尾原和啓のレビュー一覧
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世の中はIT技術の発展により変わってきているが、コロナを契機にさらにそのスピードが加速している。物理空間から仮想空間での生活が中心の世界にシフトし、それによって、仕事が変わり、暮らしが変わり、社会が変わり、人生が変わり、国家が変わりと言った流れができている。この環境の変化に合わせて、自分自身の意識を変え、働き方や生活の仕方を変えていくことを前向きに考えさせてくれる本。
学び、気づきとなったメモ
・仕事はミッションへの共感ややりがい、好きであるかというのが大事に基準になる、Z世代のモチベーションは昔と違うところにあることを理解すること
・モチベーションを高める仕事を見つけるためには、イシューを -
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冒頭に出てきたスイスのゲーム会社の例。日本市場向けに美少女ゲームを展開していて儲けている会社。社員たちは空気が綺麗で食生活のあうスイスに留まりながらその仕事をすることに幸せを感じている。日本に進出してしまうとエンジニアの取り合いになるがスイスであれば同じようにスイスを拠点にしたいと考える優秀なエンジニアが集まると。
働き方が多様化している今、本当はどこでも誰とでも働けるのだが、日本人にはそのマインドがまだまだ浸透していない。ということでそんな考えを後押ししてくれる本。
私はこの先10年は日本を拠点に海外と働きたい、10年後からは好きな海外を拠点に働きたいと思っているので、読んでてワクワクした -
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「結果」だけでは差別化できない時代。
結果に至るまでの「ストーリー」にこそ価値がある!!
著者は、今の時代はモノの性能だけでは、他と差別化できなくなっていると言う。
それは、インターネットの普及により良い情報が誰にでも入手可能になり、真似できてしまうことから結果に差がつきにくくなってしまったからである。
結果で差がつきにくいからこそ、プロセス、ストーリーの価値が大きいという。
ストーリーに共感してもらえればファンになってもらえる。
そうすれば結果的にモノも売れるというのだ。
ただし、ストーリーだけを重視しては失敗するとも警鐘を鳴らしている。
結局は、頑張って作り上げた良いモノを売る為とい -
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▼ギブ
・与える行為=ギブには2種類
(1)自分の内側にある力で、人にありがたいと思われること。(例:自分の持っている知識や技能などで「ありがとう」と言われること)
(2)相手の視点に立って、自分の外側にあるモノに自分の思いを乗せてギブする事。 (例:「あの人はきっとこれが必要だろうな」と考えて、それをギブする事)
・①“ 相手視点”に立つギブは、普段ならしない行為によって、自分を変化させる。つまり、ギブで成長し続けるということは、“ あの人が喜びそうなものを探し、この人がうれしいものを探して、気づいたら遠く知らない国に来て、自分はこんなに変化していました”という成長の旅なのです。
・② -
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DX 関連の本を数冊読んだが、本著はそれらと異なる特徴があり、一読の価値あり。特に中国のデジタル化事例は、そのビジネスの捉え方が新しく感じたし、あまり聞き慣れない用語、それによる新たな考え方を学べた。
OMOや実店舗とネット販売の両立における考え方。客はネットとリアル店舗いずれかを選択しているのではなく、偶々便利な方を選んでいるだけ。無人レジに移行しても、人間の担当者が店舗にいる必要性について、など。
確かに、DX 化が進んでも、利用者からすると、人間と会話できた方が良い。ネットでポチるだけというのは便利だが、人との繋がりもサービスとして求められる部分だ。ゼロか百かにする必要はない。中国の -
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中国などでの事例をもとに、オンラインとオフラインの主従が逆転する「アフターデジタル」という世界観とその世界における思考法である「OMO(Online Merges with Offline)」を紹介し、日本の現状に警鐘を鳴らすとともに、世界潮流から見たDXの方法論を提示。アフターデジタルの世界では、データ×エクスペリエンスの切り口が大事であると指摘。
DXと聞いて思っていたことの想像を超える目から鱗というか、刺激的な内容だったが、自分の思考回路が本書でいう「ビフォアデジタル」に染まっているようで、本書の内容を十分に理解できたとは言い難い。なんとなくはわかるのだが、具体的なイメージがまだまだ持て -
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尾原和啓・山口周の2人が、対話形式で仮想空間シフトについて語り合う本。新型コロナウイルスにより、すでに進んでいた仮想空間シフトが急加速した中で、どの様な世界になるのか・どの様な人が進化できるのかを示唆している。
現在は仕事が変わる段階で、これが進むと人間や社会が変わり、社会が変わると人生が変わり、人生が変わると国家や行政が変わると述べているが、概ね肯定である。小さい時から仮想空間に慣れている「デジタルネイティブ世代」が20〜30代となる10年後には、間違いなく仮想空間へのシフトが進んでいるし、同時に価値観も変わっているのは分かりきっている。その環境に順応し、進化する為には変化に前向きになり、 -
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文章が読みやすく、スラスラと読めた。
タイトルの通り、商品もサービスもそのプロセスで見られる時代が来ている。だから、その過程も見せていかないといけないが、その過程が人から共感を得られないとなかなか広まらないというのもある。
この本が出ている時点で多くの人が意識してると思うと、この次にどのような形で商品が売れていくのか想像がつかない。
とはいえ、難しく考えずに、自分が夢中になれることや楽しいと思うことを小さくでも始めることが大切だと思うから、自分なりに少しずつ踏み出していきたい。
切り口としてはとても参考になる内容だった。1度は読んでおくべき本だと思う。 -
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【所感】
・プロセスを開示しながら人々を巻き込んでいくうえで重要なことやリスクが書かれており、ビジネスのみならず、リーダーシップにも活用できる考え方だと思った。
・これからは、人はアウトプット(役に立つ・グローバルハイクオリティ)と同じようにプロセス(意味がある・ローカル・ロークオリティ)にも価値を感じていく時代になるという著者の見解にはとても共感した。世界中にSDGsが浸透してきた流れもあるし、その通りだと思った。
・プロセスエコノミーの過程(how)に囚われ、途中からwhyを見失ってしまうと失敗するという話は当たり前のようだが、実際に両立するのは簡単ではないと思う。
・夢中の3条件は