岩井俊二のレビュー一覧

  • ラストレター

    Posted by ブクログ

    自分もどうしようもなく忘れられない人がいるので、主人公邇感情移入してしまった
    昔に固執せず、進まないといけないがそれはそれとして縋っていたいものもあると思う

    0
    2023年04月16日
  • 少年たちは花火を横から見たかった

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    本作こそがある意味で原作であり、もう一つの軌跡。少し大人になった典道のあの夏の日の回想。僕らはまだ子供だった。自分の気持ちの説明もできず、理性も芽生えていない。うまく表現できない感情を持ったまま、言葉を放つ。友達とは変なノリの連続で、急に叫び出す。そんな中、なずなとの出会いは永遠の記憶となった。なずなも同じ。「不思議な玉」を見れば思い出す。だから渡した。典道に覚えていてほしくて。そして典道との「かけおち」がなくなるなんてもったいないから。だからこそ、定められた運命の中であの日はかけがえのないものになった。

    岩井俊二さんのあとがき、典道らがあの頃なにを思っていたのか(特に第十章とか)、映像だけ

    0
    2023年01月14日
  • ラストレター

    Posted by ブクログ

    君にまだずっと恋してるって言ったら信じますか?

    そんなことあるかな…と思う気持ちと作家さんならあり得るかもという気持ち

    内容的には哀しいお話でもあるけど、さらっと描かれていて重くない。それは、乙坂さんの目線で描かれている事だからかも知れない

    時間は戻らないからこそ、過去の出来事やもうこの世にいない存在の神格化

    死へ向かう者の話では無くて、死んだ人から始まるストーリー

    思い出話って美しいよね
    映画を見てからの本でしたが、福山雅治さんが、マチネの終わりにの時とかぶった笑
    映画の方も、広瀬すずちゃん、森七菜さん、神木隆之介くんと透明感のあるキャスト揃いで、松たか子さんも好きだからよかったー

    0
    2023年01月14日
  • ラストレター

    Posted by ブクログ

    初恋
    人生で最初で最後
    なかなか普段の生活で
    初恋の気持ちを
    思い出す事はないので
    読んでてキュンとなりました

    0
    2022年10月28日
  • ラヴレター

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    藤井樹は藤井樹が好きだったし、博子に一目惚れしたのも藤井樹に似てたから。でも、婚約指輪を握りしめていた藤井樹はもう、藤井樹に似てるから博子が好きなのではなく、博子が博子だったから結婚したいって思ったんだと思う。
    だから別に、彼の死後、博子が藤井樹の初恋相手が自分に似てて落ち込むことなんてない。って思うんだ。
    だって、死に際、嫌いだった松田聖子の曲を歌ってしまうような男だからね。

    0
    2022年10月05日
  • 少年たちは花火を横から見たかった

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」はモストフェイバリット。
    アニメ映画は惜しいと思った。
    「短い小説のための長いあとがき」が読みたくて買ったが、意外と本文も楽しめた。
    映画版との違い、というか気になったのは、
    ・「銀河鉄道の夜」への言及。
    ・なずなと二段ベッドで、というシチュエーション。(をいをい!)
    ・なずなの鬼母が結婚式前日にかけおちを考えていたという挿話。(「卒業」未遂。娘による真似。)
    ・自転車で二人乗り、海岸で貝拾い、大きな真珠玉。(アニメ映画への目くばせ。)
    ・なずなが転校……肩の荷が下りたような安堵感。(わかるぅ! でも知らなかったからこその抒情だったと思うので、この

    0
    2022年09月10日
  • 零の晩夏

    Posted by ブクログ

    久々に岩井俊二作品読みましたが、やはり繊細な雰囲気を書くのがとてもうまい。ビジュアルの人というイメージですが文章もいいです。
    自分の持ち味と思って磨いてきた武器が、世の中では凡庸だと気が付いたとき、筆を置く、楽器をやめる、筆を折るそういう風に離れていってしまう事が多いですが、自分の心からにじみ出てくるものは、誰かに認められなくても表現せずにはいられない。そういうものだと思います。
    この本は恋愛譚の部分はありますが、表現者の苦悩をぐいっと力強く書いているので、そちらの方が読み応えあるかなあ。ミステリー部分もなかなか読ませる。

    0
    2022年07月29日
  • ラストレター

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    映画化された作品という事しか知らず
    人が亡くなる、遺されるという作品を好まない為
    手に取らなかった作品

    小説家 乙坂鏡史郎の長年の想い人である岸辺野未咲が亡くなる
    未咲の遺書の中から同窓会の知らせが見つかる
    未咲の妹 裕里は姉の死を伝える為に同窓会に出席するが周りから未咲と間違えられたまま会は進み、鏡史郎と再開する

    物語の始まり、設定の描かれる序盤は
    鏡史郎サイド、裕里サイドとほぼ同じことが書かれており深みはない

    同窓会以降、裕里からの一方的な文通が始まる
    鏡史郎は裕里が未咲を装っていることは気づいているが、なぜ装っているのかが分からず
    書いた返事は未咲と裕里の娘たちの元へ届いてしまう

    0
    2022年07月01日
  • 少年たちは花火を横から見たかった

    Posted by ブクログ

    この作品の経緯が未だ理解できず笑
    あらすじの著者版『銀河鉄道の夜』というのもよくわからなかった。

    アニメ映画しか見てないからですかね?アニメ映画の方が銀河鉄道の夜らしさはあった気がするけど。。

    0
    2022年06月18日
  • 零の晩夏

    Posted by ブクログ

    61結構ややこしい展開だけど、女性主人公の素直さが堅苦しくなるのをうまく防いでいて、芸術は分からんけど、さまざまな登場人物が彩りを与えて良い作品でした。

    0
    2022年05月22日
  • スワロウテイル

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    不法入国者たちが集う街、円都(イェンタウン)。
    そこに住む人々の営みの中で起こる事故と事件が混ざり合う。希望と絶望が交錯する物語だった。

    世界観はすごくおもしろい。荒廃した街が頭の中で想像できるし、どこか某漫画の世紀末感を思い浮かべずにはいられなかった(笑)

    個人的には登場人物への考察に苦労した。もう少し詳しく人物を描いてくれれば、色々と深入りできたような気がする。

    スワロウテイルズというバンドは物語のほんの一部。ほんの一瞬の光だった。

    0
    2022年04月08日
  • 打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?(角川つばさ文庫)

    Posted by ブクログ

    娘が読んでイマイチと言っていたが、読んでみた。よくあるタイムスリップする話。
    アニメ用に作られた脚本を小説風に書き換えたらしく、映像なら伝わる部分が、文章では伝わってこない。
    中学生くらいにちょうどいいアニメではと思った。

    0
    2022年01月06日
  • リリイ・シュシュのすべて

    Posted by ブクログ

    読んでいる途中、読み終わった後も、気分が重たくこの感じ。何かが狂った世界の中に入り込んでいたしるしなのかもしれない。リリイの視点の物語は1度も出てこない。すべては掲示板での書き込みに過ぎない。

    0
    2021年12月07日
  • ラストレター

    Posted by ブクログ

    一人の女性の死をきっかけに始まる邂逅。
    手紙という不完全なコミュニケーション手段だからこそ起こる出来事。
    小説家の止まっていた時間が、この偶然と正面から向き合いはじめる中で動きだす。
    人は皆、不完全で、でも、それを受け止めて前に進むしかない、魂の成長の物語。
    とりまく登場人物の性格づけがそれぞれ味わい深い。

    前半のややふわっとした展開を我慢して最後まで読む事をお勧めします。
    この物語がどんな映像になったのか、岩井さんのつむぎ出す空気感を今度堪能したくなりました。

    0
    2021年12月02日
  • 番犬は庭を守る

    Posted by ブクログ

    非常に読みやすく
    面白かったが…なんて言ったら良いか…

    人間の醜さ、なくなった秩序、色々な愛の形をカオスに表現してる作品
    読者によって好き嫌いハッキリ分かれそうですね。

    0
    2021年10月10日
  • リップヴァンウィンクルの花嫁

    Posted by ブクログ

    感想が難しい。

    読んでいる間、何が本当で何がうそか、よくわからなくなっていった。現実もこんな虚構なのかもしれないと思うと、ぞっとした。

    そんな中でも真白と出会い救われる。でも、真白も嘘をついていて、でもそれは七海が救われる嘘で、って、もうわけがわからん!でも、真白に出会う前の七海の嘘だらけの人生が苦しかったから、なんかちょっと救われた。

    結局、安室の存在がよくわからなかった。喪黒福造的な存在なのかしら。映画、見てみたいと思う。嘘に疲れるから、もう少し経ってからだけど。

    0
    2021年06月21日
  • ラヴレター

    Posted by ブクログ

    中学生の樹と亡くなる前の樹。
    樹とひろこの手紙のやり取り。
    現代とは違う手紙というツールが懐かしく温かいです。

    0
    2021年06月16日
  • リップヴァンウィンクルの花嫁

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    物語の世界観好き。全部が夢のような不思議なお話。
    落日の真白の長台詞が印象的。こんなの現実にありそうでなさそう、でもやっぱりありそうって思いながら読んでて、最後びっくりした。
    安室の最後の号泣は演技かなと思った。ランバラルと安室の関係が最後まで明言されなかった。「ランバラルのお友達ですから」ってセリフが何回も出てくるのに明かされない。

    0
    2021年05月12日
  • ラストレター

    Posted by ブクログ

    映画を見る前に読んでみた。
    全体的に悲しい感じが最初から最後まで続く。
    みんなを引き合わせるために未咲が亡くなったことにも
    何か意味があるというような箇所があったが、
    僕にはよく理解できなかった。
    映画を見て再度、内容を理解してみたい。

    2022.02.14
    映画を鑑賞
    役者の演技が良かったのか音楽もよくて泣けた。


    0
    2021年04月11日
  • ラヴレター

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    樹っていう恋人が死んで、なのに手紙を出してみたら返事が来て。それは樹と同姓同名の同級生の女の子が書いたもので、主人公はその人に似ていたから一目惚れしたって言われたことが判明して、しかも樹は最後に「これ返しといて」って渡した本の裏にその人の似顔絵があって、好きだったことが判明。主人公は樹の友達と付き合うんやけど、この転校前に渡した最後の本が初めてのラブレター。(しかも好きとは書かず似顔絵と名前だけ書くっていう切なさ)

    0
    2020年09月20日