尾原和啓のレビュー一覧
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豊かでモノに不自由しなくなった現代で、この世代にとってのモチベーションは「家族」「友人」「自分」といった手に届く幸せ。
そんな世代が変化の激しいこの時代を生き抜くには、『好き』なことを突き詰めることだと筆者は主張しています。筆者自身も海外を旅行感覚で家族と移動しながら仕事をしているそう。遊びと仕事の境界線をあいまいにした『公私混同』な働き方のほうが効果的だとおすすめしています。
好きなことを仕事にすると、それが義務になってしまいそれ自体も嫌いになってしまう可能性があるのがちょっと怖い。私も趣味のデザインがたまたま本業になっています。とはいえ他にも好きなことはあるので、残業などもほどほどに無理 -
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今の世代は全てが揃っている環境で育った
「乾けない世代」
・幸せには5種類ある
・『達成』
→与えられた目標をクリアしたり、誰にも
できなかったことを成し遂げて感じる幸せ
・『快楽』
→ドーパミンを感じること
・『良好な人間関係』
→自分の好きな人と笑顔で生きていければいい、
という幸せ
・『意味合い』
→自分の仕事が大きな文脈の中で誰かの、特に
自分の大切な人のためになっていること
・『没頭』
→自分が行うすべての作業に基準を設けて、
その中で成長し続けること、プロ意識
・「乾けない世代」は「良好な人間関係」と
「意味合い」を特に重視する。
仕事より -
Posted by ブクログ
デジタル技術によって「最大多数の最大幸福」ではなく「最大多様の最大幸福」を目指すことが可能になってきている。相互の評価が参照可能な形で残るDiDiやUber Eatsのような仕組みにより誠実な行動が促進される社会になってきている。
そうしたテクノロジーに社会の方が追い付いていないこととして、GDPを唯一の指標とする社会評価や、政策の組み合わせを主張する人間としての政治家が多様な民意を代弁する間接民主制が挙げられる。より多様な指標をリアルタイムで評価し、政策単位で人々のニーズを吸い上げる直接民主制を実現できるはずである。
全員が納得する課題が解決され人々の不満が解消された今、社会のニーズは多様に -
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会社の上司にお借りして一読。
世代による仕事感の差異を『乾いた世代』『乾かない世代』というワードで分かりやすくまとめてくれています。
前半は世代によって、違いがあるんだよということ。
後半は、尾原さんが仕事を通じて気づいた、これから我々はどう働くべきなのかを短い断章形式でまとめています。
新卒社員や、これからの自己啓発に悩む人におすすめの内容です。
この本から読み取った大事な気づきは?
世代間の考え方の違いを、古き良き時代、新しい劣った時代と懐古主義的に切り分ける偏見。
それが、社会情勢を理由とした違いに過ぎないことを解説してくれていることです。良し悪しではないのです。
国のため、 -
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アフターデジタルとは、完全オフラインの世界はほぼ存在せず、社会全体がデジタル世界に内包されるような状況のことを指している。
第1章で紹介されているとおり、中国やエストニアはかなり進んでいるのだよね。
第2章で今後の競争原理が2つ提示されている。
1: 高頻度の接点で行動データとユーザー経験品質のループをまわすこと
2: 最適なタイミングで最適なコンテンツを最適なコミュニケーション形態で提供すること
文字だけ読むと当たり前のようだがフムフムと感じる。
行動をすべてデジタル把握された信用スコア社会というのはちょっと気持ち悪く思うけれど、もう避けられない方向性なのかなと思った。 -
Posted by ブクログ
データ×エクスペリエンス
データを顧客へのサービス改善として使う、顧客視点へと変えることをがメインメッセージ
なるほどと思ったのは、
新しいブランディングについて P143
・いままでは情報の付加価値、背景のストーリーや共感を生むように印象付けること
・くまもんを地元ブランディングに自由に使っていい例、コミュニケーションをつくる仕組みで、参加者が自発的に広めていく環境を作った
◉思い浮かべるストーリーではなく、ユーザーに世界観にのってもらい、そこで自発的にコミュニケーションや体験を創り出してもらうこと
環境を創り出すことで生み出される体験価値を作り出すことが大事