岩井俊二のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
円を掘りに来る街、イェンタウン。日本人はここに住む移民たちをイェンタウンと呼んだ。ヒョウとリンとフニクラは墓荒らしで小金を稼ぎ、グリコは売春で生計を立て、身寄りのないアゲハを引き取った。ある日、客のひとりがアゲハを襲い、隣人のアーロウが客を殺してしまう。すると腹の中からテープが飛び出し、代議士のウラ帳簿が見つかる。飽和状態のイェンタウンで、欲望と希望が渦巻いていった。
キャラクターがみんな個性的で、狂った街の中で必死に生きている姿に心打たれる。特に、ヒョウは圧倒的にかっこいい。フニクラは名前通りふにふにした性格で、なんだか憎めないのだけど、最後に死んでしまったのがかわいそうだった。この物語