尾原和啓のレビュー一覧
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・仕入れ値(商品の価値をそれほど感じない)⇔消費地(商品に価値を最も感じる)
・「点在する情報を一カ所に集める」という作業は、インターネットが非常に得意とするところ
・ユーザーが求めている物は何かを明確にする、ユーザーのインテンション(意図)を先鋭化する
・情報そのもののコスト、その情報を探すための探索コスト、情報を手に入れるためにひつなコスト。その3つをあわせた物が、価格に見合うかどうかでユーザーはお金を払うかどうかを決める
・サンクコスト(sunk cost)とは回収できない費用のことで、この場合はゲームを進めるためにこれまで使ってきた時間、取り返しのつかない時間
・これまでは商品としての -
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気鋭の若手批評家が、さまざまな分野で新しいことに取り組み中の7人のイケてるメンズたちと対談した一冊。
経験をデザインする自動車づくり、新しい働き方をつくるクラウドソーシング、市民運動としての新しいロビーング、オリンピックと新しい東京の都市計画、日本の美的感覚の更新、などなど、最先端の面白い取り組みや考え方が具体的に紹介されている。
対談する宇野常寛さんも、単なる聞き役に徹しているわけではなく、けっこうガッツリと自説を展開しているので、かなりお腹いっぱいにはなる。しかし彼の言う事はとても面白くて、対談者ともかみ合っているので読みにくいということはない。
オリエンタリズムやジャポニズムを切り -
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ネタバレ編著者の宇野氏は、1978年生まれの評論家。『PLANETS』という
批評誌の編集長でもあるそうです。本書は、その30代後半の若い批
評家による対談集で、対談相手として選ばれたのは、「それぞれの
ジャンルで具体的な手触りをもった、〈今、ここ〉から未来に確実
につながる、進行中の『静かな革命』の存在」を確信させる面々。
具体的には、デザイナー/ツナグデザイン代表・根津孝太(1969年
生)、クラウドワークス社長・吉田浩一郎(1974年生)、社会起業
家/フローレンス代表・駒崎弘樹(1979年生)、建築学者・門脇耕
三(1977年生)、デジタルクリエイター/チームラボ代表・猪子寿
之(1977年 -
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点在する情報を一箇所に集めるのがインターネットの得意な所
ユーザーを獲得するために払っているコスト(=TAC)をゼロに近づけるのがビジネスの課題。ゼロに近づけることはつまりユーザーが勝手に集まってきてくれること
1.ユーザーのインテンションを正しく把握する、2.インテンションに基いて最適な物を表示する仕組みをきちんと回ることがインターネットビジネスでは重要
ネット印刷通販会社ラクスル=各印刷所の印刷機の空き時間を使って印刷を行い、通常より安く印刷物を提供する。日本の印刷機の稼働率は45%程度。
ITにより情報を細切れにして配ることでプライバシーの問題にも対処している -
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マッキンゼー、リクルート、google、楽天、などなど転職を10回も重ねた、
それも一流企業を渡り歩いた著者による、ITの歴史を辿りながらのITビジネス分析考。
ITビジネスに限らず、日々インターネットに触れて暮す僕らみんなにとって
興味深いことが書いてある本でした。
IT企業はどうやって利益を生んでいるか、だとか、
「パズドラ」に代表されるソーシャルゲームを分析すると、
どんなタイプのゲームがあり、それはどんな要素で構成されているか、だとか、
クラウドソーシングという新しい就労のバリエーションについて、だとかが
まず中盤までの間に説明がされ、
そこからは、ITのコミュニケーション面を重点的 -
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正しい。それは大事かもしれない。ただ本書では正しいよりも楽しいに重点を置くほうがよいのではと話が進む。
【正しい→楽しい】
【役に立つ(物質的)】より【意味があること(内面的)】に比率が傾きつつかある昨今、プロセスエコノミー(作業過程)に何が求められてるのかというと、WHY→なぜやるのか・哲学・こだわり。このあたりが重要となってくる。過程がつまんないと仕上がりもつまんないだろうし、過程を楽しんでやると仕上がりも活きてくる。
さくさく読める本だけど、コトラーのマーケティング理論p49-p50
乾けない世代が求めるものp60
WILL・Can・Mustの順番を間違えないp156
このあた -
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audibleでさくっと数時間で聴けた。
ChatGPTのもっと効果的な使い方を学べてよかった。
ChatGPTによって、これからは正解とされてきたものが変わっていくとして色々具体例が挙げられ興味深かった。
中でも、受験がなくなるという未来、早く来て欲しい!
壁打ち相手として利用するというステップの説明で実践してみたいのは、質問をこちらがするのではなくしてもらうという使い方。
例えば漠然とした気持ちを伝え、そっちから質問してくださいと言えば、色々具体的に聞いてくれて答えるうちに頭が整理されるというもの。
賢くChatGPTを利用して可能性を広げたい。 -
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4年前の本なので、もうずいぶんと受け入れられているプロセスエコノミー。
商品の価値は、機能(それが果たす役割)と情緒(買って得られる満足感)に分けられる。
機能がもう十分に満たされるレベルに達した時代、提供する価値はその人らしさになり、応援したい気持ちを持ってもらえるかどうか、になる。
歌手の例だと、ASAYANに始まり、直近はHANA、選ばれるプロセスからファンを作りにいっている。
これ難しいのが狙ってできるものではない点
登場人物の熱意だったり、本当に頑張っている姿への感動があって、はじめてそこに惹きつけられる。そしてファンになる。
大企業でこれを上手く実施できているところはあるのだろうか -
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これからの時代は肩書きやスキルではなく、自分が相手にとって意味がある存在であるかが大事であるということ、そのために、自分の考え方、行動の仕方をどう変えていけば良いかについて幾つかの事例やヒントをもらえる本。
常に相手の視点に立ち/気持ちに寄り添って行動すること/giveすること、ここに学習の効果もあるということを改めて認識する。自分の学習のアウトプットとしても意味がある。
また、相手の視点に立ってギブしようとすることで自分の今までの知見にない領域まで考えを広げていくことができることにも意味がある。
自分としては、自分の気持ちに素直になり、何をやりたいのか、何が好きなのかを見つめ直すにあたり、自 -
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ChatGPT後の社会像を記述し、これからのビジネスのあるべき姿に言及している。
具体的なプロンプトのボリュームは少ないが、ChatGPTとどう付き合っていくべきかについての記載は手厚い。壁打ちに使うべきといった活用方法にも共感できた。
また、これからは正解を知っていることや正解することではなく、ChatGPTを活用していかにたくさんの案を出して、その案を基に失敗しながらも修正していくかが問われる、という意見も面白かった。
加えて、ビジネスの正解がなくなった時代は、自分の好きを共感が得られるレベルまで突き詰めていくことが求められるという意見も自分にはない発想だった。
生成AIというツール -
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著者は今の若い世代(ゆとり・さとり)を馬鹿にしていたらしい。ただ、その世代を、生まれたときから「ないものがなかった乾けない世代」と理解していくことで、その世代の人たちの可能性に気が付いたそうだ。
マーティン・セリグマンの幸せの5種類
①達成
②快楽
③良好な人間関係
④意味合い
⑤没頭
これまでの「乾いている世代」は①②が軸だった。これからの乾けない世代は③④⑤が軸だし、こっちを軸にした方がモチベーション迷子にならない。
なるほど納得の部分もあったり、言い過ぎでは?と思うところもあったりだけど面白かった。
以下メモ
・仕事はつらいから私生活を充実させたい、というのはそもそも仕事があってい