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「Love Letter」から24年――映画「ラストレター」原作小説。
「君にまだずっと恋してるって言ったら信じますか?」
「君にまだずっと恋してるって言ったら信じますか?」亡くなった姉の未咲の代わりに同窓会に出た裕里は、初恋相手の鏡史郎と再会し、姉のふりをして文通を始める。
手紙は姉妹の娘たちをも巻き込み、二つの世代の時間を動かし始める――。
不朽の名作『ラヴレター』から24年の時を経て贈られる、岩井美学の到達点。
映画「ラストレター」(出演:松たか子、広瀬すず、神木隆之介、福山雅治ほか)の原作小説。
解説・西崎憲
※この電子書籍は2018年10月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
Posted by ブクログ 2023年06月12日
再読。何十年もずっと想い続けている人がいるなんて.....。手紙を通してのやり取りもステキで、LINEやメールとは違った手紙のよさを改めて感じた。未咲はなぜ自殺したんだろう。未咲は鏡史郎のことをどう思っていたんだろう。よく分からないこともある。廃墟になってしまった母校で鮎美と颯香と出会ったのは偶然で...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年06月16日
岩井俊二のラストレターを読みました。
小説家になろうとして20年、中年にさしかかっても代表作が書けていない乙坂鏡史郎は高校時代の同窓会に出席します。
高校時代に好きだった女性遠野未咲が参加していないかと期待して参加したのですが、その未咲の妹裕里がなぜか彼女になりすまして同窓会に出席していたのでした...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年03月11日
映画の予告編を見て感動し、本編を見ぬままロードショーは終わってしまい、半ば仕方なく原作を読んだ。
予告編から、ヒロインの死は明かされながらも、若き日の出来事に対する後悔を背負って生きている主人公の話なんだろうな、と勝手に解釈していた。それは間違いではなかったが、ストーリーはもっと残酷で、救いがなか...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年02月28日
過ぎた日々は二度と戻らず、死んだ者は二度と帰らない。どう足掻いても、人生はやり直せず、死んだ者とは会うことが叶わない。だからこそ、人は、悔恨や苦い記憶があっても、過去に郷愁を感じ、亡き者に思慕の情を抱くのかもしれない。中学の同窓会に出た鏡史郎。彼は、初恋の人・美咲の振りをしている美咲の妹・裕里と再会...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年10月14日
自分もこんなふうに誰かにどうしようもなく惚れてみたいと思った。
それ程までに鏡史郎の“君”への恋心は強情だし、小説を読んでいる間中それに圧倒され続けた作品だった。
美咲サイドから描かれている章節がないので結局美咲がなぜ鏡史郎からDV男に乗り換えたのかは分からなかったからそこがちょっとモヤモヤした...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年10月02日
「ラブレター」を思い起こさせる題名で、映画化もされているそうで、実際、ヒロインの妹と主人公のやりとりには似たような雰囲気のドタバタが感じられた。ヒロインの死をみなが背負いつつ、その思いでを共有しながら、皆が一歩一歩前に進もうとしている感がとても良かった。
冒頭の鳩のエピソードがそれ以降まるで生かさ...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年12月11日
これは君の死から始まる物語。
どこにでもありそうな、無さそうな始まり。相手も居ないのに誰に贈るのだろうと読み始めた。
読んでみると、確かに君の死から様々な出逢いが、謎が生まれ、最後には解明される。
個人的には遺書の中身に一番驚いた。みさきにとっての一番良い時代はその時代だったってことなのでしょ...続きを読む
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