尾原和啓のレビュー一覧
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乾けない世代の説明がドンピシャだった一冊。乾けない世代とは?今の30代以下の生まれた時から「ないものがない」世代。そんな世代を「乾いた世代」が快楽で釣っても釣れない、つまり下の世代のモチベーションがなぜか上がらない、世代間格差、世代で対立するという問題が発生するのです。
●自分の軸を持って挑戦し続ける
本書を通して感じた「乾かない世代」の理想の生き方を表現する言葉です。たしかに挑戦し続けることは最近読んだ「仕事は楽しいかね?」にも紹介される一般的な成功の心理です。ただその成功率はうまくいって2割ほど。YouTube や SNS でその2割に当たった人たちが多数見られる中で自分が成功するまで軸を -
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ネットビジネスの事例と歴史を網羅的に解説した書で、教科書と言っても良いかも。分厚い、そして手厚い。しかし、網羅的の良し悪しで言うと、よく知っている事例は過剰気味であり、これは読み手に拠る所だから仕方ない点だが、少しテーマが広すぎ?
信用スコアについて。その模範、基準は何か、というと、社会や隣人に都合が良いかどうか。弱者に優しいかどうか。ルール遵守、金払い、態度や評価。日に日に地球人は行儀が良くなって来ている事に気付く。信用スコアなど無くても、コンプラ、禁煙、LGBT、SDGs…クリーンなイデオロギーを掲げた上で、弱者少数のノイジーを反響させ、ネットによる監視社会は、一億総表現時代と相俟って、 -
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互いに気を遣ってき、深い掘り下げや反論が無いため論理が薄く広く、一般論的な見解のお披露目といった鼎談。そんな中にも気になるテーマが幾つかあって、面白い着眼点だなと思った。
例えば、「一回性」の話。観光地の誤謬のように、継続的な活用が担保されなければ、一度きりの利用者に対してサービスの質が低くなっても、短期的に利益を回収することの方がメリットがあるという思考だ。ぼったくりバーに通ずる。関係の永続性と言うものをコミュニティーに復活させることが重要である。
あるいは、宗教の布教おける3段階について。教祖から直接体験得るカルト、その体験を布教するエバンジェリストが活躍するセクト、これらの死後、布教 -
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これまたコテンラジオを聴いていて、著者の方に興味をもったので手に取ってみた本。
字が大きくてとても読みやすい。
本の内容を要約すると、
生まれた時から「ないもの」がない時代に生きている今の若者(乾けない世代)と、「ないもの」を欲してより豊かな生活を目指す上の世代とは、働くことに対するモチベーションが違っていて、上の世代が仕事の先に目指す達成や快楽といった欲求よりも、乾けない世代は意味合いや没頭に重きをおく傾向があるという。
そしてより個人的で一見歪んで見える偏愛でさえ、インターネットの普及でそれに共感する人たちと繋がれるようになった現代の世の中では、前の世代では考えられなかった特殊な需要が生 -
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まるでサブスクリプションの本をもう1回読んでいるような気になった。結果も大事ではあるが、今の時代は過程も大事である。その過程の中で新たな価値を発見しようとする。
著者の本ではモチベーション革命も読んでおり大変共感を覚えたのは昨年のこと。それがたまたま違う人から借りるという運命的な再会に感動した。
何かをするその行動自体が物語になる。それを沢山の売れっ子さんを引用しながら説得力ある話を展開している。
思い出したのがサブスクリプションでCDリリースまでをファンと一緒に手掛けるアーティスト。CDを出すことが目的ではあるがそれまでの過程をファンと築き上げる。
一つの行動には、たとえそれが思いつきであっ -
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タイトルの「数字」とはいいね数などのこと。
数(量)ではなく、あなただからお願いしたい、というような信頼(質)を求めることが今後はキーポイントになるということ。
以下、気になった内容やフレーズ
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ギブを仕事の基本とすることで、「相手の視点でものを考える」ことができるようになる。
相手のことを知り、信頼関係を築いていくことで、その人にとっての「何者かである自分」になりえる。
すべての人間関係は「相手の視点に立つこと」からはじまる。相手の視点に立つことで新たな着想を得る。
打ち合わせなどで、皆、無意識に自分のこだわりをもってディスカッションしているので、話が合わないことがあ -
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ちょっと体調を崩していたので、
寝そべりながら読める気楽な本を未読本の中からチョイス。
アフターデジタルの個人版とも言えそうな、
デジタルな世の中で個人の生き方を指南した本。
コロナ下になって、仮想空間でますます生きやすくなったと著者たちは言います。
対談なので気楽に読める反面、
コロナから2年ほどたった今は、
そこまで新情報ともいえる内容もなかったかなという印象。
そして、ロシアがウクライナに侵攻する現在、
予想以上に旧態依然とした勢力の権力保持に対する抵抗が強い印象も受ける。。
ロングスパンでは本に書かれていたような変化が起こっていくんだろうけど。
著者たちの予想に対して、現実がどの -
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チンパンジー 群れ限界50匹まで、人類 噂話により150人へ、虚構でさらに拡大
未来は予測できない、偶発的なもの
「コト」ではなく、コトが起こる「場」を提供
技術をオープンに、自由に接続し ネットワーク化、多様性
パーコレーション=浸透
スケールフリーネットワーク(尺度ない、ノード間格差)↔ランダムネットワーク
膨大なリンクのハブと小数のリンクの無数のノードの多様性 偶然のつながり
アメリカ方式:投資マネーで無料の商品でシェアを取りマネタイズ
デジュールスタンダード方式:公的規格を作り広める
アセットオープン化:製品の一部を開放、自由に接続 結果的にデファクト
どこまでを自社の -
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山口さん、尾原さんのお二人の著作は何冊読んでおり、講演も聞いている状態で、本書を読んだ。
ウィズコロナからアフターコロナへの社会や個人の変化を論じている内容だが、すでに別の著書や講演で聞いた内容が多く、目新しさは無かった。
お二人の考えに触れていない方には、考え方のスタンスが見えるので、良いと思う。
良かった内容は、第五章にまとめられている
・境界性領域を作る
自分のアイデンティティの切り替えができるアイテムを持つ
・ナメすぎず、ビビりすぎない
相手の時間を奪いすぎず、質問をする
・アジェンダを設定する
何のための会議なのかを明確にする
・仕事に意味合いを作る
モチベーションは、リソ