創痍という感じでございました。

    例の如くで、登場キャラがほぼ全滅という鬱END。
    ネタば...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2009年10月07日

    印象としてはたった一つなのに、探してみると何パターンにも分かれて様々な姿を見せる。
    童話。
    世界で、各地で、歴史の中で。語り継がれてきたテンプレート。
    それが作る恐怖の悪夢。立ち向かう非力な人間。
    悪夢を生むのもまた人間。
    恐怖と刹那さと決意と。
    気が付いたら10巻も越していました…!!
    今後もどん...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2012年08月21日

    雪乃の身体にも表れたぶつぶつと拡がる小さな芽。
    残された時間は―――。

    「……し……白野さん? 雪乃さん!?」
    真っ黒に焦げたドアと壁と天井。ひっくり返って破壊された棚。床はガラス破の混じった水で水浸し。庭に出されていた田上颯姫は、恐る恐る戻ってきた居間の前で立ち尽くす。床に凄惨な血溜まりと、ずー...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2009年12月30日

    毎回のことながら凄惨な表現が多い気がします。
    感情移入こそしないものの、その状況をありありと想像できてしまう。

    怖い話は苦手なのにこの本に限ってはどんどん読み進んでいってしまいます。

    それと、甲田さんの神話などに関する知識の量には驚かされますね。

    0

    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    うぅううう!
    怖かったようぅ……。

    ひたひたと迫る恐ろしさもさることながら、
    グロテスクな恐ろしさと、
    人の感情の悲しさがなんとも言えないお話でした。

    なんだろう。なんとなくですが、シリーズ転換期のような気もします。
    主人公の蒼衣君の意識に多少の変化が見られたような。

    0

    Posted by ブクログ 2010年02月16日

    今回は本当にぞくぞくする泡渦でした。
    今までで一番恐ろしかったです。

    そして帰ってきましたね。
    気になっていた彼ら。
    思いもよらず彼らとなりましたけれど。
    そして、葬儀屋の能力に疑問が…
    私の記憶違いならばいいのですけれど、
    あの力で蘇った人はもう普通の人ではなくなるのではないのですね。
    其れとも...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    最後よくわかんなかったなぁ。
    何で生き返ったの?
    いばら姫の物語だから?
    葬儀屋さんの能力だから?
    両方合わさったから?
    何にしても勇路くんが元気?そうでよかったよかった。
    でも、蒼衣くんが王子なのには納得。
    弟くんは100人目じゃないから殺されちゃったんだね。。。
    リカちゃんはどう生きていくんだろ...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    痛い描写とキモい描写に定評がある甲田学人さんのシリーズ物。下巻です。
    謎解き要素があるので内容には詳しく触れませんが相変わらず読みながら「いでででで」と言いたくなる痛そうな描写満載です。

    しかしいつもながら、この話は大人達が怖いです。
    雪乃ちゃんや風乃ちゃんはヤンデレ系とは言ってもロジックがわかり...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年06月29日

    「異端」になってしまった莉緒の母親が逃げ出し、「葬儀屋」の瀧修司(たき・しゅうじ)の助手を務めていた戸塚可南子(とつか・かなこ)までもが命を落とします。さらに勇路は、なぜか死んだはずの瑞姫とともに行動しており、その秘密を明かそうとしません。そんななか、さまざまなゆがみを抱え込んだ莉緒の家族の亀裂が大...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2010年07月14日

    死なないだろうと思っていた騎士も死に、追い詰められ追い詰められての逆転。彼らが幸せになると神の悪夢と闘えなくなるのだから、最終的にどこに着地するのか、悲劇を跳ね返すことを祈りつつ、最後までつきあいたいと思います。さて、次も下巻が出てから上下巻一気に読まねば。

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