岩井俊二のレビュー一覧

  • スワロウテイル

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    リズムがあって読みやすかった。
    岩井ワールドの架空の街は、どこか
    ドライで楽しげ。
    登場人物も、移民である生真面目な悲壮感は感じさせず、なんだかあっけらかんとしたユーモアを抱えて、生きている気がして、それが救いであり魅力的でもあった。

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    2013年05月17日
  • ウォーレスの人魚

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    ファンタジーと科学がうまく融合されててグイグイその世界観に引き込まれた。
    最後が少し駆け足のような気がしたが、中盤で話が全てが繋がったときははっとした。
    多少グロいところもあるが、選ぶ言葉が綺麗で少しも不快ではなかった。

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    2013年05月06日
  • スワロウテイル

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    映画を観て気に入っていたので文庫本で見つけ即買いしました。
    映画のストーリーよりラストに救いがある感じです。
    映画ではグリコが可哀想だったので。

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    2013年01月31日
  • ウォーレスの人魚

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    岩井俊二の数少ない映画化されていないオリジナル作品。世界観は確実に漂い、岩井作品全体に漂う青さも共存している。作中に登場する文献が実在するらしく、それについての興味もかきたてられる。他の岩井作品とは少し違う空気もあるが、いずれにせよ面白い作品には違いない。

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    2012年12月13日
  • ウォーレスの人魚

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    童話の人魚からは想像もできないほどリアルである意味グロテスクな、生物としての人魚を扱った話。仮説として出てくる話がいちいちもっともで、「本当かも、これ本当かも!」と、ついおもってしまいます(^^)
    細部は非常にリアルなのに、幻想的な香りがするのは、やっぱり人魚だからでしょうか。食べて出して交尾もするちゃんとした生き物として描かれてるのに……。

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    2012年09月05日
  • スワロウテイル

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    この映画を観たのが小学生だったか、中学生だったかな。
    円都イェンタウン。色褪せないね。

    凄く心地好い。
    リズムと云うか、流れ?
    世界観に浸れる。

    巻末の宮台真司氏の解説が、全て的確にしっくりくる。

    久しぶりに、映画観直したくなった。

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    2012年08月30日
  • スワロウテイル

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    幸せとは何なのか。
    深く考えさせられる作品。
    とても簡単に言えば、簡単貧困層の移民してきた主人公たちは、お金を求めて動く。
    そして、大金を手に入れてしまったが為に、貧しいながらの幸せが崩れていく。
    お金があれば幸せなのか?
    お金で幸せは買えるのか?

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    2012年08月15日
  • リリイ・シュシュのすべて

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    映画観るのにちょっと腰が引けて、本から読んでみました。

    意味わからないって言われてるけど、内容はちゃんとついていけておもしろかった!!
    確かにリリイ・シュシュの世界観はわからないけど。

    前半はそうでもないんだけど、後半がもー重くて暗くて・・
    なのにどんどん読み進んじゃうのが不思議。
    なんか変な沼にはまっちゃうみたいな感じ。
    読み終わったあとも不思議な気分・・

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    2012年07月30日
  • スワロウテイル

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    映画と内容がちがくて戸惑った。

    映画のほうが雰囲気が伝わってすき。
    たどたどしい日本語とか時々混じる外国語とか、CHARAの歌とか、架空だけどリアルな街の風景とか、そういうのは本じゃ無理だもんなぁ。

    だけど本は筋が通ってるしわかりやすい。お話として完成してる感じ。
    映画はわけわかんないとこ多いからなー。

    どうしても映画を意識しちゃうから、本は本としてもう一回読みたいなぁ。

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    2012年07月30日
  • トラッシュバスケット・シアター

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    なんかやっぱり少年みたいな大人だなあと。

    印象深い映画や
    少年時代に残っている映画などを絡めて書き、
    その文章を執筆していたときの
    裏側のような時間を「シアターの楽屋裏」として書いています。

    「映画というものは豊かなものである。
     珍品は珍品で愛敬があって、
     それなりの楽しみ方ができる。」

    というように、
    ものすごーく面白かった!
    って映画よりも、

    なーんか残ってるんだよなあ、タイトルも知らないけど。
    みたいな映画の話をしてくれていたり。

    意味不明でも面白いものは面白いし、

    「そもそも悪役という人間は存在しない。
     悪役という視点が存在しているだけで

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    2012年05月20日
  • リリイ・シュシュのすべて

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    携帯小説のような横書きに最初は抵抗がありましたが、BBSに集まる人達がリリイ・シュシュを通して抱く自己陶酔が全面に押し出されていて、音楽の持つカルト性の強さにぞっとしました。
    後半から始まる独白は陰鬱。その不幸にリリイや彼女の音楽を巻き込むこと自体が勝手な話で、他人にそこまでさせてしまうリリイの才能にはちょっと惹かれます。
    エーテルという単語のチョイスが素敵でした。聞いているだけで息が詰まりそうな感じがとても好き。

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    2013年03月09日
  • ウォーレスの人魚

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    本書はダーウィン以前に進化論を提唱しながらダーウィンになれなかったウォーレスの遺した文書「香港人魚録」の概要から始まりますが、これが最後までカギとなります。
    そして近未来…といっても2012年、イルカ研究を行っている島での人魚騒動で幕を開け、3年後、海難事故のため海底にいたにもかかわらず生還を果たした青年が軸となり、人類アクア説を張り巡らせた展開になってゆきます。
    これを読むと童話などで語られる美しくて儚い人魚のイメージが一変します。
    リアルでグロテスクながら非常に幻想的な作品です。
    気をつけないと現実と空想世界の狭間で迷子になるかもしれません。^^

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    2011年05月31日
  • スワロウテイル

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    「映画の企画書」というだけあって、文章がとても簡潔でシンプルなのだが、過装飾な三島文学かぶれの私にも気持ちよく読めた。これは小難しい文章に食傷気味の脳からの無意識のSOSなのかしら!
    著者によるあとがきが好きでした。ツバメと蝶のくだり。本好きで内気な、外見は整っているのに陰気さが滲み出している繊細な少年。というのが岩井氏への身勝手なイメージ。
    また映画も観てみよう~ あれはCHARAがすごく可愛かった。そこしか覚えていない。

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    2011年05月13日
  • スワロウテイル

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    イェンタウンと呼ばれる場所に住む、不法外国人を蔑称でイェンタウンと呼ぶ。

    そのイェンタウンたちの、人々の物語。

    スピード感があって読んでいてあっという間だった。

    面白かった♪

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    2011年02月11日
  • スワロウテイル

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    映画「スワロウテイル」の
    “岩井俊二”監督自身による
    もうひとつの原作小説



    わたしは自分の誕生日も知らない
    国籍もない
    そして名前もなかった

    そんな書き出しで始まる物語


    主人公の少女アゲハは
    日本人のサラリーマンと密入国した中国人女性の間に生まれた

    舞台は日本に『円』を堀に来る
    移民達が暮らす『イェンタウン』

    いつかは自分の店を持つ夢を抱きながら
    怪しい屋台で小銭を稼ぐヒョウ

    格闘技の達人で正体不明のリン

    売春で生計を立てるイェンタウンのマドンナと呼ばれ
    少女を引き取ったグリコ

    グリコの兄でヒョウやリンと墓荒しで小銭を稼ぐフニクラ

    グリコ達が暮らすアパートの隣人アーロウ

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    2010年05月12日
  • ウォーレスの人魚

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    人魚伝説。なんか不思議な印象のストーリー。でも好きです。なんとなく物悲しい。インパクトもあり、実際こんなことあるのかも・・・って考えちゃう小説。

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    2010年05月11日
  • ウォーレスの人魚

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    自分の中にある”人魚”のイメージが一掃されました。

    めちゃくちゃ好きです。


    ******* 再読記録 *******

    2009.05.26

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    2010年09月07日
  • 花とアリス

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    映画が素晴らしいので当然素晴らしい。淡々とした感じのコマ割が好き。ただ、ちょっとお値段が高すぎると思う。

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    2009年10月07日
  • 花とアリス

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    映画「花とアリス」の絵コンテをベースに岩井監督が描き降ろした漫画。量で得た上手さでなく先天的な上手さがあります。他人の漫画だけ読んで漫画を描いてる人達は、これ読んで、人間を観察して描くという基本を思い出して欲しいです。

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    2009年10月04日
  • ウォーレスの人魚

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    惹きこまれたー

    人魚っていう題材。
    空想で描くアリエルのような幻想的な人魚全く否定して
    淡々と研究、ドキュメンタリーみたい。

    横文字カタカナな名前の登場人物、苦手だったのに
    不思議な世界観にまんまとやられました

    最後も納得いくし 愛の形は様々

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    2011年06月08日