あらすじ
サンデー洋画劇場の「ドラキュラ」に脅えて、台所のニンニクをチェックしたのも、レンタルビデオ店で借りた「ドリーム・チャイルド」を編集し直すという奇行に走らせたのも、渋谷で中年の婦人にただチケットをもらわなかったら、「トレマーズ」をこんなに人に勧めなかったのも、「キングコング」を観に行く約束の途中で、凍った路面で滑らなかったら、「ラヴレター」が生まれなかったかもしれないのも、すべては、必然だったのかもしれない……。映像作家・岩井俊二の原体験的カルトムービーを絵と文で綴った、初めてのエッセイ集。
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Posted by ブクログ
家の本棚にあった本。映画とか元々あまり見ないし、この監督の映画も見た事はない。スワロウテイルは本で読んだんだが、面白かった。この本はそのスワロウテイルの映画を作っている間などに書かれたものらしい。元々あまりエッセイなど読まないから、読むのは乗り気ではなかった。今読み終わった感想は、読んで良かった。これにつきる。
Posted by ブクログ
なんかやっぱり少年みたいな大人だなあと。
印象深い映画や
少年時代に残っている映画などを絡めて書き、
その文章を執筆していたときの
裏側のような時間を「シアターの楽屋裏」として書いています。
「映画というものは豊かなものである。
珍品は珍品で愛敬があって、
それなりの楽しみ方ができる。」
というように、
ものすごーく面白かった!
って映画よりも、
なーんか残ってるんだよなあ、タイトルも知らないけど。
みたいな映画の話をしてくれていたり。
意味不明でも面白いものは面白いし、
「そもそも悪役という人間は存在しない。
悪役という視点が存在しているだけである。」
なんてゆう風に、
自分から見れば悪者だったとしても
見方を変えると本当にその人は悪者なのか
考えさせてくれたりします。
最近、
まったくちゃんと映画を見てないけど
見たくなるし
岩井さんの感覚をおしゃべりしている感じで
聞ける一冊。
よかった!