あらすじ
今、ここを歩くんだ――。
時代や社会に翻弄されながら歌い続けた少女の物語
新たなる歌姫アイナ・ジ・エンドが主演、松村北斗、黒木華、広瀬すずらが出演し、今秋公開予定の岩井俊二監督最新映画の原作小説。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
最初の出会いは映画。
小説を読んで、また映画に戻る。徐々に、頭の中で物語がクリアになっていく。
物語そのものは、やっぱり終始苦しかった。キリエ、イッコ、夏彦。それぞれが抱えるものが重くて、ぎりぎりで一生懸命で。
希望もあるけど、儚さが強く残る。
本だからこその面白さがあって、
それがラスト。語り手の種明かしがとても好きだった。
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ページをめくる手が止まらなかったです。
この作品を読んでいる期間は歩いている時、バイトをしている時、全ての時間、キリエのうたの登場人物のことが頭から離れなかったです。
この作品は映画化されているそうですが、彼女らを演じた役者さん方々、かなり難しい役であったと思います、ぜひ映画も見てみたいなと思いました。♡
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映画を見損ない、小説を購入しました。
私が絶対に泣いてしまうトピックについてのお話で、とても胸が締め付けられました。
映画がとても観たくなりました。
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一気読み。
住所不定、歌うときしか声の出せない路上シンガーの話
少し詰め込まれてていっぱいでした‥
値踏みの部分が個人的には好きです。
震災系の内容があるため好みが分かれそうです、、
Posted by ブクログ
映画を先に鑑賞して、その後小説を読みました。
岩井俊二監督が、ずっと心に引っ掛かっていた物。
それは若者達が成長していく過程で、きっと誰しもが経験しているであろう、先の見えない不安や大人達への不信感。
成長していくこと、それは心が傷だらけになって生きていくこと、、
そんなメッセージが込められているようで、心が締め付けられる物語です。
これからはきっと東日本大震災についての作品が映像や言葉でもっと表現されてくることでしょう。
メディアでは「震災の記憶を忘れない」と言って被災者の悲しみを取り上げることが多くあるように思います。 でも災害の当事者たちにとってはその辛い記憶はきっと忘れてもよいことであり、「もっと前へ進む気持ちを持つこと」が大切だろう。と自分は思います。
忘れてはならないのは「記憶」ではなく「教訓」ですから、
だから当時を生きた若者達には「記憶」を乗り越えて前へ進んで貰いたい。
そんな気持ちが沸き上がった作品でした。
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本当は映画館で見てから本を読みたかったのですが、
仕事の都合で全く上映時間と合わず、先に本で読むことにしました。
粗品の役が、本を読むに結構オイシイ役所のようなのでニヤニヤしました。
変にクセはなくて読みやすい文体でした。
ちょっと考察とかが捗りそうな、ラストというか作品です。
映画で描かれなさそうな部分もあるので、
補完するにはちょうどよさそうですし、
映画前なら予習してみられる感じで、どちらが先でもいいような気がしました。
映画上映に合わせて、いろいろな予告編、ティーザーが公開されていたので、
ちょっとネタバレを踏んでしまい、
あ、そういうこと?!という部分もあったのですが、展開はも面白かったです。
思いのほか登場人物が多いのですが、
そこまでサブキャラに焦点が当たらないというか、
細かい解説がないので、人となりはあまりわからないところが大きいです。
また時系列順ではなく、間に回想が入ったり、
過去に話が飛んだり、語り手が変わるので、
掴みにくい部分はあるかもしれません。
ただ、これは映画ありきで、
やっぱり、最終的にキリエ(アイナ)ちゃんの歌声があってこの作品は完成する気がします。
当てがきではないと思うのですが、
そう思えるくらいにピッタリ当てはまっていると思います。
岩井俊二×小林武史というと、
赤西仁主演のBANDAGEを思い出すのだけど、
あれも音楽がすごく良かった。
二十歳の戦争は今もすごく好きな曲です。
ただ、北乃きいちゃんが演じた女の子にほとんど共感ができなくて、
それが見てて辛かったので、今回はそういった登場人物があまりいなかったので、
シンプルに作品と音楽を楽しめそうと思いました。
映画も配信されるようになったら見たいです。
映像化が待ち遠しい
「キリエのうた」は、なんと表現したらよいのだろう、読んでしまったらもう映画を観ざるを得ない力、が、ある。え?これが映像になるの?え?こわい……でも観なくては、という。
ネタバレはしたくないのです。こちらは、ぜひ、たくさんの方に、読んで、「体験」してほしいのです。
日本人にだけじゃない。世界的にみて大きな出来事も、あらわれてくるので。
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歌で自分を表現して、というか、歌でしか表現できなかったルカが、結局それで自分を癒やし始めてる…良かったねって思った。
まあ、ここで非凡な才能があるとこが、小説(映画?)らしいとこなんだけど。
一方で、夏彦や、イッコはどうなんだろうなあ。
イッコがあんなふうになっちゃったのはなんでなんだろ?孤独?愛されたことなかったから?幸せになってほしいなあ。
夏彦はもう誰かを好きになったりしないのかな?せっかく医学部受かったのに。お金だって出してもらえるのに。なんか優等生の高校生がぽわ~んとした肉食の女の子に捕まって、のめり込んじゃって、そして、震災…
そんな状況でもちゃんと合格するアタマもすごいけど、結局、一生背負っちゃうのかな?
死んだのは夏彦のせいじゃないのになあ。
復活して医者でバリバリ働くストーリーも読みたいなあ。
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映画化が決定したから興味がありこの本を買ってみた。そんな軽い気持ちでこの本を読み始めていだが、読み進めていくにつれて一つひとつの話の重さが痛いくらい伝わってくる作品だった。登場人物みんなが抱えていた孤独や辛さがひしひしと伝わり途中で読むのをやめようとも思ったが岩井先生の表現の仕方が素晴らしすぎて最後まで読めた。
Posted by ブクログ
キリエの歌の歌詞がまず良かったです。そのシーンに合っているのはもちろんですが、歌詞にジーンとくる場面が多かったです。そして、人との出会いに感動した。キリエとイッコさん、夏彦と希。あらすじの「それぞれの人生が交差し奏でる讃歌」の意味がわかった気がします。
ただ、良いお話だということはわかるのですが、理解するのに時間がかかる場面が多く、映画も見れなかったので、もう一度読書慣れしてからきちんと読み直したいです。読書不慣れな自分を責めたいと思います…
そしてもちろんですが、映画を見れる機会があれば必ず拝見させていただきたいです!
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ギターを手に街角に立ち歌うストリートミュージシャンのKyrie(キリエ)。聴く人の心を震わせる歌声をもつ彼女はしかし、歌以外では声が出せず満足に話すことさえできなかった。
思いを声にできるのが歌だけだなんて、まるでファンタジーのような小説だなと思って読み始めた。まったくの思い違いだった。読み進めるにつれ、彼女の周りにいる風変わりな人々の過去が明らかになり、彼女自身が背負っているものが見えてくる。絶句した。涙があふれた。
この作品は岩井さんご自身が映画化されている。残念ながら公開時に観られなかったので、機会があれば観てみたい。
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岩井俊二はアイナジエンドを見てこの脚本かいたのかな(実際そうらしい)
それくらいもうわたしの中でアイナジエンドがこの物語にいて
内容のことで気になるとすれば、震災のところ、希(キリエ姉)が路花(ルカ)を探した末、二人は出会えたのにどうして路花だけが助かったのかわからないの、
でも被災者の話をする中でわからないことってたくさんあるのだろうなと思う。
(ルカだけが助かったのは木に登ったからだったはず、キリエ(姉)が妊娠していたから登れなかった という可能性を思うと苦しい)
映画との比較として、小説の夏彦の心情表現すごい、
あらためてあれを表情とか声の感じで表現している松村北斗さんほんとすごいひとだ、、、
最終章の巧みさに脱帽した、やはり小説家岩井俊二としても本当にすごくて
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「キリエのうた」のキリエが何からきているかわかるとどんな物語かわかる。
カトリック系ミッションスクール出身やクリスチャンの方はキリエにピンと来るだろうし、このキリエになぞらえている箇所がいくつもあって物語の内容とは別視点でも読めたのが面白かった。
キリエの衣装であるブルーのワンピース、ブルーはマリア様の象徴の色だからかなと思ったり。
内容については、終始何やってんだよ夏彦という感情しか湧かず、あまり入り込めなかった。
こちらは映画を観てから読む本という感じ。
Posted by ブクログ
映画を観てから小説にも手をつけた。
人それぞれの人生、自分では考えられない非日常を大量摂取し、読み終わったら一気に喪失感を感じた。虚無。歌がキーになる作品はやはり映像があった方が想像しやすく、是非とも映画と一緒に楽しんで欲しいと思う作品。特にアイナ・ジ・エンドさんの歌声は唯一無二なので、小説を読んでいる時も容易に彼女の声で再生される。濃密な人生の寄せ集め、読み応えがあって一気に終えてしまった。
Posted by ブクログ
震災の描写は特に苦しくて辛くてギュッてなりながら読んだ。
そこからの天涯孤独になったルカが公園で過ごすところもつらかった。でも震災は実際にあったのだと思った。
最後は数ページは別の人?なのだろうけど、関連性が分からなかった、、読み飛ばしてしまった?
Posted by ブクログ
映画を観る前に読んでてよかった。どんな話か知らずに映画を見ていたら、きっと誰が誰なのかわからなくなってた。
この場面も映画に組み込んでほしかった!っていう小説にしかない場面もいっぱいあって読み応えある。
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映画鑑賞後から2年後に手に取った。思い出しながら読んだが少し内容が異なっており新鮮な気持ちで読めた。
最後に小説を書いたのは素人ですというオチだったので稚拙な文章はわざとなのかと納得できる部分はあったがあまり文章的には好きではなかった。
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読み終わったけれど、著者がどんなことを伝えたいのかは今はまだよくわからない。しかし、つまらないという意味ではない。映画も見て見ようと思う。
現時点で考えたことを以下に書く。
喪失してからの回復というよりかは、回復までの過程を描いているのか?
キリエの最後のうたはどういう意味なのか?
他の登場人物は物語のその後はどうなることが予測されるのか?
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テーマが東日本大震災だとも、
映画になっていることも知らずに手にとりました。
あの頃の風景は東京にいた私でさえグレー
関西の人たちとの温度差がすごかったことの記憶
もう10年以上経つのに、まだ囚われる
Posted by ブクログ
サラサラと読むことができる小説でした。結構薄めの本なので持ち運べて良かったです。
内容としては、歌詞までキリエが考えた言葉遣いみたいななのがあって良かったと思います。ただ、マオリさんの詳細があまりわからないまま終わったりと「?」と思うところがありました。でもライブで物語が終わるのはキリエらしくて、そこに惹かれた人の視点からも言葉があるのもいいなと思いました。
Posted by ブクログ
映画では描かれていない真緒里がイッコになった理由や、夏彦の心情がわかるところは良いのですが、やはり本作はアイナ・ジ・エンドさんの歌声があってこその作品なので読んでいても歌声が聴こえてきてしまいます。
Posted by ブクログ
映画の脚本?って思うぐらい構成や背景がほぼ映画通りでびっくりでした。
小説にしかない背景だったり構成がカットされて映画版になるのはあるあるだと思いますが、今作は映画と小説の差異は少ないと思います。
映画観た人ならサクサク読めると思います
Posted by ブクログ
本→映画 にしようと思ってたけど中々見れそうにないので
思春期男子の性欲がなんだか気持ち悪いと思った
でもそれは自然の摂理で仕方がなく、でも言えず許されることもなく、ただ悲しみを忘れないことが償い
Posted by ブクログ
この小説は、「映画」だなと思った。
映画版を観た人、これから観る人にはぴったりの本なのだと思う。
どちらでもない私にとっては、正直良くも悪くもないという感じだった。
路上シンガーの話なので、音楽にストーリーをのせると、また感じ方が変わるのだろうなと思った。