岩井俊二のレビュー一覧

  • ウォーレスの人魚

    Posted by ブクログ

    岩井俊二監督は私の青春に大きく根ざした存在なので、過大評価になってしまうかも知れないけれど化学的な静けさや単調さを見せつつも、非科学的な熱い人間身、生々しい感情の描写
    ”情愛”と”尊厳”、慈しみをありありと描いている、全ての隔たりを払拭してくれる良作

    0
    2022年01月16日
  • ラヴレター

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    全てにおいて切ない。これは、ハッピーエンドなのだろうか。
    ただただ、樹の性格が好きだった。
    秋葉もいい味出していた。
    いつのまにか博子と樹のどちらにも気持ちを
    寄せられてた。不思議。映画もぜひ見たい。

    0
    2022年01月10日
  • 零の晩夏

    Posted by ブクログ

    圧倒された。
    表紙の女性が「絵」であることが先ず凄かったし、内容も同様。色々最後には繋がって、心配していたようなホラーでなくてよかったです。
    芸術の世界に身を置く人達は、技術的なことだけでなくある意味壮絶な内面世界をお持ちなのだと思いました。最近展覧会行っていないなと鑑賞欲がムズムズと疼いてきました。

    0
    2022年01月08日
  • 零の晩夏

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    表紙の写真、若い女性を横から写したものであるが、この写真の意味が本を読んでいる間、けっこう気になっていた。
    題名になっている「零」は画家の名前で、「晩夏」はその零が書いた作品の名前である。そして、主人公が、その「零」の「晩夏」を見るところからこの本は始まっている。その作品、すなわち、「晩夏」を示すものが表紙になっていると考えるのが普通だと思うが、本書の最初で紹介されている、零の「晩夏」は、「女子高生と思しき女性が窓辺に佇んでいて、制服のような衣装と紺のジャンパースカートと白のブラウスを着ており、胸元に紺のリボン」というものであり、本書の表紙の写真とは明らかに異なる。そうすると、表紙の写真の意味

    0
    2021年12月27日
  • ラストレター

    Posted by ブクログ

    これは君の死から始まる物語。

    どこにでもありそうな、無さそうな始まり。相手も居ないのに誰に贈るのだろうと読み始めた。

    読んでみると、確かに君の死から様々な出逢いが、謎が生まれ、最後には解明される。

    個人的には遺書の中身に一番驚いた。みさきにとっての一番良い時代はその時代だったってことなのでしょうか。

    色々な人の視点から書かれる割に、丁寧に複数回同じ描写がされるので、ほけ〜っと読んでもついていけます。

    確かに、齢40のおっさんの初恋ウジウジ物語なので、女性には理解しがたいかも?笑 男性としては綺麗な初恋が描かれていて(成就しませんが)良い気持ちになれるのではと思います。

    魔法が使えた

    0
    2021年12月11日
  • ラストレター

    Posted by ブクログ

    2018年作品。読みやすい。若干、感傷的すぎるかなと言う感もありますが。中学時代の恋を忘れきれずに第三者的に見れば、大人になりきれていない40代半ばの男に共感してしまう60代の爺さんである私には「うん、うん」と思わせる部分が多々ありました。ただ、重要な人物の一人である美咲の心情が全くと言っていいほど描かれていないことに不満が残ります。二人の交際していた頃のエピソードや、どうして別れたのかなど触れられていたら、彼女の心情なども押しはかることができたのかも知れません。でも、面白かったです。

    0
    2021年12月04日
  • 零の晩夏

    Posted by ブクログ

    どんどん惹き込まれていく不思議な感覚の本でした。あらぬ噂で退社して失意のうちに美術誌出版社の試用員になった女性がとある肖像画が自分に似ていると言われてその絵画を見たことに端を発する物語。もともと子供の頃から絵は好きだった主人公、その画家について調べを進めるうちに信じられないような不可思議な事実が次々に判ってきて彼女自身も第三者では居られない状況が.....
    絵画とその画家に纏わるミステリーではあるのだけれど深淵な青春恋愛作品でもあるような印象も受けます♪
    映画監督以外にも多彩な才能を示す岩井さん、作家分野でも非凡さを遺憾なく示されております。

    0
    2021年11月02日
  • 零の晩夏

    Posted by ブクログ


    岩井俊二さん
    『零の晩夏』読みました。

    瑞々しくも壮絶な物語でした。

    『どういうこと?』と謎を投げかけられて、
    絡まった糸をほぐすように、一つひとつ丁寧に
    結び目を解いていくのですが、すごく難しい
    話ではなく、ドンドン読み進めたくなる
    物語でした。

    姿が見えない存在すら不明な人を追う行為は、
    自分の遠い記憶を辿る行為に似ているような、
    変な既視感がありました。

    ああ、読み終えれて良かったと感じました。


    個人的な読後感です。
    ある部分は爽快。
    別の部分では、純粋な心が狂っていく様に
    息が詰まりました。
    失った物にもう一度向き合う逞しさが、
    眩しくて尊いと感じました。


    全ては零

    0
    2021年10月30日
  • ラストレター

    Posted by ブクログ

    想像以上に面白かった♪ヽ(´▽`)/

    単純に感動作品系だと思い込んで読みましたが…
    結構 笑えました。

    しかし、最後は結局感動させられました。(゜ロ゜;ノ)ノ

    0
    2021年10月16日
  • ラストレター

    Posted by ブクログ

    また2人の話を行き来するのか、、難しそうだなと思ったのが読み始めの感想
    でも一人の人の話にもう1人の人のこともちゃんと書かれてる。私みたいなあまり頭が良くなくて読書し始めでも理解し手読み進められた

    内容も面白くてどんどん読み進みたいって思う感じだった。
    結婚も恋愛も難しいな、言わないと伝わらないし言ったらマイナスになるかもしれない。その難しいことを壁にぶっかって超えていく登場人物達が良かった

    0
    2021年10月08日
  • ラストレター

    Posted by ブクログ

    先に映画を観てしまった。映画とは細かい設定が違うのだな。
    どこかふわふわと過去や想いの中に生きているような乙坂と日常に振り回されながらも現実を生きている裕里達。
    裕里と颯香の無邪気さが眩しい光だったな。

    0
    2021年10月03日
  • ラストレター

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    岩井俊二氏大好き人間なわたし。
     
    読んでる途中(終盤に差し掛かったあたり)で映画観たもんで、続き読むとセリフ部分が映画のキャストさんの声で脳内再生されるし、脳内映像化ももう映画通になってしまって…それはそれで良きでもあるが、やっぱりわたしは原作を先に読んどきたいタイプだなと改めて思った。

    小説家による、新たな小説を書くにあたって作られた文章の並びが、これ自体がその出来上がった新たなる小説なのだと。
    構成が好きだった。岩井俊二氏の小説は脳内映像化すぐにされる、感情移入しやすい作品だわ。
    何度か読んで、どの登場人物にピンポイントで感情移入する遊びでもしようかな。
    何度でも読みたい。そんな作品で

    0
    2021年09月27日
  • リップヴァンウィンクルの花嫁

    Posted by ブクログ

    どこか他人軸で生きている主人公が、人生を自分の選択で切り拓いていく。どんどん感情を表にだし、人間らしく成長する。

    0
    2021年08月19日
  • ラストレター

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     美しい。それが私のこの小説を読んだ感想だ。文章が美しく、読んでいて優しい気持ちになれるというか、時間がゆっくりと流れている感じがした。

     文庫サイズの小ささと、表紙のシンプルなイラストが相まって、可愛らしい見た目の本だ。もし部屋に本を飾るとしたら、この本を飾るだろう。

     正直、美咲の不遇さには嘆いてしまうし、元夫のことも許せない。でも、それが運命と言ってしまえば終わりなのだが、そういった偶然の重なりが導く出会いというのは素敵だと思った。

     誰かに手紙を書いてみよう。そんな気持ちにさせてくれる小説だ。

    0
    2021年06月06日
  • ラヴレター

    Posted by ブクログ

    温かくて切なくて。博子は樹との思い出を大切にしながらゆっくりゆっくり前に進んでほしいな。

    映画のポスターが素敵だなと思っていたので見てみよう。

    0
    2021年05月31日
  • ラストレター

    Posted by ブクログ

    将来の夢が浮かばない
    それでいい
    未来には無限の可能性があり
    無数の選択肢があるということ

    響きました

    0
    2021年05月30日
  • 少年たちは花火を横から見たかった

    Posted by ブクログ

    「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」のテレビ(映画)版(岩井版)が大好きでそれの描かれていなかった話を含めたストーリーが本当に良かったです。
    アニメ映画版の内容の「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」のノベライズより「少年たちは花火を横から見たかった」の方が好み
    テレビ(映画)版(岩井版)と比べると、アニメ映画版の「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」は正直嫌いです。無駄なSF要素を入れて変にしてる。

    0
    2021年04月05日
  • 少年たちは花火を横から見たかった

    Posted by ブクログ

    打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?の映画を見たので、あらすじは理解したうえで読んだ。懐かしい初恋のような幼い恋心に共感するし、なずなの大人びたミステリー感漂う雰囲気と典道の少年感の対比がたまらない。甘酸っぱいような、せつないような、短いけれど、話がスッキリまとまっていて満足。

    0
    2021年02月27日
  • リップヴァンウィンクルの花嫁

    Posted by ブクログ

    映画を観てから本を読みました。ぶっ飛んだ人こそ、心が繊細で傷つきやすいのかとおもいました。真白のような人は現実の世界にも沢山いるのだろうか、、、。

    0
    2021年02月12日
  • リップヴァンウィンクルの花嫁

    Posted by ブクログ

    何と書けばよいのか

    読む手が止まらなかった

    なにを信じればよいのか、

    でも確かにそこには、揺るぎない心情があって、

    フィクションなのはわかっているのに

    途方もない空虚の中にいる

    0
    2021年02月11日