岩井俊二のレビュー一覧

  • 打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?

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    ネタバレ

    何年か前に映画化してたものです。

    内容は少し短く感じましたが、綺麗にまとめられているように思います。
    内容としては少しずつ世界を変えながら最終的には戻りますが、そこの過程が面白かったです。

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    2025年06月15日
  • 番犬は庭を守る

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    一文ごとの長さが短いので、シンプルで読みやすかった。
    ↓以下ネタバレです





    放射能に汚染された、未来の話
    生殖能力を失った男性が大勢いて、
    精子が高値で取引される世の中。
    汚染された内臓を取り替える手術
    そのためのクローン豚。

    何のアドバンテージも与えられていない主人公ウマソーは
    自分の頭で考え抜き、自分の人生を切り開いていく。
    本当によく頑張ったと思う。
    美少年を殺したのが唯一の汚点かな。でも。

    最後、多分放射能で白血病を発症した様子だった。
    ささやかな幸せを手に入れて、残りの人生を過ごしてほしい。

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    2025年06月01日
  • ラヴレター

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    岩井俊二の映画が好きで、小説も読んでみたいと思い最初に手に取った本。
    映画はかなり前に見て何となく良かった記憶が残っているが、小説も良かった。

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    2025年04月29日
  • リリイ・シュシュのすべて

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    同僚からおすすめの映画として勧められており、本を貸し出しているカフェで偶然原作を見つけ、読むことにした

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    いわゆる子供と大人の両面が強く併存する中高生だからこそ抱く、掴みどころがないような考え方・感じ方を描いており、懐かしさと、もう抱けないという切なさも感じる。

    知恵がつきビジネスといった大人の真似事をできる一方、リスクを感じず(想像できず?)にどこまでも残虐になることができつつ罪や罰を恐れるのは、中高生特有な気がする

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    他者を傷つけるのは、傷つけられる側 (本作ではいじめ、現実では虐待なども)から抜け出すためといった背景があるなど、

    人間の内面は複雑であり、自分が見え

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    2025年01月26日
  • ラストレター

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    ネタバレ

    視点が妹と小説家の主人公でころころ変わるのが印象的だった。

    また、美咲の死から始まる斬新な始まりで、どう進むのか疑問だった。

    しかし、同窓会から始まって、妹が嘘をつき続ける、主人公は騙された振りをし続けるという展開で、携帯電話を壊され喧嘩になり、手紙を出し合う奇妙な関係になるのは見ていてとても面白かった。

    そこから一旦、美咲が死ぬ原因だった男に、「お前は部外者で見ていただけ、それを理由にグズグズ小説家でいるお前に何も言う資格は無い」的なクズ男のくせに正論パンチで殴られて苦しくなる。

    だけど、最終的にはハッピーエンドなのが良かった。母校で妹の子供たちと出会って、手紙を見て、お互いにちゃん

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    2024年10月12日
  • リップヴァンウィンクルの花嫁

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    読みやすくて面白くてじんわりきた。真白さんの職は社会で認められるようなものではないかもしれないけど、素敵な人だった。「落日」の最後にやられた。何でこんな導入必要だったんだろうと思ったけど全て繋がっていた。七海の変化が気持ち良かった。奇想天外っていいな。映画を観るのが楽しみ。

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    2024年10月02日
  • ウォーレスの人魚

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    初岩井俊二。こんな本も書くんだという感想。
    1997年刊行。まだ香港がイギリス領だった時代の話か。人魚の進化と身体の仕組みに迫る(陰謀を隠す)科学者のSF仕立ての本。人間と人魚がものすごく近い生物のように書かれてる一方で高周波とか癒合とか人間とはかけ離れた宇宙人のように書かれてる場面もあってそのチグハグさや結局ミッシングリンクは?マリア1号はどこから来たの?そもそも海家の人の名前と関係が覚えづらい!とか細かな疑問はあるけど、そういうことも気にならないくらい骨太の構想でぐいぐい読んでしまった。クジラやアザラシが哺乳類でいながらあんなに進化して海に順応する生物になったように、人間も同じ方向に進んで

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    2024年09月25日
  • 番犬は庭を守る

    匿名

    購入済み

    内容が

    内容が悲惨で、グロテスクなものが苦手な自分は読んでいて食欲が失せましたが、小説としては面白かったです。

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    2024年06月15日
  • 零の晩夏

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    ジョセフ・ジャストローが描いた「アヒルとウサギの騙し絵」をご存知だろうか 

    見ようによって左を向いたアヒルにも見えるし、右を向いたウサギのようにも見えるというあれだ

    はたしてこの絵を見てどんな感想を抱くだろうか
    「アヒルにもウサギにも見えるなんてすごい!」と思うだろうか
    「下手くそなアヒルの絵だな〜」と思うだろうか

    これは別に誰かの何かを試す質問ではない

    では何なのか?

    もちろん答えは明瞭である

    岩井俊二さんの『零の晩夏』の感想である

    見ようによってはすごいレビュー!には…見えない?あ、そう?やっぱ見えない?そっかー、ちぇっー

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    2024年05月12日
  • 打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?

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    中学生の日常と甘酸っぱ過ぎる恋の話。
    ヒロインのチグハグな行動が大人にはない中学生っぽい子どもっぽさが残る描写、主人公の行動一つひとつが鼻垂れ小僧感が残る描写で読んでて懐かしくも感じつつ、現実離れしてるストーリーが時間を忘れさせあっという間に読めた。主人公がヒロインを好きになる過程がもう少し細かく書いてあったらもっと感情移入して読めそうとも思いつつ、ストーリーの続きをもっと読みたいとも思わせてくれた。成人になっても未だにこんな甘酸っぱ過ぎるストーリーにどこか憧れを抱いている自分はきっとまだ精神的には中学生程度なのかもしれない。。。

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    2024年05月08日
  • キリエのうた

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    ネタバレ

    歌で自分を表現して、というか、歌でしか表現できなかったルカが、結局それで自分を癒やし始めてる…良かったねって思った。
    まあ、ここで非凡な才能があるとこが、小説(映画?)らしいとこなんだけど。

    一方で、夏彦や、イッコはどうなんだろうなあ。

    イッコがあんなふうになっちゃったのはなんでなんだろ?孤独?愛されたことなかったから?幸せになってほしいなあ。

    夏彦はもう誰かを好きになったりしないのかな?せっかく医学部受かったのに。お金だって出してもらえるのに。なんか優等生の高校生がぽわ~んとした肉食の女の子に捕まって、のめり込んじゃって、そして、震災…
    そんな状況でもちゃんと合格するアタマもすごいけど

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    2024年04月15日
  • ラストレター

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    ネタバレ

    これから出会う大切な人。もう出会っている大切な人との時間も、それぞれが多くの選択をしてきた結果であり、それらがうまく奇跡のように噛み合い出会うことができたのである。そんな風に日々起きる出来事に対しても思うことができ、過ごすことができたら幸せだ。そうでありたい。

    主人公乙坂、
    ずっと好きだった人、
    その妹、
    好きだった人の娘。妹の娘、
    好きだった人の旦那、

    君が死んでから進み始めた物語。

    好きだった人の娘から、あなたがお父さんだったら良かったのに。なんて言われたら、どんな気持ちだろう。。辛くどうしようもない気持ちに涙が出た。

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    2024年04月08日
  • キリエのうた

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    映画化が決定したから興味がありこの本を買ってみた。そんな軽い気持ちでこの本を読み始めていだが、読み進めていくにつれて一つひとつの話の重さが痛いくらい伝わってくる作品だった。登場人物みんなが抱えていた孤独や辛さがひしひしと伝わり途中で読むのをやめようとも思ったが岩井先生の表現の仕方が素晴らしすぎて最後まで読めた。

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    2024年04月02日
  • スワロウテイル

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    2008年からの積読です。
    当時好きだった人が、岩井俊二監督を好きで、
    その影響を受けて買ったと思われます。
    裏面のあらすじを読んで、なかなか手が出ずここまで積読に。苦笑
    ラブレター、四月物語、花とアリスとかは好きでした。

    移民たちは日本をイェンタウンと呼ぶ。
    円を堀に行くから。
    日本人たちはそれを嫌い、移民たちを円盗(イェンタウン)と呼ぶ。

    荒廃した町で、
    墓を荒らし、身体を売り生きている。
    ヒョウ、リン、フニクラ、そしてグリコ。
    そこに身寄りのないアゲハが加わる。

    自分たちで判断し、
    自分たちがすべてでしかない。
    やられたらやり返すし、
    力のないものは逃げるしかない。
    わかりやすくて

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    2024年03月08日
  • キリエのうた

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    キリエの歌の歌詞がまず良かったです。そのシーンに合っているのはもちろんですが、歌詞にジーンとくる場面が多かったです。そして、人との出会いに感動した。キリエとイッコさん、夏彦と希。あらすじの「それぞれの人生が交差し奏でる讃歌」の意味がわかった気がします。

    ただ、良いお話だということはわかるのですが、理解するのに時間がかかる場面が多く、映画も見れなかったので、もう一度読書慣れしてからきちんと読み直したいです。読書不慣れな自分を責めたいと思います…

    そしてもちろんですが、映画を見れる機会があれば必ず拝見させていただきたいです!

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    2024年02月17日
  • キリエのうた

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    ギターを手に街角に立ち歌うストリートミュージシャンのKyrie(キリエ)。聴く人の心を震わせる歌声をもつ彼女はしかし、歌以外では声が出せず満足に話すことさえできなかった。
    思いを声にできるのが歌だけだなんて、まるでファンタジーのような小説だなと思って読み始めた。まったくの思い違いだった。読み進めるにつれ、彼女の周りにいる風変わりな人々の過去が明らかになり、彼女自身が背負っているものが見えてくる。絶句した。涙があふれた。
    この作品は岩井さんご自身が映画化されている。残念ながら公開時に観られなかったので、機会があれば観てみたい。

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    2024年02月12日
  • ラストレター

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    映画は見てない。そういや映画そのものを最近見てないな。。。

    映画ならでは、小説ならではなのかもしれないけれど、そういう場面に出会うことはあるのかなぁ。。。

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    2024年01月23日
  • キリエのうた

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    映画を観るから小説を読むでも良いし、小説を読んでから映画を観るでも良いから、とにかくどちらも読んで、観て欲しい。

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    2024年01月07日
  • リップヴァンウィンクルの花嫁

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    全体的に「静」なんだけど、ところどころ「動」がどかんとくる。劇的な出来事が起こるわけではないが、感情がグッと揺さぶられる感じ。

    そして絶妙なシュール加減が癖になる。結婚式のアルバイトはとっても魅力的でそそられるよね。

    この作品に出てくる登場人物たちはすごく強くて逞しいと思った。主人公はこのあとどんな人生を歩んでいくのかな。勝手に想像してわくわくしてしまった。

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    2023年11月28日
  • ラヴレター

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    読みやすく、ほっこりする
    アンチが湧かなそうな作品
    心温まるラブストーリーということで、
    冬にこたつでぬくぬくしながら読むのがおすすめです

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    2023年10月15日