岩井俊二のレビュー一覧

  • ラヴレター

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    20年以上前に書かれた本であるだけに時代を感じた。文通とか卒業アルバムに住所とか今じゃ考えられない。ロマンがあっていいですね。

    ストーリー好きだし文章もきれいですぐ読めた

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    2021年01月25日
  • ラヴレター

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    物語を紡ぎ出す力というものをまざまざと感じた。
    登場人物の機微というか、人生の偶然による接点、交差する瞬間、縁のようなものを、この人はなんて上手く物語るのだろう、と。

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    2020年11月26日
  • 少年たちは花火を横から見たかった

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    ドラマ版のストーリーと、その前のボツネタを一つにまとめたお話
    アニメ映画のノベライズと同時に企画されたようだ
    ってか、あとがきでアニメ化したときのエピソードが語られていて、大根仁とのやり取りにお互いの愛を感じる

    それにしても岩井俊二は子供の頃の話を作らせたら、心を抉られるようなクリティカルな作品を作るからなぁ
    熱烈なファンがいるのがよくわかる

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    2020年08月25日
  • 打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?

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    映画のノベライズ
    脚本の大根仁がそのまま小説化したもの

    あとがきでも書いているけど、典道の視点以外のところは脚本的な書き方がされていて、読んでいて何か意味があるのか?と思ったけど、それ以上の意味はないようだ
    ストーリーは映画通り
    若干の描写の違いはあるものの、ほぼ同じ

    一番の違いは、やはり心情が描かれているところ
    小説の強みだよね
    映画を見ているだけでは伺い知れない心情を知れるのはよい

    そして画面では伝わりきらなかったものとかもね

    ドラマ版は観たことないんだけど、観てみたくなった

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    2020年08月21日
  • ラヴレター

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    ネタバレ

    諸岡先生に教えていただいた作品。

    マドレーヌから不意に思い出す記憶。
    プルースト
    失われたときを求めて。

    青い珊瑚礁


    拝啓
    藤井樹様

    お元気ですか? 私は元気です!

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    2020年07月13日
  • 少年たちは花火を横から見たかった

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    「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」のスピンオフ。

    岩井俊二さんが好きな人は是非読むべき。
    "小学生が駆け落ち"という組み合わせがとてもスパイスが効いていると思った。

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    2020年05月26日
  • 打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?

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    映画を観てなかったので読んでみました。
    すごく映像が浮かぶ書き方!ぜったい映画も観たくなる!
    主人公がその場にいないシーンは台本調で書かれてるのかな?
    スイスイ読めるからあんまり読書しない人にすすめても大丈夫かも。

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    2020年04月10日
  • 少年たちは花火を横から見たかった

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    第二次成長期が男子にも現れ始める小学6年生。今までのような馬鹿騒ぎにどこか違和感を感じ始め、自意識の芽生えを感じる少年たち。「少年たちは花火を横から見たかった」は、今まさに多感な時期を迎えようとしている少年たちの記憶の物語である。人間は、あの時こうしていれば今とは違う人生を歩めたのに、と後悔する生き物である。しかし過去に遡って起きてしまった事象をねじ曲げるなどできない。だから我々は他の誰でもない我々の人生を歩み続けるしかない。この小説はそういった諦めの心境、苦い後悔、そして記憶の海に漂う美しい思い出を描ききった作品である。初恋とはなんと甘美な果実であろうか。

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    2020年09月05日
  • 少年たちは花火を横から見たかった

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    「打ち上げ花火下から見るか横から見るか」の作者が書いた本です。私は昔の「打ち上げ花火下から見るか横から見るか」を知らないのですが、アニメ映画のノベライズを読んでみて、この「少年たちは花火を横から見たかった」の方が内容が理解しやすいと感じたのですが、相変わらず作者が何を言いたいのかが全く分かりませんでした。(申し訳ないです)
    しかし、アニメ映画のノベライズの「打ち上げ花火(略)」よりも、詳しい感情の描写が入っていて小説の雰囲気を想像しやすく、良かったです。

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    2020年03月06日
  • ラヴレター

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    いい意味で虚無に突き落とされた。
    本当の意味で愛することについて教えてくれた本。
    本当の意味で恋することについて教えてくれた本。
    どんな人でも、心の中で優しく生き続けていくのだと思った。
    とても切ない。けれど、とてもあたたかい気持ちになった。
    主人公の2人のような出会いは今のご時世難しいだろうが、とても憧れるものだった。
    人と人との巡り合わせはいつも必然的で、すべての関わりは繋がっているのだと思う。
    その人に必要な出会いが、その時出会うべくして出会うのだと思う。
    その自分たちの繋がりをくれたきっかけもまた、必然的だったのだと思う。
    どんな出会いが、どんな関係が、どんな出来事が、今の自分を作って

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    2020年02月23日
  • ラヴレター

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    同じ作者の「ラストレター」を読もうと思っていたが、先に23年前のこの本から読んでみることにした。

    ちょっとした勘違いから始まった博子と樹の手紙のやり取りで描かれるお話は、サクサクと進み、200頁チョイということもあり、あっという間に読み終えた。
    良く出来た作り話の印象で(褒めてます)、博子が恋人への思いを吹っ切る話なのか(ちょっと違うか)、樹が気づいてなかった自分の恋慕に気がつく話なのか(違うよね)、何だかはっきりしないけど、あまり難しいこと考えずに、絵柄を思い浮かべながらお話の流れに身を委ねればOKという感じ。
    全体の雰囲気は嫌いじゃなくて、★は甘めに。

    余談ながら、少し前に歌番組で中山

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    2020年02月15日
  • ラヴレター

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    ちょっとした間違えが奇跡を起こした。
    解説に書いてあった様に、悲劇とも取れるのかもしれないけど、私はやっぱり幸せな結末か生まれたのではないかなと思っている。

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    2019年12月21日
  • ラヴレター

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    ネタバレ

    繋がるはずのなかった人と人。2人を引き合わせたのは、暗澹な思い出と悲痛な別れをもたらした彼でした。交わらなければ知らなかった彼の思い。10年を経て、希有ゆえに分かってもらえなかったことも耐えがたかったことも、ひょんなことから彼の悪戯の真意を知ってふっと心が軽くなる。
    .
    初めは話がどう進んでいくか、全然想像もつかなかったけど、どんどん引き込まれてた。どうかそれぞれが一歩進めますように。

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    2019年08月23日
  • リップヴァンウィンクルの花嫁

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    映画を観てから読んだけど、映画には映画の良さがあり、小説には小説の良さがあった、どちらも良作。
    赤鬼と青鬼の話は小説だけ。
    映画を先に観たせいかはわからんけど、あの配役はベストチョイス過ぎるな。

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    2019年08月07日
  • リップヴァンウィンクルの花嫁

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    一気読み。
    すごいな、あらすじなんかつけられないよ。奇想天外。
    人生って思わぬところに嘘が潜んでいて、簡単に貶められてしまう。儚くて刹那的で。そんな一瞬を愛や希望と呼んでいる。
    それをどう思えるかなんだろうけど、もしもそれを幸福と思えるのなら、本当に「世界は幸せだらけ」なんだろうな。

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    2019年08月04日
  • ラヴレター

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    それぞれの登場人物の心の動きがはきはきしていて、いろんな人に入り込めて楽しい!
    ポップな文体がよい!

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    2019年05月05日
  • ラヴレター

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    先週読んだ岩井俊二さんの「ラストレター」がとても面白かったので、これまでの代表作である「ラブレター」を読みました。
    こちらも人間心理の切なさが描かれていました。
    映画化もされているそうなので、探して観てみたいと思います。
    静かな大人の作品でした。

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    2019年04月08日
  • 花とアリス殺人事件

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    岩井俊二監督の映画を原作にしたノベライズ作品。
    映画の初項と決定稿と、乙一のオリジナルのブレンドで、
    映画とはまた別の作品として仕上がっている。と思う(^ ^;
    済みません、映画の方は見てないので(^ ^;

    登場人物が、みな濃ゆい(^ ^;
    主人公も、クラスメイトも、親も(^ ^;

    親の離婚で転校して来た中学生が主人公。
    クラスでは、何故か皆から距離を置かれてしまう。
    いじめっ子やら、クラスを支配する謎のオカルト少女やら、
    隣家からずっと覗いてくる引きこもり少女やら、
    四クセも五クセもある連中に囲まれてもがいている間に、
    徐々に全貌が見えてくる「学校で起きた事件」。

    その事件の謎を暴き、

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    2018年05月08日
  • 打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?

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    ネタバレ

    「私が勝ったら、何でも言うことを聞いて」

    夏休みの花火大会の日。島田典道は小学校の時から気になっていた及川なずなに、親友の安曇祐介も想いを寄せていることを知る。真夏のプールサイド、いつものように祐介とふざけていると、二人はなずなから突然、50メートルの競泳で"賭け"を申し込まれる。
    賭けに負けた典道は、その日の夕方、親友の祐介がなずなから花火大会に誘われたことを知る。しかし典道は、何故かなずなと花火大会へ行くことになってしまう。事情が飲み込めない典道は、家出をして来たと言うなずなと共に花火大会へ足を向けるが、なずなは彼女の母親に連れ戻されてしまった。彼女を取り戻すため典道

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    2020年08月09日
  • 花とアリス

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    面白かった。でもまあこの面白さはほとんど映画の中の面白さそのままだから、あえて語るべきことがあまり思いつかないけど、なんとなく映画との違いは感じた。
    一番はセリフの空気感かな、映画だと自然と不自然の境界をさまようような浮遊感のある台詞回しだったのが、漫画にして読むと不思議にむちゃくちゃしっくりきた。この微妙な感覚についてはなんとかして解き明かしたいけど、まだ良くわからない……。

    あとやっぱり漫画やアニメのパロディが静止画で読むとすごく目立つなと思った。映画だとしれっとさりげなく描き込まれてたような感じだったけど。

    記憶のなかの映画とかなりそのままそっくりって感じでびっくりしたけど、絵コンテ

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    2017年10月12日