尾原和啓のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ表紙に惹かれて購入。
概念的な話が多かったが、若い世代のモチベーション構造が分かりやすく書かれていて面白かった。
特に、中高年層が「達成と快楽によってないものを埋める(=乾いている世代)」なのに対し、若年層が「生まれた時から全てが揃っており、没頭と良好な人間関係と意味合いを求める(=乾けない世代)」という対比と、『生きがい=好きな事×世界が必要としている事×稼げる事×得意な事』の公式が印象的だった。
自分がマネジメントの立場に立った時はこの内容を思い返し、部下を「1人の人」としてみなし心理的安全性を築いていきたい。
以下、年末にやってみる。
①ストレングスファインダーを定期的に受け、自分の偏愛(=ついやってしまう癖やアクション、譲れない事柄)を把握して伸ばすイメージをする
②偏愛マップ&NGマップを作成し、パートナーと交換して説明・質問して理解を深める -
Posted by ブクログ
東芝社長(当時は役員)の島田太郎と、京都大学の人工知能研究者の尾原和啓の共著。「スケールフリーネットワーク」を起点とした日本企業のDXの方向性について論じた内容となっている。
「スケールフリーネットワーク」とは、ノートルダム大のバラバシ教授らが発見した現象で、ランダムネットワークとは異なり、大多数のノードがごくわずかなリンクしか持たない一方で、膨大なリンク持つノード(ハブ)が存在するという、ネットワークの形のことである。
これにより多様な要素が繋がりやすくなり、イノベーションやパーコレーション(何かが飛躍的にネット上で広がる現象)が起こりやすくなるとされる。
著者らはインターネットの普及と日常化フェーズである「一回戦」は、北米企業の独り勝ちとなったと振り返った上で、現在の世界のビジネスはあらゆるフィジカルなものがインターネットを介してつながるフェーズ「二回戦」に移りつつあるとする。
一回戦では「広告」「小売」がサイバー化したが、これはGDP構成比では8%に過ぎない。
対してこれからの主戦場となる製造業はGDP構成比で25%と、はるかに規模が大きい。
だからこそ衰退する日本経済はきたる二回戦に備えて、自社の製品を中心としたスケールフリーネットワークを構築し、本当の意味でのDXを遂げなければならない、というのが本著の主張。
この主張は安宅和人『シン・ニホン』でも著されていたもので、目新しいものではない。しかし、本著では島田氏がシーメンスや東芝での経験や事例を踏まえて書かれているため腹落ち度が高いと感じた。
JTCのDXは非常に難易度が高い。保守的な社員が多い上にデジタル能力が低く、そもそも経営陣がDXとはなんたるかを理解していない。これではDXなど何年かかってもできない。
本著ではDXの手順を「定義」「浸透」「展開」としているが、これを丁寧に、粘り強く進めていくしかないと感じる。
自分も典型的JTC、かつFAを担う企業に籍を置く身として、DXと製品をコアとしたサイバーフィジカルを推進していきたいと思う。 -
Posted by ブクログ
世の中はIT技術の発展により変わってきているが、コロナを契機にさらにそのスピードが加速している。物理空間から仮想空間での生活が中心の世界にシフトし、それによって、仕事が変わり、暮らしが変わり、社会が変わり、人生が変わり、国家が変わりと言った流れができている。この環境の変化に合わせて、自分自身の意識を変え、働き方や生活の仕方を変えていくことを前向きに考えさせてくれる本。
学び、気づきとなったメモ
・仕事はミッションへの共感ややりがい、好きであるかというのが大事に基準になる、Z世代のモチベーションは昔と違うところにあることを理解すること
・モチベーションを高める仕事を見つけるためには、イシューを見つけること、そのためには偶然がもたらす発見、セレンディピティを起こすように自分の生活を変えてみること
・自分自身を経営するというような視点を持ち、
どんな仕事をするのか、ライスワーク/ライフワーク、短期的/長期的な視点でイニシアチブポートフォリオを設計してバランスを考えて行動すること
・ペイファースト、人脈の少ない人は最初から相手に何かをもらうことを考えていて、相手に与えることを考えていない、まずは自分から誰かに与えることを考えなければならない
・出世する人の特徴に、質問する、がある、質問は相手に対する尊敬の念を伝えることにつながる
・ジョブクラフティング、一人一人の仕事に対する目的意識をうまくコントロールすること、これはリーダーに求められるもの、モチベーションはリソースの差を覆す
・人が物事に夢中になる条件に、やりたいこと、できる/得意であること、それによって誰かに喜ばれること、の3つがある -
Posted by ブクログ
冒頭に出てきたスイスのゲーム会社の例。日本市場向けに美少女ゲームを展開していて儲けている会社。社員たちは空気が綺麗で食生活のあうスイスに留まりながらその仕事をすることに幸せを感じている。日本に進出してしまうとエンジニアの取り合いになるがスイスであれば同じようにスイスを拠点にしたいと考える優秀なエンジニアが集まると。
働き方が多様化している今、本当はどこでも誰とでも働けるのだが、日本人にはそのマインドがまだまだ浸透していない。ということでそんな考えを後押ししてくれる本。
私はこの先10年は日本を拠点に海外と働きたい、10年後からは好きな海外を拠点に働きたいと思っているので、読んでてワクワクした。
メモ
転職(就職)を目的ではなく手段としても考える(英語に強くなりたいから外資系企業に入って外国人と仕事する等)
頭でっかちになるよりもまず行動したほうがたいてい勝つ
人生をゲーム化できればメンタルは最強になる
何が新しいことをはじめるときに、「なぜそれをやるのか」を合理的に説明さえできれば、グーグルではGOが出る -
Posted by ブクログ
「結果」だけでは差別化できない時代。
結果に至るまでの「ストーリー」にこそ価値がある!!
著者は、今の時代はモノの性能だけでは、他と差別化できなくなっていると言う。
それは、インターネットの普及により良い情報が誰にでも入手可能になり、真似できてしまうことから結果に差がつきにくくなってしまったからである。
結果で差がつきにくいからこそ、プロセス、ストーリーの価値が大きいという。
ストーリーに共感してもらえればファンになってもらえる。
そうすれば結果的にモノも売れるというのだ。
ただし、ストーリーだけを重視しては失敗するとも警鐘を鳴らしている。
結局は、頑張って作り上げた良いモノを売る為という核があるのが前提で、ストーリーが生きるのであり、ストーリー作りだけをやっきになっては本末転倒である。
モノに、ストーリーによって意味を持たせることが大事だと説いた一冊。
人間も同じことだ。
過去をさらけ出せば親近感がわく。急に同じ立場だと感じ共感さえ覚える。
しかし、それも結果があってこそ。
作り話ばかりのエピソードでは、親近感どころか不信感が湧くものである。
僕もくれぐれも気をつけねば・・