岩井俊二のレビュー一覧

  • ラストレター

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    ネタバレ

    映画化された作品という事しか知らず
    人が亡くなる、遺されるという作品を好まない為
    手に取らなかった作品

    小説家 乙坂鏡史郎の長年の想い人である岸辺野未咲が亡くなる
    未咲の遺書の中から同窓会の知らせが見つかる
    未咲の妹 裕里は姉の死を伝える為に同窓会に出席するが周りから未咲と間違えられたまま会は進み、鏡史郎と再開する

    物語の始まり、設定の描かれる序盤は
    鏡史郎サイド、裕里サイドとほぼ同じことが書かれており深みはない

    同窓会以降、裕里からの一方的な文通が始まる
    鏡史郎は裕里が未咲を装っていることは気づいているが、なぜ装っているのかが分からず
    書いた返事は未咲と裕里の娘たちの元へ届いてしまう
    鏡史郎が裕里の元を訪れてやっと未咲が亡くなっていることを知り、文通の相手にも気づく

    鏡史郎、未咲、裕里、娘たちが繋がり
    全員の止まっていた時間が、想いが解けていく様子は心温まる文章だった

    作品全体的に広く浅く、各々の心情が描かれていてぼんやりしているように思う

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    2022年07月01日
  • 少年たちは花火を横から見たかった

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    この作品の経緯が未だ理解できず笑
    あらすじの著者版『銀河鉄道の夜』というのもよくわからなかった。

    アニメ映画しか見てないからですかね?アニメ映画の方が銀河鉄道の夜らしさはあった気がするけど。。

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    2022年06月18日
  • 零の晩夏

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    61結構ややこしい展開だけど、女性主人公の素直さが堅苦しくなるのをうまく防いでいて、芸術は分からんけど、さまざまな登場人物が彩りを与えて良い作品でした。

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    2022年05月22日
  • スワロウテイル

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    ネタバレ

    不法入国者たちが集う街、円都(イェンタウン)。
    そこに住む人々の営みの中で起こる事故と事件が混ざり合う。希望と絶望が交錯する物語だった。

    世界観はすごくおもしろい。荒廃した街が頭の中で想像できるし、どこか某漫画の世紀末感を思い浮かべずにはいられなかった(笑)

    個人的には登場人物への考察に苦労した。もう少し詳しく人物を描いてくれれば、色々と深入りできたような気がする。

    スワロウテイルズというバンドは物語のほんの一部。ほんの一瞬の光だった。

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    2022年04月08日
  • 打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?(角川つばさ文庫)

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    娘が読んでイマイチと言っていたが、読んでみた。よくあるタイムスリップする話。
    アニメ用に作られた脚本を小説風に書き換えたらしく、映像なら伝わる部分が、文章では伝わってこない。
    中学生くらいにちょうどいいアニメではと思った。

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    2022年01月06日
  • リリイ・シュシュのすべて

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    読んでいる途中、読み終わった後も、気分が重たくこの感じ。何かが狂った世界の中に入り込んでいたしるしなのかもしれない。リリイの視点の物語は1度も出てこない。すべては掲示板での書き込みに過ぎない。

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    2021年12月07日
  • ラストレター

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    一人の女性の死をきっかけに始まる邂逅。
    手紙という不完全なコミュニケーション手段だからこそ起こる出来事。
    小説家の止まっていた時間が、この偶然と正面から向き合いはじめる中で動きだす。
    人は皆、不完全で、でも、それを受け止めて前に進むしかない、魂の成長の物語。
    とりまく登場人物の性格づけがそれぞれ味わい深い。

    前半のややふわっとした展開を我慢して最後まで読む事をお勧めします。
    この物語がどんな映像になったのか、岩井さんのつむぎ出す空気感を今度堪能したくなりました。

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    2021年12月02日
  • 番犬は庭を守る

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    非常に読みやすく
    面白かったが…なんて言ったら良いか…

    人間の醜さ、なくなった秩序、色々な愛の形をカオスに表現してる作品
    読者によって好き嫌いハッキリ分かれそうですね。

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    2021年10月10日
  • リップヴァンウィンクルの花嫁

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    感想が難しい。

    読んでいる間、何が本当で何がうそか、よくわからなくなっていった。現実もこんな虚構なのかもしれないと思うと、ぞっとした。

    そんな中でも真白と出会い救われる。でも、真白も嘘をついていて、でもそれは七海が救われる嘘で、って、もうわけがわからん!でも、真白に出会う前の七海の嘘だらけの人生が苦しかったから、なんかちょっと救われた。

    結局、安室の存在がよくわからなかった。喪黒福造的な存在なのかしら。映画、見てみたいと思う。嘘に疲れるから、もう少し経ってからだけど。

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    2021年06月21日
  • ラヴレター

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    中学生の樹と亡くなる前の樹。
    樹とひろこの手紙のやり取り。
    現代とは違う手紙というツールが懐かしく温かいです。

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    2021年06月16日
  • リップヴァンウィンクルの花嫁

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    ネタバレ

    物語の世界観好き。全部が夢のような不思議なお話。
    落日の真白の長台詞が印象的。こんなの現実にありそうでなさそう、でもやっぱりありそうって思いながら読んでて、最後びっくりした。
    安室の最後の号泣は演技かなと思った。ランバラルと安室の関係が最後まで明言されなかった。「ランバラルのお友達ですから」ってセリフが何回も出てくるのに明かされない。

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    2021年05月12日
  • ラストレター

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    映画を見る前に読んでみた。
    全体的に悲しい感じが最初から最後まで続く。
    みんなを引き合わせるために未咲が亡くなったことにも
    何か意味があるというような箇所があったが、
    僕にはよく理解できなかった。
    映画を見て再度、内容を理解してみたい。

    2022.02.14
    映画を鑑賞
    役者の演技が良かったのか音楽もよくて泣けた。


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    2021年04月11日
  • ラヴレター

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    ネタバレ

    樹っていう恋人が死んで、なのに手紙を出してみたら返事が来て。それは樹と同姓同名の同級生の女の子が書いたもので、主人公はその人に似ていたから一目惚れしたって言われたことが判明して、しかも樹は最後に「これ返しといて」って渡した本の裏にその人の似顔絵があって、好きだったことが判明。主人公は樹の友達と付き合うんやけど、この転校前に渡した最後の本が初めてのラブレター。(しかも好きとは書かず似顔絵と名前だけ書くっていう切なさ)

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    2020年09月20日
  • スワロウテイル

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    ほんとによかった。アンダーグラウンドな世界観が好きすぎる。映画見るの苦手だけど、岩井俊二監督作品はみたいな。

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    2020年04月24日
  • 打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?

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    何度も時を戻してストーリーが進んでいく、自分の意思決定でいろんな世界線を選択しているんだなとか思った。女の子の、自分ではどうしようもない力が働いて、抗おうとする姿は良き。

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    2020年04月22日
  • 番犬は庭を守る

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    原発事故で汚染された近未来のディストピア.たまたま「種馬」として生まれたものだけが豊に暮らせる超格差社会のなで,その中でも劣等な部類に生まれついてしまったウマソーの人生が物語られる.

    暴力的で猥雑で醜悪だが,最後の一文がうまい.画竜点睛,この一文でうまく作品が仕上がっている.

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    2020年03月18日
  • 番犬は庭を守る

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    難しい。
    破滅後の退廃的な世界。
    希望がない世界に希望を探す主人公たち。

    主観的な感情なので、
    希望なくても希望って産まれてくるのね。

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    2020年01月16日
  • リップヴァンウィンクルの花嫁

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    静かで妖しい、闇夜のような魔力を持った物語だった。
    突拍子もない方向に話が進んで、主人公の七海も流されていきつつも、ぎりぎりのバランスで保たれる。人間は、なんと寂しくて儚くて強くて美しいのか。

    今や重要なコミュニケーションツールのひとつだと理解しているものの、私自身はSNSが怖くて嫌いだ。
    それは嘘だから。虚構だから。
    でも、そうした嘘の仮面の向こう側に、本当があるんだと感じた。みんなどうにかして繋がりたいんだ。触れたいんだ。

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    2019年02月05日
  • ウォーレスの人魚

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    ◆◆思いっきりネタバレがありますので未読の方はご注意ください

    進化論をベースにした人魚のストーリーは自分でもかつて考えていたことがあるのでどうだろうと思って読み始めたが、ウォーレスの実話というか伝説というかと近未来の科学的視点からの人魚の描写の緻密さに驚いた。進化論的な味付けもおもしろくグイグイと引き込まれた。やはり自分はこういう「科学=現実領域」と「人魚=幻想領域」が接するようなところで展開する物語が好きな
    のだなと改めて実感。密とジェシーが出会ってすぐにお互いを求めあってしまう廃屋のシーンもふたりの感情の描写がうまく、なぜかすんなりと納得させられてしまった。

    圧倒的だったのはやはり海洲化と海鱗女の「癒合」という衝撃的な愛の形である。人魚という幻の存在を生物学的にここまで描いた作品はおそらくこれまでなかったであろう。このシーンを含む洲化と鱗女の記憶が密とジェシーに伝わるパートは香港というエキゾチックな舞台もあいまって非常に美しく且またエロティックであり、作者の映像的美意識が発揮されている。

    [ジェシーの涙がいくつも床に降った。ジェシーは震える声でこういった。「先生…あたし…彼が好きなんです」]という彼女の告白も感動的である。普段は恋愛感情描写にはあまり心を動かされないのだが、作者はこういう切なさのようなものを映像的に描写するのがさすがにうまい。

    そして拉致された密を探すために人魚として覚醒することを決心するジェシー…。



    ……と、ここまではストーリーテリングも緊張感があり非常によかったのだが、なぜかここから先がよくあるファンタジーっぽさとアクションになってしまうのだ。

    高周波を使ってテレパシーのように言葉を交し合う密とジェシーは、まあイルカなどの海洋生物を考えればまだそうでもないが、その高周波を使って氷を割ろうとするところなどはちょっと…。

    斎門教授一味との甲板での場面やそこで斎門が語る人魚をクローニングしての臓器売買などはちょっとステレオタイプ。ただアレキサンダーの「みんな海の上で起きたことだよ」というのはちょっとかっこいい。

    溺れたビリーの太古の記憶を呼び戻して冬眠させるというところは人間がかつては人魚だったということを意味し、この作品の一番のテーマを象徴する部分であるが、それまでの様々なシーン描写の迫力に比べるとどうにも弱い。

    そして最後の


    ジェシーは密の手を握った。
    「……海に帰る?」
    ダークブルーの世界に包まれながら、二人は抱擁した。


    も、なんだかこれだけの物語のラストシーンとしてはちょっと平凡。密とジェシーが愛し合っていくのならそこには「癒合」という非常に重い十字架が待っているのかもしれないし、人魚とはなんなのか? 人魚として生きていくということはふたりに何をもたらし何を失わせるのか? といったこの作品のテーマからするとちょっと軽すぎる。

    また人間がかつて両棲動物であり、人魚世界に別れを告げて陸に上がってきたのであれば、そうした進化の過程での別離と再びの遭遇、そこで起きた悲しい事件を通してかつては同じであったのに今ではお互いが理解できないところまできてしまった種としての運命的な哀しみのようなものをもっと強く描いてほしかった。まあ、これはかなり個人的な好みが入ってしまっているが。


    他にも以下の点が気になった。

    ◎「癒合」に関連するのかどうかわからないのが、密と志津香が漂流中に立ち泳ぎのままセックスをするということ。このシーンの意味は? これによって密の人魚としての覚醒のスイッチと捉えるべきか、それとも密とジェシーの間に「癒合」という特質は現れないということの暗示なのか?

    ◎双子として生まれた密とジェシーはなぜ別々に引き取られなければならなかったんだろう? (まあストーリー設定上ということはわかるんだけど…)

    ◎リック・ケレンズの説明によれば人魚は人間から枝分かれした種に間違いなく、それは400万年前ぐらいらしい。しかし興味深いのは人間の祖先といわれているアウストラロピテクスと比べ、人間とホモ・アクアリウスがまるで同じ種であるかのようによく似ているということ。400万年水中で進化してくれば人間よりはイルカのような形態になっていくのではないか。リック自身、これはどうしたことだろう? と言っているがその後その答えは描かれなかった。


    いかんせん途中までがかなり個人的な好みにぴったりだったので、なおさら最後が残念。

    余談だがウォーレスと人魚のくだりは山田章博の人魚の話を思い起こさせられ、またジェシーのイメージがなぜかエヴァンゲリオンのアスカとずっと重なったままだった。

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    2018年10月15日
  • 少年たちは花火を横から見たかった

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    ネタバレ

    アニメ映画の原作版を読んでいたので、展開については予想がついていたが、映画とは描写が異なるので面白く読めた。

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    2017年11月26日