感情タグBEST3
Posted by ブクログ 2023年06月12日
再読。何十年もずっと想い続けている人がいるなんて.....。手紙を通してのやり取りもステキで、LINEやメールとは違った手紙のよさを改めて感じた。未咲はなぜ自殺したんだろう。未咲は鏡史郎のことをどう思っていたんだろう。よく分からないこともある。廃墟になってしまった母校で鮎美と颯香と出会ったのは偶然で...続きを読むはなくそれぞれの選択した行動から生まれた必然だと思う。最後に未咲が子ども達に遺した手紙、遺書が未咲と鏡史郎が2人で作った卒業式の答辞だったとは.....。未来への希望にあふれているステキな内容で心に残った。鏡史郎が書いた「未咲」という小説も読んでみたい。
Posted by ブクログ 2022年06月16日
岩井俊二のラストレターを読みました。
小説家になろうとして20年、中年にさしかかっても代表作が書けていない乙坂鏡史郎は高校時代の同窓会に出席します。
高校時代に好きだった女性遠野未咲が参加していないかと期待して参加したのですが、その未咲の妹裕里がなぜか彼女になりすまして同窓会に出席していたのでした...続きを読む。
乙坂は裕里と話をするのですが、裕里は未咲のふりをしたまま奇妙な手紙のやり取りが始まります。
未咲を愛していたまわりの素敵な人たちと乙坂とのひと夏の物語が語られていきます。
Posted by ブクログ 2021年03月11日
映画の予告編を見て感動し、本編を見ぬままロードショーは終わってしまい、半ば仕方なく原作を読んだ。
予告編から、ヒロインの死は明かされながらも、若き日の出来事に対する後悔を背負って生きている主人公の話なんだろうな、と勝手に解釈していた。それは間違いではなかったが、ストーリーはもっと残酷で、救いがなか...続きを読むった。忘れていた。岩井俊二はかつてリリィシュシュのすべてや、リップヴァンウィンクルの花嫁を世に出した人だった。
ヒロインの遺書の解釈は、たぶん多くの人がしているのだろう。子どもへの遺書を、自分が生きていた証を残すことだと考えると、きっと自分の歴史の中でいちばん輝いていた、大切な思い出を伝えるのだろうと思う。もしそうであるならば、主人公にとっては救いだったろう。そう信じないと、ちょっと耐えられないくらい辛いストーリーだった。
Posted by ブクログ 2020年12月23日
きれいなお話だなーと思った。
ラブストーリーかなと思ってたけど、もっと大きな、人生のお話だった。
阿藤「何かになりたかったオレは、自分から、何者でもないモノになってた」
Posted by ブクログ 2024年04月08日
これから出会う大切な人。もう出会っている大切な人との時間も、それぞれが多くの選択をしてきた結果であり、それらがうまく奇跡のように噛み合い出会うことができたのである。そんな風に日々起きる出来事に対しても思うことができ、過ごすことができたら幸せだ。そうでありたい。
主人公乙坂、
ずっと好きだった人、
...続きを読むその妹、
好きだった人の娘。妹の娘、
好きだった人の旦那、
君が死んでから進み始めた物語。
好きだった人の娘から、あなたがお父さんだったら良かったのに。なんて言われたら、どんな気持ちだろう。。辛くどうしようもない気持ちに涙が出た。
Posted by ブクログ 2024年01月23日
映画は見てない。そういや映画そのものを最近見てないな。。。
映画ならでは、小説ならではなのかもしれないけれど、そういう場面に出会うことはあるのかなぁ。。。
Posted by ブクログ 2023年02月28日
過ぎた日々は二度と戻らず、死んだ者は二度と帰らない。どう足掻いても、人生はやり直せず、死んだ者とは会うことが叶わない。だからこそ、人は、悔恨や苦い記憶があっても、過去に郷愁を感じ、亡き者に思慕の情を抱くのかもしれない。中学の同窓会に出た鏡史郎。彼は、初恋の人・美咲の振りをしている美咲の妹・裕里と再会...続きを読むする。なぜ、裕里は姉に成りすましているのか。その真相を知った時、鏡史郎は、自分の生き方に真剣に向き合う。淡々としながらも、人生につきまとう苦しさや、苦しみの中から生まれる光を描いている。
Posted by ブクログ 2022年10月14日
自分もこんなふうに誰かにどうしようもなく惚れてみたいと思った。
それ程までに鏡史郎の“君”への恋心は強情だし、小説を読んでいる間中それに圧倒され続けた作品だった。
美咲サイドから描かれている章節がないので結局美咲がなぜ鏡史郎からDV男に乗り換えたのかは分からなかったからそこがちょっとモヤモヤした...続きを読むけれど。
だけど手紙や小説を大切に保管しておくくらいだから最期の時は鏡史郎の事を想っていたのだろうか。
それともただ自分の幸せだった思い出に縋りたかっただけなのだろうか。読み終わってからそこが気になって仕方がない。
My Little LoverのHello,again~昔からある場所~が聴きたくなったので聴いてこようと思う。
とても感動出来る作品でした。
命は死んでしまったら消えてしまうけど魂は消えない。
だから誰かがその人の事を想っている限り、誰かの中では死んだ人だって行き続けられる。
こういう考え方?ってよく聞くような気がするけどこの小説を読んでこういった考え方って素敵だな!って改めて思った。
Posted by ブクログ 2022年10月02日
「ラブレター」を思い起こさせる題名で、映画化もされているそうで、実際、ヒロインの妹と主人公のやりとりには似たような雰囲気のドタバタが感じられた。ヒロインの死をみなが背負いつつ、その思いでを共有しながら、皆が一歩一歩前に進もうとしている感がとても良かった。
冒頭の鳩のエピソードがそれ以降まるで生かさ...続きを読むれていないのは? だったけれど。
映画も見てみたいです。
Posted by ブクログ 2022年06月23日
この本を読む前に、なんとなく恋愛小説はじれったく退屈な感じかな~などと思っていました。しかし、大きな波風はないもののラストレターはセンテンスが短いせいもあるのかな?テンポよく読みやすくて面白かった!
Posted by ブクログ 2021年12月11日
これは君の死から始まる物語。
どこにでもありそうな、無さそうな始まり。相手も居ないのに誰に贈るのだろうと読み始めた。
読んでみると、確かに君の死から様々な出逢いが、謎が生まれ、最後には解明される。
個人的には遺書の中身に一番驚いた。みさきにとっての一番良い時代はその時代だったってことなのでしょ...続きを読むうか。
色々な人の視点から書かれる割に、丁寧に複数回同じ描写がされるので、ほけ〜っと読んでもついていけます。
確かに、齢40のおっさんの初恋ウジウジ物語なので、女性には理解しがたいかも?笑 男性としては綺麗な初恋が描かれていて(成就しませんが)良い気持ちになれるのではと思います。
魔法が使えたら、とか海外でセレブな暮らしが出来たら、とかありもしないことが叶えられるのが文学の良いところではないかと思います。
Posted by ブクログ 2021年12月04日
2018年作品。読みやすい。若干、感傷的すぎるかなと言う感もありますが。中学時代の恋を忘れきれずに第三者的に見れば、大人になりきれていない40代半ばの男に共感してしまう60代の爺さんである私には「うん、うん」と思わせる部分が多々ありました。ただ、重要な人物の一人である美咲の心情が全くと言っていいほど...続きを読む描かれていないことに不満が残ります。二人の交際していた頃のエピソードや、どうして別れたのかなど触れられていたら、彼女の心情なども押しはかることができたのかも知れません。でも、面白かったです。
Posted by ブクログ 2021年10月16日
想像以上に面白かった♪ヽ(´▽`)/
単純に感動作品系だと思い込んで読みましたが…
結構 笑えました。
しかし、最後は結局感動させられました。(゜ロ゜;ノ)ノ
Posted by ブクログ 2021年10月08日
また2人の話を行き来するのか、、難しそうだなと思ったのが読み始めの感想
でも一人の人の話にもう1人の人のこともちゃんと書かれてる。私みたいなあまり頭が良くなくて読書し始めでも理解し手読み進められた
内容も面白くてどんどん読み進みたいって思う感じだった。
結婚も恋愛も難しいな、言わないと伝わらないし...続きを読む言ったらマイナスになるかもしれない。その難しいことを壁にぶっかって超えていく登場人物達が良かった
Posted by ブクログ 2021年10月03日
先に映画を観てしまった。映画とは細かい設定が違うのだな。
どこかふわふわと過去や想いの中に生きているような乙坂と日常に振り回されながらも現実を生きている裕里達。
裕里と颯香の無邪気さが眩しい光だったな。
Posted by ブクログ 2021年09月27日
岩井俊二氏大好き人間なわたし。
読んでる途中(終盤に差し掛かったあたり)で映画観たもんで、続き読むとセリフ部分が映画のキャストさんの声で脳内再生されるし、脳内映像化ももう映画通になってしまって…それはそれで良きでもあるが、やっぱりわたしは原作を先に読んどきたいタイプだなと改めて思った。
小説家...続きを読むによる、新たな小説を書くにあたって作られた文章の並びが、これ自体がその出来上がった新たなる小説なのだと。
構成が好きだった。岩井俊二氏の小説は脳内映像化すぐにされる、感情移入しやすい作品だわ。
何度か読んで、どの登場人物にピンポイントで感情移入する遊びでもしようかな。
何度でも読みたい。そんな作品でした。
Posted by ブクログ 2021年06月06日
美しい。それが私のこの小説を読んだ感想だ。文章が美しく、読んでいて優しい気持ちになれるというか、時間がゆっくりと流れている感じがした。
文庫サイズの小ささと、表紙のシンプルなイラストが相まって、可愛らしい見た目の本だ。もし部屋に本を飾るとしたら、この本を飾るだろう。
正直、美咲の不遇さには...続きを読む嘆いてしまうし、元夫のことも許せない。でも、それが運命と言ってしまえば終わりなのだが、そういった偶然の重なりが導く出会いというのは素敵だと思った。
誰かに手紙を書いてみよう。そんな気持ちにさせてくれる小説だ。
Posted by ブクログ 2021年03月24日
ああ、人生とはなんという奇遇の連続で成り立っているのだろう。なんという巡り合いの積み重ねによって出来上がっているのだろう。
75億分の1を失ってしまった。
不意に振り返ってしまう過去は何色の明日を描いてくれるの。
さよならにはそう簡単に強くはなれない。
Posted by ブクログ 2021年02月23日
映画を見てみたかったので、まずは原作を読んでみることに。
手紙のやりとりや、登場人物の置かれた境遇。どれも自分にとっては奇妙なもののように思えたが、大人になるというのは、そういった煩雑さを抱えていかなければならないのだろうか、と思った。
全体を通して読みやすい物語だった。
最後の答辞はもうすぐ旅...続きを読む立ちを迎える自分の状況と重なり、涙を誘われた。
Posted by ブクログ 2021年02月11日
昨年、映画を観た時からいくつかのシーン、セリフが心に残っていた。たまたま古本屋で見つけたので購入。
1番好きなセリフ
「君のことをどれくらい覚えているか?、、と聞かれたら、それはもうまるで何もかもが昨日のことのように、いや、むしろ昨日のことより鮮明に覚えているかもしれません。」
このセリフだけで...続きを読む未咲への思いの強さが伝わってくる。そして、恋愛に関する記憶ってのは他と比べて消え難い性質もあるのだろう。実際、自分自身に照らし合わせても、数年前の尊くあさましい恋愛の記憶というものは鮮明だった。
あとがき曰く、作中に登場する「未咲」が刊行される可能性があるとか、、楽しみにしています。
Posted by ブクログ 2020年10月11日
「ラヴレター」を読んでからかなり日が経ってしまった。まあ、続き物でもないから、別にいいんだけどね。
前作はちょっとした勘違いから始まった手紙のやり取りだったけど、今回は姉のクラスの同窓会に行った妹が姉に間違われたことから始まる手紙のやり取り。
ちょっとした思い違いや色んな偶然が重なって進む話は、前...続きを読む作の感想に『良く出来た作り話の印象で(褒めてます)』と書いたけど、今回も全く同様で、まあ、映画にするような話だから、こんな感じで良いと思う。
思えば誰しの人生も自分では意識できない偶然の積み重ねで成り立っているのだろうし、そう思えば、廃校になった校舎の中での鏡史郎と、美咲と裕里のそれぞれの娘たちの奇跡のような出会いもあっていい。
今回も★は甘めだけど、全体の雰囲気は前よりも更に良い感じ。
余談ながら、阿藤と坂江がトヨエツとミポリンっていうのが、月日の流れを感じるな…。
Posted by ブクログ 2023年06月04日
映画が大好きなので、本をたまたま近所の古本屋で見つけて購入。読んでみた。
やはり作家ではないから書き方とか描写が人気作家に比べると素朴というか、シンプルな感じがした。
映画とは少し違う部分があったのか、自分が理解できてなかっただけでそのままなのか、もう一度映画を観て確認しなければ。
本が薄くて...続きを読むサラッと読めた。
Posted by ブクログ 2023年04月16日
自分もどうしようもなく忘れられない人がいるので、主人公邇感情移入してしまった
昔に固執せず、進まないといけないがそれはそれとして縋っていたいものもあると思う
Posted by ブクログ 2023年01月14日
君にまだずっと恋してるって言ったら信じますか?
そんなことあるかな…と思う気持ちと作家さんならあり得るかもという気持ち
内容的には哀しいお話でもあるけど、さらっと描かれていて重くない。それは、乙坂さんの目線で描かれている事だからかも知れない
時間は戻らないからこそ、過去の出来事やもうこの世にい...続きを読むない存在の神格化
死へ向かう者の話では無くて、死んだ人から始まるストーリー
思い出話って美しいよね
映画を見てからの本でしたが、福山雅治さんが、マチネの終わりにの時とかぶった笑
映画の方も、広瀬すずちゃん、森七菜さん、神木隆之介くんと透明感のあるキャスト揃いで、松たか子さんも好きだからよかったー
裕里の旦那(庵野さん)の存在は本の方がわかりやすく描かれて映画ではマイルドな表現だった気がする。
初めての監督+原作者さんだったけど、こういう場合って本より脚本が先なのかな?ノベライズって扱いなのか、本が先なのか?気になるところではあります。
また、この監督の他の作品も観てみようかなと思いました。脇役だったけど、中山美穂とトヨエツってなんかある時期の安定王道コンビ感ありました笑
Posted by ブクログ 2022年07月01日
映画化された作品という事しか知らず
人が亡くなる、遺されるという作品を好まない為
手に取らなかった作品
小説家 乙坂鏡史郎の長年の想い人である岸辺野未咲が亡くなる
未咲の遺書の中から同窓会の知らせが見つかる
未咲の妹 裕里は姉の死を伝える為に同窓会に出席するが周りから未咲と間違えられたまま会は進み...続きを読む、鏡史郎と再開する
物語の始まり、設定の描かれる序盤は
鏡史郎サイド、裕里サイドとほぼ同じことが書かれており深みはない
同窓会以降、裕里からの一方的な文通が始まる
鏡史郎は裕里が未咲を装っていることは気づいているが、なぜ装っているのかが分からず
書いた返事は未咲と裕里の娘たちの元へ届いてしまう
鏡史郎が裕里の元を訪れてやっと未咲が亡くなっていることを知り、文通の相手にも気づく
鏡史郎、未咲、裕里、娘たちが繋がり
全員の止まっていた時間が、想いが解けていく様子は心温まる文章だった
作品全体的に広く浅く、各々の心情が描かれていてぼんやりしているように思う
Posted by ブクログ 2021年12月02日
一人の女性の死をきっかけに始まる邂逅。
手紙という不完全なコミュニケーション手段だからこそ起こる出来事。
小説家の止まっていた時間が、この偶然と正面から向き合いはじめる中で動きだす。
人は皆、不完全で、でも、それを受け止めて前に進むしかない、魂の成長の物語。
とりまく登場人物の性格づけがそれぞれ味わ...続きを読むい深い。
前半のややふわっとした展開を我慢して最後まで読む事をお勧めします。
この物語がどんな映像になったのか、岩井さんのつむぎ出す空気感を今度堪能したくなりました。
Posted by ブクログ 2021年05月11日
ずっと想い続ける気持ちがスゴいと言うか、女々しくもあり...
面白かったですが、そこまで想っていたのであれば何故⁉︎
未咲さんも何故その選択⁉︎ 裕里さんも一体どうしたいの⁉︎
でも、なんだかんだジーンとして良かったです。
Posted by ブクログ 2021年04月11日
映画を見る前に読んでみた。
全体的に悲しい感じが最初から最後まで続く。
みんなを引き合わせるために未咲が亡くなったことにも
何か意味があるというような箇所があったが、
僕にはよく理解できなかった。
映画を見て再度、内容を理解してみたい。
2022.02.14
映画を鑑賞
役者の演技が良かったのか音...続きを読む楽もよくて泣けた。
Posted by ブクログ 2020年09月17日
タイトルのラストレターは、死んだ君への手紙ということで、なんとも不思議な始まり方をする。
死んだ君へ送る、と言う割に筆者はなんだか色々知った風で。
少しずつ筆者が手紙を書いている理由が明らかになっていく。
スマホ社会ではもはや珍しいものとなった手紙は、この世界の中でも別にメジャーなものであるわけでも...続きを読むなく。
でもそれをキーにしてるのが面白かった。
言葉の力を大切にしようと思えた。