岩井俊二のレビュー一覧

  • リリイ・シュシュのすべて

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    ある日のリリイ・シュシュのライブで起きた殺人事件をめぐるネット掲示板でのやり取りと、そこから語られる思春期の少年少女の物語。前半部分は事件に関する考察、後半部分は事件が起きるまでと当日の様子を犯人自身による独白・・・という風な構成。

    設定や世界観・・・というかリリイそのものが所謂「厨二」だけれど、そういう厨二な世界が実は好きだったりする人、未だにどこか抜け出せないでいる人にはびしっとハマってしまうと思う。
    特に事件に関しては犯人自らが掲示板に書き込むという形を取ってるので、何だかそれが妙にリアルに感じてしまう。
    リアルタイムでF5連打して、「今日は寝れねーな!」みたいな感じで追いかけている感

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    2012年04月19日
  • リリイ・シュシュのすべて

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    蒼く、儚く、どこまでも哀しい。

    この本を読んで以来、頭の中のモヤモヤが止まらない。

    そしてこれ以降、モヤモヤするような本を求めるようになった。

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    2012年02月17日
  • ウォーレスの人魚

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    ハードカバーで発売時に買ったのだけれど、また読みたくなったので文庫で。いやぁ、岩井俊二すごいなぁ。彼の映像作品も好きだけど、小説とくにこの作品は映像作品を上回って好きだ。大胆な科学的仮説に基づいた極上のエンターテイメント。

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    2011年10月16日
  • トラッシュバスケット・シアター

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    家の本棚にあった本。映画とか元々あまり見ないし、この監督の映画も見た事はない。スワロウテイルは本で読んだんだが、面白かった。この本はそのスワロウテイルの映画を作っている間などに書かれたものらしい。元々あまりエッセイなど読まないから、読むのは乗り気ではなかった。今読み終わった感想は、読んで良かった。これにつきる。

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    2011年09月17日
  • スワロウテイル

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    香港から帰ってきた日その足で伊勢崎町の映画館に見に行った。 岩井俊二ワールドにはまった。 三上博もかっこいい!

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    2011年08月21日
  • スワロウテイル

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    読んだ後、スカッとする!
    サラっと読めて1時間で終了。


    リンがいいなぁ。ヒョウの飄々(駄洒落では無いw)とした感じもいい。
    グリコとアゲハは姉妹みたい。

    墓荒らしもライブハウスも売春宿も全てを受け入れるイェンタウンの雑然さが凄い。

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    2011年01月31日
  • スワロウテイル

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    社会的弱者たちの夢と欲望の街、イェンタウン。
    そしてそこで気ままに不自由に、だけど強く優しく生きるイェンタウンたち。
    混沌とした舞台設定の中で繰り広げられる、イェンタウンの仲間たちの生活と絆。憧憬と挫折。そして冒険活劇の物語である。

    身の周りで起こる出来事の陰惨とも言える展開と結末にも関わらず、彼らは勇気を失わない。前に進むことをやめない。すべてをありのままに受け入れる。その強さたるやまさに雑草。
    この本には雑草の息吹があります。岩井俊二の才能はやはりものすごい。映画はもうよく覚えてないのだけれど、もう一度映画が見たくなりました。

    そして、アゲハは今翔び立つ。

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    2011年01月09日
  • リリイ・シュシュのすべて

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    最初はネット掲示板でのやり取りが淡々と続けられていくだけ。
    後味は、悪い。
    そして長い。集中して一気に読めるとかなり面白い。

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    2012年09月03日
  • ウォーレスの人魚

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    グロイ、けど、美しい。信じられないほどリアルな人魚のお話。
    海が苦手だった私、人生変わりました。
    岩井さんの文章も映像も音楽も大好き。
    でも、これは映像化は不可能かも。
    ヒトの脳内のみで映し出される、独特の美しさだと思います。

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    2010年06月23日
  • ウォーレスの人魚

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    大大大好きな本!
    結構厚い本だが、この世界に引き込まれ一気に読めた!
    人間には理解されにくい人魚の愛情表現。
    でも、彼らはとても幸せそうだ。

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    2010年03月10日
  • スワロウテイル

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    フィクションだけれども、"現実"を上手く切り取っている作品だと感じました。
    あっという間に読み終ってしまい、むしろスッキリするくらいですが、何故か作中の出来事がどれも印象に残っています。なんだろな~

    最初は内容がよく分からなかったものの、何度か読むうちに凄く気に入りました!
    映画、気になるなぁ(´・ω・)探してみようかなぁ(´・ω・)

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    2010年03月06日
  • ウォーレスの人魚

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    アルフレッド・ウォーレスという生物学者が『中国で見た人魚』を研究しまとめて本を残したところから物語は始まる。

    ウォーレスの死後、数十年の月日が流れたアメリカで魚のような形態をした人間の様な生物が発見される。
    一方、日本では海で遭難したはずの大学生が奇跡の生還を遂げた。

    中国、アメリカ、日本で起きた時間も空間も飛び越えた出来事。
    やがて、すべての出来事は一本の線で結ばれる。

    映画監督をしているこの作者の他の小説はあまり得意ではないのだけれどこの本は大好き。
    情景描写がすばらしいと思う。
    景色だけじゃなく、水の音や生臭い海や血の匂いがすぐそこにあるような気がする。

    人魚伝説って一見夢物語の

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    2010年01月16日
  • ウォーレスの人魚

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    人魚を題材にした物語の中で一番だと思う。
    話自体が面白いのはもちろん、人魚の生態に関しても
    詳しい説明があるのがすごい。
    もしかしたらいるのかもしれない、と思わせてくれる物語。

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    2010年02月07日
  • スワロウテイル

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    2008.2
    中学生の頃に観た映画。
    十年近く過ぎた今も変わらず、好きなモノがいっぱいに詰まった作品だった。

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    2009年10月08日
  • トラッシュバスケット・シアター

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    痛快v 電車のなかで思わず肩をふるわせて笑うw くすくす笑えちゃう。そしてちょっと懐かしい。このひとのものの感じ方が好き。

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    2009年10月04日
  • ラヴレター

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    ネタバレ

    よかった。ラストはけっこうびっくり。本の後ろの図書カードなつかしい。これ、発見されないまま‥ってこともあったよね!とかみんな思うよね。
    樹くんの中学時代のエピソードが手紙のやりとりで、楽しく分かる。あ、でもこの人亡くなってるんだったと思いだして、ウキウキソワソワ読むのは不謹慎だったか、とか思ったりもした。「お元気ですかー」博子が山で叫ぶシーンは涙が止まらなかった。
    誰の立ち位置で読めばいいのかなぁ。おじいちゃんも含めて、ストーリーに沿って多面的に読める。楽しくもあり切なくもある。自分に未来があることがラッキーだなと思った。とても気に入った本。

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    2025年11月25日
  • 零の晩夏

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    零の晩夏という画材の秘密が最後のオチになった。そこに至るまでのプロセスも面白く読ませてもらった。ミステリー要素も盛り込まれていた。映画監督として有名な一方こういった緻密な小説も書くのだな感心させられました。

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    2025年11月12日
  • ラストレター

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    映像が浮かびながら読める作品でした。綺麗に撮られた映像であればいいなと。主人公は、情けない男かもしれない。長く長く、一言を支えにし、夢=仕事を続ける。日の目を見るかどうかは他者の評価かで、彼にはそれは意味たぶんないだろう。死をもってもそこにあるものがあるのかもしれない。しかし、そこだけは私には映像が浮かばない。浮かべたくなかった。

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    2025年10月29日
  • 零の晩夏

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    ナユタの魅惑的な謎の沼にズブズブ入っていってしまう。
    証言者から聞いていくごとに、印象が変わり、美しくて、残酷で、温かい。

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    2025年09月12日
  • ウォーレスの人魚

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    岩井俊二ということで手に取った一冊。どちらかというと映画の補完になりやすい岩井作品だけれど、これは一冊でかなり濃厚なsfとして仕上がっていた。詩的な世界観だけでなく、進化に関するsfとしても楽しめる一冊。

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    2025年07月26日