岩井俊二のレビュー一覧
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ネタバレ岩井俊二はアイナジエンドを見てこの脚本かいたのかな(実際そうらしい)
それくらいもうわたしの中でアイナジエンドがこの物語にいて
内容のことで気になるとすれば、震災のところ、希(キリエ姉)が路花(ルカ)を探した末、二人は出会えたのにどうして路花だけが助かったのかわからないの、
でも被災者の話をする中でわからないことってたくさんあるのだろうなと思う。
(ルカだけが助かったのは木に登ったからだったはず、キリエ(姉)が妊娠していたから登れなかった という可能性を思うと苦しい)
映画との比較として、小説の夏彦の心情表現すごい、
あらためてあれを表情とか声の感じで表現している松村北斗さんほんとすご -
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ナユタの絵のモデルは、何故死ぬのか?
ナユタは誰なのか?
そして零とは?
ミステリーとして読み進めるのも良い。
子供の頃から絵を描くことが好きで
高校の美術部から滑り止めの美大に進み、
自分の才能の限界に気付き一般就職。
この比較的、平凡な感じの主人公の花音が
あくの強い人たちの中でナユタの謎を追う。
(正直、前半は何だか花音が不安で仕方なかった。
仕事内容ってそんなに、色々な人にしゃべっていいの?)
後半に、段々とピースが集まってきて
想像していく過程が面白い。
最後の最後まで、複雑に絡み合っていて
本当に引き込まれたし、
映画を見終えたような感覚になった。
才能、努力、人間の底にある -
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ネタバレ映画 スワロウテイルを観たのがいつかは定かではないがおそらく30年近く前なのだろうけれど、世界観と音楽とが圧倒的に好きで印象に残りまくった作品で、それから何回か見直したはずだけど、なぜかストーリーをうっすらとしか覚えていない作品です。
改めて小説を読んでみたくなり、記憶を遡りながら読みました。
どうやらキャラクターの設定が何人か違うようではあるが、大筋はそのままの様に思います。
読みながらもどうしても映画の場面を思い浮かべてしまうのですが、架空の円都で描かれる世界観になぜか不思議な懐かしさやノスタルジーを感じるのと同時に、決して幸せとは言い難い環境や時代を見て何故か羨望感を抱き、それぞれ -
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ネタバレ我が家の積読本は、ブックカバーをかけています。
通勤出発前にパッと手にとった本がこちらでした。
たぶん10年以上本棚に寝かしていた一冊…。
あらすじを全く知らずに読み進めていて…
あれ、これ…なんか不穏…と思い、ネットで検索。
(結末知って読んでも大丈夫な人なのです)
検索結果に、「トラウマになる」「鬱展開」とか書かれてしましたので、心して読みました。
本当は精神状態が、あまりよくなかったので、
読むのをやめたかったのですが、
続きが気になって読む手がとまりませんでした。苦笑
カリスマ的な存在の歌姫、リリイ・シュシュ。
好意、ファン、推し、癒し、高貴、崇拝…
リリイ・シュシュという人物 -
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自分もこんなふうに誰かにどうしようもなく惚れてみたいと思った。
それ程までに鏡史郎の“君”への恋心は強情だし、小説を読んでいる間中それに圧倒され続けた作品だった。
美咲サイドから描かれている章節がないので結局美咲がなぜ鏡史郎からDV男に乗り換えたのかは分からなかったからそこがちょっとモヤモヤしたけれど。
だけど手紙や小説を大切に保管しておくくらいだから最期の時は鏡史郎の事を想っていたのだろうか。
それともただ自分の幸せだった思い出に縋りたかっただけなのだろうか。読み終わってからそこが気になって仕方がない。
My Little LoverのHello,again~昔からある場所~が聴 -
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絵の世界で生きていくことを諦めた花音は広告代理店で働いていたが、あることをきっかけに仕事を辞めてしまう。
その後、紹介してもらった美術雑誌で働くことになる。花音に与えられた仕事は、死神の異名を持つ謎の絵師、ナユタの取材だった。
ナユタのモデルになった人物は必ず死んでいる。
ナユタとは一体何者なのか。
取材を進めていくうちに、ナユタの存在が明らかになっていくのだが・・・。
かなり初期の段階で、ナユタの正体は想像がついたし、零の正体もわかったが、それでも尚、ナユタがなぜナユタになったのかなど、物語の面白さはただの謎解きで終わることなく、先へ先へと読者をより深みへと誘ってくれる。 -
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表紙の絵が "零"の『晩夏』 だと思って読み始めたのですが、これは三重野慶さんという画家の作品でした。
この表紙の女性が主人公の八千草花音だというイメージが頭から離れず最後まで読んでしまいました。
最初の3ページで「零の晩夏」という作品の説明があり、写真みたいな横顔という以外は表紙の絵とは違うのですけどね、、、
バンクシーのような正体不明の画家の記事作成のため、取材に駆け巡る女性編集者のお仕事小説でもあるし、
その画家が描いたモデルの女性は必ず死に至るという謎解きミステリー小説でもあるし、
取材中に再会した高校の美術部の後輩に心がときめいてしまう恋愛小説でもある。
なぜ -
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原作映画、アニメ未鑑賞。
同じ一日を繰り返すという意味でいうと、活発時をかける少女」に近い部分もあるかもしれないが、原作が岩井俊二さんということもあって、文章も映像寄りな書き方になっているように感じた。
中学一年という設定での心理描写も上手く表現されているし、読んでいるこちらがそれぐらいの頃の自分になったような気持ちで読めた。
典道となずなの恋心は、読んでて懐かしいような甘酸っぱいようなドキドキ感を感じた。
なずなを強く想う典道の熱い気持ちが「もしもの世界」という奇跡を起こし、花火大会での「二人だけの世界」を作った。
最後の方の花火大会の二人のシーンは胸キュンでした。
岩井監督の綺麗な映像も観 -
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映画は見たことがないのですが、韓国でもかなり人気があってリバイバル上映も何度もされ「お元気ですか~」の場面のパロディも沢山されてきたので気になってはいました。小説本をたまたま見かけたのでとうとう読んでみることにしました。とても面白くて一気に読みました。しかしながら、読後、悶々と考えこんでしまうのも事実です。これは渡辺博子が主人公なのではなく本当は藤井樹なのではないのか??
いずれにせよどちらの立場からでも感じ方は切なさと懐かしさが混じって胸を打つことには変わりません。今はメールもメッセンジャーもあって郵便ポストに入れて手紙をやり取りする機会が少なくなりましたが、手紙にはやはり浪漫がありますね。