岩井俊二のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
◆◆思いっきりネタバレがありますので未読の方はご注意ください
進化論をベースにした人魚のストーリーは自分でもかつて考えていたことがあるのでどうだろうと思って読み始めたが、ウォーレスの実話というか伝説というかと近未来の科学的視点からの人魚の描写の緻密さに驚いた。進化論的な味付けもおもしろくグイグイと引き込まれた。やはり自分はこういう「科学=現実領域」と「人魚=幻想領域」が接するようなところで展開する物語が好きな
のだなと改めて実感。密とジェシーが出会ってすぐにお互いを求めあってしまう廃屋のシーンもふたりの感情の描写がうまく、なぜかすんなりと納得させられてしまった。
圧倒的だったのはやはり海洲 -
Posted by ブクログ
ネタバレ映画の企画小説を出版化したやつ。汚い社会だからこその人情。底辺階級だからの可愛らしさ、爽やかさ。
映画より小説のほうが好き。
岩井俊二の作品で一番に有名かもしれんけど、あんま好きじゃない。もっと狭い世界を描くほうが向いてる。イェンタウンはちょっと世界観が大きかった気がする。田舎が舞台のストーリーがちょうどよい。
作品としてはテンポが速くていいですね。読み飽きない。ちょうど良い浅さ。大風呂敷を広げて変になったりしていないのがすごい。こじんまり。
アゲハがきっかけになってる。だから登場する。
アゲハが来なければ、ずっとグリコは町はずれの娼婦だったろう。でも、事件に巻き込まれて -
Posted by ブクログ
ネタバレYouTubeで主題歌を聞いて、映像が綺麗で話が気になったので。
アニメで観てみたいなぁと。
文書では想像しにくい部分があるかなと...。
真夏に中学生の2人物語が甘酸っぱくて可愛かった。
もしも玉を投げるともしもの世界にいける話。なずなが好きで一緒にいたいからもしも玉を投げる典道くん。
夜に灯台登って花火見るとかいいね、青春。
なずなといたいからってかわいいね。
海の中でキスするシーンもかわいくてよかった。
でも話の内容は少し?薄いと思った。
茂下(もしも)って名前はもうちょっとなんかなかったのかね...ネーミングセンス...。笑
機会があればアニメ見てみたい。
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Posted by ブクログ
ネタバレ「もしもあの時ああだったら…」が叶う物語。
けれど、その願いが叶うことで自分の周囲に異変が起こり始めます。
最初はスイカバーの形から始まり、その他身近にある物の形等がどんどんおかしなことになっていきます。
あるべき形から変わったものがある世界=正しい世界ではない。
あるべき形のものがある世界=正しい世界。
という考えが面白いなと思いました。
正しい世界に戻った最後、一人で戻るなずなに何も言えない典道。
次に会った時にはもしも玉を投げた時のように大きな声で、なずなに自分の気持ちを告白してほしいと思いました。
(きっと顔を真っ赤にして言うんだろうな!) -
Posted by ブクログ
ネタバレ昨年の「君の名は。」のように8月映画公開を待つか、小説を先に読むかでしたが今回は先に読む方を選択。
ヒロインの女の子と一緒にいたいから、助けたいから"もしもの世界"をやり直すボーイ・ミーツ・ガールを主軸に「時をかける少女」・「銀河鉄道の夜」をうまく融けこませたような物語でした。
電車車内でなずながアカペラで歌う「瑠璃色の地球」は自分が中学校の合唱コンクールでクラスで歌った合唱曲でもあったので懐かしくなりました。ピアノのメロディがきれいで歌詞も日本語が美しいですよね。
最後のシーンは映画館でどのように画かれるのか、確かめてみたい気持ちにさせられます。アニメーションならで