尾原和啓のレビュー一覧
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2冊同時投稿「DXの思考法」「アフターデジタル」
必ずしもテーマが綺麗に重なっているわけではないが、私の中で一つのトピックなのでお許し頂きたい。
で、まあデジタルトランスフォーメーションであるが、平たく言うとなんなのか。
前者「DX」はその構造的理解を、後者「アフター」はその先端的実装事例を解説してくれる。
「DX」の肝は、データは階層構造で把握すべき、というもの(本書の例えでいうなら、ミルフィーユ)。「アフター」の肝は、もうリアルの世界でデジタルをどう使うかの時代ではない、両者に境はなくユーザーはそれを意識していない、企業に求められるのは最適なジャーニーの提供だというもの。
前者は概念 -
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今までは成果物だけが金になったのに対し、これからは作成途中のプロセスも金になる。
情報が誰でも簡単に手に入るようになったから、成果物のクオリティは変わらなくなってる。あとは価格とかは資本がデカい方が勝つ。逆に俺らみたいな個人が後乗りしても絶対に勝てない。
だからこそ、これからは成果物だけでなく、その途中の過程にも価値を持たせて届ける。
哲学を込め、フォロワーを増やし、コミュニティーを加熱させ、セカンドクリエイターを作る。
役に立つと意味があるの2軸。役に立つのは一つで良いが、意味があるのはそれこそ唯一無二。それぞれのストーリーが価値になる。 -
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1.ずっと読みたかった本が安売りしてたので買いました。プロセスにどうやって価値付けしていくかを考えたくて購入しました。
2.現代の製品、サービスは大抵どれも似たり寄ったりで良い製品です。そのため、今までは品質第一で売っていたスタイルと異なるやり方で利益を取っていかなくてはなりません。
そんななかで本書は「売るまでのプロセスを売る」という方向にシフトしなくては売れないと述べています。完成品だと消費者が抱く感情は大差ありません。しかし、プロセスであれば、共感したうえで愛着を持ってもらえます。そうすることでよりコミットメントしてくれる消費者を作り上げることができます。本書ではこのような経済の仕組み -
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IT業界に転職したということで、手に取った本。
中国の状況を例にとり、これからのデジタルに対する考え方を教えてくれている。中国は独裁国家なので、日本に全て当てはまる訳では無いが、自分ごととして考える必要があると感じた。オンライン/オフラインを別々に考えるのはもう古いのだと、考えさせられた。
恐らく一度では中々理解しきれない。
必要に応じて読み返す必要があると感じた。
【ビフォデジタル】
リアル(店や人)でいつも会えるお客様が、たまにデジタルにも来てくれる。
【アフターデジタル】
デジタルで絶えず接点があり、たまにデジタルを活用したリアル(店や人)にも来てくれる。
★
デジタルトランスフ -
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AI(人工知能)を、技術的に論じたものではなく、ビジネスモデルの中で戦略デザインとして位置づけたものです。
■わかりやすく、前半は、ビジネスモデルなどの解説、後半は、ケーススタディをつかった実例を扱っています。
■AIがコモディティ化し、ゲームの焦点が、「技術」でなくなったいま、もとめられているのはAI活用の「戦略デザイン」です。
■それは、ダブルハーベストループという戦略モデルです。
すくなくとも、実務ベースと金融ベースの二重ループが作れるわけで、このダブルハーベストループを回し続ければライバルは追いつけなくなるというのが本書の最大のメッセージである。
■勝ち続けるための仕組みとしてAIの -
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IT企業に入ったので、ITをもっと知ろうと考えこの本を読みました。
中でもIT化による機能価値の充足、今後必要となる感情価値の捉え方は大きな学びになりました。
確かにこれまでは効率化を重視してビジネスが成長していましたが、ITの発展により現在の社会では効率化はほとんど達成され、この先、効率化による機能価値が求められることはほとんどないと思います。
そこで感情価値を満たすために、どんなサービスを提供できるかがIT企業の今後の課題になるというのは明白です。
オフラインの全ての店に言えることですが、
欲しいものがあるから買う、物やサービスを得るために足を運ばなければならないからそうするなど、機 -
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ネタバレ【迷いをなくして決断と行動を速くする】
時間当たりの生産性を上げるには、行動をのスピードを速くするよりも、行動に移るまでの時間を短縮することのほうが生産性が上がる
思いついたら即行動ができないのは、不安になって自分の中で対話を始めて、迷いが生じているから。
【ROI(費用対効果)を常に意識して、最小の時間で最大の成果を出せ】
自分で全部やるよりも先輩の力を借りた方が、時間が短縮されるし、結果的にコストも安くなるならためらわず、聞きに行け
【評価軸を複数もて】
社内の評価、社外の評価、環境が変われば自分を評価する人も変わるので、目の前の人の評価が全てではない。
【PDCAよりもDPCA】
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ネタバレ本書ではITへの理解を深める為、過去ITがどのように生まれ、どう活用され、現在どのように発展し、未来にどのように進化するのかが記述されている。
正直な話、本書で述べられている事実の多くは既に知ってはいたが、その程度のものだった。
それら事実を著者はどのように捉えていたのかが本書における価値だと感じる。
この感想においては特に私が興味を持った、ITが普及した社会におけるビジネスの変化、コミュニケーションの発展、未来の可能性について新たに気づいたこと、自身の思考がどのように変わったのかについて述べたい。
ITによるビジネスの変化
これまでのリクルートなどのサービスにおいて見られる、マッチングサー -
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島田さんを早くトップにすれば良かったのに、
と思わずにはいられない。
そして、切り売りをやめたら良かったのに。
繋がる世界は、繋がりたい人が、勝手に
繋がりたいと思う先に繋がっていく。
人気のあるところは、多くの人から繋がられる。
ちょうど、ハブ空港に、多くのエアラインが
集まったように。
このように、数少ないハブとなる人や企業が
多くの人や企業から繋がられるような
ネットワークを、スケールフリーネットワークと呼ぶ。
これから、モノが繋がる世界になる。
モノが繋がる世界において、
自社がハブになる。
日本企業には、モノがある。
強いモノを繋げる仕組みをつくり、ハブとなる。
ハブに来てく -
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ネタバレアフターデジタル2 UXと自由
■新たなUX(顧客体験)を議論しないDX=顧客視点で提供価値をとらえ直さないのと同じで本末転倒
・多くのユーザーがデータを預けてくれることには社会的責任が伴う。
・社会に還元して初めて、ユーザーが信じてデータを預けてくれる。
■行動データ
・顧客の解像度が上がり、付加価値を高める事が出来るようになる。
・行動データを利活用出来ないプレイヤーは負けていく時代。
■リアルな接点
・今までよりも重要な役割を持つ
・今までよりも頻度はレアになる。
■UX品質
・便利か、楽か、使いやすいか、楽しいか
■価値観の再定義
・成功体験のある企業・歴史のある企業が考える -
Posted by ブクログ
これはただのAI本でない。
これからの企業活動の中で、大前提として抑えておかなければならないエッセンスがここにある。
データが当たり前のように作り出される世界において、そのデータをいかに活用し、シングルラインとして活用するのみならず、如何に好循環なループをデザインするかが、重要。
そして、そのループを幾重にも設計することが、今後の競争力を高めることになる。
最後に記載されている、トライアングルとして、企業のパーパス、ハーベストループ、そしてUXが描かれており、パーパスあってこそのその二つであり、素晴らしいUXによってmore dataを、精巧なハーベストループによって、better UXを