尾原和啓のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
この書籍は、ChatGPTなどのAIが登場したことで、これまでの「苦労して積み上げる努力」から「AIを使いこなして楽に成果を出す努力」へと、**努力の定義そのものが変わった(ゲームチェンジした)**ことを説いています。
主な内容は以下の通りです。
1. 世界の3つのゲームチェンジ
AIによって、社会や仕事のルールが以下の3つの点で変化しました。
* 80点がスタート地点になる: これまで合格ラインだった「80点」の仕事(下調べや叩き台作成)はAIが一瞬でこなすため、人間はそこからいかに100点、120点に高めるかが勝負になります。
* あらゆる物事が個別化する: 質問者の状況に合わせて、AIがいくらでもカスタマイズされた回答(自分専用のコーチングや学習プランなど)を提供してくれます。
* 正解主義から修正主義へ: 最初から一つの正解を出すことよりも、AIを使って高速で試行錯誤し、修正を繰り返しながらゴールに近づく力が重要になります。
2. 「壁打ち」による5つのステップ
ChatGPTを単なる検索ツールではなく、思考を深める「壁打ち相手」として使うための具体的なステップが紹介されています。
* まずはざっくり: キャリアアップの秘訣など、大まかな質問をする。
* 問題を小分けに: 返ってきた回答から、気になる部分をさらに深掘りする。
* 打ち手を考える: 具体的なアクションプラン(学習スケジュールなど)を提案させる。
* 絞り込む: 前提条件(「あなたはプロの編集者です」など)や制約を加えて、精度を上げる。
* じっくり繰り返す: 対話を重ねて納得のいく答えに辿り着く。
3. 頭の良さやセンスの「コピー」
AIを使うことで、これまで才能とされていたものも擬似的に手に入れることができます。
* 頭の良さをコピー: 日常の出来事を「抽象化」して、別の仕事に「転用」する思考プロセスをAIに代行させ、自分一人では出せないアイデアを生み出せます。
* センスをコピー: 大量の叩き台をAIに作らせ、そこから「良いものを選ぶ」ことを繰り返すことで、自分自身の新美眼(センス)も磨かれていきます。
4. これからの人間に必要な力
AIが多くのことを代行する時代だからこそ、人間は以下の力を磨くべきだと説いています。
* 好奇心: 何に興味を持ち、何を解決したいかという「問い」を立てる力。
* 飛ぶ力(決断力): AIが提示した選択肢の中から、最後は自分の意志でリスクを取って決断する力。
総じて、**「AIを使い倒すことで、無駄な努力を捨て、人間本来の創造性や決断に集中しよう」**という前向きなメッセージが込められた一冊です。
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Posted by ブクログ
ネタバレ時代の変化を感じざるを得ない世の中。
よって、歳を取るにつれて、若者をより理解しないと息苦しさを感じてしまうよなと思う。
世界基準のイノベーションが早い。
若い世代は生まれた頃からインターネット。ネットのコミュニティごとに自分の人格が別というのが当たり前。現実世界に重きを置きにくくなることも理解できる。
マッキンゼーが先進国で集めた最先端のイノベーション、投資や商品開発、マーケティングに役立つベンチマークをもとに「お客さんの会社はこういうことをやったほうがいいですよ」と提案するだけで、数千万円もらえる時代。今は移動中にスマートフォンをチラ見しているだけで即座に情報が手に入る。
結果ではなくプロセスに価値を金を払う時代。
自分のマニアックな嗜好を満たしてくれる、自分が支えてあげたくなる、商品を買うだけでなく、その店主のリアルなプロセスが楽しみでたまらない。
「この商品が好き」を飛び越えて、人間的な関係性までもが生まれる。ここが、まさにプロセスエコノミー。
▼マーケティング 1・ 0 =製品中心のマーケティング ⇒機能的価値訴求 ▼マーケティング 2・ 0 =顧客志向のマーケティング ⇒差異的価値訴求 ▼マーケティング 3・ 0 =価値主導のマーケティング ⇒参加価値訴求 ▼マーケティング 4・ 0 =経験価値志向のマーケティング ⇒共創価値訴求 -
Posted by ブクログ
ネタバレこの本は、モノや完成品そのものではなく、
「そこに至るまでの過程」や「人との関わり」に価値が生まれる時代について書かれています。
特に印象に残ったのが、プロセスエコノミーという考え方。
完成したアウトプットを出す前から、過程を公開し、共感や応援が生まれれば、お金が入る可能性がある。
これは単なる収益モデルの話ではなく、孤独を減らし、長期的なファンを育てる仕組みでもあると感じました。
同じ作品・同じ商品でも、
「どれだけ感情移入しているか」で結果が変わる。
完成後に買ってもらえるだけでなく、シェアされたり、応援されたりする確率が高くなるという視点は、今のSNS時代にかなり刺さります。
また、本の中では幸せの5つの軸として
達成・快楽・良好な人間関係・意味合い・没頭
が紹介されており、プロセスエコノミーは特に「人間関係」「意味合い」「没頭」を満たしやすい仕組みだと感じました。
マーケティングの話も印象的です。
マーケティング4.0では、ただ売るのではなく、経験価値や共創価値が重視されます。
消費者は受動的に買う存在ではなく、メーカーと一緒に世界観や社会を作る存在になる。
その考え方が、プロセスエコノミーときれいにつながっていました。
具体例として紹介されていたナイキの話も分かりやすいです。
ナイキは広告でプロダクトの性能を語らず、
偉大なアスリートやスポーツそのものを讃える。
それが「ナイキが存在する理由」になっているという話は、ブランドの本質を突いていると感じました。
さらに、コミュニティづくりでは「役割を用意すること」の重要性が語られます。
役割があると、人は「ここにいていい」と思える。
あえて余白を残し、多くの役割を用意することで、参加者が主体的になっていくという視点は、すぐに実践できそうです。
広告宣伝費の話も興味深く、
多くの企業が売上の2割〜3割を広告に使う中、
Zapposは広告費が売上の1%。
その代わり、従業員がどれだけ顧客を愛しているかを伝えるイメージCMを作っているという事例は、企業文化そのものが広告になる好例だと思いました。
全体を通して、
「売る前に、つながりを作る」
「完成より、過程を共有する」
というメッセージが一貫しており、個人で発信する人、コミュニティを作りたい人、ブランドを育てたい人には特に刺さる一冊です。
すぐに稼ぐノウハウを求める人には向かないかもしれませんが、
長期的にファンと一緒に何かを作っていきたい人には、考え方の軸を与えてくれる本だと思います。 -
Posted by ブクログ
正しい。それは大事かもしれない。ただ本書では正しいよりも楽しいに重点を置くほうがよいのではと話が進む。
【正しい→楽しい】
【役に立つ(物質的)】より【意味があること(内面的)】に比率が傾きつつかある昨今、プロセスエコノミー(作業過程)に何が求められてるのかというと、WHY→なぜやるのか・哲学・こだわり。このあたりが重要となってくる。過程がつまんないと仕上がりもつまんないだろうし、過程を楽しんでやると仕上がりも活きてくる。
さくさく読める本だけど、コトラーのマーケティング理論p49-p50
乾けない世代が求めるものp60
WILL・Can・Mustの順番を間違えないp156
このあたりを重点的に読み込むと理解度が増す。 -
Posted by ブクログ
audibleでさくっと数時間で聴けた。
ChatGPTのもっと効果的な使い方を学べてよかった。
ChatGPTによって、これからは正解とされてきたものが変わっていくとして色々具体例が挙げられ興味深かった。
中でも、受験がなくなるという未来、早く来て欲しい!
壁打ち相手として利用するというステップの説明で実践してみたいのは、質問をこちらがするのではなくしてもらうという使い方。
例えば漠然とした気持ちを伝え、そっちから質問してくださいと言えば、色々具体的に聞いてくれて答えるうちに頭が整理されるというもの。
賢くChatGPTを利用して可能性を広げたい。 -
Posted by ブクログ
4年前の本なので、もうずいぶんと受け入れられているプロセスエコノミー。
商品の価値は、機能(それが果たす役割)と情緒(買って得られる満足感)に分けられる。
機能がもう十分に満たされるレベルに達した時代、提供する価値はその人らしさになり、応援したい気持ちを持ってもらえるかどうか、になる。
歌手の例だと、ASAYANに始まり、直近はHANA、選ばれるプロセスからファンを作りにいっている。
これ難しいのが狙ってできるものではない点
登場人物の熱意だったり、本当に頑張っている姿への感動があって、はじめてそこに惹きつけられる。そしてファンになる。
大企業でこれを上手く実施できているところはあるのだろうか?無知だから、あまり思い至らない。
大企業は商品がいいだけに、ストーリーを乗せられたら上手くいく気がする。
一方で、個人にストーリーを乗せ過ぎて、それが大きく成功してしまうと、独立リスクが高まる。
難しく思えるけど、きっと大企業でもこれを成功させるケース出てくるんだろうな。楽しみ -
Posted by ブクログ
これからの時代は肩書きやスキルではなく、自分が相手にとって意味がある存在であるかが大事であるということ、そのために、自分の考え方、行動の仕方をどう変えていけば良いかについて幾つかの事例やヒントをもらえる本。
常に相手の視点に立ち/気持ちに寄り添って行動すること/giveすること、ここに学習の効果もあるということを改めて認識する。自分の学習のアウトプットとしても意味がある。
また、相手の視点に立ってギブしようとすることで自分の今までの知見にない領域まで考えを広げていくことができることにも意味がある。
自分としては、自分の気持ちに素直になり、何をやりたいのか、何が好きなのかを見つめ直すにあたり、自分の知らないことにも積極的にダイブするようになってきたが、ここにもう少し誰かのためにという考え方、ダイブしてみたことに対してより深く考えてみる、感じてみるといった意識や好奇心が足りていないと振り返る。
改めて自分の行動や考えを振り返ることができた。 -
Posted by ブクログ
ChatGPT後の社会像を記述し、これからのビジネスのあるべき姿に言及している。
具体的なプロンプトのボリュームは少ないが、ChatGPTとどう付き合っていくべきかについての記載は手厚い。壁打ちに使うべきといった活用方法にも共感できた。
また、これからは正解を知っていることや正解することではなく、ChatGPTを活用していかにたくさんの案を出して、その案を基に失敗しながらも修正していくかが問われる、という意見も面白かった。
加えて、ビジネスの正解がなくなった時代は、自分の好きを共感が得られるレベルまで突き詰めていくことが求められるという意見も自分にはない発想だった。
生成AIというツールとどのように向き合っていくべきなのか、概念的に考えられる一冊です。 -
Posted by ブクログ
著者は今の若い世代(ゆとり・さとり)を馬鹿にしていたらしい。ただ、その世代を、生まれたときから「ないものがなかった乾けない世代」と理解していくことで、その世代の人たちの可能性に気が付いたそうだ。
マーティン・セリグマンの幸せの5種類
①達成
②快楽
③良好な人間関係
④意味合い
⑤没頭
これまでの「乾いている世代」は①②が軸だった。これからの乾けない世代は③④⑤が軸だし、こっちを軸にした方がモチベーション迷子にならない。
なるほど納得の部分もあったり、言い過ぎでは?と思うところもあったりだけど面白かった。
以下メモ
・仕事はつらいから私生活を充実させたい、というのはそもそも仕事があっていない。
・ライフワークとはライフとワークの境目なく生活すること。
・これからの仕事は自分にとって好きで楽にできることと相手にはできないことがかみ合うこと。
・人と違うことは恥ずかしいことではなく、違うことを理解して先生にする。
・違いを受け入れる方法として、性質の見える化(ストレングスファインダーマップなど)
・日本人は信頼することが苦手。安心社会から信頼社会へ。
・自分の好きを生きがいに変える
生きがい:好きなこと、得意なこと、社会に必要なこと、稼げることの重なったもの。
そんなピンポイントのもの(仕事)がすぐに見つかるとは思えないけど。見つかっている著者からは幸せが伝わってくるなぁと思ったり。