岩井俊二のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
歌うときにしか声が満足に出せないキリエと、マネージャーを申し出たイッコのお話
実は二人は高校の頃に、小塚路花、広澤真緒里として知り合いだった
映画は視聴済み
小説には映画では描かれなかった、真緒里がイッコになった経緯が書いてある
なるほど、そっち系の斡旋業であり、そっち方面のプロデュースもしていたと
なので、キリエのマネージャーとしても、どうやって人の目に見せればいいかをわかっていたって事なのね
そして、ラストの展開がちょっと違うというか、プラスアルファのエピソードがある
キリエはこの後どうなったのでしょうね?
原作を読んだけれども、キリエにアイナ・ジ・エンドを配役するのはちょっと違うのではと思った
ハスキーボイスではあるのだけど、演技がちょっとわざとらしさを感じるところが多数
何より、希とキリエを一人二役にしない方がよかった
キリエとの違いを出すためなのだろうけど、希の方がもう素人全開っぽいものを感じる
作品のクオリティとしては好みではあるのだけど
興行収益的には爆死と揶揄されるレベルだったんですよね
岩井俊二の集大成とプロモーションしてた割にまったく売れなかった
「スワロウテイル」のような音楽要素をベースに、過去作品の豪華俳優を呼んだのにね
まぁ、かく言う私も映画館で見たわけでもないので、お前が言うなという話ではあるのですけど
喋れないけど、歌なら歌えるという設定なので
「心が叫びたがってるんだ。」みたいな感じを想定していたのだけど
岩井俊二の思い入れが強い作品に仕上がっていて、主題が何かよくわからない感じになっている
もっとスッキリさせるか、逆にもっと細かいところまで時系列で描写するかしてたら違う感想になてったかもね
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希望とか見つからない。
だけど、今、ここを歩くんだ――。
「あなたがそこにいるから」
新たなる歌姫アイナ・ジ・エンドが主演、松村北斗、黒木華、広瀬すずらが出演し、
今秋公開予定の岩井俊二監督最新映画の原作小説。
〈あらすじ〉
住所不定の路上シンガー、キリエは歌うことでしか“声”を出せない。
マネージャーを自称する、謎多き女イッコ。二人と数奇な絆で結ばれた夏彦。
別れと出逢いを繰り返しながら、それぞれの人生が交差し奏でる“讃歌(うた)”。
「あの日」から13年の月日を経て岩井俊二が辿り着いた、心に棘が突き刺さる、忘れられない物語。 -
Posted by ブクログ
Twitterでリリイ・シュシュのすべてが再販されるという情報を見て、気になって触りだけ検索してみたら、昔映画もやっていたらしく、その映画の予告を見て一目で好きになってしまったので買って読んでみました。
まず届いて手に持って思ったのが違和感です。
その違和感は他の文庫と積んでみたらわかりました。綴じ方が普通の文庫と逆で左綴じなのです。
中を覗いてみると小説すべてが掲示板形式で横書きになっていました。
とても驚きました。
小説ってこんなに自由に作れるものなんだって。
ただ、この小説の物語には自由の世界が作られているはずなのに、とても窮屈なニンゲンがいっぱいいました。
この物語は"とある事"が起こった後の掲示板のやり取りから始まります。
そこでは色んな人が、大好きなリリイ・シュシュという不思議な魅力のある歌姫の話をして同調したり意見を述べたりしています。
前半には匿名の仮面を被った人達のミステリーのような謎が展開されていて、自分なりに考えるのも楽しかったです。
そして前半の終わり頃に"とある事"について触れるようになり、後半には"とある事"の全貌がひとりの視点から語られる。
という筋書きです。
その後半というのが、映画で映像化されている部分らしいです。(読み終わった今まだ映画は見ていません。あとがき解説には第7章からが映画に関連しているような事が書かれていたので、たぶんそう。)
ひとりの視点から語られるあの物語は私にはあまりにリアルで、感情移入通り越して投影してしまっていた部分もありました。
裏や表、偶然とシンクロ、生と死、啓示と儀式、エーテルとリリイ・シュシュ
リリイ・シュシュが書く歌詞に込められた想いとは、起こった奇跡とは、あの子たちが見ていたものは眩しすぎたのか、暗すぎたのか。盲目になってすべてに意味を見出す、なんて不自由な世界。
あの時CDを2つに割った彼はどんな事を考えていたんだろうか。
たぶんリリイ・シュシュも自由になりたいんじゃないかな。
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Posted by ブクログ
実家の近くにこぢんまりな古本屋があって、帰省のたびにそこに寄ってはテキトーに一期一会の本を買って読んでるんだけど今回はこちら
超良かった!当たり^_^好きな世界観だったしテンポも好き
原発が蔓延っちまった世界線のお話になるのかな。
暴力、悲しい、最悪みたいな感じなんだけどキャラが癖強くていい、読んでて爽快
全ての悪にもし事情があるのならこの世がどうでもよくなるくらい打ちのめされた時に人は何を憎んで何を支えに生きればいいんや的な問いも投げられた気がした
どうなの
ちなみに著者の岩井俊二は映画監督でもって彼のスワロウテイルという映画も大好き -
Posted by ブクログ
ネタバレ映画を何度も観ている特別大好きな作品。小説を読むと解像度が上がるので映画のファンの人にはぜひ一度読んでみてほしい。
このお話の何が好きかというと、七海と真白が昔からの友達じゃなくてなんなら出会ったばっかりで、お互いの過去も抱えているものもよく知らなかったこと。思い出の数は多くはないし、あのキラキラした夢みたいな時間は人生の中でほんの一瞬なのに、七海の記憶の中でこれからもずっと光っているのだろうなっていうのがすごく好きなんだと思う。あの日を自分の人生のエンドロールにしようと思った真白の気持ちもすごくわかる。
小説の中だと最後のページがすごく好き。本当は二人が出会った日に送信したおやすみなさいを彼女を見送った後にもう一度もってくるの、すごく切ない。
あと個人的に面白かったのは、小説だと安室さんって七海のことがっつりカモにしてて結構な金額を請求してるんだなって。映画だと綾野剛の顔と声だし胡散臭いけど優しくて良い人だよね〜くらいに思ってたけど、あなた自作自演でホテルに助けに来た後にしっかり請求してるのね。それでもどこか憎めなくて不思議だ。 -
Posted by ブクログ
映画を先に鑑賞して、その後小説を読みました。
岩井俊二監督が、ずっと心に引っ掛かっていた物。
それは若者達が成長していく過程で、きっと誰しもが経験しているであろう、先の見えない不安や大人達への不信感。
成長していくこと、それは心が傷だらけになって生きていくこと、、
そんなメッセージが込められているようで、心が締め付けられる物語です。
これからはきっと東日本大震災についての作品が映像や言葉でもっと表現されてくることでしょう。
メディアでは「震災の記憶を忘れない」と言って被災者の悲しみを取り上げることが多くあるように思います。 でも災害の当事者たちにとってはその辛い記憶はきっと忘れてもよいことであり、「もっと前へ進む気持ちを持つこと」が大切だろう。と自分は思います。
忘れてはならないのは「記憶」ではなく「教訓」ですから、
だから当時を生きた若者達には「記憶」を乗り越えて前へ進んで貰いたい。
そんな気持ちが沸き上がった作品でした。