岩井俊二のレビュー一覧

  • スワロウテイル

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    ──その名前は、ちょっといいにおいがした。

    円を求めて世界中から集まった移民が入り乱れる、架空都市円都(イェンタウン)。ヒョウ、フニクラ、リンの三人は墓荒らしで小金を稼ぎ、グリコは売春で生計を立てていた。そしてある日、身寄りのない少女を引き取る。
    そしてその子に、グリコは「アゲハ」と名付けた。

    まだ中学生だった頃にこの映画が好きで何度か観たけれど、小説の方は呼んだことがなかったので、4Kリマスター上映にあわせて読んでみた。映画とは設定や趣が異なっていたから、途中からは別物だな~と思いながら読んだ。
    こちらもとても、わたしは好きだな。

    いいにおいがしたし、あの歌声がきこえた。

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    2026年07月05日
  • ラヴレター

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    2つの物語があって心が洗われるような恋愛の物語でした。
    何も思ってないつもりでも実は思い出してみると2人の意外な感情が描かれており、なんかこんな学生生活楽しそうだなあと思わず感じてしまいました...

    すごく読みやすい上に200ページほどなのでさくっと読めるのもよかったです。

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    2026年07月03日
  • 少年たちは花火を横から見たかった

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    夏休みに一人、家でテレビなんかを見ていると、なんだかこの世界に自分だけが存在してないような、自分だけこの世界からくり抜かれたような気がして不安になる。そんな世界の裏側でキミと二人ぼっち。「花火を横から見たら丸いか平べったいか」。いつまでもそんなふうに世界を不思議がっていたい。

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    2026年01月26日
  • ラストレター

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    〈読んだきっかけ①
    TOKYO FMの広瀬すずのよはくじかんをエピソード1から聞き直したときに、序盤で'20に公開された映画として概要を紹介されて興味が沸き、映画を観たのちに、その原作を読みたくなったため。
    〈読んだきっかけ②
    舞台が仙台であり、わたしが仙台に縁があるため。

    岩井俊二さんの小説は初めて読んだのですが、会話以外の状況や心理描写が男性作家さんらしい表現が多くて読みやすかったです。
    最も、今作においては乙坂氏(福山雅治演)からの視点を終始貫いているからかもしれないが。

    映画では美咲の娘の鮎美(広瀬すず演)が目立っていた印象もあったが、やはり原作・作品としては美咲-裕里-

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    2026年01月06日
  • 番犬は庭を守る

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    岩井俊二氏独特の近未来世界観を感じられる。スワロウテイルの円都のような。

    最近こういう暴力的な小説あんまり読んでなかった。

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    2025年12月27日
  • ラヴレター

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    ネタバレ

    よかった。ラストはけっこうびっくり。本の後ろの図書カードなつかしい。これ、発見されないまま‥ってこともあったよね!とかみんな思うよね。
    樹くんの中学時代のエピソードが手紙のやりとりで、楽しく分かる。あ、でもこの人亡くなってるんだったと思いだして、ウキウキソワソワ読むのは不謹慎だったか、とか思ったりもした。「お元気ですかー」博子が山で叫ぶシーンは涙が止まらなかった。
    誰の立ち位置で読めばいいのかなぁ。おじいちゃんも含めて、ストーリーに沿って多面的に読める。楽しくもあり切なくもある。自分に未来があることがラッキーだなと思った。とても気に入った本。

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    2025年11月25日
  • ラストレター

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    映像が浮かびながら読める作品でした。綺麗に撮られた映像であればいいなと。主人公は、情けない男かもしれない。長く長く、一言を支えにし、夢=仕事を続ける。日の目を見るかどうかは他者の評価かで、彼にはそれは意味たぶんないだろう。死をもってもそこにあるものがあるのかもしれない。しかし、そこだけは私には映像が浮かばない。浮かべたくなかった。

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    2025年10月29日
  • 零の晩夏

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    ナユタの魅惑的な謎の沼にズブズブ入っていってしまう。
    証言者から聞いていくごとに、印象が変わり、美しくて、残酷で、温かい。

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    2025年09月12日
  • ウォーレスの人魚

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    岩井俊二ということで手に取った一冊。どちらかというと映画の補完になりやすい岩井作品だけれど、これは一冊でかなり濃厚なsfとして仕上がっていた。詩的な世界観だけでなく、進化に関するsfとしても楽しめる一冊。

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    2025年07月26日
  • 打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?

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    ネタバレ

    何年か前に映画化してたものです。

    内容は少し短く感じましたが、綺麗にまとめられているように思います。
    内容としては少しずつ世界を変えながら最終的には戻りますが、そこの過程が面白かったです。

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    2025年06月15日
  • 番犬は庭を守る

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    一文ごとの長さが短いので、シンプルで読みやすかった。
    ↓以下ネタバレです





    放射能に汚染された、未来の話
    生殖能力を失った男性が大勢いて、
    精子が高値で取引される世の中。
    汚染された内臓を取り替える手術
    そのためのクローン豚。

    何のアドバンテージも与えられていない主人公ウマソーは
    自分の頭で考え抜き、自分の人生を切り開いていく。
    本当によく頑張ったと思う。
    美少年を殺したのが唯一の汚点かな。でも。

    最後、多分放射能で白血病を発症した様子だった。
    ささやかな幸せを手に入れて、残りの人生を過ごしてほしい。

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    2025年06月01日
  • ラヴレター

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    岩井俊二の映画が好きで、小説も読んでみたいと思い最初に手に取った本。
    映画はかなり前に見て何となく良かった記憶が残っているが、小説も良かった。

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    2025年04月29日
  • リリイ・シュシュのすべて

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    同僚からおすすめの映画として勧められており、本を貸し出しているカフェで偶然原作を見つけ、読むことにした

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    いわゆる子供と大人の両面が強く併存する中高生だからこそ抱く、掴みどころがないような考え方・感じ方を描いており、懐かしさと、もう抱けないという切なさも感じる。

    知恵がつきビジネスといった大人の真似事をできる一方、リスクを感じず(想像できず?)にどこまでも残虐になることができつつ罪や罰を恐れるのは、中高生特有な気がする

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    他者を傷つけるのは、傷つけられる側 (本作ではいじめ、現実では虐待なども)から抜け出すためといった背景があるなど、

    人間の内面は複雑であり、自分が見え

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    2025年01月26日
  • ラストレター

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    ネタバレ

    視点が妹と小説家の主人公でころころ変わるのが印象的だった。

    また、美咲の死から始まる斬新な始まりで、どう進むのか疑問だった。

    しかし、同窓会から始まって、妹が嘘をつき続ける、主人公は騙された振りをし続けるという展開で、携帯電話を壊され喧嘩になり、手紙を出し合う奇妙な関係になるのは見ていてとても面白かった。

    そこから一旦、美咲が死ぬ原因だった男に、「お前は部外者で見ていただけ、それを理由にグズグズ小説家でいるお前に何も言う資格は無い」的なクズ男のくせに正論パンチで殴られて苦しくなる。

    だけど、最終的にはハッピーエンドなのが良かった。母校で妹の子供たちと出会って、手紙を見て、お互いにちゃん

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    2024年10月12日
  • リップヴァンウィンクルの花嫁

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    読みやすくて面白くてじんわりきた。真白さんの職は社会で認められるようなものではないかもしれないけど、素敵な人だった。「落日」の最後にやられた。何でこんな導入必要だったんだろうと思ったけど全て繋がっていた。七海の変化が気持ち良かった。奇想天外っていいな。映画を観るのが楽しみ。

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    2024年10月02日
  • ウォーレスの人魚

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    初岩井俊二。こんな本も書くんだという感想。
    1997年刊行。まだ香港がイギリス領だった時代の話か。人魚の進化と身体の仕組みに迫る(陰謀を隠す)科学者のSF仕立ての本。人間と人魚がものすごく近い生物のように書かれてる一方で高周波とか癒合とか人間とはかけ離れた宇宙人のように書かれてる場面もあってそのチグハグさや結局ミッシングリンクは?マリア1号はどこから来たの?そもそも海家の人の名前と関係が覚えづらい!とか細かな疑問はあるけど、そういうことも気にならないくらい骨太の構想でぐいぐい読んでしまった。クジラやアザラシが哺乳類でいながらあんなに進化して海に順応する生物になったように、人間も同じ方向に進んで

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    2024年09月25日
  • 番犬は庭を守る

    匿名

    購入済み

    内容が

    内容が悲惨で、グロテスクなものが苦手な自分は読んでいて食欲が失せましたが、小説としては面白かったです。

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    2024年06月15日
  • 零の晩夏

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    ジョセフ・ジャストローが描いた「アヒルとウサギの騙し絵」をご存知だろうか 

    見ようによって左を向いたアヒルにも見えるし、右を向いたウサギのようにも見えるというあれだ

    はたしてこの絵を見てどんな感想を抱くだろうか
    「アヒルにもウサギにも見えるなんてすごい!」と思うだろうか
    「下手くそなアヒルの絵だな〜」と思うだろうか

    これは別に誰かの何かを試す質問ではない

    では何なのか?

    もちろん答えは明瞭である

    岩井俊二さんの『零の晩夏』の感想である

    見ようによってはすごいレビュー!には…見えない?あ、そう?やっぱ見えない?そっかー、ちぇっー

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    2024年05月12日
  • 打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?

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    中学生の日常と甘酸っぱ過ぎる恋の話。
    ヒロインのチグハグな行動が大人にはない中学生っぽい子どもっぽさが残る描写、主人公の行動一つひとつが鼻垂れ小僧感が残る描写で読んでて懐かしくも感じつつ、現実離れしてるストーリーが時間を忘れさせあっという間に読めた。主人公がヒロインを好きになる過程がもう少し細かく書いてあったらもっと感情移入して読めそうとも思いつつ、ストーリーの続きをもっと読みたいとも思わせてくれた。成人になっても未だにこんな甘酸っぱ過ぎるストーリーにどこか憧れを抱いている自分はきっとまだ精神的には中学生程度なのかもしれない。。。

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    2024年05月08日
  • キリエのうた

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    ネタバレ

    歌で自分を表現して、というか、歌でしか表現できなかったルカが、結局それで自分を癒やし始めてる…良かったねって思った。
    まあ、ここで非凡な才能があるとこが、小説(映画?)らしいとこなんだけど。

    一方で、夏彦や、イッコはどうなんだろうなあ。

    イッコがあんなふうになっちゃったのはなんでなんだろ?孤独?愛されたことなかったから?幸せになってほしいなあ。

    夏彦はもう誰かを好きになったりしないのかな?せっかく医学部受かったのに。お金だって出してもらえるのに。なんか優等生の高校生がぽわ~んとした肉食の女の子に捕まって、のめり込んじゃって、そして、震災…
    そんな状況でもちゃんと合格するアタマもすごいけど

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    2024年04月15日